神話のケンタウロスの概要
厳密に言えばその身体は「人間の上半身と馬の下半身」ではなく、「人間の上半身と馬の首から下の全身」を有している。つまり二本腕と二本脚の四肢ではなく、二本腕と四本脚の六肢を有する種族である。なお、本項目ではその「首から下」の事を「下半身」と表記する。
野心深いイクシオンという青年が神妃ヘラに欲情したので、大神ゼウスがヘラを守るべく、ヘラの形に似せた雲を身代わりにした所、イクシオンとその雲の間に生まれたとされている。
テッサリア地方のペーリオン山やアルカディア地方などの広い範囲に生息し、性質は親に似て(※)酒が好きで好色という凶暴な個体がほとんど。
※父祖であるイクシオン自身、欲望のために悪行も辞さない卑劣漢であり、ゼウスに神々の宴に呼ばれた際も、ヘラへの下心を隠そうとせず酒に酔わせて寝取るつもりだった。しかし、すべてがゼウスに筒抜けで、タルタロス送りにされた挙句、永遠に車輪に拘束されて火刑に処されることになった。
なので登場する場合は英雄に退治される側である事が殆どなのだが、同時に英雄の死に関わることもある存在であり、ヘラクレスの妻であるディアネイラを唆してヘラクレスを殺している他、大木でカイネウスを圧殺している。
主な武器は槍、棍棒、弓矢といった騎乗兵にとって相性のいい武器が多い。特に弓矢は上半身が人間であるので振り落とされる心配がなく、射撃に集中できる点がが強みと言える。ここから派生して創作作品では騎士の属性が加わる事も珍しくない。神話では凶暴な彼らが騎士道属性を付け加えられるというのは皮肉なもんである。
ダンテの神曲では血の河地獄で暴君達を罰する牛頭馬頭枠として登場。(ご丁寧にミノタウロスもちゃんといる。)このうちネッソスはケイローンの命を受けてダンテ達の案内を買って出ている。
十二星座の射手座には、人格、能力共に優れたケイローンというケンタウロスが死んだ時、ゼウスが彼を星座にかたどったエピソードがある。
またケンタウルス座はヘラクレスの放った毒矢に誤って触れて死んだ心優しいケンタウロス・ポロスだとする説がある(ちなみにケイローンは先代の大神クロノスと女神ピュリアーの息子なので狭義的な意味でのケンタウロス族ではない)。
原典では男性しかいない種族となっていて、女性のケンタウロスは後世の創作にしか登場しない。
なお、その特異なフォルムから内臓や生殖器はどこなのかと議論の対象になる。少なくとも、創作で女性のケンタウロスが登場する際には乳房は人間と同じ位置にある(生殖器に関しては馬部分にあった方が合理的ではある)。
フィクションによって解釈が分かれるところであるが、耳の描き方も千差万別である。大きく分けると次の通りである。
①人間と変わらないタイプ(いわゆるオールドタイプ)
②人間の耳と同じ位置に馬耳がある(セントレアなど)
③いわゆる昨今流行している『ウマ娘』タイプ(『セントールの悩み』など)
名称
語源ははっきりしておらず、「雄牛を屠る者」の意という説や「刺し貫く雄牛」の意であるとする説などがあり、牛が関連する事だけはどの説でも一致している(同じギリシア神話に登場する怪物ミノタウロスは「ミノスの牛」を意身する。牡牛座を英語でタウラスと呼ぶのも同じ語源。それらと同様にケンタウロスのタウロスも「牛」のこと)。
英語ではCentaur(セントー、セントール)、フランス語Centaure(サントール)、ドイツ語ではKentaur(ケンタウア)、もしくはZentaur(ツェンタウア)といった具合に言語ごとに様々に表記される。
ちなみに女性形は「ケンタウレ」となる。
各言語での呼び名
言語 | カナ表記 | 綴り |
---|---|---|
英語 | セントー / セントール / セントーリス(女性) | Centaur / Centauress |
ドイツ語 | ケンタオアー / ツェンタオアー | Kentaur, Zentaur |
スペイン語 | センタウロ(男性) / センタウレサ(女性) | Centauro, Centauresa |
フランス語 | ソントーフ / ソントール / ソントーレス(女性) | Centaure / Centauresse |
イタリア語 | チェンタウロ(男性) / チェンタウレッサ(女性) | Centauro / Centauressa |
オランダ語 | パールトメンス | Paardmens |
ウェールズ語 | ダンヴァルフ | Dynfarch |
