概要
日本のテレビタレント、俳優、歌手。本名は靏野 剛士(読み同じ)太田プロダクション所属。
最初のブームは『ウルトラマンダイナ』のアスカ・シンである。つるの本人はダイナ及びウルトラマンシリーズに強い思い入れを持っており、後のシリーズに積極的にゲスト出演している。
後述の『ヘキサゴン』でのヒットをきっかけとして、それ以降のウルトラマンシリーズの劇場版でもアスカが3本に1本は出るようになっている。『ウルトラマンギンガS 決戦!ウルトラ10勇士!!』でも出る予定だったらしいが、都合が合わず声だけになったとか。
『ダイナ』以降、しばらく低空飛行を続けていたが、島田紳助プロデュースで『クイズ!ヘキサゴンⅡ』に出演、「おバカキャラ」「イケメン」「コスプレが似合う」「歌がうまい」「すごくピュア」など多くの才能を見出される。
近年はそのズバ抜けた歌唱力の高さをバラエティ番組でよく披露している。
ソロ歌手としても、カバーアルバムやCDを多数リリースしている。
『ポケモン言えるかな?BW』を歌ったこともあり、映画『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』ではゲストのドレッド・グランギルを演じている。歴代ウルトラマンの主役で、ポケモンの映画のゲスト声優として出演したことがあるのは彼だけである。
2020年8月27日、新型コロナに感染したことを発表。コロナに感染した最初のウルトラシリーズ主人公俳優となった。
2021年、スーパー戦隊シリーズ45作目となる『機界戦隊ゼンカイジャー』にて、なんと主題歌を担当。同シリーズに通じて初の主題歌を担当する特撮俳優となった。残る仮面ライダーシリーズへ参加すれば文字通り三大特撮を制覇した事になる。ちなみに製作発表記者会見にて登壇した際ソルジェント光線のポーズを取り司会のカズレーザーに「他所のやめて下さい!78の星ですそれ!」と突っ込まれていた。ただ、つるのが演じたダイナはM78星雲のウルトラマンではないが…
人物
特技
セミの声を聞き分けられるという特技を持ち(セミリエ)、釣り好きなことから「タレントフィッシングカップ」も主催している。
運動が苦手(そもそも中学生時代は吹奏楽部であった)で、『ダイナ』でアクションシーンを撮影するときは苦労したという。全力疾走した際に、女の子走りになってNGを出したこともあったとか。この影響から翌年の『ガイア』のオーディションからはスポーツの項目が追加されてしまい、本人も「後輩には迷惑をかけた」とコメントしている。現在は運動音痴は改善されつつある模様で『ウルトラ銀河伝説』ではアクションのキレが増した他、サーフィンが趣味だと語っている。
おまけに高所恐怖症であるので、第36話「滅びの微笑(後編)」における大阪城の石垣で変身するシーンの撮影は難儀したとの事。
さて、この運動音痴伝説は春野ムサシ役の杉浦太陽、ナツカワ・ハルキ役の平野宏周など令和の世に至るまでスタッフと俳優間に受け継がれ続けている事が『全ウルトラマン大投票』にて判明。これに対し、ジョーク交じりに後輩達に謝罪している。
またアスカの野球少年キャラと違い、野球の事もほとんど知らない。
小学生の息子の通う塾に通ったことがある。きっかけは息子に「勉強しなさい」と注意した際にふと「自分がバカなのに、俺が息子に『勉強しなさい』と注意できる資格があるのか」と思ったことだったらしく、塾に通ったことで息子がどのようなことを勉強していたのか、どのような苦悩を抱えていたのかを実感できたという。
私生活
家族を非常に大事にしており、人気絶頂の頃に育児休暇を取得するという大胆な行為に出た。
しかも、普通に事務所に申し出たのでは取り合ってもらえないだろうという判断から、トークイベントの場でゲリラ的に宣言するという暴挙であった。
当然、事務所からは怒られたが、これをきっかけに「イクメン」という言葉が知られるようになり、「イクメンキャラ」として仕事が回るようになった。2010年の流行語大賞トップ10で「イクメン」が選ばれた際は、代表として授賞式に出席している。
一方、「自閉症は親の愛情不足」「粉ミルク否定」「テレビは見せない」といった独特の主張で毀誉褒貶激しい教育理論である「親学」のイベントにゲストパネラーとして参加しており、その事からバッシングを受けたが、自身は「呼ばれたイベントに子育てのコメントをするために出演しただけで、親学も提唱者の思想も知らない」とツイッター上で反論している。
政治的姿勢
政治に関する意見を発信することもある。
- 2011年の震災を示したと思われる「政治がこれじゃ、、大地も怒りますよね。。 ( ゜3゜)ノ♪☆」といったツイート
- 「保育園落ちた、日本死ね」に対し「いくら政権に罵倒しようが、その人本人のココロの中の貧しい言葉が有る限り政権変わろうが永遠に貧困から逃れられない」
- 「RADWIMPS愛国歌騒動」の際の「日本を嫌いな人がいてもいいが、愛国者の足を引っ張らないでほしい」
ツイッターのフォローリストに多数の著名な右派言論人が名を連ねていることなどから、親自民、右派的な人物と見做される事が多い。
一方、自身は支持政党や右左のスタンスは明言しておらず、「『馬鹿』や『ネトウヨ』呼ばわりされる事もあるが、普通に日本が好きなだけ」といった立ち位置を標榜している。
- 2015年7月、安保法案に関して「テレビで放送されるのは反対意見ばかり。賛成意見も聞いた上で考えたい」
- 「法案に賛成するということは違憲」「反対以外の情報が欲しいということは賛成と同じ」というバッシングに対し、「貴重なご意見ありがとうございます。馬鹿なりに考えられるように勉強します」というコメントをしたが、「法案推進してる側は戦争推進者」「公平ぶっているが自民党から出馬しようとしているのか」とかえって過激な批判を受ける結果になってしまった。一方で過激な批判などに対しては「両方の意見を聞きたいと言っただけなのに、あそこまで叩く方がむしろ非常識じゃないか」とつるのを擁護する意見も多く挙がった。
その後も、時折政治に関する自らの意見を発信しており、2017年4月には、保守系言論誌『正論』上で、潮匡人氏との対談を行っている。
関連タグ
- 杉浦太陽・・・イクメンかつ釣り好きなウルトラマン俳優つながり。釣り番組で共演もしている。
- 宮野真守・・・ウルトラシリーズの主役とポケモン映画の出演者(ただし、宮野はレギュラー、つるのはゲスト)を担った俳優つながり。『ビクティニと黒き英雄ゼクロム』『ウルトラ銀河伝説』『ウルトラマンサーガ』『決戦!ウルトラ10勇士!!』にて通算4作品で共演している。
- 賀来ゆうじ…漫画家。従兄弟。
- 森次晃嗣…神奈川県藤沢市に縁があるウルトラ俳優である事もあってか、親交がある。
- 小宮璃央…シリーズは違うが特撮ヒーロー主演経験者(ちなみにつるのは前述の通り次番組の主題歌を担当している)、知識系バラエティ番組のおバカ男子トリオメンバーとつるのの後継者ポジションになりつつある俳優。ちなみに、後者はつるの自身が実質的な発案者である。
- ウルトラマンクロニクルZヒーローズオデッセイ:何故か彼の出演シーンがカットされていたが、「ウルトラマントリガー」解禁後の第16回にてついにアスカのカットが無くなるようになった。