概要
格闘技などで、相手を立っている状態から倒す技である。スープレックスとも呼ばれる。
地面へ叩きつけることでダメージを与える技や、ダメージよりも寝技や関節技へ移行して抑え込むことを目的とする技がある。
闘いにおいて、立った状態と倒れた状態では立っているほうが有利であり、投げ倒すということは主導権を握ることを意味する。
戦場での殺し合いが基となっている武術には、投げ倒し、抑え込み、短刀でとどめを刺す流れを想定した技が残されている。
持ち上げて投げるほかに、体勢を崩して倒したり、一部の武道では関節技を利用した崩しも用いられる。
持ち上げて投げる場合は相当量の膂力、タイミングをつかむ感覚、適切なフォームが重要であり、そのバランスが崩れた場合、いずれかの要素に負担がかかる。
武道の崩しを利用する場合、膂力はあまり必要としない代わりに、相手の体格や粘り強さなどの個人差にあわせた重心操作が必要となり、奥深い技術となっている。
主に柔道、柔術、相撲、合気道、レスリング、サンボ、日本拳法、総合格闘技、一部の流派の空手で目にすることができる。
2012年現在、総合格闘技においてはレスリングの投げ技、組み技が重要視されてはいるが、柔道、ブラジリアン柔術のテイクダウン技術とミックスすることによって、より効果的な技に変化していくと思われる(実際、オリンピック代表クラスだった選手が総合格闘技でレスリングの選手としては格下と思われる相手に投げられる事例は少なくない)。
格闘ゲームでの投げ技
格闘ゲームでは頻繁に採用されるシステム。
ほとんどの作品ではガード無効のため、打撃攻撃に対してガードを固める相手を崩すのに有用。
欠点として射程が短かったり前後隙が大きかったりするので、使いどころを間違えると簡単に避けられて反撃を受けてしまう。
- 打撃を防げるが投げには無力のガード
- ガードを崩せるが打撃には潰されがちな投げ
- 出の早さや射程に優れるがガードには効かない打撃
という風な三すくみという考え方もできるだろう。
特筆するレベルで投げ技が豊富、あるいは強力なキャラクターは俗に投げキャラと呼ばれる。