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当て身投げ

あてみなげ

ギースの代名詞とも呼ぶべき必殺技。格ゲー界に大いなる誤用を定着させてしまった技でもある。
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ポケモンの技はこちら→あてみなげ


「Too Easy!(容易いぞ!)」

概要

ギースが日本で習得した古武術の技法。

相手の当身(打撃技)を受け流して投げにかかるカウンター技であり、いわゆる合気の類に入る。

「ギースと言えば当て身投げ」と断言できるレベルで定着している技であり、初代『餓狼伝説』ではハードにもよるが飛び道具まで取って投げる相手を、である。こいつみたいに飛び道具を投げ返すんじゃなくて)チート振りまで発揮していた。

流石にプレイヤーが使える場合はそんな簡単にはいかず、上中下段と分かれているため相手の攻撃に合わせて的確に決めていく必要があり、プレイヤーの経験が問われる技であるが、逆にプレイヤー同士の戦いであれば相手プレイヤーの経験も問われる技でもある。

例えば、必然的に「上段当て身投げ」のみで対応可能となるジャンプ攻撃の場合、ひたすらに相手に向かってジャンプ攻撃で攻める方法、所謂「バッタ」と呼ばれる戦法を多用するプレイヤーが相手ならば、ただそのタイミングに合わせて「上段当て身投げ」を行うだけで封殺することもできてしまう。

そのため、「バッタ」と思わせてジャンプで飛び込むが攻撃は仕掛けないという「空ジャンプ」あるいは「すかし飛び」と呼ばれる戦法で「上段当て身投げ」を誘発させ、その技後硬直を狙って攻撃を行うという風な戦法もある。

逆に「空ジャンプ」はしゃがみ大パンチなどの対空攻撃相手には空中ガードが無いゲームであれば無防備に、空中ガードできる作品でも状況は悪くなりやすいため、プレイヤー同士の読み合いが光る技となっている。


また一部は投げではなく打撃技で反撃する「当て身打ち」になっている場合も。


語彙の転用

本来は「当て身(打撃技)」を受け流して「投げる」から「当て身投げ」という技名であった。

しかし、当時のゲーマーの間で「当て身」という古風な用語が浸透しておらず一連の行動が「当て身投げ」という一塊で認識されてしまい、さらにここから派生して他のキャラの同様の技もこのように呼ばれるようになったことが悲劇の始まりであった。

相手の攻撃を受け止めた後、投げ技以外で反撃する技など多彩に派生していったことで、「当て身投げ」の一言で説明しきれなくなり、当時市場で独占状態だったアーケードゲーム情報誌『ゲーメスト』の記事を筆頭に、元来の定義を確認しないまま、「投げ」の部分を省略するようになった為、カウンター系の技を総じて「当て身」と呼ぶ慣習が定着した。本来自が繰り出す打撃技である、ただのパンチやキック等を指すに過ぎない「当て身」が、格ゲー業界ではあべこべの意味で定着してしまった


当て身投げタイプの技を「カウンター」や「返し技」呼ぶのでは、立ち回り上の反撃と紛らわしい為、混同を避けたい時に使い勝手が良かった事や、「当て身」という字面から「自分のに敢えて攻撃を当てさせて受け止める技」のように見えてしまうことも、誤解が広まった一因と思われる。

通常、打撃技の方は「当身」と漢字だけで書くことが多いが、格ゲー用語としては「当身」と「て」がほぼ間違いなく入るため、「当身」を本来の意味、「当て身」をカウンターとして使い分けている例も一部で見られるが、これも正確な表現ではない。

格ゲー用語として定着してから久しいため、例えば「ゲイザー」と同様に今さら正しようにも難しいが、格闘技や武術が好きな人など気になる人には気になるので、最低限「投げ」は省略せずに呼ぶとか、「当て身返し」とかにしてくれるとスッキリするかもしれない。


ちなみに英語版では「parry」(かわす、受け流すを意味する)と呼ばれているが、日本ではロマサガシリーズの影響で「パリイ」といえば無傷で攻撃を防ぐだけというイメージが強い。

ストリートファイターⅢ』の「ブロッキング」等のある程度知名度の高いシステムであっても同じく「parry」と呼ぶプレイヤーはいるため、こちらも海外での定着は難しいだろう。


当て身投げ系の技が特に有名なキャラクター

ギース・ハワード(初出『餓狼伝説』):当て身投げの元祖。SNKの格闘ゲームどころか2D格闘ゲームの悪役代表のような存在であり、ギースと言えば当て身投げのイメージが強い。実際、KOFXIV鉄拳7におけるギースの参戦発表ムービーにおいては当て身投げを行うシーンが何度も収録されていたり、EVO 2017において鉄拳7でのギース参戦が発表された際は上記のシーンにて会場が大盛り上がりを見せていた。なお、『龍虎の拳2』および『KOF NEOWAVE』に登場する若い頃のギースは当て身投げを使用しない。これは龍虎の拳2でリョウに敗れたことがきっかけで日本に興味を持ち、来日。ブルー・マリーの祖父である周防辰巳の下で修行した末に当て身投げを会得(した上で周防辰巳を殺害)したということになっているからである。


藤堂香澄(初出『ART OF FIGHTING 龍虎の拳 外伝』):偉大な父、藤堂竜白も当然同門ではあるが、意外にも『CAPCOM VS. SNK 2 MILLIONAIRE FIGHTING 2001』にゲスト参戦したときに超必殺技として使用するのみである。ちなみに全くの偶然であろうが、彼女のKOFデビューはギースと同じ『KOF’96』である。


ハクメン(初出『BLAZBLUE』):シリーズのプレイアブルキャラ全員がDボタン(ドライブ)ひとつで各キャラの特徴とも言える能力を発動するが、ハクメンはなんとこれが当て身投げとなっている。そのため立ち、しゃがみはおろか空中での当て身投げでさえもボタン1つで行うことができる。さらにディストーションドライブ(超必殺技)、アストラルヒート(一撃必殺技)にまで当て身投げを搭載している。ちなみに飛び道具に対しては『BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT』以降、Cボタンによる攻撃を飛び道具に当てると飛び道具を無効化するバリアを発生する他、上記のディストーションドライブ(『BLAZBLUE CONTINUUM SHIFT』以降)、アストラルヒートによる当て身投げも飛び道具で成立する。そのため「格ゲー史上最強の当て身投げキャラは?」という話題になるとまず名前が挙がりやすい。

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