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携帯電話とは

  1. 小型で自由に持ち運びができる電話機の総称。情報端末としての機能をもつものもある。
  2. RADWIMPS2010年6月30日に発売したCDシングル名。

概要編集

移動しながら長距離通信ができる小型の電話機基地局を経由して、別の携帯電話あるいは一般加入電話と通話できる。携帯ケータイ)と略される事が多い。


コードレス電話の子機や構内電話、トランシーバーのようなものは「携帯できる」通話端末であるが「特定の場所に縛られる」端末であるため携帯電話に含まない。PHSはコードレス電話の発展系だったため携帯電話とは区別されていたが、携帯電話同様の使い方ができるので後に携帯電話に含まれるようになった。


デジタル化以降は、音声通話以外にショートメッセージ電子メールの送受信、インターネット接続などが可能になった。現在のスマートフォンアプリ次第でどのようなこともでき、実質的に「電話回線に接続できる汎用コンピューター」である。


Call


歴史編集

アナログ時代編集

平野ノラ

1985年に登場した携帯電話「ショルダーホン」はその名のとおり肩掛け式で、重量は3kgもあったが、電話機本体の重さは1kgで、重さの元凶はバッテリーであった。それでも待ち受け時間は8時間、通話時間は40分未満で、実用性が怪しいものである。そもそもこれは自動車電話がシガーソケットにつないで電源供給していたものを単にバッテリーに切り替えただけという代物だった。1987年になってようやくまともに携帯できる電話が登場するが、これでも重量約900gと相当にかさばり、通話料だけでなく、機器レンタルの形であったためレンタル料がかかり維持費はかなりかかった。


ビジネスマンにはもっぱらポケットベルが呼びだし用に使われ、都会では至るところに公衆電話があったためにケータイの必要性はまだまだ薄かった。


デジタル化、一般への普及編集

マイ携帯ズ前編+おまけ

携帯電話が一般に受け入れられはじめたのは、NTTがデジタル携帯電話(mova)をサービス開始した1993年頃で、この頃になってポケットに収まるほどになり、ビジネスマンやOLを中心に流布しはじめた。が、この頃のケータイは文字通り「携帯できる電話」でしかなく、通話だけしかできない。


1995年には通話料が安くバッテリーの持ちがよいPHSが登場し、個人のコミュニケーション手段として、高校生を中心とする若年層に受け入れられた。


携帯電話のインターネットとの接続が始まったのは1999年。NTTドコモがiモードを開始し、KDD・DDI(現au)はEzwebサービスを立ち上げた。同年にはカメラ付きのPHSも登場し、「ケータイで撮った写真をメールで送る」というスタイルを提案した。PHSはこの頃からデータ通信が低額であり、ノートパソコンPDAを持ち歩くヘビーユーザーにモバイルコンピューティングのスタイルを定着させた。


そして2000年、J-PHONE(現SoftBank)によって「カメラ付きケータイ」が携帯電話に持ち込まれ、写メールというキャンペーンを打ち出すと、一躍大ヒット。以後、携帯電話にカメラ機能は必須となった。この頃には携帯電話会社の値下げ競争が激化。対抗馬であったPHSに向こうを張る力は残されておらず、定額通話やデータ通信といったニッチな分野で生き残りをはかることとなったが、ジリ貧に追い込まれていった。


モバイルインターネットとガラケーの時代編集

ウォークマンケータイ

2001年にはNTTドコモが世界初の第3世代移動通信システム「FOMA」のサービスを開始。2003年、KDDI(KDD/DDIの経営統合企業)が3.5G(CDMA 1X WIN)の定額のデータ通信サービスを導入する。そしてvodafone(海外企業でJ-PHONEを吸収)が「テレビ付きケータイ」をリリース、翌2004年にはウィルコム(旧DDIポケット)がJavascriptに対応しPC向けのウェブページも表示することができる(つまり、Webアプリを使える)PHS端末を発売するなど、各キャリアの競争による携帯電話端末の機能の肥大化が進んだ。俗に言うガラパゴス・ケータイ、ガラケーである。


この頃、ソーシャルゲームケータイ小説などケータイに特化したネットサービスは若者文化の中心となっていた。


海外では2001年ごろから盛んに使われていたショートメッセージサービス(SMS)だが、日本では2011年になってようやくキャリアをまたいだSMSの送受信が実現した。


スマートフォンの時代へ編集

センシティブな作品

2008年にiPhoneが登場。追ってAndroidも登場し、スマートフォンが急激に台頭する。


2010年、NTTドコモがLTEサービスを開始したが、リリースされたのは音声通信端末ではなくデータ通信用のアダプターであった。そして次に出たのはAndroid搭載のスマートフォンである。LTEの出現とともにすっかりスマートフォンが主流となり、音声通信に特化した旧来型の「ケータイ」は「ガラケー」と呼ばれ急激に陳腐化していく。スマートフォンも電話としての機能は持っているが、基本的には手のひらサイズのパソコンである。


LTEはデータ通信用のパケット交換機能のみを持ち、音声通話用の回線交換機能を持っていない。初期のLTE端末は、音声通話やSMSの送受信の際、3Gネットワーク経由で公衆交換電話網(PSTN)と接続していたが、2014年以降、日本の通信キャリア各社でVoLTEと呼ばれるパケット交換方式による音声通話が実現し(ざっくり言えばインターネット電話と同じ方式)、3Gへの依存が無くなった。


別名・表記揺れ編集

携帯 / ケータイ フィーチャーフォン / ガラケー スマートフォン /スマホ


フィクションの携帯電話編集

20世紀に21世紀を描いた創作(レトロフューチャー)には、携帯端末ではなく受話器で通話している描写がよく見られた(鉄腕アトムなど)。逆に近年の作品では、全体的な技術レベルが低い設定にもかかわらず、謎の技術で通信可能な携帯端末が登場する創作もある。


変身ヒーロー作品では変身アイテムを兼ねた携帯端末がよく登場し、これで通話する描写も見られる。


架空の携帯端末編集


関連タグ編集

コミュニケーション 通信 電話

無線 第5世代移動通信システム 無線LAN PHS Android(携帯情報端末)

Docomo au softbank WILLCOM iPhone

携帯擬人化

パケ死 : パソコン通信ダイヤルアップ時代のインターネットみかかを恐れられていたのに対して携帯電話はデータ定額制が始まるまではこれが恐れられていた。


外部リンク編集

携帯電話(Wikipedia)

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