ブルトン語 | デンマルフ | Den-marc'h |
ラテン語 | ケンタウルス | Centaurus |
ギリシャ語 | ケンタウロス / ケンタウリス(女性) | Kentauros / Kentauris |
アラビア語 | カントゥール | Qantur |
タイ語 | コンクルンマー | Khon Khrueng Ma / คนครึ่งม้า |
ベトナム語 | ニャン・マー | Nhan Ma, Nhân Mã |
インドネシア語 | マヌシア・ブルバダン・クダ / クダ・ブルクパラ・マヌシア | Manusia Berbadan Kuda, Kuda Berkepala Manusia |
スワヒリ語 | ファラシ・ムトゥ / ケンタウロ / カントリ / カンタルシ | Farasi Mtu, Kentauro, Kantori, Kantarusi |
チェロキー語 | ソクイリ・アスガヤ(男性) / ソクイリ・アゲヤ(女性) | Soquili Asgaya, Soquili Ageyv |
アイヌ語 | ウンマウシ / ウンマウサイヌ / ウンマウシクル / ウンマウシペ | Ummaus, Ummausaynu, Ummauskur, Ummauspe |
中国語 | 半人馬(パンレンマー) / 人馬(レンマー) / 人馬怪(レンマークァイ) / 人頭馬(レントウマー) | Banrenma, Renma, Renmaguai, Rentouma |
類似の存在
名前にケンタウロスとつく種族がいくつか登場する。それらもおおむね「上半身が人間で下半身が他の動物」という生物で、「人+ロバ」のオノケンタウロス(Onocentaur)(参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Onocentaur)、「人+馬+魚」のイクテュオケンタウロス(Ichthyocentaur)(参考:http://en.wikipedia.org/wiki/Ichthyocentaurs)などがよく知られていて、絵画や彫像の題材にされてきた。他に「人+ドラゴン」のドラコケンタウロス(Dracocentaur)、「人+ライオン」のレオントケンタウロス(Leontocentaur)、「人+牛」のブケンタウロス(Bucentaur)というのもあるそうだが、これらはマイナーなのか資料が少ない。「人+鹿」のものはエラポケンタウロス(Elaphocentaur)という。
イクテュオケンタウロスの姿の表現は作品によって様々で、人魚の腰から馬の前足が生えた姿や、ケンタウロスの馬の尻から魚の尾が生えた姿などがある。
なおピクシブで「ドラコケンタウロス」と言うと『ぷよぷよ』シリーズの登場キャラの少女を指すのがほとんどのようだが、これは人間の全身にドラゴンの角・翼・尻尾を生やした姿で、上に挙げたドラコケンタウロスとは異なる。
ローマ時代のエジプトには「人間の上半身+馬の前半身+魚の後半身」という姿のヒッポケンタウロデルピス(Hippokentaurodelphis)がいた。
メソポタミアに伝わる幻獣ウルマフルッルー(Urmahlullu)はレオントケンタウロスと同じく「人+ライオン」の姿をしている。
上半身が普通の人間ではなく、蟹のハサミのような手と獣のような顔を持ち二本の角を生やした姿もある。
通常のケンタウロスをこれらと区別する場合、馬を意味するヒッポを付けてヒッポケンタウロスと呼ぶ。
フィリピンに伝わるアンギータイ(Anggitay)は有角のケンタウロス、ロシアに伝わるキトヴラス(Kitovras)は有翼のケンタウロス、アラビアに伝わるキンタウラス(Qintawras)は尻尾が竜の首になったケンタウロスの姿をしている。
他にケンタウロスのような姿をした幻獣には、インドに伝わるキンプルシャ(Kimpurusha)、タイに伝わるピーマーボン(Phi Ma Bong)、テュルクに伝わるヤリオンド(Yaryond)、ブラジルに伝わるベスタフェラ(Besta-fera)、マダガスカルに伝わるボーベル(Bobel)、ロシアに伝わるポルカン(Polkan)などがある。
アルメニアのユシュカパリク(Yushkaparik)は廃墟に住むロバのケンタウロス(オノケンタウロス)であり、キリスト教徒のエズニクによれば信仰の対象になっていた女精霊とされる。
