「このまま育ってしまえば、怪獣になってしまう子供もいます。僕は怪獣の根本を叩き潰したいんです。僕は怪獣と戦うのと同じ気持ちで教師になったんです」
概要
ウルトラシリーズ第9作。
円谷プロダクション製作の特撮テレビ番組で、1980年(昭和55年)4月2日から1981年(昭和56年)3月25日までTBS系列局(他)で毎週水曜日19:00~19:30に50話が放送された。2007年(平成19年)1月27日の『ウルトラマンメビウス』第41話にて、後日談とも言えるエピソードが放送された。
第1話の「ウルトラマン先生」というサブタイトルが示す通り、主人公が中学校の教師、防衛チームUGMの隊員、そしてウルトラマンの三足のわらじを履いて奮闘する姿を描く。また、作劇の変化により、ハードなSFストーリーや『ウルトラマンタロウ』を彷彿とさせるコミカルなストーリーなどが多彩に展開された。SEには『タロウ』のものが多く使用されている。
ちなみに『80』が放送開始された9年前の同じ放送時間帯の4月2日は『帰ってきたウルトラマン』が放送開始した日でもあった。本編第39話の8年後の1989年1月7日を以て昭和時代は終わりを迎えることから、この作品が昭和ウルトラシリーズのトリを飾る作品となる。
一部の登場怪獣以外、歴代昭和作品との繋がりが今一つ明確でなかった『ザ』とは異なり、本作は『レオ』以来のM78スペースの本筋に組み込まれた作品となっており、その後もM78星雲出身のウルトラマンが主人公でありながら、過去作との繋がりが明確でない作品が次々に世に送り出され、ウルトラ兄弟が総登場する『ウルトラマンメビウス』までM78スペースの本筋とされたシリーズは事実上、本作が最後であった。ただし、過去作の要素は他のシリーズと比べて少なめである。
本作で使用されたBGMの一部は『ザ☆ウルトラマン』の流用。その後、『ウルトラマンネオス』でも使用された(一部作曲家や版権、音源元も異なる『バトルホーク』も使用されている)。
収録がバトルホーク同様に東宝スタジオを使用している関係か、効果音は『メガロマン』(もといウルトラマンタロウ)からの流用も多い。
なお、平成ガメラ三部作は、『ウルトラQ』の未制作作品(『ウルトラQザ・ムービー星の伝説』の前身)と『ウルトラマンパワード』で生まれたコネと『ウルトラマン80』のノウハウが活かされたとされている。実際に、湯浅憲明などのガメラの関係者も『ウルトラマン80』に携わっていた。そして、その平成ガメラ三部作が平成ウルトラマンと平成仮面ライダーに大きく影響を与えたとされている。
沿革
誕生まで
実写のウルトラシリーズは『レオ』で一旦終了となっていたが、『ザ☆』の放送を機に実写シリーズの制作・放送を求める声が相次いだため、新実写作品の制作が決定。「80年代の新たなウルトラマン」の意味を込めて「ウルトラマン80」と命名される。
このとき、「ウルトラマンを復活させる意義とは何か」というテーマが掲げられ、円谷プロは従来作品と同じ路線を希望したが、TBS側からはプロデューサーを中心に「80年代のウルトラマンが今までと同じでいいはずがない」といった意見が固まり、当時の社会情勢等も勘案した結果、子供たちにとって身近な存在である教師設定が導入されるに至る。「教師モノ」であるため誤解されがちだが、企画自体はかの有名な『3年B組金八先生』よりも『80』のほうが先であり、決して安易に「先生ドラマ」ブームに便乗した作品ではないことを明記しておく。
もっとも、企画当初、主人公は小学校教師の北条猛で、他のウルトラ兄弟と客演する構想もあった。しかし、企画中に始まった『金八先生』のヒットは『80』にも少なからず影響を与え、主人公は桜ヶ丘中学校の教師という設定に変更された(ちなみに金八先生の最初の勤務先は「桜中学校」だったりする)。
