残虐超人

ざんぎゃくちょうじん

残虐超人とは、漫画『キン肉マン』に登場する超人カテゴリーのひとつ。

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目次 [非表示]

1 概要

2 主な超人

3 関連タグ

3.1 その他の超人カテゴリ

概要

その名の通り、残虐なファイトスタイルを売りとし、リング上での殺戮などを楽しむ超人たちの総称。

初期の頃は「正義超人内の派閥」として扱われており、超人オリンピックにも参加を許されていた。現に一部の残虐超人は、「宇宙野武士」との闘いの際には正義超人側に加勢するなどしている他、キン肉マンも偽名を使って超人同盟に潜入した際はアフリカ出身の残虐超人という名目で同盟に参加している。

続編『キン肉マンⅡ世』では伝説超人(過去の正義超人)として扱われ、ヘラクレスファクトリーの教官に就任している者もいる。

「悪党」というよりは「悪役」と呼ぶべきかもしれない。

作者のゆでたまごも巻末企画のQ＆Aにてプロレスの「ヒール（悪玉）」ポジションであると回答している。

ただし、シーク星人率いる超人同盟の様にマフィアまがいかつ怪獣と近い立場だったり、タイラントのような暴虐の限りを尽くす反社会的勢力と化した残虐超人もいる。

また、基本的に超人に分類されないキン骨マンやイワオがここに分類されることもある。

キン肉マン公式サイトでは、運命の5王子やオメガの民(オメガ・ケンタウリの六鎗客だけでなくディクシアや彼らの祖先も含む)もカウントされている。

また、媒体によってカウントされたりされなかったり、正義超人を兼任している場合と残虐超人としてのみカウントされる場合があったり、とブレがあることも多い。

さらに、ヒガンテマンの様に人間(女子供も含む)相手にも容赦無く危害を加えるガチの悪党(2世で言えば悪行超人)が残虐超人にカウントされず正義超人として扱われたケースがある。

また、一部超人はマッスルショットで分類されたくらいでほかの公式媒体では特に分類に触れていないもしくは正義超人というパターンもある(ミハイルマン、ブラック・シップ、ボックマンなど)。

公式でも線引きが曖昧な部分がかなりあり、『過激派の正義超人』と『非道を働く悪行超人』、『正義悪魔完璧のいずれにも所属していない敵勢力の超人』を一緒くたにしたざっくりとした呼称とも言える。

残虐超人同士の横の繋がりを感じさせる描写は特になく、悪魔超人や完璧超人のように統括された派閥には思えないが、かつての総帥はラーメンマンだったとされる。

(ただし、これは実況がそう言っただけでラーメンマン自身が総裁を名乗っていた訳ではない為、世間からそう思われてるだけという可能性もある)

それでも、ヘビーメタルの異名やかつての世界三大残虐超人という括りからして残虐超人界と呼べる勢力は一応築いている、もしくは派閥として認識されている様子。

『キン肉マンⅡ世』では、明確な線引きがされたのか、登場する新世代の残虐超人たちは「世界征服を目論む超人の一派」として扱われ、残虐・悪魔・完璧の三派閥を総じて「悪行超人」と称され、イリューヒンやデストラクションといった正義側の残虐行為を行う超人とは、はっきり別物として区別されている。新世代超人は正義超人でも残虐性の強いファイトスタイルを好む超人や血気盛んな態度を見せる者がモブ超人含めて多いが彼らはみなあくまで正義超人であった。

一応、一コマだけとはいえカレクックがⅡ世初っ端から悪行超人にカウントされているが、そのカレクック含めてかつての残虐超人も伝説超人の立場となっていた。

また、残虐超人から派生した“時間超人”の一族も存在する。

カレクックが残虐超人となる経緯を描いた読切『キン肉マン超人列伝カレクックの巻』においては残虐超人の戦いを『冬の太陽の光』『照らしはするけれど決して暖めはしない』と評している。悪を倒すためならば人々を震え上がらせる残虐ファイトも厭わない、ダークヒーローのような存在と言えるだろう。

新しく平成から始まった最新シリーズでも残虐超人は敵を容赦なく倒すがあくまで正義超人であり、残虐超人ではないが同じく正義超人の仲間とは固い絆で結ばれてるような描写もされている為、やはり基本的には正義超人の派閥の一つとして考えた方が良いのかもしれない。

奇しくもその在り方は正義超人の始祖でありながら完璧超人であるために敵と理解し合う事が出来ずに、敵を殺める戦い方しか出来なかったシルバーマンと同じありかたである。この考えとカレクックの読み切りの相性から一部のファンの間では、残虐超人のルーツは正義超人始祖であるシルバーマンの方向性をより忠実に求めた、ある意味先祖返りした派閥であるとも言えるのかもしれないという考えも語られている。