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ジャーマンスープレックス

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じゃーまんすーぷれっくす

アマレスに由来する投げ技で、相手の後から組み付き、反リ(←カタカナが本来の表記)投げる。

pixivでは、嫁の必殺技というイメージレスポンス用素材(現在は閲覧不可)を基にしたイラストが多い。

解説

アマレスでの呼び名はベリー・トゥー・バック

相手の背後から腰に腕をまわしてクラッチ(自分の両手を組んで相手を捕らえること)し、そのままブリッジしつつ相手を真後ろへと反り投げる豪快な技。

バックドロップとの違いは、自分と相手の正中線が重なるかどうか(相手を頭越しに投げるか、肩越しに投げるか)。詳しくはバックドロップの項目を参照。

全身の筋力もさることながら、美しく決めるためには肉体の柔軟性も必要とされる、やや難易度の高い技である。そのため若手時代にスープレックスを得意としていたレスラーが、体力の低下や怪我の影響、ファイトスタイルの遷移などから技を封印するといったケースもまま見られる。

現在のプロレスでは一般的な技として使われているが、これは受身の技術やリングのクッション性が進歩したためである。かつてはバックドロップ等と並ぶ、危険なフィニッシュホールドの一つだった。

一部の総合格闘技の選手(宮田和幸、ジョシュ・バーネット等)も試合の流れを変える際に使用しているが、プロレスと異なり相手が純粋に抵抗するため成功させる選手は体幹の強さとレスリング技術が極めて高いということになる。(特に、今は亡きゲーリー・オブライトの放つ殺人スープレックスの数々は一見の価値あり)

純粋なレスリング出身の選手が行う場合、きれいに投げれば投げるほど受け身が取り易いという通説があり、受け身の鍛錬を怠っていない選手ならばダメージを最小限に抑えることも可能である。逆にいえば捻りを加えたり、あえて崩して投げると危険な技になりえる。

なお、「スープレックス」と名の付く技は多くあるが、“プロレスの神様”ことカール・ゴッチによれば、「スープレックスと呼べる技はジャーマン・スープレックスのみ」。スープレックス以外のブリッジをしつつ相手を投げる技は、本来「サルト」という技なんだとか。

ついでに言えば、ジャーマン(ドイツ人)という名称で呼ばれているものの、元々はグレコローマンスタイルで使われていた技であり、その源流はフィンランドにあるという。使い手として特に有名だったカール・ゴッチがドイツ人であったことから、「ジャーマン」と付けられたらしい。

要注意事項

この投げ技は、頭骨や首、頚椎、肩に背中と、体の多くの部位に大きな衝撃を与える危険な技である。

見栄えの良さから漫画や創作の世界ではよく絵のモチーフやネタとされるが、現実の世界では、

良い子も悪い子も、当然分別のある大人も、絶対真似をしちゃいけないよ!

あと、漫画やアニメではコンクリートやアスファルトなどの堅い地面にこの技で相手を投げることもあるが、実際にやると相手側に重大な怪我や落命の危険が非常に高まるので絶対に真似をしてはいけない。

(リングは一見平坦で堅く見えるが、リングの下は衝撃を吸収する構造となっており食らった側への安全対策がとられている。が、それでもこの技で重傷を負った選手も存在するのである)

因みに、ジャンボ鶴田ジャイアント馬場も出来るのだが、鶴田は1982年のリック・フレアーとのNWA戦を最後に封印しており(表向きの理由は「恐ろしい威力を誇り危険であり調節も難しいため」であったが、和田京平レフェリー曰く「ハゲるのが嫌だから」)、馬場も使っていたが、「俺の体格でやったらシャレにならん」ということで使わなくなった。高山善廣は使うが、受け身の技術やリングの衝撃吸収力が発達したからである。

(プロレスは一定のルールの中で勝敗を競う「競技」を各地で披露していく「興行」であり、相手に怪我を負わせてしまうのはタブー。八百長という指摘は的外れなので控えてね。)

割と有名な使用例

平成の前期生まれのユーザーの中には、GTOでジャーマンスープレックスを知った例も少なくない。

作中において。主人公の鬼塚英吉が、アニメ版では教頭にジャーマンスープレックスを掛ける場面がある。

また、実写の映画版においても同様の技を繰り出すシーンが存在する。

余談

本来は実在する技の名称である投げっぱなしジャーマンだが、ネットではその語感の良さから稀に投げっぱなしであることを示すスラングとして用いられることがある。

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