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ウルトラマンダイナ

うるとらまんだいな

『ウルトラマンダイナ』とは「ウルトラマン」シリーズの作品であり、劇中に登場するヒーローである。
目次 [非表示]

究極の爆発力!熱い闘いを見ろ!!


新たなる光 未知への挑戦!


キャラクターとしてのウルトラマンダイナ→ウルトラマンダイナ(キャラクター)

概要編集

1997年9月6日から1998年8月29日まで毎日放送発・TBS系で放映された。全51話。

大ヒットした前作『ウルトラマンティガ』の10年後(ただしティガは劇中で3年経過しているのでガタノゾーア戦からは7年後)を舞台とした作品であり、平成では数少ない「過去作の続編系ウルトラマン」の第1作目である。世界観は継承しつつも登場キャラクター陣をほぼ一新し、新たな未来に希望を持って進む人類の姿を描いた。また、シリーズを通して登場する敵、謎の生命体スフィアを設定している。

舞台の目線が宇宙に向けられた為か、侵略宇宙人の数も前作と比べてアップしているのも特徴。


平成ウルトラマンでも熱血・コメディー路線が顕著な作品であり、主人公アスカのお調子者ながら熱いキャラクター性も重なることで、明朗快活なエピソードを楽しめる娯楽作品にもなっている。

同時に熱いときは、とことん熱い人間ドラマや心に突き刺さるエピソードも展開されるなど、様々な意味で“円谷イズム”を色濃く継承した作品でもある。

スタッフによると本作は、『ウルトラマン』のような作風を目指した、あるいは第2期ウルトラの破天荒な魅力を導入したものとされている。

ただし終盤はシリアスな展開も目立ち、特に最終回におけるアスカの結末は抗議の声が殺到したほど賛否両論だったが、後年の作品で生存が確認され、ファンを喜ばせた。


企画段階では防衛チームに所属していない人物がウルトラマンに変身して、旅の中で遭遇した事件を解決していくという構想であったが、ティガが視聴率と売り上げ共に好調であったことからティガの続編という方向性に定まった(出典:『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(デアゴスティーニ/2009〜2011)『トピックインフォメーション SERIES14「ウルトラマンダイナ」SHEET01』より)。

ティガの要素はTPCといった防衛隊周りの設定だけでなく、彼らの語らいの場として『欧風居酒屋 ぼでごん亭』が再びロケ地に採用されるなど小ネタ面でも深く意識された。


ちなみに防衛チーム隊員以外の人物がウルトラマンに変身するという案は後に『平成ウルトラセブン』や『ウルトラマンネクサス』で採用された。


パイロット監督は『ウルトラマンゼアス2』を担当していた小中和哉が担当、またメイン脚本はティガで装飾スタッフとして活動し、脚本家デビューしたばかりの長谷川圭一が担当した。

音楽は前作『ティガ』に引き続き矢野立美が担当。前作でオリジナル曲が少なかったため流用曲に頼らざるを得なかったことへの反省から、本作では汎用音楽の他に必要に応じて各話ごとに楽曲が追加されることになった。


主人公アスカを演じるつるの剛士氏がクイズ番組『クイズ!ヘキサゴン』でおバカキャラとして人気を博した影響もあってか、平成ウルトラマンでは客演も多く、映画『大怪獣バトル ウルトラ銀河伝説 THE MOVIE』でTV本編後の動向が判明。そして映画『ウルトラマンサーガ』では重要な役回りを務める事となった。


また、アスカが元々高校球児という設定をはじめ、随所に野球ネタが仕込まれており、特に第5話は古怒田健志氏が脚本、原田昌樹氏という野球好きコンビが組んでおり、それが顕著である。同回の登場人物ヒムロ・ユウサクのモデルは野茂英雄選手、横浜大洋ホエールズ(現:横浜ベイスターズ)の遠藤一彦選手の高速フォークボールがウルトラフォークのモデルとなっている(出典:『ウルトラマンオフィシャルデータファイル』(デアゴスティーニ/2009〜2011)『トピックインフォメーション SERIES14「ウルトラマンダイナ」SHEET04』より)。

