概要
怪獣や怪人、アウトロー超人、残虐超人や悪魔超人、完璧超人といった平和を脅かし、時には人間の支配や超人の粛清を企む存在から地球の平和を守るために戦う正義の戦士。
主人公のキン肉マンらがこれに該当する。プロレスのギミックにおける「ベビーフェイス（善玉）」のようなもの、と言えば分りやすいかもしれない。
平和を愛し、人々を厄災から守る存在。
そして友情を重んじ、仲間と力を合わせて強大な敵に立ち向かい、時にはその敵すらとも分かり合うために戦う超人たちである。
この辺りはメタ的に言えば連載が進み、その上キン肉マンⅡ世や新シリーズを経て積み上げられてきた価値観で、実際にはこれに当てはまらないケースが多発……というより、作中でもあくまで理想といったところ。
主人公のキン肉スグルや万太郎たちも物語の中でこの精神性に成長していったのである。
正義超人という勢力は表に出ている超人が大体所属しているような一大勢力…というか一般超人≒正義超人なので、精神性は本人たち次第。
本来守るべき人間を人質に強盗に落ちぶれたボックマンは正義超人所属で、新シリーズで暗殺も行う権力争いが行われたキン肉王族なども設定的には正義超人所属の可能性が高い(一応公式サイトでは襲撃した超人は非正義超人の残虐超人扱い)。
修行としてカレクックは目の前の悪の横行よりも自身への戒めを優先させられたり、ヒカルドが悪行超人の血筋であることを知ると弟子の情よりも正義超人の使命として倒そうとしたパジャンゴなど、時に正しさへの追及や邁進が若手の未来に陰を落とすなどの歪さも垣間見せる。
ここまでいかなくとも友情に重きを置いていない超人も度々登場するし、ギャグ的な面々も多いのでしょうもないことで身内で争うようなこともある。
戦闘時には基本的にクリーンファイトを旨とする。
しかし、ラフファイトに走ることもよくあり、時に人格面まで評価される正義超人のテリーマンやロビンマスクが結構行っている。
悪魔超人たちとなると盤外戦術や悪魔霊術のような特殊な能力を活かしてくる点が目立つので人によっては正義超人が反則しがちという印象を抱くファンも。
他勢力からの転向組も概ねかつてのファイトスタイルを使用することはあり、これが正義超人からも批判されるような場合は相手へのリスペクトまで忘れたウォーズマンやケビンマスクくらい。
やはり、こちらも最終的には精神面の問題なのだろう。
また、当初は巨大化して怪獣や怪人と戦っていたが、中盤からはこうした描写が見られなくなった。
作者のゆでたまご曰くこれは「互いに巨大化してプロレスを行っても周囲の被害がデカくなるだけで何の利益もないから」とのことなので、実際は現在でも巨大化は可能と思われる。
なお、残虐超人は一応、正義超人の一派であり、正義のために敢えて残虐な力を拠り所に正義を成し、正義超人の一派に認められていると思わしき描写や設定がある。
一方で、Ⅱ世的に言えば悪行超人とでもいえる超人もこちらにカウントされているので、正義超人と残虐超人で和集合になる超人がいるといった感じだろう。
正義超人界に悪魔超人や完璧超人の様な命令系統は無いが「キン肉王族」「宇宙超人委員会」「世界超人委員会」の三つの組織が中枢機関として存在し三権分立を行うことで互いに暴走をしないように監視しあう体制となっている。
キン肉王族はこの中でもやや特異な存在であり、ご先祖様が黄金のマスク、銀のマスクを神から手に入れたことが正義超人の発展につながり、この二つのマスクが正義超人の命の源となった。
完璧超人始祖編において、開祖は前述のキン肉大神殿に祀られる「銀のマスク」ことシルバーマンであることが明かされている(対する黄金のマスクは悪魔超人の開祖になったのだが、何故彼が正義超人の命の源になっていたかの説明はない)。
この他、アニメではセメントス長老等の様に『教えを厳格に守り続ける』正統派超人という派閥がいる。
代表的な超人
開祖
引退ないし死亡
キン肉マンと仲間たち（アイドル超人）
- キン肉マン
- アレキサンドリア・ミート
- テリーマン
- ロビンマスク
- ラーメンマン（旧・残虐）
- ブロッケンJr.
