ナツカワ・ハルキ
なつかわはるき
「押忍!」
演:平野宏周
『ウルトラマンZ』の地球人側主人公。年齢は23歳。
地球防衛軍の対怪獣ロボット部隊・ストレイジに所属する新人パイロットで、ウルトラマンゼットに変身する青年。防衛チーム所属の主人公は『ウルトラマンX』の大空大地以来となる。
漢字表記は「夏川遥輝」。血液型はA型。
凶暴宇宙鮫ゲネガーグとの戦いで一度命を落とすものの、同じく地球にやってきたゼットと一体化することで一命を取り留め、その後はゼットや仲間たちと共に怪獣や侵略者と戦うことになる。
ストレイジの新人パイロットであり、先輩パイロットのナカシマ・ヨウコに憧れている。実戦部隊である作戦班のメンバーとして、ヨウコとともにローテーション制で特空機の操縦(初期はセブンガーに搭乗する事が多く、キングジョーSC配備後はウインダムに半ば専属で搭乗するが、第25話でキングジョーSCにも搭乗している)と地上任務を担当している。
明るい体育会系の青年で、何事にも一生懸命に取り組むが、セブンガーを操縦する際に勢い余って建物を破壊してしまうなど、そのやる気が空回りしてクリヤマ長官などの上の人間からお説教されることも少なくない。ただ、日頃の一生懸命な姿勢は周りから評価されており、いざという場面で大役を任されることもある。
空手の名人でもあり、口癖は「押忍!」。口癖としてすっかり定着してしまったせいか、ヘビクラ隊長から「押忍じゃなくて了解」と注意されることも。定期的に空手やその他のトレーニングにも取り組んでいる模様。
17話でバロッサ星人と生身で戦った時は、アルファエッジを彷彿とさせる構えや格闘で戦っていた。
他にも走り込む際やセブンガーで怪獣に打撃を打つ際などには「チェストー!」という掛け声を多用する。ゼットと一体化している場合には光線技に合わせて叫ぶことも(第1話ではこれを叫んだ際に明らかに光線の出力が上がっていた)。
自分よりも他人を優先する優しさを持ち合わせており、ゴメス出現時に逃げ遅れた犬を身を呈して守ろうとしたり(そのときはヨウコの操縦するセブンガーの機転により難を逃れた)、自身が死んでしまったにもかかわらず、真っ先に避難所の人々の安否を心配し「みんなを守れるためなら」とゼットとの一体化をためらいなく承諾するなど、真っ直ぐな正義感を秘めている。
ただ、この正義感は「まっすぐ故に迷いなく突き進める」が、逆に「視野が狭く、外側や負の一面が見えてない危うさ」であり、迷えば脆い側面を11話から見せている。
ゼットとの邂逅では最終的に融合を承諾したものの、彼のチグハグな言葉遣いに戸惑いを見せた(初邂逅シーンのシュールなやり取りは一見の価値あり)。
また、体育会系かつ組織所属である故か、社会上の上下関係・年功序列にはかなり気を使う方で、ウルトラフュージョンする際は、歴代ウルトラ戦士に対し律儀に敬称をつけて呼んでいる。ゼットが約5000歳と知った際には、(謝罪を挟んだうえで)今までのタメ口から敬語に改めており、以後彼のことを「ゼットさん」と呼んでいる(しかし、ウルトラ族からすれば「5000歳」はかなり年若い方で、人間換算では中学3年生~高校1年生くらいとなり、ゼットの視点から人間換算に置換して言うならば「二十歳過ぎの青年が高校生くらいの少年を『師匠』として仰ぐ」様な話であり、そういう意味ではハルキの方が年上になる。そのせいか敬語を使われ慣れていないゼットからは「ウルトラ気持ち悪い」と言われてしまった)。
また先輩ウルトラマンかつ年下の朝倉リクは当初正体を知らなかったため、タメ口で接していたものの、ギルバリスとの戦闘後は「リク君先輩」とまるで「どこぞの爆竜戦隊の赤い人が自らも手伝っている店の常連客を呼ぶ時の様な」なんとも奇妙な呼び名で呼んでいた。