また、古代中国の孰湖/シューフー(Shuhu)や英招/インチャオ(Yingzhao)もケンタウロス型で描かれることがある。
聖闘士星矢の射手座の黄金聖衣のように馬部分がペガサスになった図像で描かれる事も多々ある。
創作上では、有翼のケンタウロスがペガトー(Pegataur)、有角のケンタウロスがユニトー(Unitaur)と呼ばれる場合がある。
pixivではユニコーンやバイコーンといった他の馬型幻獣の要素を持ったケンタウロスもかなりの数が確認されている。中には全て人間のパーツだけで構成したケンタウロスというネタもあったりする。ネットは広い…。
馬頭のケモノがケンタウロスになったものは英語でイークィトー(Equitaur)と呼ばれている。
神話に登場するケンタウロスの例
- ケイローン(キロン):賢者。多くの英雄の師として様々なことを教えた。
- ネッソス:ヘラクレスを毒殺したケンタウロス。
- ポロス(フォルス):珍しく野蛮ではないケンタウロス。ヒュドラの毒で死んでしまう。
- ヒュロノメ:女性のケンタウロスで『変身物語』に登場。夫のキュラロスが殺され彼女も自決した。粗野なケンタウロス族には珍しく、お洒落をする程に美意識は高い。
タウル
近年ではこうした「人の上半身と動物の下半身」というパターンの種族全般に対する呼称として「タウル」(taur)の語が用いられる。恐らくケンタウロスの語を簡略化して生まれた呼び名であろう。ただ上で述べた様にそこだけ取り出すと「牛」の意味になってしまうが、
現代人にはあまり関係無いのである。
余談だが、ロボットアニメや特撮ヒーロー番組などにたまに登場する「人型の上半身とマシンの下半身を持った存在」(具体的にはゲッター3やガンタンク、アナザー1号など)も、デザイン的にはタウルの系譜に連なると言えるかもしれない。
現代創作のケンタウロス
いわゆるケンタウロス体系のキャラクターは以下のようにかなりの数が存在し、中には上半身が人ではない事もしばしばある(竜人などの亜人が多い)。
ケンタウロスが登場する作品
- ナルニア国物語
- シャイニングシリーズ:亜種として下半身がロバの者やペガサスの者も登場。
- ハリー・ポッターシリーズ
- モンスター娘のいる日常:セントレア・シアヌスなど女性のケンタウロスが登場。
- セントールの悩み:女性のケンタウロスが登場。本作では馬耳が付いている。
- モンスター娘のお医者さん
- 妖怪の飼育員さん
- 異種族レビュアーズ:女性が輸送隊兼サキュ嬢。
- 科学的に存在しうるクリーチャー娘の観察日誌:双子が特殊な結合をして進化した。馬部分は本物より小柄で細身。
- ONEPIECE:トラファルガー・ローにより動物の下半身を植え付けられた犯罪者や海賊がパンクハザードの護衛を行っていた。その他、ケンタウロスになる能力を持つ人物も登場。
- エリア51(久正人):街で爵位を持つケイローンが医者を開業している。
- ドリフターズ:黒王率いるモンスター軍勢の騎馬部隊担当。
- ライドンキング:異世界転移した、あらゆるものに乗りたがるプルジア共和国終身大統領アレクサンドル・プルチノフが乗りたいと望んでいたが…
- MTG
- 遊戯王シリーズ:基本的には半人半馬だが、融合によって牛の要素が含まれることも。
- モンスターファームシリーズ:MF2で初登場。その後暫く登場しなくなるが、DS2で久々の登場を果たした。詳細はこちら→ケンタウロス(モンスターファーム)
- サガ3時空の覇者:モンスターが落とす肉を食べると変身できる獣人にこの系統がおり、ジャケ絵にも描かれている。
- ソード・ワールドシリーズ
- ファンタシースター:セントールとしてⅠとⅣに混沌の軍勢として登場。
- ヘラクレスの栄光:Ⅱではパーティキャラである。
- ドラえもん:空想動物サファリパークで複数体が飼育されている。ただし、人を運ぶ際には背に乗せるのではなく、逆お姫様抱っこである…男前だ。
- Fateシリーズ:サーヴァントとしてケイローンの他、エネミーとして馬の鉄兜を被ったケンタウロスが登場している。
- 聖闘士星矢:ケンタウルス星座のバベルや射手座のアイオロスが纏う聖衣はケンタウロスを模している。(なお、バベルの聖衣のオブジェ形態の上半身はパーツ数の都合上、バンザイしているかのような造形になっている。これは人間部分が着る鎧のイメージなのだろう)
- はたらけ、ケンタウロス!