- ウルフマン/リキシマン
- ウォーズマン（旧・残虐）
- ペンタゴン
- モンゴルマン（旧・残虐）
- バッファローマン（旧・悪魔）
- ジェロニモ
- キン肉マングレート
- アシュラマン（旧・悪魔）
- ザ・ニンジャ（旧・悪魔）
- ネプチューンマン（旧・完璧）
- キン肉マンソルジャー
- キン肉マンスーパーフェニックス（旧・残虐）
- キン肉マンビッグボディ
- キン肉マンマリポーサ（旧・残虐）
- キン肉マンゼブラ（旧・残虐）
その他
- スペシャルマン
- カナディアンマン
- マンモスマン（旧・残虐）
- ジェシー・メイビア
- ホルモン・ビビンバ
- カレクック（旧・残虐）
- ベンキマン（旧・残虐）
- スカイマン
- ティーパックマン
- キャノンボーラー
- ゴーレムマン
- レオパルドン
- ペンチマン
- サムソンティーチャー（旧・悪魔）
- バイクマン（旧・残虐）
- キング・ザ・100トン（旧・残虐）
- ザ・マンリキ（旧・残虐）
- シシカバ・ブー
- ウルドラマン
- カニベース（旧・残虐）
- キン骨マン（旧・残虐）
- イワオ（旧・残虐）
- スカル・ボーズ（旧・残虐）
- キンターマン
- 銅ベルマン
- ルピーン
- アマゾンマン
- スフィンクスマン
- タイルマン
- ビューティー・ローデス
- ジャンヌ・スティムボード
- イヤデス・ハリスン
- チャボ･ケロリ
- ゴクウマン
- ゾローマン
- デビル・マジシャン（旧・残虐）
- ビーンズマン
- クリスタルマン
- プヨプヨ
- キングコブラ（旧・残虐）
- ウォッチマン
- キューブマン
- チエノ輪マン
- オイルマン
- ザ・フィッシャーズ（旧・残虐）
- ジョーズマン（旧・残虐）
- ウナギマン
- イカデビル
- サザエキング
- ザ・ダンシャク
- ポルターガイスト
など
その他
出生年別まとめ
なお、設定はよくかわるものの、ここでは初登場時の年齢を公表年齢とする。
| 10万年前 | クリスタルマン |
|---|---|
| 紀元前1世紀 | ベンキマン（2000歳以上） |
| 14世紀 | 銅ベルマン |
| 1910年 | プリンス・カメハメ |
| 1912年 | キン肉真弓 |
| 1940年 | カレクック |
| 1945年 | カニベース |
| 1948年 | ルピーン |
| 1950年 | カナディアンマン |
| 1951年 | キン肉アタル |
| 1952年 | ラーメンマン スカイマン バッファローマン |
| 1953年 | キングコブラ |
| 1954年 | ロビンマスク |
| 1957年 | ウォーズマン |
| 1958年 | オイルマン |
| 1959年 | ザ・ニンジャ |
| 1960年 | キン肉マン シシカバ・ブー テリーマン スペシャルマン |
| 1961年 | ウルフマン アシュラマン |
| 1962年 | ブロッケンJr ジェシー・メイビア ティーパックマン チエノ輪マン キューブマン フィッシャー兄 |
| 1964年 | ペンタゴン ビビンバ |
| 1965年 | タイルマン フィッシャー弟 |
| 1966年 | ジェロニモ |
| 1968年 | ビーンズマン |
| 1970年 | ミート君 プヨプヨ |
| 1971年 | ウォッチマン（超人五輪TBF時10歳児!!） |
こうしてみるとけっこうオジサンが多い。
関連タグ
アイドル超人：キン肉マンと共闘する仲間たちの呼称。
新世代超人(ニュージェネレーション)：続編『キン肉マンⅡ世』から登場する正義超人。
