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1980年代後半にNTT以外の電話会社により設立された「日本移動通信(IDO)」と「DDIセルラーグループ」を始祖とし、2015年時点では沖縄県を除く46都道府県ではKDDIが、沖縄県では沖縄セルラー電話が、それぞれ提供する携帯電話サービスである。

日本移動通信(IDO)

トヨタ自動車と同社が設立した固定電話会社の日本高速通信、東京電力中部電力により設立された。提供地域は東京電力及び中部電力の管内と同一。

サービス開始当時はNTTと同じ通信方式であるHICAPを採用し、自社エリア外ではNTTにローミングする形態でサービスを提供していたが、後述するDDIセルラーグループがモトローラの後押しで導入したTACS方式も提供することになる。

その後日本独自の方式となるPDC方式のサービスを開始している。

DDIセルラーグループ

京セラと同社が設立した固定電話会社の第二電電(DDI)、各地域の電力会社により設立された。提供地域はIDOとの相互補完関係となる北海道・東北・北陸・関西・中国・四国・九州・沖縄電力の各管内。

サービス開始当時は日米半導体摩擦が問題視されていた時期で、モトローラの圧力により同社が開発したTACS方式を採用している。その後IDOと同じPDC方式を採用していたが、この頃両グループともに相手グループの地域では相互ローミングの他にNTTドコモにローミングするオプションも存在していた。

au

1998年7月に関西・九州・沖縄で試験サービスを開始、1999年4月までに全国サービスとなったcdmaOneの導入を機にようやく全国共通ブランドへの動きを見せることになり、2000年に全国共通ブランドとして「au」を使うようになる。

また、2000年10月に第二電電(DDI)・国際電信電話(KDD)・日本移動通信(IDO)の合併によりKDDIとなると同時に、沖縄を除くDDIセルラーグループは「株式会社エーユー」として合併、その後KDDI本体に吸収合併して現在の体制となる。

沖縄セルラー電話

1992年に沖縄県内におけるDDIセルラーグループの1社として設立されたが、他地域と異なり筆頭株主が沖縄電力だったり独自に上場したり、さらには沖縄経済を支える1社として重要な地位にあることから、2015年現在もKDDI本体には取り込まれず別会社として存在している。

auシカ

2005年2月に登場したドコモダケに対抗すべく、沖縄県内のとある販売店が作ったと言われているのが、同社限定マスコットキャラクターの「auシカ」である。

キャラクター設定があまりにもドコモダケを意識し過ぎた露骨な設定から一旦は引っ込められたものの、その後も使い続けられている。

(余談だが、当時のボーダフォン日本法人の非公式マスコットキャラクターとして誰もが安直に思いついたのが「ボーダフォンノミ」であるが、さすがにこれは公式採用には至っていない。)

CM

2015年現在は「三太郎」というキャラクターが担当しているが、もっとも話題となったのはcdmaOneの全国サービス化と同時にCMに登場した、その直前までNTTドコモのCMキャラクターだった織田裕二(イラスト参照)ではないだろうか。(※意見には個人差があります)

もっとも、約10年後に彼は再びドコモに帰ってしまうのだが…。

コネタ

開設当時のWebページが、IDOは大日本印刷(MediaGalaxy)に、DDIセルラーグループが凸版印刷(Topica)にあった。現在はKDDIのデータセンターを使用している。

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KDDI

電力会社TOYOTA京セラ - 株主

UQコミュニケーションズ - グループ会社

ツーカー - かつてのグループ会社。2008年3月サービス終了。

DDIポケットウィルコム - かつてのグループ会社。米国の投資ファンドに売却された後に倒産、その後ソフトバンク系。

東京テレメッセージ - 同社エリアの東京・神奈川・埼玉・千葉限定でポケベルと携帯電話のデュアル端末を出したことがある。

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