今のパケ死
定額制か、上限つきの変動制が基本となった現在は「予め契約により決まっている月間通信量の上限を超えたため、速度制限が掛かる状態」を指す言葉に変わってきている。
いわゆる3Gから4G/LTEに移行した際になる人が多くなったと思われる。速度制限がかかると3Gよりも通信速度が下回り、おおよそ128kbps(ISDN程度)の通信速度まで落ちる。当然そこまでいくとWebサイトでは画像表示が遅い上に動画サイトに至っては動画再生すら困難と化す。
どういう事かと言えば…
4Gの平均速度が15000kbps(15Mbps)
通信速度制限が128kbps
早い話、新幹線と自転車の差みたいなものである。
昔のパケ死とは?
ガラケーにおいてパケット定額プランが無かった頃は請求書でパケット通信料が恐ろしい金額で真っ青になる羽目になった人も多かったのではないだろうか?(ちょっと年季入ったパソコン通信時代からの人ならみかかで覚えがあるかも!?)
そもそも、携帯電話におけるパケット通信の謳い文句は「接続時間を気にせずインターネットができる」といったものであり、当時のパソコンにおけるインターネットが電話回線によるダイヤルアップ・ISDNだった頃でまだまだADSLの常時接続ではなかった頃の話である。
パケット通信は時間ではなく送受信の「データ量」で換算している為、意識していないとびっくりする程のパケット通信量(料)になるのである。つまり、パケット通信の仕組みを知らないと思わず落とし穴にハマるわけである。
やがてFOMAといった3Gの規格になってからはパケットプランの定額制でパケ死の危険性が解消される事となる。
ちなみに、おそらくそんな事をする人はいないと思われるが現在のスマートフォンで各社のパケットプランを契約しないでいた場合にネットで動画再生とかを利用してると冗談抜きで軽く億単位のパケット通信料を請求される。(当然、各キャリアでパケットプランの契約の際に適用していない場合を例えて必ずプランを適用する事を忠告される)
これでもピンとこなかったそこのアナタ、メイン画像を参考に実際にアナタの下に来た請求書に書かれているパケット量を金額に換算してみるといいだろう。換算するとプラン適用してて良かったと思うくらいの相当恐ろしい額になっているハズである。
石油王でもない限り絶対やらないように!!
主な現在のパケ死の原因
早い話、動画サイトの様に動画再生を長時間利用する、Webブラウザを使いまくる等パケットを多く食うので、パケットパック契約容量にもよるのだが、場合によっては二週間で速度制限がかかる事がある。
また、スマートフォンをアクセスポイント代わりにするテザリングでゲーム機をネットワーク接続してのオンラインプレイを行ったりするとやはりパケットを多く食うので注意が必要である。
また、請求額についてはオプションで契約容量の天井に達した場合に速度制限を回避する自動的に容量を追加(1G)する契約をした場合はその分の追加料金が上乗せされるので注意である。
現在のパケ死を回避するには?
早い話、家にインターネット回線を引いて無線LAN(Wi-Fi)を設置する事である。推奨は光回線で高速通信に対応したLANケーブル&Wi-Fiルーターをきちんと用意しておかないとせっかくの高速通信もできず意味がないので注意である。(あとプロバイダも厳選すべし)
また、公衆Wi-Fiサービスを利用する方法もあるが、時間制限が課せられている場合や登録制のWi-Fiスポットもあるので注意。また利用者が多い場所のWi-Fiは利用者の数だけ速度が出なかったりするのでそれも注意。
余談
半ばネタと化しているが、パケ死でも問題なく見れるサイトとして「俳優の阿部寛氏のシンプルすぎるWebサイト」が有名である。
関連タグ
Twitter:2017年4月6日より速度制限モードでも快適に使用できる簡易版「Twitter Lite」のサービスが開始した。
外部リンク
パケ死 - Wikipedia:情報が非常に古くなっているため、下記サイトも参照のこと。
「パケ死」の意味が変わった? 「高額請求」ではなく…… - ITmedia NEWS