ちなみに、桜中学シリーズの原作者である小山内美江子女史は『ウルトラQ』第28話「あけてくれ!」の脚本を執筆し、円谷英二氏自らメガホンを執ったという逸話もある。
相次ぐ受難
教師編を中心に数々の名エピソードを生み出したが、数字の面では苦戦が続き、(綺麗な言いかたでは)試行錯誤と路線変更が繰り返された。特に上記の「学校の教師」という設定は、生徒役の子役の(リアルな)学業との兼ね合いから、収録の日程やロケが極度に制限されるなどの困難を最後まで克服できず、結局1クールで断念せざるを得なかった。スタッフ内でも教師という設定には賛否両論で、物語の幅を狭めかねないのでやめようという意見もあったという。
さらに、こうした度重なる試行錯誤と路線変更も結局功を奏したとは言い難く、平均視聴率は10.0%と前作『レオ』の10.9%を下回る結果となってしまった(裏番組に『ベルサイユのばら』→『鉄腕アトム』と『メーテルリンクの青い鳥チルチルミチルの冒険旅行』→『がんばれ元気』といった布陣があい、視聴率の競合が生じたことも一因。なお、『メーテルリンクの青い鳥』は視聴率が平均8%と『80』に及ばず、半年で打ち切りになっている)。
こうした試行錯誤と路線変更は放送局であるTBSの意向によるものが大きかったとされており、思い通りの作品が作れなかった挙句に視聴率も振るわなかったことに不満を抱いた円谷プロは、TBS側との関係が急速に悪化していき(一時期は円谷プロの幹部の出入り禁止まで申し渡されたほどであった)、この『80』を以てウルトラシリーズのゴールデン枠での放送は終了を余儀なくされた。
しかし、スポンサー(および放送局)と関係が拗れてしまったことはこの後、新作の製作・放送にも大きな悪影響を及ぼすこととなった。
『80』の放送終了後、ウルトラシリーズは1996年放送の『ウルトラマンティガ』まで15年にわたってテレビシリーズの新作を製作・放映することができなかった上、M78ワールドを舞台としたストーリーに至っては、25年後の2006年放送の『メビウス』まで展開することができなかった(後者に関しては、海外における複雑な利権関係など別の事情もあるので、一概にこれだけが原因であるとも言い切れないが)。
また、この頃のTBSはウルトラシリーズ以外の他の子ども向け作品もゴールデン枠から排除する方針を取るようになっており、同時期の『仮面ライダースーパー1』も後半は中途半端な時間帯へと移動させられ、放送があった金曜19時台の枠も2年後に消滅した。
いずれにせよ、ゴールデン枠での放送ができなくなったことで、ライバルであるアニメ作品と放送枠の確保を巡って競合する運びとなり、これが結果として21世紀以降にTBS枠及び4クール分割無しでの放送ができなくなる事に繋がっていき、シリーズの放送枠の大幅な縮小をもたらした遠因にもなってしまった。
放送期間のズレや作風の迷走という事情がよく取り沙汰されるが、それ以外にも『80』には放送局との色々なしがらみがあったとも考えられ、これがネックとなり公式も長い間扱いに苦慮していたと思われる。
当時は大人の事情など数々の受難に振り回される事となってしまったが、結果的には意欲的であると共にバラエティに富んだ稀有な作品となり、後年には再評価も進み多くのファンを獲得している。
なお、これらの「受難」の情報ソースの中には円谷プロを追放され私怨を抱いた円谷英明氏の著書『ウルトラマンが泣いている』が複数含まれている。彼の著書は情報の信ぴょう性に疑問があるにもかかわらず、この本の内容がWikipediaやここなどネット中に引用・拡散されてしまったため80が風評被害を受けてしまったという一面もある。特にTBSとの不仲説などは彼が一方的に書いた文章を読んだだけでは実際どうだったかわからない。80は円谷の創業者一族が生み出してしまったマイナスエネルギーとも戦っていた。
物語
