曖昧さ回避
- 鋼鉄で出来た爪(鉄以外の金属も含む)の事。暗器の一種として用いられたり、機動兵器の腕に付いていたりする。ガンダムシリーズでは(チタン・セラミック複合材製だが)「アイアンネイル」と呼ばれている。以下はすべてこれがモチーフ・
- プロレス技のひとつ。※この項で説明
- 2023年に公開されたプロレス映画。2の自伝的小説がモデル。主演はザック・エフロン。
- 『ファイナルファンタジーシリーズ』に登場する腕の代わりに複数の爪を持つモンスター。上位種にデスクローがいる。初出は『FF3』。
- スーパー戦隊シリーズ『ジャッカー電撃隊』に登場する犯罪組織クライムの首領。 → アイアンクロー(鉄の爪)
- 伝説的プロレスラーで2の考案者でもあるフリッツ・フォン・エリックの一家に起きた悲劇を描いた映画。
プロレス技のアイアンクロー
対象の頭を掴み、握力に物を言わせて指の力だけで締め上げる、ただそれだけの技。
頭蓋という人間の弱い部分を攻撃するとはいえ、攻撃として成立させるにはそれ相応の握力が必要であり、メイン画像のようなアイアンクローが決まる事は並々ならぬ腕力と握力の持ち主であることを意味する。
また、『片手で掴むだけの技』である以上、手に頭が届けばどのような状況からでもアイアンクローを狙うことが出来、逆にアイアンクローから別の技に派生することも容易である。実際にプロレスでダウン中の相手に追い討ちとして使用したり、アイアンクロー状態からそのままダウン→フォールを奪った例もある。
二次元界隈ではアイアンクローをかけた状態で腕一本で空中に吊るすという大技も存在し、強大な力を持った悪役のアピールの一環としても利用される。
またこの人の代名詞のひとつであり、登場作品ではだいたい弟への制裁技としてしばしば使う。派生作品でも凄まじい猛威を振るっているのはあまりにも有名。最近では南家の長女によるフロムキッチン対面式として二人の妹への制裁技としても知られる。
元祖「鉄の爪」フリッツ・フォン・エリックの握力は、150~200kgあったという。顔の怖さも相まって、エリックの右手が相手に襲いかかる姿や攻防は鬼気迫るものがあり、1973年の「アイアン・クロー・シリーズ」でジャイアント馬場に襲いかかる写真は有名である。
他にもこの「顔面掴み」を看板技としたレスラーとしてはフリッツの息子達や、バロン・フォン・ラシク、キラー・カール・クラップなどがいる(いわゆるナチスギミック系レスラーが多い)が、偉大なる元祖・フリッツに遠慮してか「アイアン」という技名は用いていない。ラシクは「ブレーンクロー」、クラップは「ブロンズクロー(青銅の爪)」、フリッツの息子ケリーのそれは「タイガークロー(虎の爪)」と称された。そのため現実のプロレス界でこの技に「アイアン」と冠していいのはフリッツ・フォン・エリックただ一人、だと言ってもいい。
その元祖フリッツにしても、さすがに二次元世界のように掴んだ相手を片手で宙に吊るすことまでは無理だった。せいぜいクローで掴まえた相手を場外からリング上に力づくで引きずりあげた程度である。
ちなみにこの技の応用としてコブラクローやグレープフルーツクローがあり、アイアンが頭部であるのに対していずれも体の部位が異なるだけで、その部位を握力に物を言わせて指の力だけで締め上げる技である。
関連イラスト
関連タグ
キン肉真弓 - 自称「フリッツ・フォン・エリック直伝」。この技で超人オリンピックを連覇している(第9回、第10回)。ただし息子の時代にエキシビションマッチを行った際は、地味な技だとして観客の反応は良くなかった。
シャイニングフィンガー:似たもの。というか、爆発の有無以外ほぼ同じ。
グレープフルーツクロー:派生技。
やみどうこく:みんなのトラウマ。おおよそ吊り上げるときはアイアンクローで、さらに巨大な竜巻で切り刻む。
百枝まりあ:「自力金剛輪」が該当する。掴む位置が少し違うが威力は充分。