概要
- 日本の武術(柔術・合気道等)における打撃技の呼び方。自分の身を当てて攻撃するから「当身」。古武術においては一撃で相手を戦闘不能に至らしめる「急所撃ち」を指す事が多い。
- 格ゲーにおける「当て身投げ」のような、相手の攻撃(当て身)をさばいて反撃する類の技の略称。格ゲーマーが本来の「当身」よりこっちに先に触れてしまい、言葉の意味を理解せずに省略してしまったため誤用が発生した。こちらの意味で使われる場合は「当て身」と表記されることが多いものの、「て」の有無のみで意味を変えるのはやはり正確な表現ではない。
よって、下図の場合(本来の意味での)「当身」を繰り出しているのはトキ(左)ではなくサウザー(右)の方である。
作劇における急所撃ち
当身により一撃で相手を昏倒させるという演出は古くから様々な作劇で用いられているが、大きく分けると3パターンある。
首筋への手刀
頚動脈を圧迫させ脳へ向かう血液を一時的に食い止め失神させる方法。フィクションではしばしば用いられる。ただし信憑性に欠ける方法であり、傷付けずに気絶させるなら裸締め(スリーパーホールド)の方が説得力がある。
しかし打撃、締め技を問わず、首筋への攻撃は一歩間違えれば命の危険すらあるので、決して軽い気持ちで真似をしてはいけない。
フィクションでの当て身
『ジョジョの奇妙な冒険』第3部で、花京院典明が「当て身」と言いながら、この手刀で相手を気絶させるシーンが有名。『斉木楠雄のΨ難』のように、漫画・アニメで同じように当て身を行う場面では、少なからずジョジョをネタにしたものが含まれる。
『鬼滅の刃』、同劇場版『無限列車編』では魘夢に操られた子供たちを3人ほどトンッとやって気絶させている。しばしばジョジョのオマージュが語られる同作だが、交通手段(列車、航空機)内で行われたこと位しか共通点は無い。
鳩尾へボディブロー
横隔膜を収縮させることにより呼吸困難に陥らせて気絶させる方法。時代劇で、悪党が女性を拐かす場面などでよく用いられる。
腹筋と胸筋の隙間を狙うのが理想だが、硬直した筋肉に防がれることが多いため、不意を突くか呼吸を乱させて筋肉を緩ませる場合が多い。
ボクシングの試合などでボディブローでKOされた時はこの状態であり、相当な苦痛を伴う。
首筋に比べれば命の危険は少ないものの、痛いことに変わりはないので軽い気持ちで真似をしてはいけない。
金的
イタァァァァァいッ説明不要!! するなよ!絶対に真似するなよ!