また、戦闘の中で出会った(?)ベリアロクに対しても「ベリアロクさん」と敬称で呼び、ゼットと違い敬語を使っている。
ゼットに出会うまでウルトラマンの存在自体を知らなかったため当然だが、ウルトラマンには全く詳しくなく、ウルトラフュージョンする時には、各メダルをゼットから説明されたそのままの名称で呼んでいる(特に「師匠いっぱいいるな」と評したアルファエッジは、ゼットがゼロの自称弟子であり、セブン、レオは師匠の師匠だから勝手に師匠呼びしてるだけなのを知らずに「ゼロ師匠、セブン師匠、レオ師匠」と叫んでいる)。
そのためデルタライズクローでベリアルだけ呼び捨てなのは、ゼットがベリアルだけ常に呼び捨てで呼んでいたから以上の理由はないと思われる(ジードにベリアルのメダルを渡そうとしたときは「(ジードの)お父さんのメダル」と、ヨウコに空中でウルトラゼットライザーにベリアルのメダルを入れる様頼んだ際は「そのメダル」とそれぞれ呼んでいた)。
ゼットの師匠であるゼロと対面を果たした際には、ウルトラメダルを通じて戦いで力を使わせてもらっていることについてお礼を述べていた。
実は花粉症で、ひどいときはくしゃみが止まらず、セブンガー搭乗時でもくしゃみを連発していた(ゼット変身時は花粉の影響を受けないため、支障なく戦えた)。
また、良くも悪くも体育会系な事もあり俗語や科学などの専門知識に疎い上、怪獣の検体保存用のユカの冷凍庫におやつのプリンを保存する(その時のプリンはある事情により冷凍プリンではなく焼きプリンと化してしまったが、これが図らずも後のウインダムの燃費性能改善に寄与した)など、妙に抜けているところもある。
また、嘘が吐くのが下手で察しも良くない面が多々見られており、ヘビクラことジャグラーには「愚か者」と酷評されている。
そのため、ゼロからはゼットとの関係を「似た者同士」と評されている。
デストルドスとの戦いの後は、地球をヨウコたちに任せて、宇宙の各地で怪獣に苦しめられている人々を守るためにゼットと共に旅立っていった(ただし去り際に「盆と正月には帰るかもしれない」と言い、ヨウコから「実家みたいに言うな」とツッコまれた)。
その後、一度は消滅したはずのベリアロクとも再会を果たしZ字の機影を残して改めて旅立ったのであった。
実は少年時代に怪獣災害により父親を亡くしている。ハルキの父・マサルは怪獣から人々を避難させる最中に亡くなったのだった。
第11話では父の命日に実家に帰省していたが、間の悪いことにレッドキングが暴れ出していた。ハルキはゼットに変身しレッドキングの片割れを撃破するものの、戦ったレッドキングは卵を守ろうとしていただけであった事を知ってしまう。
図らずもかつて怪獣が父にした事と同じ事を怪獣にしてしまった事に動揺したハルキは、もう片方のレッドキングを倒さずに見逃すが、レッドキングはおとなしくさせた訳でも二度と出現しないように封印した訳でもないため、卵が孵化したらまた二匹で襲ってくるかもしれないという自分の行いの甘さを突き付けられる。
こうして「相手にどんな事情があろうと、平和を脅かすのなら命を奪わなければならない」戦いの残酷さを思い知ったハルキは、「怪獣を倒す事が本当に正義なのか」と迷いを抱き始め、続く12話ではグルジオライデン相手に煮え切らない戦いをしてしまう。
第13話ではストレイジ基地にやって来たカネゴンと邂逅し、カネゴンがウルトラメダルを食べてしまう事態となり、ゼットの活躍について振り返るうちにメダルの回収に成功、その後悩みを吐露しカネゴンからメダルが自らを信頼している事を伝えられ上述の件についても幾分か心の整理がつき、ゼットにも自らの心情を理解してもらうとともに今後もゼットと一緒に戦う決意をする。
