概要
プリズマンの最大の奥義。太陽光線を体内に取り込んで変質させ、虹状の熱線レインボーシャワーとして発射する。
超人には非常に有毒な性質で、これを浴びた超人は体内にカピラリア毒素が発生し、急激な老化現象を起こして最悪の場合死に至る。担架で運ばれていたキン肉マンゼブラが一瞬で白骨化したほど危険な代物であるが、人間には無害という真逆の性質を持つ。
それでも物理的な破壊力はかなりのもので、アシュラマンの防具を一瞬で焼き払い、鉄柱を溶かし、立方体リングを貫通していた。
ブロッケンjr.はこの「人間には無害」という点を逆手に取り、自らの超人パワーの源である髑髏の徽章(アニメでは鷲の徽章)をリモコンハットから外し、疑似的に人間になる事で対抗策を得た。
ちなみに、使用者のプリズマン自身もカピラリア毒素の害と無縁ではなく、ラーメンマンのピラミッドパワーでカピラリア毒素を跳ね返された際には戦意喪失するほどダメージを受けていた。
プリズマンがカピラリアの光線が放てるのはプリズマン自身が知性の神の持つカピラリアの欠片を心臓として産まれた超人であるため。超神である対バイコーン戦では、纏ってるオーラを攻撃で剥がし、至近距離から直接レインボーシャワーを浴びさせてバイコーンを消滅させて勝利したものの、自身の身体が既に限界であったことを悟ったプリズマンはジェロニモにレインボーシャワーを放つ。自身の予想通りジェロニモにはレインボーシャワーが効かないと分かると、最期に自身の心臓であるカピラリアの欠片を直接ジェロニモの心臓に融合させ、ジェロニモにカピラリアの力を与える事で超神に対する切札とした。ジェロニモはカピラリアの力を手に集中させ、カピラリアの力を纏った手刀として攻撃した。
元々は50数億年前、超人界の黎明期に自らの欲望のために力を使う超人達を抹殺するべく、超人の神(主に調和の神の一派)によって使われた光線。これにより、正義超人・悪魔超人・残虐超人の先祖達がほとんど壊滅した。
完璧超人の先祖は神から超人に身を落とした慈悲の神によって守られ、慈悲の神が危惧した数億年先に起こりうるであろう危機に備え、彼等を自身の持つ最高戦力とするために鍛え上げていき、彼らが完璧超人始祖となった。
その際使われた全宇宙規模の照射を可能にする唯一無二の装置は、その神の提言により現在は天界にある神の席の数である108つに分割して与えられ、再度照射するにはその全員の同意が必要な形に改められた。
そして装置のピースの一つは当の彼により地上に持ち出されているため、現在の所は天上界の独断での再照射は不可能となっている。更に知性の神が所持していた1つが現在はジェロニモと同化しているため、再照射するにはジェロニモが身を捨てて装置に飛び込む必要がある。
装置の形状はアポロン・ウィンドウに似た巨大な鍵穴の形をしている。
有効・無効についての考察
超人の神から転生した超神は全身にオーラを纏って防いでいるが、オーラを破られた状態だと超人と同じく効いてしまう。しかし人間から超人に転生したジェロニモには効かなかった。これらの事から読者の間で最初から超人(超神)として生まれた存在には効くが、人間に効かない特性・理由について考察の起点にされている。
調和の神(ザ・ワン)の台詞で理由が部分的に明言されており、超人を絶滅させる光線の真の効果は「慈悲の神(ザ・マン)が発明した超人製造術を無に帰する」との事。
この台詞通りに超人製造術を基準とすれば、カピラリア七光線が誰に有効・無効なのか判別が容易となる。但し設定変更が高頻度で起こる『キン肉マン』では今後掌を返される可能性は十分あり得る。だってゆでだから。
有効・無効について既に作中で描写された事例を以下に挙げる。
- 超人の神が下天した超神にも有効なのは肉体の構成方法が超人製造術と同じだからと思われる。
- 下天を最初に実行したのは超人製造術を発明した慈悲の神=ザ・マン本人。
- 前述の通り事前にオーラ破壊が必要。
- ジェロニモに効かなかったのは人間として生まれ、誕生の経緯・ルーツが超人製造術とは無関係だったからである。
- スーパーマンロードの神による超人への転生後も効かなかった事から転生は製造術とは別物である。
- 逆に誕生の経緯・ルーツに製造術が関わっている超人が人間へ転生した場合については不明。(この状態で浴びた描写が無い為)
- ブロッケンjr.も王位争奪戦で元は人間だった事が明かされている。
- ドクロの徽章を身に付けている時のみ超人化し、身に付けていない場合は元の人間。