熾烈を極めた怪獣や侵略者との戦いが過去のものとなって平和が続いていた矢先、桜ヶ岡中学校に新人教師・矢的猛(やまと たけし)が赴任。1年E組を受け持つことになった彼は、一所懸命をモットーに教壇に立つが、その一方で怪獣復活を確信して個人的に調査を続けていた。
矢的こそ、M78星雲から秘密裏に地球に派遣されていたウルトラマン80の仮の姿だった。彼は、人間の負の感情がマイナスエネルギーが怪獣を生み出すということに気付き、それを根本から断つために教職に就いたのである。
やがて、5年ぶりに出現した怪獣クレッセントを倒した80=矢的は、地球防衛軍特捜チーム・UGMのオオヤマキャップにその慧眼と熱意を見込まれ、UGMに入隊。2つの職業を掛け持ちしつつ、地球と人類に迫る様々な脅威に立ち向かうこととなる。
ウルトラマン80/矢的猛
『ウルトラマン80(キャラクター)』及び『矢的猛』の記事を参照。
その他の登場人物
演:萩原佐代子
ユリアンの仮の姿で、第43話から登場。星涼子の名は、宇宙船を破壊されて墜落した時のショックで記憶をなくしていたときに、オオヤマによって付けられたもの。
城野隊員の遺言に従い第44話からUGMに参加する。彼女だけ隊服のデザインが違うことや入隊の経緯などから準隊員とされることが多いが、劇中に説明はない。地球人としての生活に慣れないせいか、テレパシーなどの特殊能力を安易に使ってしまい、地球人と同じ立場で過ごす姿勢を重んじる矢的に窘められることもしばしば。
一方で矢的の恋人気取り(逆玉のゆり輿だなあ)の部分もあり、矢的が他の女性と親しそうにしていると焼きもちを焼くことも。身体能力は高く、それを目の当たりにした城野隊員は、オリンピックに出たら絶対優勝だと発言した。身体能力と柔軟性が高いので水泳や新体操が得意。
UGM
演:中山仁
元は防衛軍航空部隊特別指揮官で、ジャックナイフ・フライトやマッハ2での垂直降下などの難度の高い操縦も難なくこなすエースパイロット。
当初から登場のUGM極東エリア支部の所属隊員の中では唯一怪獣との実戦経験を持ち、過去5年間現れなかった怪獣の活動の兆しと見られる現象が起きたことに警戒を強め、独自に調査を進めていた。イトウの着任後は本部で総指揮を行うことが基本となる。
演:大門正明
前線に出ることが少なく本部のパドックから指令するオオヤマに代わり、前線で直接指揮をする実務派。責任感が強く厳しい面もあるが、気さくな性格で時折コミカルな面も見せる。オオヤマの5年後輩で、見習い時代に単身でエイリアンを捕らえて地球侵略計画を白状させた功績から、ヨーロッパエリアに配属されていた。
イトウ順吉を演じた大門正明は、『帰マン』第18話でも別人としてゲスト出演している。
演:無双大介
イトウチーフの加入前は副隊長格を担っていた。元アマチュアボクシングの日本チャンプという設定があり、野外を走り回っているのが似合うと自称する。
兄弟が多いらしく、第26話を最後にオーストラリアゾーンに転任するが、最終回でタジマとともに駆けつける。26歳。
演:新田修平
射撃の名手でダイナミックショットを愛用し、ハラダとコンビを組むことが多い。第20話ではオコリンボールに襲われ、仮死状態になってしまう。ハラダと同じくオーストラリアゾーンへ転勤となるが、最終回でハラダとともに駆けつける。23歳。
演:石田えり
20歳。父親は宇宙生物学の権威の城野重蔵博士。操縦技術などは男性隊員と互角で、しばしば最前線にも出動する。矢的の学校勤務中に事件が発生し、UGMへの連絡を促すために私服で桜ヶ岡中学校付近に現れたこともある。
UGMヨーロッパエリア基地に存在する女性部隊のキャップを目指していたが、ガラガラ星人にユリアンと誤認されて捕らえられ、矢的を庇って殉職する。
なお、最終回に際し、初代隊員すべてが顔を揃えて80の旅立ちを見送るという機会に合わせ科学班製作の「アンドロイド・エミ」が登場する。
演:古田正志
