概要
CV:水鳥鐵夫、掛川裕彦(王位争奪編)、川津泰彦(Ⅱ世)
西ドイツ出身の残虐超人。
その名の通り、“ドイツの鬼”と恐れられたファイター・ブロッケンマンの息子。
アニメでは色白だったが、原作及びアニメ版『キン肉マンⅡ世』では普通の肌色。
生まれながらの超人ではなく本来は人間。幼少時から厳しい修養と鍛錬を課せられ、それに打ち勝つ事で父・ブロッケンマンから超人に変身できる機能を持つドクロの徽章を授けられて超人として活動している。
1980年の第20回超人オリンピックでラーメンマンに父を惨殺されたことから、初登場した宇宙野武士討伐戦ではラーメンマンへの復讐を誓っていた。
翌年の第21回超人オリンピック ザ・ビッグファイトにて遂に直接対決を向かえるも、実力差は明らかで惨敗。敗れはしたもののブロッケンJr.自身「満足のいく試合」としてラーメンマンとも和解。
その後は、正義超人軍団の一員に加わり悪魔超人との戦いにも参加する。が、打倒キン肉マンの野望を最後まで持ち続けていた。
キン肉アタルからは自分の使命は必ず遂行する使命感が最大の魅力と呼ばれ、王位争奪戦では彼の期待に応え彼の命を一時的に人間に戻ってまで救い、プリズムマンと引き分けに持ち込んだ。
無量大数軍との戦いでは「完掌」クラッシュマンを見事に討ち倒した。
許されざる世界樹(アンフォーギブン ユグドラシル)の団体戦では「完璧・拾式」サイコマンと対戦、新技『ゾーリンゲンの鈍色刃』を編み出し、持てる全ての技を繰り出して自分のファイトスタイルを確立させるもサイコマンの牙城を崩すまでには至らず、完膚なきまでに打ちのめされる。戦闘不能にされても戦闘の意思は失わなかったが…
なお、アニメ版では新幹線アタックの記録は下関であることが判明した。好敵手のラーメンマンの記録を上回っている。
プロフィール
身長195cm、体重90kg、超人強度90万パワー。
なお外見ではわからないが、正義超人の面々ではかなり年若いほう(初登場時18歳)であるらしい。
作品の内外を問わず女性ファンからの人気が高い。
個人タイトル歴
- 超人ブラスナックル選手権
- ベルリン超人ヘビー級
必殺技
ベルリンの赤い雨
目にも止まらない速度で相手を切り裂く手刀。ブロッケンJr.の代名詞ともいえる必殺技。
森の木の葉の如くに体軽やかに 腕を弓の如くに引き 流れ星の如くにふり下ろす
その時 手刀筋骨"壮"となる! その壮拳もって風擦れば炎立つ!
敵の懐に深く入り 肉斬り骨断てば ベルリンに赤い雨が降る!
ブレーンクロー
所謂アイアンクローだが、200㎏を超える恐ろしい握力で相手の頭蓋骨を粉砕する。握力に関して言えば、超人強度が上の超人たちをも凌駕する、らしい(byものすげー分かりやすいパワーキャラ)
アニメ版やキン肉マンレディーなどでは結構使用されているが、実は原作では新章までほとんど出番が無い。
ハンブルグの黒い霧
相手の頭の上で倒立した後、顔面めがけて両足蹴りを叩き込む荒技。この技でフェニックスから初ダウンを奪い、サイコマン戦では相手の両腕を押さえて使用。
ブレーメン・サンセット
相手を抱えて、共に頭から落下する道連れ技。
この技でプリズマンを名古屋城の鯱に激突させ破壊した。(アニメ版ではフランケン・シュタイナーになっていた。)サイコマン戦でも使用。
殺超人ミスト
またの名を「ナチスガス殺法」。口から毒ガスを吐き、ナチスガス室の恐怖を再現する危険な技。(色んな意味で。)
元はブロッケンマンの技として知られており、ゲーム「マッスルタッグマッチ」で猛威を振った技だが、
実際にブロッケンJr.も使用できることが判明したのはキン肉マンⅡ世になってから。
ブロッケンの帰還
『キン肉マンⅡ世』にて登場。ブロッケンJr.の腕が時間超人によって切り落とされてしまった未来において、「ベルリンの赤い雨」に代わって習得したフェイバリットホールド。
森の木の葉の如くに体軽やかに! 隻腕軸とし 独楽の如くに体旋転すれば!
竜巻の如くに飛び出すこと縦横無尽!
この時左手右脚を以って左脚しならせ回転すれば左脚鋼鉄の鎌となる!
敵の懐に深く入り 肉斬り骨を断つ! ブロッケンの帰還!!
余談ではあるが、ブロッケンJr.のテーマソング「ベルリンの赤い雨」の中で、
「復讐の炎が まわすキックをナイフに変えるぜ」というフレーズがあるが、
キックがナイフに変わるのは、上述のとおり「ベルリンの赤い雨」ではなく「ブロッケンの帰還」である。
(ひょっとしたら作者のゆでたまごが、この歌詞から「ブロッケンの帰還」を思いついたのかもしれない。)
順逆自在の術
「黄金のマスク編」のザ・ニンジャ戦において、彼の得意技である順逆自在の術を見様見真似で成功させ、絶体絶命の「忍法クモ糸しばり」から脱出してしまうという快挙(?)を成し遂げる。
ゾーリンゲンの鈍色刃
ブレーンクローで相手の顔面を掴んだ状態で、コーナーポストに頭から叩き付けるという荒技。
サイコマン戦で初披露となったが…
ベルリンの赤い豪雨
ベルリンの赤い雨を連続で繰り出す技。サイコマン戦で初出
キン肉マンⅡ世でのブロッケンJr.
『キン肉マンⅡ世』においては52歳の姿で登場。
すべての戦いが終わった後に仲間たちと別れ、以後は祖国ドイツの復興に貢献しようと意気込んでいたが、同時期(1990年)に東西統一を成し遂げたドイツはただただ平和で、戦うことでしか世に貢献できない自身の無力さを疎み、酒色に溺れた荒んだ日々を送っていた。
しかしある日、自身を訪ねてきた超人の孤児ジェイドの潜在的な能力に惹かれ、彼を弟子として一流の超人レスラーに育て上げている。
(ジェイドからは「師匠(レイラァ)」と呼ばれる。)
余談
ナチスを強く連想させる容貌であるけれども善玉キャラという扱いなため、海外では規制されてしまうこともある。徹底した悪役だったならまだマシだったんだろうが・・・
(親父に至っては強制収容所のガス室になぞらえた毒ガス攻撃までやらかしている。)
マッスルタッグマッチにおいては無類の強さを見せた為、彼を最強とするゲーム派と原作派の間で微妙に評価が分かれている。
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