曖昧さ回避
- KADOKAWAの漫画雑誌→月刊コミックビーム
- 漫画『チェンソーマン』のキャラクター→ビーム(チェンソーマン)
概要
SF作品では定番の武器。
また、創作物の敵意・殺意・自己主張・威圧感の暗喩(2.5次元パンチ)として定番である。
もう少し詳しく言うと、【何かしらの粒子が、揃って同じ方向に推進するよう力を加えられ、束ねて発射されたもの】とされる。
通常、粒子というものはバラバラに動き回っており、一定してまとまった方向に進むことが無い。それによって波のような状態となって不安定なまま進行していくことになる。
これを特定の条件下(機械などに掛ける)で波長を揃え、まっすぐ飛ぶように仕向けたものがビームである。
ビームの種類
一口にビームと言っても上記の通り、【何かしらの粒子が、揃って同じ方向に推進するよう力を加えられ、束ねて発射されたもの】のため、厳密に定義しようとすればいくらでも細かくできる。極論、水鉄砲だってエネルギーである。また、粒子以外でも「粒子のように振る舞う波長の短い波」もビームに該当する。
レーザービーム(レーザー)(光線)
最も有名、かつ兵器でなければ現実で実用化されているもの。
放射線治療に用いられるガンマ線放射機や、宇宙観測に用いられる赤外線レーザーが有名。
いわゆるビーム兵器の様な瞬間的に人を殺せる兵器、殺人レーザー兵器は艦艇搭載サイズでようやく実用化されたかどうかと言ったところだが、瞬間に限らなければ放射線を放出するもの全般、傷つけるだけでいいならレーザーポインタだって失明に追い込める。
粒子ビーム
フィクション世界で用いられるビームのほとんどがこれ。
マイクロ単位の粒子を圧縮して発射されるものである。分かりやすく言えば、『新世紀エヴァンゲリオン』に登場したポジトロン・スナイパーライフルが陽電子ビームであり、『機動戦士ガンダム』に登場したビームライフルはメガ粒子、『機動戦士ガンダム00』に登場したGNライフルはGN粒子を集束させたビームである。
電磁波ビーム・電波ビーム
電子レンジに用いられているマイクロ波や電磁波を用いたビームのこと。
『ゴジラ』シリーズに代表される、東宝怪獣映画に登場した殺獣メーサー光線、『機動新世紀ガンダムX』に登場したサテライトキャノンなどで放射されるビームである。
超音波ビーム
ビームの定義に含まれるため記載。『機動戦士ガンダム』に登場したフォノンメーザー砲などがこのビームである。
フィクション世界や映像作品での定番
厳密にはビームではないもの
フィクション世界の定番。
【何かしらの粒子が、揃って同じ方向に推進するよう力を加えられ、束ねて発射されたもの】ではない光線。
魔力や超能力など、粒子ではない(または粒子だと明言されていない)怪光線が該当する。
ビームで押し合い
映像作品では定番の演出だが、現実的にはホースから出る水や弾幕で押し合う事が不可能なように、相手が踏ん張ろうが吹っ飛ぼうが、撃つ側の反動は変わらない。ロマン武器ならではの、実際には有り得ない描写である。
現実におけるビーム兵器
フィクションではおなじみだが実用化には課題が山積み。また、繰り返している通り【何かしらの粒子が、揃って同じ方向に推進するよう力を加えられ、束ねて発射されたもの】ならなんだってビームであるので、「指向性エネルギー兵器」として括られている。
バルカンやタンクみたいに将来的に特定のエネルギー兵器が一般名称化でもしない限りは「ビーム兵器」と言う区分自体がおかしいと言える。
主な課題としては
大気による減衰
地球上の空気そのもの、およびそこに漂う微粒子でビームが徐々に拡散消滅してしまう。
フィクションでは煙や雨でビーム兵器を減衰させるのは定番。
各種力場による影響
実弾と違って風の影響は受けない、または受けても微々たるものだったりする代わり、
重力、地磁気、果ては地球の自転や相手の撃ったビームの影響であらぬ方向に曲がったりする。
