曖昧さ回避
ぷよぷよシリーズに登場するサタンの連鎖ボイスの一つ。詳細は「サタン様」を参照。
プロフィール
CV | 中村秀利 |
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身長 | 235㎝ |
体重 | 250㎏(合計) |
超人強度 | 4100万パワー(合計?) |
出身地 | 魔界 |
獲得タイトル | インド超人ヘビー級、ヨーロッパマジック競技会優勝(1973年度)、超人教師資格取得、賞金レスリング宇宙一決定戦優勝(1979年度) |
概要
『キン肉星王位争奪編』に登場し、キン肉マンスーパーフェニックス率いる知性チームの一員として参戦した合体超人。最初はミステリアスパートナーとしてその姿を隠していたが、王位継承サバイバル・マッチ準決勝において、先鋒として姿を現す。
寄生虫サタンクロスをその身に宿した超人で、寄生虫とは分離が可能。基本は本体が攻撃と移動を担い、寄生虫はサポートなどに回る。西洋忍術を得意としており、フェイバリットは、寄生虫とのツープラトン「昇技トライアングルドリーマー」。
ソルジャーチーム先鋒のザ・ニンジャと東洋vs西洋の忍術合戦を披露し、トライアングル・ドリーマーで勝利。次鋒のアシュラマンとの試合で己の正体を明かし、自身が教えた技である阿修羅バスターと阿修羅稲綱落としを破り終始翻弄。
アシュラマンの無限大パワーによる稲綱落としを仕掛けられて通常の稲綱落としの様に体勢を逆さに出来ず窮地に陥るが、寄生虫サタンクロスをクッション代わりにすることで無限大パワー稲綱落としのダメージを軽減。ニンジャ同様にトライアングルドリーマーを仕掛けたが、稲綱落としで自身も寄生虫も予想外のダメージを受けており血を吐いて両者ノックアウトの引き分けとなった。
その後はしばらく姿を見せなかったのでアシュラマン同様に入院していたかと思われたが、準決勝終了時には何事もなかったかのように再登場した。
なお、腕4本脚4本というすさまじく書きにくい外見ゆえに、アニメ版ではアシュラマン(腕6本脚2本)戦が全カットされた。
正体
正体はアシュラマンの幼少時代、彼の家庭教師だった悪魔超人「サムソンティーチャー」。竜巻地獄などを教えた師である。
かつて両親に人を憎む事だけを教えられて育ったアシュラマンの中にある温かい心を見抜き、格闘技と学問だけでなく愛の尊さを教えた。
しかし、ある時、川に流されたアシュラマンを救い出し、自身は激流に飲み込まれてしまう。始めは教え子を助けたことで誇らしげだった彼も、岩に身体をぶつける内に苦痛と恐怖に呑まれていった。やがて滝壺に落ちて意識を失ってしまう。
目覚めた彼は、グシャグシャになった両足を目の当たりにしてしまう。絶望に打ちひしがれていたところへ知性の神が現れ、溺れるアシュラマンを助けたばかりに足を失う羽目になったサムソンの甘さを諭す。これによってサムソンはアシュラマンを憎むようになり、知性の神に両脚の治癒を懇願する。これを受けた知性の神から、「いずれ自分がその力を必要とした時に借りを返す事」を条件にサムソンの腹部に寄生虫超人「寄生虫サタンクロス」を植え込み、寄生虫の能力で足は四本足として再生させた(その代わり生来持っていた四本の腕は寄生虫の分を含み実質二本になった)。
足を再生させた後は鎧兜に身を包んで名前を変え、宇宙各地の賞金がかかった試合に出場して得意の忍術で荒稼ぎをしていた。その後、フェニックスに力を貸した知性の神の命により、足を再生してもらった借りを返す為に知性チームに参入する。
知性の神に見込まれただけあって高い実力の持ち主のようだが、アシュラマンに言わせれば教えてもらった技は完成形とは言えないものだったという。
