概要
飛び道具とは、相手に投げつけるなど、物体を飛ばして攻撃する武器のことである。
基本的には、投げナイフや手裏剣といった手で投げて相手を攻撃する投擲(とうてき)武器や、弓矢やスリングなど本体とは別の物体を弾き飛ばしたりして、格闘戦で届く間合いの外に攻撃するための武器を指す。昨今では、後者の意味合いで鉄砲などの銃火器なども含まれることがある。
(例文)「~は卑怯なり」
※実際の武士は弓矢や銃を使っており、古い時代はむしろそちらが主な武器だった。剣が主流になたのは武士が官僚化し大きな戦が廃れた江戸時代である。
ちなみに投擲が出来る動物はかなり少なく、現生人類を含めたサルの仲間しかいない。サル類は木に登るため、前脚(腕)の可動範囲が広いため、投擲という複雑な動作が出来る。この能力のおかげで猿人の時代から石や棒を投げることで猛獣から身を守ったり、動物を狩ったりすることが出来たと思われる。更に現生人類は投槍器や投石器、弓矢など単に腕で投げるより威力が高い複雑な機構を持つ飛び道具を作ることが出来たため、大きなアドバンテージを得たとされる。
漫画や格闘ゲームにおける飛び道具
上記の意味合いから、漫画や格闘ゲームでも何かしらの物体を飛ばす攻撃を飛び道具と称している。
もっとも有名なのは、『ドラゴンボール』に登場したかめはめ波や、『ストリートファイター』シリーズに登場した「波動拳」に代表される気や衝撃波を発射する攻撃であろう。
その種類も豊富で、かめはめ波のような気のビーム砲や、波動拳のような飛ぶ気弾のほかに、SNKの『餓狼伝説』や『KOF』に登場した烈風拳に代表される地を這う衝撃波、火炎放射などのブレス系攻撃、近年では銃火器やビーム砲などの兵器による射撃や、声や楽器による音波攻撃、さらには石や氷のツブテをそのまま投げつけるという乱暴なものや、トラップなどをステージに仕掛ける設置型飛び道具、魔法や超能力によるもの、果ては衝撃波による見えない飛び道具まで、もはやなんでもありの様相となっている。
そして現在、某幻想郷の少女たちによる弾幕戦法の普及により、飛び道具だけで相手を封殺しうるものも登場した。
まぁ、あっちは弾幕格闘ゲームだからしかたない。
なお、飛び道具・対空技・突進技を総じて三種の神器と称したりもする。
意味の転用
攻撃の間合いが広く、目標以外が巻き込まれることもあるため、次に何をしてくるかわからない、行動が他人の意表を突くタイプのキャラクターを「飛び道具」に例えることもある。
創作における飛び道具の一例
ドラゴンボール
ストリートファイター
がんばれゴエモンシリーズ
アトランチスの謎
いっき
月風魔伝
悪魔城ドラキュラシリーズ
特徴的なもの
東映版スパイダーマン
スーパーマリオブラザーズシリーズ
- ファイアボール(ほぼ全編)
ハンマー(3のハンマーマリオ)
飛び道具に例えられるキャラクター・人物
架空のキャラクター
実在の人物
関連イラスト
関連タグ
魔法…ゲームなどにおける攻撃魔法の大半は、飛び道具的なもの。