そして、続く14話では、ブルトンの特殊能力で基地内が大混乱に陥る中、深層心理で父に会いたいと強く思っていたためか、ブルトンの能力により時間と時空を超えて過去の父親と対面を果たすことになる。
ハルキは突然のことに戸惑いながらも、父・マサルに自分の迷いや悩みを打ち明け、そのことに対して父から「手の届く範囲で人々を守り、自分の正義を守りぬく」「その結果救えなかった人(=命)のことは決して忘れない」という答えを貰う。
このことで自分の迷いを完全に吹っ切ったハルキは、元の時代に帰還すると、決意を新たにゼットに変身。キングジョーSCと共闘し、強豪ブルトンを見事撃破することに成功したのだった。
そして、本編後日談である「ウルトラヒーローズEXPOニューイヤーズフェスティバル2021」にて、アブソリュートタルタロスがゼット時空を奇襲し、彼が発生させたナラクによって呼び出されたウルトラダークキラーがジャミラを召喚した。「ジャミラはかつては人間だった」という話術にハマり、かつてのトラウマが再発してしまったが、音楽と共に観客からの光を受け取り再び立ち上がりベリアロクに問われた際には、「俺の心の闇を斬る」という答えと共にジャミラを倒して成仏させることに成功。ハルキにとって忘れられない出来事となった。
新世代ヒーローズの地球人の主人公としては初となる本編が始まる以前からウルトラマンとは一切関わりの無い人物である。他の地球人の主役はいずれもウルトラマンと関りがある一族出身だったり幼少期にウルトラマンが関わる出来事に遭遇と言うパターンが通例であった。本作が「明るく楽しいウルトラマン」をコンセプトとしているだけあって、敢えて昔のような関わりを持たない主役にしたと思われる。
その一方で、昭和ウルトラマンでは何度かあった「ウルトラマンと共に宇宙に旅立つ」というラストを平成以降のシリーズの地球人の主人公として初めて行った(朝倉リクは地球人じゃないので除外)。ちなみにこのパターンは主人公に限定すれば名付け親であるエース以来47年ぶりである(より厳密には、ウルトラマンダイナのアスカ・シンも一体化したまま地球を去ったが、彼の場合はグランスフィアに重力により別次元に吸い込まれた形であり、自身の意思で離れたわけではない。また、ダイナは近年の小説で一体化型であることが証明されたが、当初授与型だと思われていた)。なお、サブトラマンを含めると、セリザワ・カズヤ、ウルトラマンヒカリ以来である。
ただし、昭和ウルトラマンの場合はウルトラマンと地球人が完全に融合していたのに対し、ハルキの場合はゼットと完全には融合していない(一体化こそしているが、インナースペースの概念もあり「新天地へと向かうために何らかの乗り物に乗る」感覚に近く、内部を通じて互いに意思疎通は可能であるため)。
また、最後の敵が合体怪獣、最後は空中で変身(北斗星司はジャンプ、こちらは急降下中)、ヒロインとの共同変身という点もウルトラマンエースを意識しているのではないかという声がある。
デストルドスに一度敗れた際に「地球人のハルキは次変身したらもう体が持たない」と言われた状態で、最終話で「俺はどうなってもかまわない」と変身し、仲間たちの声援でゼットではなくハルキにグリッター化のように光が集まったり、最後のゼスティウム光線でゼットとハルキが重なる演出、そして戦闘後も普通に生きていた事から、銀河伝説のアスカのように少なからず地球人よりウルトラマンに近い体になったのではと見る声もある。
『ヒーローズオデッセイ』第19話ではゼロとゼットが話している間にハルキが寝ているという言及があり、それを考慮すると分離が可能、あるいはインナースペース内でも睡眠が可能だと思われる(少なくとも分離はでき、後述の客演作品ではそれぞれ別行動している)。