寄生虫サタンクロスについて
サムソンと比べるとチンピラのような言葉遣いであり、下卑た笑みを浮かべ「どんな汚い手を使ってでも勝てばいい」と平然と嘯くなど残忍で卑劣な性格。
寄生虫自身もサムソンの体の一部となり、傷口などの隙間ならどこでもサムソンに寄生することができる。また分離したとしてもサムソンの両足は健在のため行動に支障はない。
れっきとした超人であるが、「サムソンの一部」であるため試合においても選手としてカウントされず、シングルマッチでありながら2対1という卑怯な戦法が可能となっている。
最期と改心
王位継承サバイバル・マッチ決勝戦では、先鋒としてキン肉マンと魔法陣リング装着デスマッチで対峙。サタンクロス(サムソン)は自分用のディフェンドスーツを先に全て揃え有利な展開を見せるが、フェニックスが場外に自軍が有利になるような仕掛けを施していたり、アシュラマンとミートのアシストでキン肉マンが魔法陣からディフェンドスーツの開放に成功した際に装着を邪魔するようフェニックスに命令され、次第に迷いが生じてしまう。その隙をついてディフェンドスーツをすべて装着したキン肉マンと互角の戦いを演じ、少しずつサムソンとキン肉マンとの間には一流の格闘家同士のみが理解しうる心の交流が芽生えていく。
しかし、それを快く思わないフェニックスの命令を受けて寄生虫サタンクロスが分離。敗れれば自分が再生させてやった足を失う事になるとサムソンを脅迫し、共にキン肉マンにトライアングル・ドリーマーを仕掛けさせツープラトンに対応していないディフェンドスーツの弱点を突きキン肉マンを窮地に陥れた。
知性チームのあまりの卑劣さに激怒したミートくんがリングに乗り込んできたが、寄生虫サタンクロスがブレスレットで創り出した魔界沼にはまって溺れてしまう。
その様子を見たサムソンの心に二十数年前に川で溺れたアシュラマンの姿が重なり、ミートを救出した事で本来の格闘家精神を取り戻す。
最後は完璧マッスルスパークで寄生虫サタンクロスのみが撃破されたため、サムソンは救われて感動の涙を流し、完全に正義超人としての心を取り戻すと、アシュラマンと和解した。
知性チームの中では(復活したフェニックスを除き)唯一の生き残りとなった。
卑劣さが際立った寄生虫の方も最期には素直に負けを認めるなど、少なからず格闘家精神を持っていたようである。
新シリーズでは
続編である「調和の神編」においてオメガマン・ディクシア除く知性チームのチームメイトと共に再登場。
再び寄生虫サタンクロスと合体した姿で登場(サムソンの方はまだしも、寄生虫の復活に関しての経緯は現時点で不明)。
なお新シリーズの実況では一貫してサムソン側をサタンクロスと呼んでおり、分離した方は単に寄生虫と呼んでいる。
ソ連(現リトアニア)・シャウレイの十字架の丘で馬の足音を立てながら現れ、担いできた十字架を地面に刺しこむと同時にリングが出現。
合流したキン肉アタル、ブロッケンJr.のフルメタルジャケッツと共に3体の超神と対峙し、安寧の神=ザ・ナチュラルと対決する。
多腕多脚を活かした攻撃でアタルやナチュラルから称賛される戦いを披露するが、ナチュラルはそれを上回る腕力と耐久力で対応し、ナチュラルチョークスラムでダウン。
「忍法魔界沼」でリングを沼に変えて足場を奪い、「ロデオダンスストンピング」で踏みつけて沼に沈めようとするが「ナチュラルフェイスニーシールド」で脱出される。
ナチュラルの攻撃をブリッジで跳ね返し、昇技トライアングルドリーマーを繰り出すもナチュラルの圧倒的パワーに突破され、「ナチュラルボーンクラッシュ」によって寄生虫が倒され消滅してしまう。
しかし寄生虫居なくとも失っていた両足は復活しており、サムソンは穴の空いた腹部を閉じて、元々持っていた腕2本を再生させて一人の超人サムソンとして再び挑む。