UGM三期候補生出身で、イケダとコンビを組むことが多い。個人的エピソードがほとんど描かれないため、詳しいパーソナリティは不明の点が多い。
ただし、話のなかで猛が敬語を使い、フジモリが命令口調でしゃべるシーンがあったり、猛のことを「オイ矢的」と呼び捨てにしていることから、猛よりも先輩であるということが窺える。
演:岡本達哉
UGM六期候補生出身で、性格はいたって能天気。また、その性格ゆえか彼の発言には名(迷)台詞が多い。矢的とコンビを組むことも多く、矢的のことを「先輩」と呼んで慕っている。
やまなみ村の出身で、叔父夫婦もそこに在住。
劇中で地球防衛軍戦闘機、スカイハイヤー、シルバーガル、エースフライヤーの4機全てに搭乗している唯一のUGM隊員である。
桜ヶ丘中学校
矢的の赴任先となった中学校。
『メビウス』では少子化に伴う生徒数減少の影響で廃校になることが決まっていた。
教職員
演:坊屋三郎
外見はいつもひょうきんな姿を教頭に注意されることが多いが、教師や生徒たちにはしっかり気を配っており、猛の行動にも理解を示している。
校内で猛のUGM勤務を承知している唯一の人物。
※演者の坊屋は、戦前から戦後にかけてボーイズ演芸「あきれたぼういず」で人気を博し、1951年に解散後は俳優に転身。2002年死去、享年92歳。
演:和田幾子
真面目で少々口うるさくヒステリック。矢的に対しては様々な場面で厳しく当たっている。
内心では猛に共感しているとの設定もあったが、具体的には描かれないまま終わっている。
演:浅野真弓
矢的とともに桜ヶ丘中学校に着任、担当は体育。
入学式で見事な体操の腕前を披露し、ピアノ演奏もこなす才女だが料理は苦手。
演:白坂紀子
明るく生徒からも人気のある桜ヶ丘中学校の若い女性事務員で、姓は「山口」。
後に彼女と瓜二つのUNDA気象班・小坂ユリ子が登場し、矢的は驚くことになる。
1年E組
演:上野郁巳(80)/中村良平(メビウス)
物事をなんでも理論的に考えるインテリではあるがクラスの人気者。
本名もあだ名と同じ字で上野博士(ひろしと読む)。
第12話では転入生の青山ミリー(ビブロス星人)と心の交流を持った。血液型はO型。
『メビウス』再登場時には大学の研究員になっていた。
その名の通り落語調で話す。本名は鍛代順一(演者と同じ)。
理科が苦手。血液型はO型。
『メビウス』再登場時には地元の信用金庫に就職している。また、スーパーや塚本とともに同窓会を企画している。
家がスーパーマーケットであるためそのままあだ名になっている。
父親と姉・広子の3人暮らしだったが、姉が安心して結婚できるようにと再婚話を受けたふりをした父を誤解したこともあった。
本名は「ススム」。虫歯が多いらしい。
『メビウス』再登場時には家業のスーパーを継いでいた。また、落語や塚本とともに同窓会を企画している。
4人組の中で唯一の女子だが男勝りな性格。
ミスE組である。血液型はO型。
『メビウス』再登場時には既に結婚しており、3児の母親となっている。
不登校だったが矢的の説得で克服する。ギコギラーに襲われた際、守ってくれた80に矢的の姿を重ね合わせ、その後も矢的を80だと信じ続けていた。
『メビウス』では矢的に憧れて教師となっており、母校である桜ヶ丘中学校で教鞭を取っている。物語の冒頭で、自分と同じく不登校になっていた少年カイを説得している。その後、ふとしたことで再会した落語やスーパーとともに、廃校になることが決まった桜ヶ丘中学校で同窓会を企画する。
恋人のみどりをライバルにとられてしまった憎しみからマイナスエネルギーを発生させ、ホーを誕生させてしまう。
しかし矢的の説得で目覚め、危機に陥ったみどりを体を張って守った。
『メビウス』再登場時には既に結婚していた模様。また、上記のエピソードを博士、落語、スーパー、ファッションの4人から茶化されるという一幕もあったほか、ホーが出現した際には「お前またやらかしたな!?」と仲間たちから詰問されていた。