重力で曲がらない
実弾は重力に引かれて落ちるが、ビームは種類によってはそのままどこまでも直進する。
つまり、地球は丸いので水平線の向こうには地面が邪魔で当たらないということ。
大まかには2m未満の人間の身長で地平から目視可能な範囲の限界がおよそ4kmといわれており、その先は地球そのものの丸みに隠れて徐々に見えなくなっていく。日本一高い山富士山の標高0mでの目視限界が236kmだが、あちらは目視対象が日本一高い上に、地理及び気象条件も絡んでいる。別の高い山からだと、和歌山県にある妙法山の山頂322.6mからの観測が確認されている。しかしこれも別の高地という地理的条件のおかげである。
上に向かって撃ったら月まで届くビームであろうと、水平に撃った場合は条件次第ではミサイルは愚か原始的な大砲よりも射程が短くなってしまうのだ。なので
SFではこの辺を利用して、水平線を盾に実弾による曲射で一方的に攻撃するというシーンも。また『宇宙戦艦ヤマト』では、地上から発射したビーム攻撃を軌道衛星を介して射程を曲げる「反射衛星砲」が登場した。
フィクションにおけるビームの例
広義には火の玉などを放つ場合もビームと呼ばれる。例としては『仮面ライダー剣』の伊坂の火炎弾がリアルの子供に「ビーム」と表現されており、『超星神グランセイザー』の火炎技も劇中で「ビーム攻撃」と表現されていた。
少年ジャンプ全盛時代の主人公は大抵なにかしら変な名前を付けてビーム技を撃っていたものである。(大抵はドラゴンボールの影響。)
上記の現実における課題はたいてい無視されるが、敢えて取り入れて駆け引きの演出として使われることも少なくない。
道具からビーム
光線銃 ビーム砲 ビームガン 波動砲 メガ粒子砲 メーサー砲 ビーム兵器
菊丸ビーム レーザービーム…これらはビーム状に打ち出されるスーパーショット。
目からビーム
目からビーム … 関連キャラクター等のまとめ有り
目から怪光線 オプティックブラスト メンチビーム ラブリービーム みくるビーム
ヒートビジョン ウルトラアイスポット 光子力ビーム 外道照身霊波光線
口からビーム
放射火炎(放射熱線) 口から怪光線 んちゃ砲 引力光線 超音波メス 口からバズーカ
手からビーム
手からビーム 指からビーム … 関連キャラクター等のまとめ有り
スペシウム光線 ワイドショット メタリウム光線(以下多すぎるので省略⇒光線技)
かめはめ波 新気功砲 ファイナルフラッシュ ギャリック砲 デスビーム 魔貫光殺砲 ファイナルかめはめ波
霊丸 クレッセント・ビーム パルスィ<(^o^)>ビーム 忘れろビーム ダイの大冒険の攻撃魔法全般
プリキュア・マーブルスクリュー プリキュア・ラブサンシャイン
胴体からビーム
(胸部から)
胸からビーム ブレストファイヤー タイマーショット クロスアタックビーム
タイタンノバ スーパーレジェンドビーム サンダーグリッドファイヤー
チクビーム … 関連キャラクター等のまとめ有り
(腹部から)
バックルビーム スペルゲン反射鏡 プラズマ・グレネイド プラズマメーサーキャノン
ウルティメイト・プラズマ ゲッタービーム スピンストーム ネビルレーザー
(全身から)
頭部からビーム
メンズビーム エメリウム光線 パンチレーザー ブルーレーザー フォトンエッジ 超振動波
下半身からビーム
足からビーム デュアルレーザー グリッター・バニッシュ 爆雷破 フット光線
股間からビーム 中華キャノン チンポ光線/三連チンポ噴射 スーパーシャイニングボルト
ポケモンの技
ソーラービーム チャージビーム れいとうビーム オーロラビーム
その他
怪光線 エネルギー波 破壊光線 殺人光線 冷凍光線 電撃 火炎 魔法 キラキラ
関連タグ
Beam 光 光線 レーザー レーザービーム 電子線 熱線 荷電粒子砲