こうした野球ネタは『大決戦!超ウルトラ8兄弟』でも拾われており、アスカ達は先述した横浜ベイスターズの関係者という設定であり、なんとも奇妙な巡り合わせとなった。


あらすじ編集

ウルトラマンティガガタノゾーアの力を倒し、世界に光を取り戻してから7年後の2017年(物語はティガが誕生してから10年後にあたる)。

人類宇宙開発に希望を求めて火星に前線基地を構築しており、世界はネオフロンティア時代を迎えていた。だがある日、謎の生命体スフィアが人類の宇宙進出を阻むかのように火星基地を急襲。救援に飛び立ったスーパーGUTSの新人 アスカ・シン隊員は乗機を撃墜され、絶体絶命ピンチに陥る。その時、突如として現れたとアスカは一体となり、ウルトラマンダイナに変身して地球と人類の危機に立ち向かうのだった。


登場人物編集

ウルトラマンダイナの登場人物一覧を参照。


放映リストと登場怪獣・宇宙人編集

ダイナ怪獣を参照


主題歌/挿入歌編集

ウルトラマンダイナ編集

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:矢野立美/歌:前田達也

オープニングテーマ。「COLUMBIA Cover Version」ではボーカルを遠藤正明を担当しており、熱さが倍増している。


君だけを守りたい編集

作詞・作曲:高見沢俊彦/編曲:井上鑑/歌:中島文明

第1期エンディングテーマ。第1~26・35・50話まで使用された。


ULTRA HIGH編集

作詞・作曲・編曲・歌:LAZY

第2期エンディングテーマ。第27~34・37~49・51話で使用された。


Take off!! スーパーGUTS編集

作詞:青木久美子/作曲・編曲:佐橋俊彦/歌:ナイトスキャッツ(ピーカブー、若子内悦郎、MoJo)

スーパーGUTSテーマソング。平成ウルトラマンでは初となるワンダバを採用している。


いまこそフラッシュ編集

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:タダミツヒロ/歌:前田達也

フラッシュタイプのテーマソング。


ダイナの赤い輝きに編集

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:佐橋俊彦/歌:石原慎一

ストロングタイプテーマソング。


ミラクルの風になれ編集

作詞:松井五郎/作曲:鈴木キサブロー/編曲:矢野立美/歌:宮下文一

ミラクルタイプテーマソング。


LOVE&PEACE編集

作詞・作曲:中島文明/編曲:中島文明&祐天寺浩美/歌:Fumiaki Nakajima with Sara&Rei

イメージソング。「ウルトラマン主題歌・挿入歌大全集II」にも収録されたことがあり、シリーズの楽曲としてカウントされている事がわかる。


余談編集

一部のファンからは「TDGは過去作要素皆無」「全話新規怪獣」と言われることも多いが、『ダイナ』に関しては、

  • 前作の戦士(ティガ)から光を受け継ぐ
  • 世界観そのものまで過去作と同じである(ネオフロンティアスペース)
  • 数こそ少ないもののが存在し、その怪獣に関する過去の出来事が本編で登場人物により大々的に語られる。
  • 再登場怪獣ではなくても、過去作での出来事怪獣関係して起きる事件も存在する。
  • 再登場するのは怪獣のみではなく、かつて平和のために防衛チームに携わった人間も再登場し、実際に物語の重要な役割を担う。
  • 防衛チームの戦力が、過去の防衛チームのデータをもとに作られたものが存在する(本作のチームは過去作のチームの強化・再編チームで、過去作の戦闘機が登場する)。
  • 過去の戦士からアドバイスをもらい、決意を固める。

などなど、これ以外にも過去作要素が多く、実際には上記の意見とは真逆であり、TDGどころか過去作との繋がりの強さはシリーズ屈指である

前作と世界観が繋がっている直接の続編ではあるものの、当初は完全新規の独立作を描こうとしていた為、前作未視聴でも問題なく楽しめるという意見がある一方で、上記の通り地続きの世界でありなおかつ劇中で前作の出来事が語られる回が数話程ある為「初見にはティガを見ていないと厳しい」「最低でもいくつか見ておかないと理解できない」という意見も多く、作品評価こそ高いもののシリーズの初心者にお勧めする作品としては良くも悪くもかなり意見の分かれる作品となっている(もっとも、ウルトラに限った話ではないが、高い評価を得たとしても初心者に勧められるかという点で意見が割れるのは続編系作品の避けられない宿命ではあるが)。