昭和TVウルトラマン二作目の『ウルトラセブン』、平成TVウルトラマン二作品目の『ウルトラマンダイナ』と元号二作品の主人公が仲間と行方不明のような形で別れることになっていたことから、ハルキもそのような別れ方をするのではないか、と一部から心配する声もあった。しかし先述の通り、仲間に別れを告げ、宇宙に去るという展開は同じである。
また、恋仲(に近い)女性とお別れしてしまう点も共通しているが、セブンとダイナが悲劇的な別れ方をしたのに対して、ゼットの場合は希望ある別れ方をしているのが対照的である。
そして…
ウルトラマントリガー
『ウルトラマントリガー NEW GENERATION TIGA』第7話「インター・ユニバース」、第8話「繁殖する侵略」にゲスト出演(ちなみにこの2話分の放送日である9月4日・11日から、先立って放送された総集編の放送日である8月7日・14日に総集編を差し引いて第5話と第6話を当てはめた場合、同2話分は8月21日と28日に放送された事になるため、奇しくもハルキの発言通り「盆と正月には帰る」の公約が果たされていた事になる)。
同話冒頭で、宇宙セブンガーに搭乗したヨウコと共にバロッサ星人(四代目)に盗まれたキングジョーSCを追っていた(このことから、最終話の宣言通り度々地球には戻ってきているようである)が、呼び寄せられたブルトンによって四次元空間に取り込まれてしまう。更に、ウルトラメダルをも奪おうとするバロッサ星人ともみ合いになった際にゼットライザーを破損させられ、さらにメダルもホルダーごと全て奪われてしまった状態で『トリガー』世界の地球に落下。
落下後は(おそらくキングジョーに備え付けられていたであろう)宇宙服を着て機体内部で修理作業をしていたところ、解放されていたメンテ用ハッチを見つけて探索に来たケンゴらGUTS-SELECTの面々と出会い、事情聴取のためナースデッセイ号に連行される。
「ストレイジの元パイロット」という防衛隊式の堅苦しい自己紹介と別次元の来訪者である事を明かした後、ケンゴがウルトラマンであることを何となく感じ取り(ゼットとの長い共生の影響かは不明だが、何となくとは言え常人離れした感覚になっている模様)、全員の前でそれを言いかけたが、ギリギリでケンゴとアキトに制止され尋問という名目でアキトの部屋に移動。
そこで二人に自身もウルトラマンであることを告げ、説明の為にゼットのインナースペースに二人を案内し、ゼットと共に自分との関係や上記の事情を説明(ちょいちょいケンゴと共に話を脱線させていたが)。結果二人からの協力を得られ、まずはバロッサ星人の出現に備えアキトにゼットライザーを修理してもらうことに。
修理中にケンゴから「ウルトラマンをやってて大変なこと」「ウルトラマンは重責であるか」を聞かれるも特に大変とも重責とも感じていないとサラっと返し、逆にナースデッセイ号の武装が気になるようでケンゴとアキトに聞きまくっていた(この辺りは元防衛軍だからだろうか)。
ただ、天才科学者のアキトといえど光の国のオーパーツであるゼットライザーの修理は難しいようでなかなか進まず、代用策としてブランクのGUTSハイパーキーにゼットライザーの力を移すこととなり、その処置を待っていたが途中でバロッサ星人が巨大化し出現。先立ってケンゴがトリガーに変身し立ち向かう。
何とか処置が終わりアキトからハイパーキーとGUTSスパークレンスを託されるも変身手順の説明を途中までしか聞かずにインナースペースに入ってしまい、ハイパーガンモードのままで変身しようとトリガーを押したことでゼスティウム光線を撃ってしまった上、乱反射した一発がスペース内のゼットの足先に当たってしまうという本編初回並みのグダグダな状態に。