- ゴールデンアックス:アーケード版続編の『ゴールデンアックス デスアダーの復讐』にて、プレイヤーキャラクターの一人であるドーラがケンタウロス。ベルトスクロールアクションでプレイヤーキャラクターがケンタウロス、しかも女性というのはおそらく唯一。
- 女神転生シリーズ
- デジタル・デビル・ストーリー女神転生Ⅱ:ギリシアの軽装歩兵のような武装をしている。色違いにガンダルヴァがいる。
- 真・女神転生Ⅳ:最下級の妖魔として仲魔になる。ゲストデザイナーの鬼才韮沢靖氏による、上半身が開きになった二足歩行のユニコーンが騙し絵で人面に見えるという新解釈の姿である。
- ペルソナ2罪:ラスト・バタリオン所属の多脚ロボット兵器の名が「メタル・ツェンタオア」である。
- ゼウスの種:ケンタウロスをはじめとしたギリシア神話の登場人物たちが留学生として日本の大学に入学するコメディ漫画。
- からくりサーカス:猛獣使いの自動人形ドクトル・ラーオが使役する「幻獣」の一体としてケンタウロスが登場。正体は機械の身体に動物の脳を仕込んだサイボーグ。
- JINBA-ジンバ:ケンタウロスのような競走馬の登場する漫画。
- モンスターの婚活屋さん:こちらでのケンタウロスは妊娠すると膨らむのは馬の方であり、そちらにも乳首がある。
- サテュロス:水木しげる版は何故だかケンタウロス型。
- 野生のラスボスが現れた!:サジタリウス
関連キャラクター
ケンタウロス型メカ
- 妖機械獣ケントールγ7(マジンガーZ)
- 妖機械獣ケンタウドールγ7(テレビマガジン版マジンガーZ):馬の後ろ半分からも上半身が生えている。
- 猛獣将軍ライガーン(グレートマジンガー):デザインベースはライオン。
- ジーグ・パーンサロイド(鋼鉄ジーグ)
- どれい獣デモン(超電磁ロボコン・バトラーV)
- 騎神丸(魔神英雄伝ワタル2ー魔神開発大決戦ー)
- マッスルクロース(勇者エクスカイザー)
- ペガサスセイバー(伝説の勇者ダ・ガーン)
- 合体機械化獣デッカード(熱血最強ゴウザウラー)
- ガオマンモス(百獣戦隊ガオレンジャー):下半身がマンモス
- ウルケンタウロス(魔法戦隊マジレンジャー)
- ブラックホース(キカイダー02)
- 武者精太頑駄無(SD戦国伝シリーズ)
- 大馬神(ヤットデタマン)
- ケンカウリマスメカ(ヤットデタマン)
- 人馬兵(機甲界ガリアン)
- 電(銃夢)
- スレイプニール(機神幻想ルーンマスカー)
- ストーム(サイバーナイト2)
- アッサーム/セイローム(NG騎士ラムネ&40)
- ツェンドルグ/ツェンドリンブル(ナイツ&マジック)
- ケンタウロスマン(ロックマン6)
- ゴッドカルマシーン・O・イナリー(ロックマンX3):マンダレーラBBとヴァジュリーラFFが合体。下半身が四つん這いとなったマンダレーラ、上半身がヴァジュリーラで、頭部はどちらのものでもない狐型。
- 項羽(Fate)(Fate/GrandOrder):4本の腕を持つ。なお、FGO版のケンタウロスは兜を被っている。
- グレートモンド(サガフロンティア):全部で5回もある形態変化をもつ
- エクウス(コンクリート・レボルティオ)
- グランドマスターガンダム(機動武闘伝Gガンダム):ガンダムヘブンズソードの翼と鉤爪、先端にウォルターガンダムを備えた尾を持つグランドガンダムの頭部のあるべき所からマスターガンダムの上半身が生えているという異形のモビルファイター。