華麗なテクニックで攻撃を避け、魔界稲綱落としで決めようとするが「ナチュラルショルダークッション」により回避され、サムソンも息切れするほど体力も消耗しきってしまう。
そこに魔界から駆けつけてきたアシュラマンから「無断で魔界を出て戦っている」ことが発覚。サムソンは報告しなかったことを詫びつつ、一度知性チームの一員となったことへの禊であるため、アシュラマンからそう許しを得ることはないと答えた。
竜巻地獄でナチュラルを投げ飛ばし、キン肉バスターと阿修羅バスターの中間にあたる「クアドラプルバスター」で決めようとするも左胸のフェイスシールドで反撃され失敗。ナチュラルボーンクラッシュでとどめを刺されてしまう。
神であるザ・ナチュラルも舌を巻くほどの高度な技術を誇っていたサムソンティーチャーだったが、如何せん超人レスラーとしての全盛期はとうに過ぎており、超神に決定打を与えるにはスタミナが圧倒的に不足していた。
しかしサムソンは自らを不完全であると認めつつ、不完全さを超えた、より完全に近い不完全者が現れると、アシュラマンに仇を討ってくれる趣旨の言葉を残して倒れた。
ナチュラルに右腕に付けていた腕輪=カピラリアの欠片を回収され、自ら用意した十字架へ投げ飛ばされ磔にされてしまう。
サムソンはアシュラマンへの最後の授業として戦いぶりを見せるためだったと言い残し、超人界の未来を託し、息を引き取る。
FC版「キン肉星王位争奪戦」
もんっっっのすごく強い。
最終ステージ「大阪城」の最初のボスであり、複雑な飛車角の迷宮を乗り越えて精神は疲弊、尚且つ「最終ステージと言えどたかが先鋒だしまだやりやすい方だろう」と思った多くのプレイヤーを絶望のドン底すら超えた奈落に叩き落とした。
まずコイツに限らず知性チーム全員の特徴だがパンチ・キック類の攻撃は一切通用しない。キング・ザ・100トンとかもそうだったが。
そして遠距離から飛び道具の手裏剣を投げてくる。ウザったらしいったらありゃしない。
だが真に恐ろしいのはそこではない。コイツは異様なスピードで接近してきたかと思ったら、急に自キャラを分離して二人がかりで捉え、強力な必殺技トライアングル・ドリーマーを仕掛けてくるのだ。このゲームは敵と組み合って投げ飛ばしてから必殺技を繰り出し、倒すというシステムなのだがサタンクロスだけ組み合った時点で回避不可能という狂気じみた調整をかけられており、投げ勝つには非常にシビアな判定をくぐらなくてはならない。
知性チームは強豪揃いと言えどどれもここまで強くは無い。どう考えてもここまでと同様の戦略が通用するオメガマンやフェニックスの方が易しい。ファミコンゲーム全般でみてもコイツのトライアングル・ドリーマーに匹敵する極悪仕様の技はそうそう無いだろう。
ウォーズマンを使ってしゃがんでジャンプをするのを待ち、スクリュードライバーで勝つというのが得策である、と言うかこんなバケモノをウォーズマン以外で倒せと言うのはハッキリ言って苦行である。それでも中には最弱キャラのテリーマンで勝つ猛者も多くいるが、そこに至るまでの道は果てしなく長いのでオススメしない。
後にPS2で発売された「マッスルグランプリ2特盛」にて本作が収録され、攻略本が出た際には「かなりの確率でトライアングル・ドリーマーに吸われる」「本作最強」「1〜2人を犠牲にして投げ勝つしか無い」と書かれており、やはりウォーズマンの使用を攻略法としている。
この記事を読んで、大袈裟だと思った人もいるかもしれない。そんな人は是非ゲームをプレイして、この悪魔と一戦交えて頂きたい。そもそもコイツに辿り着くまでが長いし、コイツに(ウォーズマン以外で)勝つことは下手すりゃそれと同じくらい長いのだから。