その後ゼットが構造を把握し助言したことで、何とかスパークレンスモードへ変形させようやくゼットに変身(この変身シークエンスに関してだが、間違えてハイパーガンモードを使用した際には右手で所持しておりトリガーを引いていたが、そのあとのやり取りでスパークレンスモードにした際にゼットライザーのように左手に持ち換えたあとはトリガーを押しており、地味に細かい変化がなされている)。
トリガーと共闘、合流したベリアロクを手にバロッサ星人を撃破、ウルトラメダルもバロッサ星人から奪っていたイグニスから返却され、アキトのもとに持ち込んで各フォームのキーを作成したことで、とりあえず問題なく戦闘が可能になった。
しかし、パワードダダによる世界規模のハッキングによりナースデッセイ号、さらにはキングジョーまで暴走を始めたことから、ケンゴと共に変身して元凶であるパワードダダと戦闘。ダダが消滅した後は暴走を続けるキングジョーをやむを得ず破壊し、借り受けたGUTSスパークレンスとキングジョーの残骸を携え、ベリアロクの力で次元を切り裂いて元の世界に戻っていった。
なお、第8話の変身の際も、前回の失敗の事もあってかケンゴの動作を横目に見て真似していた。
四次元空間に生身で放り出されても平気だったことや、上記のようにケンゴがウルトラマンであることを感じ取るなど、度々人間離れした描写が見られた。
ウルトラマントリガーエピソードZ
ゼットと共に初めて銀幕に登場。
ストレイジに拘束され、生体調査されていたセレブロが逃げ出してしまい、宇宙中をゼットと探し回るも見つからず、その最中にべリアロクから「別の宇宙から誰かを呼んでいるようなおかしな気配がする」と知らされ、セレブロが別宇宙に逃亡した可能性に気付き、再度『ウルトラマントリガー』の世界へ来訪。到着早々に街で暴れていたパゴスを撃破し、GUTS-SELECTと合流する。
ちなみに、ケンゴとアキトはハルキがゼットの変身者である事実を他のメンバー達にはまだ明かしていなかったらしく、変身を解いたハルキを目の当たりにしたユナは戸惑う事になった。
その後は、変身できなくなっていたケンゴのハイパーキーの捜索を手伝うが、ライラーがトリガーマルチタイプキーを先に手に入れたことが判明し、彼らを追いかけてキーを奪還してケンゴをトリガーに変身させることには成功したものの、セレブロの罠に嵌まり、隙を突かれて杖で首を殴られて昏倒させられてしまった。
その後目を覚ましたハルキはゼットに変身してトリガーと共に怪獣達を撃破するものの、既に体内にセレブロが寄生しており、トリガーを襲撃してケンゴの姿に戻し、GUTSスパークレンスとハイパーキーを奪ってライラー達と共に去ってしまう。
その後はセレブロに体の主導権を握られてしまうものの、キーを取り戻してトリガーに戻ったケンゴの必死の呼びかけと自身の気合によってセレブロを体から追い出し、イーヴィルトリガーとセレブロが出現させたデストルドスとの戦いに加勢。グリッタートリガーエタニティのアシストで生まれた隙にデルタライズクローへチェンジし、イグニスのトリガーダークとの共闘でデストルドスを撃破し、最後は2人との合体光線でイーヴィルトリガーを撃破した。
戦いが終わった後はヒマリが捕まえたセレブロを回収し、元の世界へと帰っていった。
ゼットとの融合はトリガー本編と比べても進んでいるようであり、この時は生身の格闘でゼットの戦闘時に似たような構えを取っていた。また、体育会系の性格は相変わらずだが、これまでと比べると熱くなる様子はまったくと言っていい程見られず、言動に落ち着きがあるのも印象的である。幾多の戦いを経て成長したということなのだろうか。
また、本作ではトリガー本編で借りていたGUTSスパークレンスを使用せず、修復されたウルトラゼットライザーを使用しており、本編で「返す」とは言っていたものの、結局GUTSスパークレンスとゼットキーを返すことはなかった。