演:小田敏治
自分は違う星で生まれた宇宙人だと思い込み、この地球には居場所はないと思っていた。しかしアブドラールス出現の折に負傷した際、クラスメート達の輸血によって助かったことで、自分が地球人だと納得した。血液型はO型。
『メビウス』では直接の登場はなかった(ただし、同窓会に顔を出していた可能性はある)。天文学者となっており、オオシマ彗星という新しい彗星を発見している。なお、このオオシマ彗星は『メビウス』の中盤でそれなりに大きな役割を果たすことになる。
演:新敷浄
仲間とともにロックバンドに熱中していた。
しかしそれが原因で、ノイズラーが近づいてしまう。
『メビウス』では直接の登場はなかったが、同窓会に顔を出していた可能性はある。
演:秋元美智恵
博士に好意を寄せているのか、博士とミリーに嫌がらせをする。
『メビウス』では直接の登場はなかったが、同窓会に顔を出していた可能性はある。
主なゲスト出演者
中丸信:北川先生(第3話)
島本須美:スーパーの姉・広子(第4話)⇒『ザ☆マン』の星川ムツミの声を演じた。
三好美智子:大島道江(第6話)
渡部猛:医師(第6話)『ウルトラマンタロウ』のモチロン、ベロン、ドロボン、『レオ』のキララの声を演じた。
佐竹明夫:日比野博士(第8話)
堀内正美:山岡(第9話)
遠藤真理子:アルマ(第10話)
佐原健二:城野重蔵博士(第15・27・28話)。⇒東宝特撮・円谷作品の常連。
山本昌平:中川博士(第15話)
竹井みどり:星沢子(第17・18話)
綾川香:桃沢博士(第20話)
大林丈史:詳細はこちら。第30話に別役で出演。かつてブラック指令を演じた。
加山麗子:女王イーナス(第22話)
斉藤浩子:ジュン(第25話)
梅津栄:藤原源九郎(第26話)
石山雄大:メビーズ(第26話)
睦五郎:詳細はこちら(第27話)⇒『電脳警察サイバーコップ』のフューラー役など多数の特撮作品に出演。
南利明:(第29話)⇒元「脱線トリオ」。かつてCMでも有名だった。
関敬六:(第29話)
玉川良一:(第29話)
児島美ゆき:(第29話)⇒『ハレンチ学園』のヒロイン・十兵衛(柳生みつ子)で知られる俳優。
槇健吾:(第30話)⇒『スーパーロボットレッドバロン』の主人公・紅健で知られる俳優。
依田英助:(第32話)⇒東映特撮にて俳優や声優として多数出演。
ガッツ石松、秋元羊介、宍戸勝(現:宍戸マサル):(第32話)⇒ガッツは元ボクシングWBC世界ライト級チャンピオン、秋元は声優としてマスター・アジア等を演じ、宍戸は後に『超力戦隊オーレンジャー』の星野吾郎/オーレッドを演じた。
中山昭二:(第33話)⇒ご存知『ウルトラセブン』のキリヤマ隊長。
常田富士男:(第35話)
杉本浩一、大前均、新海丈夫:(第35話)⇒詳細はこちら。大前はドギュー、格闘技怪人、バンリキ魔王を、新海は地帝王ゼーバを演じた。
信沢三恵子:(第36話)
高木均:(第36話)
浜田晃、清水まゆみ:(第38話)⇒浜田は『仮面ライダーストロンガー』のタイタンを始め仮面ライダーシリーズに出演。
久保晶:(第39話)
松崎真:(第40話)⇒『笑点』の5代目(先代)座布団運びで知られる。
石浜朗、桜井浩子:(第41話)⇒桜井は『ウルトラQ』『ウルトラマン』『ウルトラマンレオ』に出演。
鶴田忍:(第42話)⇒『スペクトルマン』に出演。(詳細はこちら。)
きくち英一:(第42話)
倉田まり子:(第42話)⇒ご本人
棟里佳:(第44話)
竹内実:(第47話)⇒『大戦隊ゴーグルファイブ』に出演。
放映リストと登場した怪獣、宇宙人
詳細は80怪獣を参照。
主題歌
作詞:山上路夫/作曲・編曲:木村昇/歌:TALIZMAN
第1期OP。OP映像は『ウルトラマンA』以来の影絵を使用している。なお、路線変更の影響で途中から影絵はイントロ部分のみの使用となり、UGMが活躍する映像や『ウルトラマンレオ』からの流用映像が使用されている。