こうした意味では、昭和シリーズの世界観を引き継いだ『ウルトラマンメビウス』、ウルトラマンゼロシリーズのベリアルとの最終章となった『ウルトラマンジード』の先駆けとも言えるかもしれない。実際に、この3作品は人気及び評価こそ高いものの、ファンの中では初心者にお勧めできるかという観点から見れば特に意見の分かれる作品である。

また、昭和ウルトラマンも地続きではあったものの、登場人物や防衛チームは一部例外を除いて一新されていたが、本作以降の作品は過去作と地続きである場合はその繋がりが強調されていくことになる。


とはいえ、過去作との繋がりのある作品を楽しめるかということに関しては、人それぞれの感覚であるので、視聴者が結果的に楽しめればそれでよいであろう。


なお、これだけ見るとティガ要素のみに見えがちであるが、一部のエピソードではスペシウム光線ウルトラ水流も披露しており、第41話にて、ガゼル号の乗員・朝倉の武器としてスーパーガンが登場していたり、火星にスペシウムの存在があるなど、平成と昭和の両方の過去作要素が存在している。何気に両方の要素を持っているのは本作が初めてである(といっても、平成の過去作が今作が最新作だった当時は1作品しかなく、当然と言えば当然ではあるが)。


また、同じく平成のTVシリーズ第二作目である『仮面ライダーアギト』とは放映時期は異なるものの

・前作の主役ヒーロー(仮面ライダークウガ)によく似た容姿

・複数の色の姿にチェンジする

・前作の人気を引き継いで新しいシリーズを展開した

・平成のTVシリーズで初めて劇場版が製作、公開された

などと共通点が多く、比較されることが多い。ただしクウガとアギトの時間軸はスタッフの意向により意図的にズラされており、本作の純粋な続編か否かについて「個人の解釈にお任せする」とされているのに対し本作は公式でも明確に続編であるとされている点では異なる。


実は20世紀につくられた作品としては、メイン必殺光線名に「光線」とついた最後の作品となり、次にメイン必殺技名に光線が付くのは『ウルトラマンX』まで実に18年間待たれることとなる。


関連タグ編集

ウルトラマン ウルトラマンダイナ(キャラクター)

TPC スーパーGUTS

怪獣 スフィア

ウルトラ銀河伝説 ウルトラマンサーガ ウルトラマンデッカー

ネオフロンティアスペース 火星


ウルトラマンティガ → 本作 → ウルトラマンガイア


主なゲスト出演者編集

菊池隆則:フドウ・タケル役(1,2,39話)

二家本辰巳:ビルの清掃員役(6,46話)

宍戸マサル(15話)⇒詳細はこちら。

青木拓磨(アオキ・タクマ)(19話)

青木治親(アオキ・ハルチカ)(19話)

青木圀衛(アオキ・クニエ)(19話)

※本人役。拓磨と治親は共にロードレースライダー『青木3兄弟』の次男と三男で、圀衛はその父。現在は拓磨は4輪レーサー、治親はオートレース選手(川口オートレース場所属)。

豊永利行(20話)

片桐はいり(23話)

和田圭市:フジクラ隊員役(23話)

見栄晴(30話)

伴大介(34話)

寺田農(37話)

清水綋治(38話)

堀内正美(38話)

吉田友紀(39話)

きくち英一:ムカイ班長役(43話)

マイケル富岡(44話)

岡村英梨(現:喜多村英梨):ユミムラ・リョウ(少女時代)役(46話)

赤井英和:ムサシ・ホウサク役(特別出演 / 48話)

京本政樹:ハヤテ・シン役(特別友情出演 / 48話)

長野博マドカ・ダイゴ役(特別出演 / V6 / 50,51話)

杉本彩:キサラギ・ルイ(50話)


外部リンク編集

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