ピクシブ百科事典

スペースビースト

いせいじゅう

スペースビーストとは、ウルトラマンネクサスに登場する怪獣の総称である。
目次[非表示]

概要

宇宙から飛来したとされる青い発光体「ビースト因子」が生物や物質に取りつくことで誕生する謎の生物群で、『異生獣』とも呼称される。

とにかく怖い、あるいはグロテスクと形容される外見が印象的。
これまでにもそのような外見の怪獣は存在していたが、これに関してはその部分が全面的に押し出されている。また、その見た目に違わぬある特性から、人類はおろかそれ以外の生物との相互理解はおろか、共存すらも不可能な、シリーズを通しても異例のカテゴリーのひとつ。
『ネクサス』自体がウルトラマンの新たなヒーロー像を確立させるコンセプトの元作られたため、また前作との差別化との意味も込めて、相互理解不可能な絶対的な敵対者とされている。
また、種族全体の学習能力・進化速度が恐ろしく速く、生命力が尋常ではないので極めてしぶとい(爆散されてなお復活する個体が尋常ではなく多い)。おまけにそれぞれが固有の能力を持つことが多いため、ネクサスを苦しめる頻度も高く、種数こそ少ないものの色々な意味で強敵として印象深い。

ネーミングは「○○タイプビースト」という二つ名に5文字の名前で統一されている。また、同種の別個体や複数の形態を有するビーストなどは「グローラー」「ブルード」「クライン」など、特徴を表す単語が付け足され区別される。

他の生物を取り込む(捕食する)事によって成長・進化を行う性質を持ち、特に人間などの知的生命体を捕食する事を好む(厳密には、知的生命体が捕食される瞬間に発する恐怖の感情を糧にしているとされる)。
おまけに人々がビーストに恐怖心を抱くと、その恐怖の記憶が更なるビーストを呼ぶという特性があり、最終的にはビーストの大量発生により人類は滅亡すると言われている。

また、体内の器官から『ビースト振動波』と呼ばれる特殊な波動を発しており、それによって各個体が情報を共有し、環境や外敵に対抗した進化をすることもできる。

加えてダークザギを始めとするウルティノイド達はビーストを使役する能力を有している。

来歴

その正体はかつてM80さそり座球状星団からやって来た“来訪者”の星を滅ぼす要因となった宇宙生物であり、高度な知性を持った生命体に生じる恐怖がビースト振動波=Χ(カイ)ニュートリノと結合する事によって発生する「Χ獣(かいじゅう)」である。

ただ、正体や出自について判明していることはこれだけであり、ビーストがいつ、どこで、どのようにして誕生したのか等については一切が謎に包まれている(劇中では「天然のビースト」というものは殆ど登場しておらず、その点がより謎を深めている)。上記のように知的生命体の天敵とも呼べるような特性を数多く有していることから、何者かが知的生命体を滅ぼすために作り上げた生物兵器なのではないかという説もある。

来訪者の母星はビーストの攻撃で危機に瀕したものの、光の巨人ウルトラマンノアによって一度は救われた。しかし、来訪者がノアを基に生みだした対ビースト用最終兵器“ウルティノイド・ザギ”(ダークザギ)の存在に引き寄せられるかのようにビーストは再来。更に暴走したザギがビーストを増殖・進化させて制御不能に陥ってしまった為、来訪者は最後の手段として母星を爆破した。ビーストは母星諸共消滅したかに思われたが、ダークザギの手で光量子情報体「Χニュートリノ」となって生き延び、やがて爆発光と共に地球へと飛来した。

『ネクサス』の前日譚にあたる映画『ULTRAMAN』に登場したビースト・ザ・ワンは、地球で確認されたスペースビーストの第1号である。ザ・ワンはウルトラマン・ザ・ネクストに敗れたが、その飛び散った細胞が地球上の生物を取り込んで成長したものが、『ウルトラマンネクサス』に登場するスペースビーストである。

当初は来訪者が発生させたポテンシャルバリアによって人の多い都市部に侵入する事は出来なかったが、来訪者がポテンシャルバリアを維持するのが難しいほど大幅に衰弱してしまったことで、アンノウンハンドの力によって都市部にも出現するようになった。
最終話で人間から恐怖(=スペースビーストの記憶)を吸収するレーテが失われ、ダークザギが倒された後も、弱体化したスペースビーストは、強化されたTLTによって殲滅されてはいるものの、出現し続けている事が描かれた。