作詞:山上路夫/作曲・編曲:木村昇/歌:TALIZMAN、コロムビアゆりかご会
第2期OP。第1期の後半と同じ映像構成となっている。
TVサイズ版はアウトローがフェードアウトしない構成となっている。
作詞:山上路夫/作曲・編曲:木村昇/歌:TALIZMAN
第1期ED。UGMのテーマソングだが、劇中ではインストゥルメンタル版が使用された。
映像もUGMのメカニックを全面に押し出したもの。
実写版ウルトラシリーズとしては初のEDでもある。
作詞:山上路夫/作曲・編曲:木村昇/歌:TALIZMAN、コロムビアゆりかご会
第2期ED。映像構成は前期に同じ。
作詞:満田かずほ/作曲:冬木透/編曲:武市昌久/歌:ぬまたこうじ
矢的猛のテーマソング。最終話で使用された。
40周年
2020年4月2日に放送40周年を迎えたことから、円谷プロYouTube公式チャンネルにて本作の無料公式配信が開始された。当時の放送時間と同じ毎週木曜の19:00に1話ずつ更新される(これに伴い、同じ曜日に配信されていた前作『ザ☆ウルトラマン』は金曜に移動)。
『80』ファンからは喜びの声が上がっており、前作同様にマイナー扱いだった本作が若い世代にも認知されるとともに、再評価を受けるきっかけとなった。
そして、最終回配信の前日には、別企画だが『80』真の最終回と評される客演回『ウルトラマンメビウス』第41話の配信された。
さらに、同年11月22日に配信が開始された『ウルトラギャラクシーファイト・大いなる陰謀』にて、80&ユリアンが揃って登場(ちなみに、監督の坂本浩一氏は、「2020年は『80』が40周年だから何かやりたい」と以前に別のインタビューで答えていた)。80のCVは『ベリアル銀河帝国』以来となる長谷川初範氏本人が担当する事となり、同時にユリアンのCVは人気声優の戸松遥氏が担当した。
同作には、80やユリアンの他にも『80』の怪獣であるギマイラが登場し、今後はザンドリアス、ノイズラーの登場も予定されており、40周年を機に環境が激変し再び注目を浴びつつある。
45周年
2024年の8月1日、45周年を迎えた『ザ☆ウルトラマン』との合同イベント『ザ☆ウルトラマン&ウルトラマン80 45thスペシャルナイト』が開催された。80にとっては45周年の前祝いとなる。
イベント後半に行われたヒーローショーでは、マイナスエネルギーの影響で出現した怪獣達から会場の人々を守るため80とユリアンが登場。二人のコンビネーションで怪獣軍団を一度は撃退するが、マイナスエネルギーで強化された怪獣達はしぶとく復活。複数の怪獣から光線を一斉発射された二人は倒されてしまう。
しかしピンチに駆けつけたウルトラ6兄弟に光のエネルギーを分け与えられた80とユリアンは再び立ち上がる。80はウルトラ兄弟の一員であることを今まで以上に強く意識し、闘志を奮い立たせた。エネルギーを再チャージされたユリアンは原作での戦闘シーン通りの格闘攻撃を更に力強く放つようになる。駄目押しでジョーニアスも参戦してウルトラ戦士達は完全に形成逆転。6兄弟のコスモミラクル光線によって怪獣軍団の半数が倒され、残りは80とユリアンがバックルビーム同時発射で撃破し、イベント会場は大盛況だった。
このイベントの映像はU-NEXTで2024年9月15日まで配信され、更に2025年に発売される80のブルーレイBOXにも映像特典として収録されると当のイベント会場で発表された。
余談
サブタイトル
後期のサブタイトルが、やたらぶっ飛んでいることでも有名。
よく知られたものとしては「ヘンテコリンな魚を釣ったぞ!」「さすが!観音さまは強かった!」「バルタン星人の限りなきチャレンジ魂」「あっ!キリンも象も氷になった!!」辺りだろうか…。もちろんこれだけではないので気になった人は探してみるのもいいかもしれない(?)
不遇?
