概要
主人公である青年冒険家「ウィン」を操作して、突然現れた巨大な島「アトランチス」を冒険し、最終面にいる彼の師匠を助けに行くというアクションゲームである(ちなみに、その師匠はいっきの権ベの使い回し)。
「スーパーマリオブラザーズ」を超えるという目的で開発されたが、違った意味で超えることになってしまった作品。
主人公の操作性にかなりクセがあり、ゲームとしての難易度も非常に高く、落ちたら即死となる穴も多い。
主人公のウィンについて
プレイヤーが操作するキャラクターで本作の主人公のウィンは冒険者としては半人前だが、十分な訓練は積んでいる。その割には、スぺランカー程ではないが、かなり死にやすい体質。
小型爆弾のボンが武器でそれを使って敵を倒したりドアを開けたりするのだが、非常に使いにくい。
一応、裏技で残り人数が無限になったり、無敵になれるアイテムを最初から所持できる等の救済措置はある。
肝心のストーリー
突然の地殻変動により南太西洋上に現れた巨大な島。
ここには、これまで何人もの探検家や冒険家が調査に訪れたが、誰一人として帰るものはいなかった。
そして、いつのまにか人々はこの島を「アトランチス」と呼び、恐れ、近づくものはいなくなった。
まだ半人前の青年冒険家・ウィンは、長く苦しい特訓を終え、今まさにアトランチスへと挑もうとしていた。彼の師匠もまた、半年前にアトランチスで行方不明になってしまったのだ。
今や形見となった師匠が発明した小型爆弾「ボン」を手にウィンは単身アトランチスへと旅立った……。
余談
全100ステージというキャッチコピーであるが、ステージ同士が連続して連なっておらず、ステージ毎に大きくワープしながら進めていくため、100ステージ全てをまわらなければいけないという訳ではない。1→2→9→8→10… 1→11→52… 1→33→34… 等々、様々な行き方がある。
が、普通にゲームをプレイするのでは絶対に行けないステージも存在したり(裏技のラウンドセレクトを使わないと行けない)、次のステージに進むためにノーヒントで隠し扉を見つけなければならない面があったりと、かなり理不尽な点が目立つ。
極めつけは入った時点でゲームオーバーが確定するというアトランチス名物ブラックホールの存在である(42面。しに面である)。入ったら最後、黒背景にBLACK HOLE!と書かれた世界の中を残機がなくなるまで落下死し続ける。
この面に到達してしまった時点でクソゲー認定されること間違いなしだが、そのシュールな世界観と、理不尽ながらもやり応えのある難易度設定に魅入られた一部のコアゲーマー達には名作であると支持され続けている側面もある。
ちなみに、ある面に表示されている謎のメッセージは、「アトランチスの謎」発売当時のキャンペーン応募用のキーワード。言うまでもないがキャンペーンの期間は、はるか昔に終了しているので間違っても応募しないように。
良くも悪くも印象に残る作品だったからなのか「ニンテンドークラシックミニ ファミリーコンピュータ」の収録ソフトの1本に選ばれている。