その他

先述の通り、「ネクサス」劇中で登場したスペースビーストはウルトラマン・ザ・ネクストによって倒されたビースト・ザ・ワンの細胞から生まれたものだが、親同様に倒しても細胞一つでも残っていると増殖・再生を繰り返して再びビースト化する場合があり、完全に殺すのが困難な存在である。
故にネクサスは身を削ってメタフィールドを展開したり、エネルギーを大量に消耗するオーバーレイ・シュトローム等の必殺技で細胞を分子レベルで完全に消滅させることを強いられ、TLTも戦闘後に専門の部署がビースト細胞を全て回収して処分し、ビーストの出現地を念入りに消毒するなどの対処を行っている。
ただし劇中で自力再生したのは再生器官を持っていたノスフェルのみであり、基本的にはウルティノイドが再生させることで復活している。そのためシュトロームソードで分子レベルで消滅させられたはずのガルベロスがイズマエルの素体になるなどこれらも効果的な方法であるとは言い難い
さらに言えば後年の作品では基本的に復活しないことが多い。

メモリーポリスがビーストを目撃した人々の記憶を消すのにはビーストの大量発生を防止する意味合いもある。そのうえポテンシャルバリアの影響で都市部に出現できなかった事もあり、ビーストの存在は公には知られていなかった(ただしメモリーポリスの存在と混ざった『怪物バンニップ』の都市伝説としてひそやかに語られてはいた)。
しかし、記憶を消すという方法はビーストたちの出現率を減らすには有効な手段ではあるが、人々が恐怖を自覚し、闇に立ち向かう勇気を得て恐怖を乗り越えることが出来れば、記憶を消さなくともビーストの発生を抑制することが出来るらしく、後にスタッフのインタビューにおいて、この事が最終回でビーストおよびナイトレイダーの存在を公表する切っ掛けになったということが明かされている。

一方、レーテの内部に、ビースト因子を対消滅させる「抗体」というべき因子が偶発的に発生しており、レーテに人々の恐怖心を溜め込んでいたのはこの「抗体」の発生メカニズムを解明する為でもあった。しかし、その研究が完成する前にレーテは崩壊し来訪者も全滅してしまった為、この「抗体」に関しては完全なロストテクノロジーになってしまった模様。

他作品への客演

大怪獣バトル』でレイブラッド星人が引き起こしたギャラクシークライシスや、ダークルギエルの起こしたダークスパークウォーズ、ウルトラマンエックス謎の発光生命体の戦いの末に発生したウルトラフレア等の要因によって生じた時空の歪みを通して、本来存在していたネクサスの舞台となる次元から、M78ワールドや『ギンガ』、『X』の世界等の別次元にも飛ばされた個体が何体か登場しており、文字通りの外来種として現在も移動先の次元に被害を齎し続けていることが確認されている。凶悪な性質故か、その悪名は並行世界にも広く知れ渡っているらしく、別次元の戦士であるエックスもその存在を知っていた。
ただし『大怪獣バトル』ではレイオニクスに手懐けられていた個体がいたり、『ギンガ』の世界では固有の意思を持たないスパークドールズになって登場しているため、怪獣を使役する能力を介することでウルティノイド以外の知的生命体がビーストを味方にする事もできるようである。

小林泰三の小説『ウルトラマンF』では、イデ隊員がザ・ワンの細胞を調査し、「他の生物の細胞を取り込み、分解するとともにコピーを生産し、必要な部分だけを遺伝子に取り込む」システムを持つと分析している。また、この特性故にビースト細胞そのものの実態は不明だった為、イデはこの細胞に「影」という仮称をつけようとしていた。その特性と仮称は、同作者のオリジナル作品に登場する敵対勢力と酷似しているのだが……?

ビースト一覧

ゼロ
ビースト・ザ・ワン

ペドレオン(ブロブタイプ/形のはっきりしないもの=ナメクジなどの軟体生物)
ビーセクタ(インセクトタイプ/昆虫イナゴのような羽虫)
バグバズン(インセクトタイプ/昆虫=コガネムシのような甲虫
ガルベロス(フィンディッシュタイプ/悪魔的なもの=などの動物の複合体)
ダークガルベロス(フィンディッシュタイプ/悪魔的なもの ガルベロスの亜種
ラフレイア(ブルームタイプ/
ノスフェル(フィンディッシュタイプ/悪魔的なもの=ネズミといったげっ歯類のような動物)
ビーストヒューマン
アラクネア(インセクティボラタイプ/食虫動物=モグラトガリネズミのような動物)
フログロス(アンフィビアタイプ/両生類カエルのような動物)
ゴルゴレム(インビジブルタイプ/目に見えない)
クトゥーラ(フィンディッシュタイプ/悪魔的なもの)
グランテラ(クラスティシアンタイプ/甲殻類サソリのような
バンピーラ(アースロポッドタイプ/節足動物蜘蛛
リザリアス(レプタイルタイプ/爬虫類トカゲに似た動物)
メガフラシ(ノーチラスタイプ/オウムガイ
イズマエル(フィンディッシュタイプ/悪魔的な=今までの全てのビーストの姿)
バグバズングローラー
バグバズンブルード

