概要
TLT-J内のチームの中の一つで、スペースビースト関連の事件を世間から隠蔽するための組織。通称「M・P」。メンバーは男女共に黒いビジネススーツを纏っているのが特徴。
主な職務はメモレイサーと呼ばれる携帯電話型の専用のデバイスを使い、人々の記憶からビーストやTLTに関する情報を消去すること。彼ら自身、どうしてそのような活動が必要なのかは知らされていないようだが、リーダーの首藤沙耶は、「知らない方が幸せなこともある」「ある種の救済」と認識しており、被害者や遺族の精神的安寧、ビーストの存在が世間に露見した際の混乱を避けるためという大義の下で活動している。
世間だけでなくマスコミに対しても強い影響力を持ち、ビーストやナイトレイダーの写真が週刊誌に掲載された際には、他誌の一面に同様のゴシップ記事を掲載させるなどの撹乱工作といった揉み消しも行っている。
また、市民だけではなく反抗的なTLT構成員の記憶操作も担当しているようで、首藤の上官にあたる松永管理官すら、「(私自身も)真実を知り過ぎれば記憶を消されるでしょう」と語っている。主人公の孤門一輝も脱走時には執拗な追跡を受け、記憶を消されかけた事がある。
公的組織ではあるものの、市民の「知る権利」はおろか記憶を奪う非合法的組織とも言えるので、その存在を知ったジャーナリストの根来甚蔵は激怒していた。主人公の孤門も首藤の説明には一応納得していたが、本音では強い不信感を抱いており、TLTという組織そのものへの疑念を感じていた。
しかし、物語終盤では「市民がビーストへの『恐怖心』を抱くことを抑制し、ビーストの大量発生による地球の終焉を阻止する」という真の存在意義が明かされた。前述の通り、この事実はM・Pのメンバーにも知らされておらず、彼らの認識以上に重要な部署だったということになる。
総評すると彼らの存在は強引ながらもビーストの脅威から人々を守る必要悪であったが、その行いはウルトラマンに助けられた記憶も消すことにもなっており、結果的にウルトラマンと人類との絆を奪ってしまうことにもなっていた。
最終的にダークザギ復活に伴って全世界へのビースト出現、ウルトラマンノア復活という事態によって全人類に真実が露呈。忘却の海レーテの崩壊によって記憶消去も不可能になった為、その存在意義は失われた。
未映像化作品ではあるが、最終話後のエピソードを描いたプロット『再臨-ドリームス-』では、ザギ撃破から3年の間に解体されたことが明言されている。
メカニック
メモレイサー
携帯電話型に偽装された記憶処理用のデバイス。液晶画面から脳内インパルスを抑制する閃光を発し、それを見た者の記憶を消去。同時に収集したデータをレーテに転送する。
正確に言うと「特定のキーワード(ビースト、TLT関連)にまつわる記憶を抑制」しているだけなので、都合よく記憶を抹消・操作する事はできず、再度ビーストを目撃するなどして記憶を思い出す可能性もある。また、対象がビーストの細胞に侵されていた場合、ビーストの記憶が残ってそれ以外の記憶が消えるという生き地獄に追いやられる可能性もある。
主なメンバー
メモリーポリスのリーダー。一見冷徹な人物にも見えるが、記憶を消すことが「生き残った被害者にとっての救済」になると考えており、過酷な事態に翻弄される孤門へ密かな気遣いを見せることもあった。最終回ではウルトラマンを応援する人々を見て、安堵の表情を浮かべながらメモレイサーを閉じた。
メモリーポリスの一員で、首藤の右腕として彼女を補佐している。しかし……
25話から登場したメモリーポリスの一員。松永の命令で、第3のデュナミストである千樹憐をその正体を知らないまま監視することになる。
当初は任務の為に憐に接近していたが、徐々に彼に恋心を抱くようになり、孤門と共に憐を見守っていく事になる。監視対象である憐に名前を知られたり、溝呂木に捕まってしまうなどドジな面が目立つが、見た目とは裏腹に格闘戦能力は高い。
黒ずくめの男
外伝『再臨-ドリームス-』にて登場。かつてメモリーポリスの一員だったらしく、組織の解体後もビースト被害のトラウマに苦しむ人々の記憶を抹消していた。しかし、その正体は…
関連タグ
メン・イン・ブラック:地球外生命体の存在を隠蔽し、人々の記憶を消す黒づくめの男たちというアメリカの都市伝説及び、それを題材とした映画。元ネタと思われる。
AIB(ウルトラマンジード):同じくMIBが元ネタと思われる後続作品の防衛チーム。