概要
本社は愛知県名古屋市にある。略称は中電だが、中国電力も中電と略されることがあるので株式市場では混同を防ぐため、中部電力は「中部電」、中国電力は「中国電」と呼称される。
名古屋の有力企業である東邦ガス、名古屋鉄道、松坂屋と並ぶ四摂家の1社だったが、福島第一原発事故の後は企業アピール活動を自粛している。
電源の標準周波数は60Hz。
大まかには中部地方のうち静岡の60Hz地区(富士川以西)と長野・愛知・岐阜・三重の各県が営業エリアである(岐阜・三重については県境近くで北陸・関西の営業エリアあり)。ただし、東電の水力発電所・電力網に連なる長野県の一部地域について(松本市西郊の旧奈川村など)、中部電力が営業を担当しながら「当分の間」50Hz送電されている地域もある。
2020年4月1日、送配電事業部門が法的な発送電分離の措置により「中部電力パワーグリッド株式会社」に、電力・ガスの販売事業部門が「中部電力ミライズ株式会社」にそれぞれ分社化され、グループ全体の持株会社、および発電事業を行う事業持株会社となった。
主要な発電所
原子力
- 浜岡原子力発電所(静岡県)
火力
水力
- 高根第一発電所(岐阜県)
- 奥美濃発電所(岐阜県)
- 奥矢作第一・第二発電所(愛知県)
結果論ではあるが原発が浜岡の1箇所のみであり火力発電の比率は元々高い。加えて東日本大震災後防潮堤の工事が終わるまでは運転していないため、従前原子力発電で賄っていた分もすべて火力で充当している。勿論その分火力発電所の高効率化は相当程度に進められてきた。
2015年4月、 東京電力と中部電力が火力発電事業についての包括的アライアンスに合意、「株式会社JERA」を設立、2019年に東電グループの火力発電会社「東京電力フュエル&パワー」(東電FP)と中部電力の火力発電所・LNG基地を全て、JERAに移管した。
カーリング部
前身は2007年春に結成された中部電力長野支店の女子カーリングチーム。2006年のトリノオリンピックに出場したチーム青森の活躍により日本におけるカーリングの人気が高まったことを受け、中部電力が社員の結束を高めるなどを目的として結成した。
2009年4月、18歳から20歳までの女子選手4名で創部。2009-2010シーズンのみジュニア大会に出場した。このシーズンの第27回日本選手権で3位、2011年から2014年まで日本選手権で4連覇を達成した。2017年には3年ぶりに日本選手権で優勝し、同年9月の平昌オリンピック日本代表決定戦でロコ・ソラーレと対戦、1勝3敗で敗れた。
個人への取材はすべてお断り。チームへの取材もスポーツ報道のみを対象としている。
過去には藤澤五月が所属した。
関連タグ
井川線 - 元々当社の専用鉄道であり、大井川鐵道への継承後も現在まで鉄道資産は中部電力が保有し赤字も補填している。似たような例として関西電力における黒部峡谷鉄道がある。
名古屋グランパス、清水エスパルス - ともに中部電力が出資しているサッカー・Jリーグのクラブ。