- ガンダムキマリストルーパー(機動戦士ガンダム鉄血のオルフェンズ)
- サージタウス(ドラゴンクエストシリーズ)
- ヴェルキンゲトリクス(コードギアス亡国のアキト)
- アーサー(メガトン級ムサシ)
ドラゴンクエストシリーズ
意外なことにケンタウロスそのものは未だ登場していない。しかしケンタウロス体型のモンスターは多い。
- ケンタラウス: 「ケンタウラス」でなく「ケンタラウス」。二足歩行する馬。
- アームライオン:過去の作品では体格が分かりづらかったが、今の作品ではライオンの胴体の上に、四本腕のライオンの胴体がケンタウロスのように乗っている。
- ずしおうまる:下半身がドラゴン。
- ゴールデンゴーレム:半人半竜のケンタウロス型のゴーレム。
- ジャハガロス
- 大怪像ガドンゴ
- タイガーランス:上半身が槍を持った虎の獣人。
- 金羊将軍ミナトン:漫画『DQ列伝ロトの紋章』に登場。マッドオックス族モンスターの大将でケンタウロス型の羊の獣人。
デジタルモンスター
- ケンタルモン(デジモンアドベンチャー)
- サジタリモン(デジモンアドベンチャー02):ケンタウロスのようなドラゴン。
- ヴァジラモン(デジモンテイマーズ):牛がモチーフで、体型はケンタウロスなのだが、顔は牛のまま。
- パジラモン(デジモンテイマーズ):羊がモチーフで、体型はケンタウロスなのだが、顔は羊のまま。
- シャウトモンX4B/シャウトモンX5B(デジモンクロスウォーズ):ベルゼブモンが下半身の前足部分、ドルルモンが後ろ足を構成。大まかなフォルムはケンタウロスだが、足の構造は馬ではない。
- グランドラクモン/ガルフモン(デジタルモンスター):下半身が魔獣。
ONEPIECE
- フランキー:下半身を変形させ、ケンタウロスのような体型になる「フランキーケンタウロス」という技を持つ。ただし逆。
- 茶ひげ:シーザー・クラウンに拾われ、ローにより海賊団の部下ともどもケンタウロス型に改造される。茶ひげはワニ、部下の女海賊はシカの下半身を持つ。
- スピード:人造悪魔の実「SMILE」により馬の下半身を持つ。
- ジャック:ゾウゾウの実・モデルマンモスを食べたタマカイの魚人。人と獣の中間の形態である「人獣型」への変身でマンモスの頭部と四本足の下半身を持つケンタウロスと化す。
- リンク先ネタバレ注意:下半身を馬骨という妖怪へと変化させ、高速で駆け抜けながら刀で斬った相手を凍結させるという戦闘スタイルをとる。
その他
- パペッティア人(ノウンスペースシリーズ):ネサスやキロンなどケンタウロスに因んだ名前を名乗る。
- ケンタロス、パルキア<オリジンフォルム>(ポケットモンスター): 前者は牛そのものである。後者はペガサスもモチーフとして取り入れられている。
- スロウケンタ(半熟英雄):下半身が人の馬。
- ドラコケンタウロス(魔導物語シリーズ)
- ケンタウロス(仮面ライダー(漫画)):萬画版オリジナルの怪人。
- ケンタウロス(仮面ライダーBlack):ケンタウロスを模したゴルゴムの怪人。
- ホースオルフェノク、エレファントオルフェノク他(仮面ライダー555)
- マケンタウロス(仮面ライダーガッチャード)
- 変身超獣ブロッケン/ジャンボキング/カペラドン/ゾグ(ウルトラ怪獣)
- 黄金竜ドランゴ(ファイヤーマン)
- 光龍騎神サジット・アポロドラゴン(バトルスピリッツブレイヴ):ケンタウロスのようなドラゴン。