これら以外にもEpisode12、16で登場した人間に憑りつき、宿主の怒りや憎しみの感情を喰らい、幻覚を見せる不定形のスペースビーストが存在している。溝呂木の命でその一部を孤門に憑りつかせ、幻覚を見せて彼を闇に引きずり込もうとしたが、Episode12では姫矢のブラストショットで除去され、Episode16では孤門が闇を克服した際に発せられた光に呑み込まれて消滅した。

余談

前作『ウルトラマンコスモス』や従来のウルトラシリーズに散見された一部のウルトラ怪獣とは対照的に、全てが相互理解不可能な存在で、倒すべき対象である。一応感情も有しているようだが、『ウルトラマンX』で客演した際にXioのガオディクションで解析された時には「攻撃」と「捕食」の感情しか検知できず、基本的に怪獣との共存を模索する同組織においても真っ先に駆除対象として殲滅が図られたほどであった。
実際、『ネクサス』本編においても、黒幕の思惑もあるとはいえ人類側と歩み寄れるような進化を遂げた個体は一切なく、その精神性は人類とは完全に相容れないものである可能性が極めて高い。
また、食料として知的生命体の恐怖を必要とする『知的生命体の天敵』とも言うべき特性は無視できるものではなく、この点においても他の怪獣とは一線を画した存在となっている。

こうしたコンセプトのため、どの個体も醜悪な怪物としてのデザインと悪役的キャラクター性が強調されているが、一部ではそのデザイン故に番組の寿命を縮めたとも言われている。

また、これまでにも『A』のヤプールや『ガイア』の根源的破滅招来体のように「シリーズを通しての敵」というものは存在してきたが、今作ではそれらとは無関係な怪獣(上記2者からそれぞれ例を挙げれば、前者は番組後半の超獣や宇宙人、後者は地球怪獣など)が一切登場せず、登場したのはダークザギ等闇の巨人とスペースビーストのみである。
強いて言えば、『ウルトラマンレオ』の番組後半から登場した円盤生物は、シリーズを通して最終話まで登場し続け、ウルトラマンを精神的に追い詰める戦略を多用した点でスペースビーストに近い存在である。

『ULTRAMAN』制作時およびネクサス当初は、ザ・ワンとウルトラマンが対をなすという設定があったため、立ち位置や設定がもう少し異なる存在であった可能性がある。更に、ビーストの集大成としてイズマエルの代わりにダークルシフェルというキャラクターが存在する予定だった模様。

ちなみに、人類ひいては生態系の敵という点が強調されているビーストであるが、皮肉なことにそのスーツの改造元はウルトラマンコスモスに登場した怪獣だったりする。

関連タグ

ウルトラマン ウルトラマンネクサス ULTRAMAN
エイリアン
円盤生物・・・昭和ウルトラシリーズにおける似たようなもの
ヤプール・・・裏設定では、彼ら亡き後に登場する超獣は一部を除いてヤプールの細胞辺から誕生した個体らしい。
ウーラー・・・醜悪なデザインのウルトラ怪獣繋がり。
シャドウ(怪獣娘)・・・人類との共存が不可能な敵対勢力であり、「ビースト」と呼ばれる個体群がいることが共通している。
グロンギ・・・こちらも人類とは相容れない存在
アマゾン・・・仮面ライダーシリーズにおける同等の存在。ただしこちらは人食いを望まない者もいる。
キメラアント 邪神イリス アパロイド・・・こちらも他の生物を取り込んで成長する。
宇宙怪獣(トップをねらえ)・・・ある意味同族と言える。
ペニーワイズ・・・こちらもある意味で同類ともいえる。

関連記事

親記事

ダークザギ だーくざぎ

子記事

兄弟記事

pixivに投稿された作品 pixivで「スペースビースト」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 244818

コメント