尚、令和ウルトラマンでは前作の主人公である工藤ヒロユキがウルトラマンと分離する形で結末を迎えたのもあり、ハルキは令和ウルトラマンの主人公で初めて他作品への客演を果たす事になった。
ハルキがセレブロに乗っ取られるという展開は、ハルキ役の平野氏は、同映画を担当した武居監督から聞いた際に今まで色んな人がセレブロに取り憑かれているため、とても不安に感じていたが、監督からハルキがやることで面白くなると熱意を受けた事で今までより強いセレブロを意識したと語っている。
また武居監督は、ハルキにセレブロを憑依させる展開は、あえて一度ハルキとケンゴの関係性を崩して、そこからまた共に戦うというカタルシスに持っていくために設定したと語っている。
ウルトラギャラクシーファイト運命の衝突
ハルキ本人は登場しないが、別惑星の復興支援の為に一時的にゼットと別れたことがジードとの会話で語られている(これは海外主体の展開をする本作品の都合上インナースペースを映せず、ゼットと一体化したままだと彼のようにどちらかが喋れなくなってしまう為)。
惑星ブリザードでの決戦後、バロッサ星人の活動を聞いたゼットが、合流して地球に戻ることをゼロに話していた。
状況から察するに、時系列は『トリガー』第7話、第8話の客演回前と思われる。
ウルトラマンクロニクルD
17話より登場。GUTS-SELECTに特空機を紹介するためにトリガーの世界に来訪し一週間滞在することになった。そこでマルゥルと再会して家に連れて行ってもらう(そして案の定、デバンは気絶)。デバンから弟子入り志願をされると弟子ができることを喜んで弟子入りを受け入れ、以後彼を「デバン君」と呼ぶようになる。
18話ではデバンから特空機と同じ搭乗型のロボットのマウンテンガリバー5号とガラオンを紹介され、新たな特空機にするために帰りにサンプルを探すことを決める(ガラオンはともかくマウンテンガリバー5号はサンプルなどあるはずがないのだが…←夢オチであると分かるシーンもちゃんと流れている)。
ウルトラマンニュージェネレーションスターズ
本人は直接登場していないが、ゼットと一体化している状態であるため、時折ゼットと会話している場面がある。
なおこの時借りていたGUTSスパークレンスをストレイジ基地に(GUTSハイパーキー5種含めて)置いてきていた事が判明。
NEW GENERATION THE LIVE 「巡る願い星 Sideスターズ」
直接の登場は無いものの、ゼロとゼットの会話の中で出てきた。
というのも、本作の黒幕であるノダチザムシャーが持っている「願い星」を奪還する計画を考えていた際、ハルキが「ゼットさんに芝居なんて出来ないから言わない方がいい」という打診をゼロ師匠にしていた模様。
それを聞いたゼットは一人だけ仲間外れにされていたことを知り、ショックを受けていた…
- クレナイ・ガイ:『Z』と同じ田口清隆氏がメイン監督を務めた作品の主人公。ハルキの顔付きや声質から彼を連想するファンも多い。
- 春野ムサシ、大空大地:怪獣を保護する立場上、怪獣と戦う事に悩んだ事がある主人公。ただし彼らは、説得不可能、もしくは説得自体が無意味な相手には一切容赦しない。
- 天海護:勇者王ガオガイガーシリーズのメインキャラにしてもう一人の主人公とも言うべき人物。近年発表された真なる完結作品では、15歳になった少女からハタチなのに「坊や」呼ばわりされてショックを受けるという、クリヤマ長官に寄生していた時のセレブロから「小僧」呼ばわりされたハルキと、結構似ているとも言える。
- 痛みを知るただ一人であれ:シン・ウルトラマンの主題歌M八七のフレーズ。苦悩を乗り越えたハルキにはこのフレーズが当てはまる。
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