- 超神光龍サジットヴルム・ノヴァ(バトルスピリッツサーガブレイヴ): ケンタウロスのようなドラゴン。
- サタンクロス(キン肉マン):厳密にはヒューマノイドタイプの超人二人が本体側の腹部でもう一方の頭部から両肩にかけての部分と合体して、尚且つ分離も自在な四腕ケンタウロス状態。
- チェック・メイト(キン肉マンII世):「ナイト」の能力を発動すると馬頭ケンタウロス状態に変身する。
- 赤兎馬(Fate)(Fate/GrandOrder):見るからにケンタウロスなのだが、顔は馬そのものになっている。
- シレーヌ(デビルマン):巨大四足獣型デーモンカイムと合体してケンタウロスのような姿となりデビルマンを追い詰める。
- 妖獣エバイン(TVアニメ版・デビルマン):ケンタウロス型のデーモン族。自身の腕を持たず、代わりに他人の腕を自在に操る。
- 剣頭吏(切法師):「ケントウリ」と読む。騎馬武者を依代にして生まれた半人半馬の鬼。鬼には異国の怪物や神獣を捩った名称(設定では鬼と他の在来の妖怪とを区別するためとされる)が付けられている。
- 豹丸様(彼岸島):豹の体の上に人の体がついたアマルガム。
- ライネル(ゼルダの伝説シリーズ):人型のライオンの体が乗っている。
- ゴーレン(金色のガッシュ!!):ケンタウロス型で頭部からはメドゥーサのように無数の蛇が生えている。
- 地獄の悪魔(チェンソーマン)
- ロクス(ベルセルク):使徒への変身時には愛馬と一体化し、金属のような体を持つケンタウロスとなる。部下の使徒たちも同様の変身を行う。
- ユンジュ(HUNTER×HUNTER):馬の下半身と爬虫類のような顔を持つキメラアント。
- ネリエル・トゥ・オーデルシュヴァンク(BLEACH):帰刃「羚騎士(ガミューサ)」でカモシカ型のケンタウロスの姿になる。
- ピグマン子爵(マジンガーZ):大男の首部分から小男の上半身が生えており、ある意味では人間型のケンタウロスといえる。
- メアリー新川(AΩ超空想科学怪奇譚):巨大なケンタウロスの頭部からさらに人間の上半身が生えている。
- バヴァリス人:(ガデュリン):4本腕の獣人のような戦闘民族で、高速で走るときに下の腕を地面につけて4足歩行になる。
- 魔王オーカス(女神転生):ドラゴンの下半身に王冠をかぶった豚顔の悪魔が生える。
- メカモグラ(MM9):ドリル戦車形態からケンタウロス型に変形する宇宙怪獣。ロボットのようだが生物。
- 騎神アリババ(ビックリマン)
- ブルバイン(SSSS.DYNAZENON)
- ケイロン(スターダストメモリーズ):第4話『射手座のケンタウロス』に登場。射手座の惑星に生息するケンタウロス型の宇宙生物。本体は下半身である首の無い馬のような生物。消化器官を持たず、他の動物(主に星に生息する大型両生類)の上半身を奪い使い捨ての臓器としている。
- デイトナ(蒼き雷霆ガンヴォルト):ユニコーンがモチーフで、ケンタウロス形態がある。
- ケンタウロス・ゴレム(バトルスピリッツ):ケンタウロス型のゴーレム。
- タウロスナイト(バトルスピリッツ):下半身が竜の鱗を持つ馬。なお、顔は頭ではなく胸にある。
- 白虎(魔界塔士Sa・Ga):塔の中の世界を荒らし回る四天王の一人で10Fの空中世界を支配している。ケンタウロス型をした虎の獣人。
- レプシラ(Sa・Ga2秘宝伝説):ニンテンドーDSのリメイク版に登場。下級神ミューズの一柱で、白馬の下半身を持つケンタウロスの姿をしている。