40周年を迎えた今でこそ再注目されつつあるが、本作を含む第3期ウルトラシリーズは長い間公式から悪意のないスルーを受けることが多々あり、不遇な印象が強かった。
例としては、2016年にウルトラシリーズ放送開始50周年という大事な節目を記念して、NHKで放送された「祝ウルトラマン50 乱入LIVE!怪獣大感謝祭」のアンケートの中でアニメ作品の前作ともども、昭和シリーズでありながら選択肢から外されてしまうという憂き目に遭っていた。
さらに、アーケードゲーム『ウルトラマンフュージョンファイト!』にも参戦したものの、彼だけTVシリーズで主人公を務めたウルトラ戦士の中でジョーニアス共々、自分の力をお貸ししたフュージョンアップ形態やフュージョンライズ形態を用意してもらえていない。ちなみに、これは昭和ウルトラマンではジョーニアスと80のみである(もっとも、これには80がウルトラ戦士の中でもかなりプレーンな存在であるため、初代などの戦士と特徴が被ってしまい差別化しづらいといった事情も絡んでいると思われる)。 ちなみに当初はウルトラマンゼット・ベータスマッシュのウルトラフュージョンの形態に80が含まれる予定だったが、諸事情の都合によりウルトラマンタロウに変更された。
映像作品への客演にもなかなか恵まれず、『ゼロファイト』、『ファイトビクトリー』、『ファイトオーブ』、『ウルトラギャラクシーファイト』第1作などのファイトシリーズでも、昭和ウルトラマンの中では第3期組は出演できていなかった。
また、バンダイのソフビ『ウルトラ怪獣シリーズ』では怪獣のラインナップが少なかったうえに、2002年にはギマイラの生産終了により定番から消滅。さらに2013年には500シリーズとして仕切り直されたもののサラマンドラのみの発売のうえに後に生産終了。なんと主役のヒーローであるはずのジョーニアスと80まで、一時は生産終了していたことがある。
そもそも、ウルトラシリーズだけでなく、大抵の長寿シリーズ番組は「ちびっ子が親や保護者になってから我が子やその友達などに見せる」という流れを組んでいる。平成のウルトラシリーズもかつて子供だった世代が親世代となった土台に注目して制作されたが、第3期ウルトラシリーズの場合放映時期が他の昭和ウルトラマンとズレており、リアルタイムで見ていた世代が限られているため認知度が低いという問題点がある。また、第3期の作品は2作品しかなく、それに加えて片方はアニメ、もう片方は実写作品であり、前作が今作との繋がりがないことから、一部では単発で終わったと説明される子もある。
とはいえ、特撮の技術は当時としてはかなりのもので、路線変更の恩恵かストーリーも多彩だったりする。80のアクロバティックなアクションも今見ても見ごたえがあるため、本作のファンは少なくない。
ちなみに、『ティガ』の主人公マドカ・ダイゴ役を演じたV6の長野博と『ダイナ』の主人公アスカ・シン役を演じたつるの剛士は、幼少期時代にリアルタイムで『80』を見ていたという。
シリーズの空白期を支えただけあって、ウルトラシリーズが「もっとも派生作品が多く作られたテレビドラマ」としてギネスブックに認定された際には、1980年代を背負って他のウルトラ戦士(60年代代表、70年代代表、90年代代表、2000年代代表、2010年代代表)とともに授賞式に登場した。
また、公式が過去作の宣伝に力を注ぐようになった影響で、最近では『80』出身の怪獣であるザンドリアス、ノイズラー、ギマイラの着ぐるみが新規造形され、新世代シリーズにゲスト出演して活躍するなど、少しずつではあるが『80』やそこに登場したキャラクターたちにも注目が集まるようになり、40周年を機に再び脚光を浴びる事となった。
ちなみに
よくウルトラマンティガが作られるまで16年間新作のウルトラシリーズが作られなかったと言われているが決してそうではない、TVシリーズが作られなかったがオリジナルビデオ作品や劇場版や漫画作品等も作られていたため決して16年間のブランクが空いていたわけではない。
関連イラスト
関連タグ
仮面ライダーBLACKRX 超獣戦隊ライブマン 電脳警察サイバーコップ:昭和最後のヒーローつながり。
ウルトラマンレオ→(ザ☆ウルトラマン)→ウルトラマン80→(ウルトラマンUSA)→(ウルトラマンG)→(ウルトラマンパワード)→(ウルトラマンゼアス)→ウルトラマンティガ