- フェンリル(サガ3時空の覇者):「異次元の神」の一柱である目の無い狼の獣人。リメイク版ではケンタウロス体型になった。
- ダンターグ(ロマンシングサガ2)
- シルトツヴァイ(マテリアル・パズルゼロクロイツ)
- 駆動騎士(ワンパンマン):サイボーグであり専用のパーツを身に纏う「戦術変形」の一つに馬型の下半身となる『桂馬』がある。
- ギュオー・クワドリガ(強殖装甲ガイバー):獣神将の力を失ったリヒャルト・ギュオーが獣化兵ウーヌス4体を合体させた獣将戦車(クワドリガ)に自らも合体した姿。巨大な蜘蛛のような下半身からギュオーの上半身が生えている。
- サンタウロス:お笑いコンビ(笑い飯のコントに登場するトナカイのケンタウロス。クリスマスムード全開の姿に反して、下半身がトナカイの為、クリスマスのチキンを食べると消化不良を起こすというミルメコレオ(アントライオン)的な矛盾を抱えている。
似て非なるもの
馬をはじめ動物の背中に人型が合体している(下半身が丸々動物)というパターン。実質的に騎乗とはなんら変わりない。
- 馬
- ザンバモン(デジタルモンスター)
- 炎の馬(仮面ライダー鎧武 サッカー大決戦!黄金の果実争奪杯!)
- 戦闘獣テオドラス(グレートマジンガー):ただし下半身の顔は馬ではなく戦闘獣の本体である人間の顔
- ゼウス(ダンボール戦機):キラードロイドペガサス合体状態が該当。
- トラ
- ゴーゴン大公(マジンガーシリーズ)
- ガスコン専用ロボ(未来ロボダルタニアス)
- グランドジェネラモン(デジモンクロスウォーズ)
- ライオン
- ガオケンタウロス(百獣戦隊ガオレンジャー)
- ガオゴーカイオー(海賊戦隊ゴーカイジャー):下半身はガオケンタウロスと同じくガオライオンのもの。
- ドラゴン/龍
- ウザーラ(漫画版ゲッターロボG)
- 真ドラゴン(真ゲッターロボ世界最後の日)
- 妖魔巨烈獣バラゴーン(勇者ライディーン)
- ドラゴンパンサー(キューティーハニー)※ただし外見はイグアナに近い。伊藤伸平&庵野秀明による漫画『キューティーハニー a GOGO!』では角や翼を備えた西洋竜型。
- ドルビックモン(デジモンクロスウォーズ)ファンロンモンとデジクロスすると下半身がファンロンモンになる。
- ビッグダイタン(ガルラ)
- ファリン・トーデン(ダンジョン飯):炎竜(レッドドラゴン)に食われ消化されたため倒した竜の血肉を使い蘇生される。しかし精神を乗っ取られており、炎竜の体に鳥の翼と羽毛を備え首から人の上半身が生えたキメラに変貌。竜の巨体に対し食物を摂取する口は人間のものであり、満足な量を食べられず常に飢えている。
- ゾウ:ゾウの背ではなく頭頂から上半身が生えている
- その他
- ブライ(真ゲッターロボ世界最後の日):ゴール
- 獣魔将軍(マジンガーZ対暗黒大将軍):トカゲの頭、コウモリの翼、先端にアンコウの頭が付いた尾を持つキメラ
- 戦闘獣イグアナス(グレートマジンガー):巨大なトカゲ+小さなトカゲ
- シャプレー・ビースト(ウルトラマンメビウス アンデレスホリゾント):ユーゼアルの背から巨大なシャプレー星人の上半身が生えている。
- サイダイゲキトージャ(獣拳戦隊ゲキレンジャー):サイ
関連イラスト
ケンタウロスの例
ケンタウロス型メカ
関連タグ
パピルサグ(サソリの尾を持つケンタウロス) ウルマフルッルー
ギルタブリル:下半身がサソリ。
スキュラ:同じくケンタウロスタイプの下半身とされることがあり、下半身のモデルは犬。