宮城県仙台市に本社を置き、東北地方6県と新潟県を営業区域とする電力会社。
概要
1951年5月1日創業。本社は宮城県仙台市、東証1部・大証1部上場、企業コード9506。資本金約2500億円(2011年3月末時点)。新潟の一部地域(佐渡ヶ島全域と長野・富山県境近くの地域)を除いて交流50Hzの供給である。保有している発電所は火力12+1箇所、水力210箇所、原子力2箇所、地熱4箇所、太陽光3箇所。
1888年開設、1909年に現在の設備が営業運転を稼動した三居沢発電所(水力)は、現在稼動する日本最古の発電所である。国の文化財に指定されているが、現在も認可最大出力1000kWで運転中である。なお東北地方太平洋沖地震の際も際も停止したのはわずか3日である。老水力発電所の作り出すたかが1000kWが地震と津波で打ちひしがれている被災者にどれだけ希望を与えたか計り知れない。
一方、上記震災の影響で原子力発電所(宮城県の女川、青森県の東通)は長らく停止中で、女川原子力発電所1号機は廃止、2号機は2024年2月ごろの再稼働を想定している。東通原発1号機に関しては震災から11年以上が経っても未だに再稼働の見通しが立っていない。
例外的に60Hzで供給している3地区のうち、長野・富山県境はそれぞれ中部・北陸電力の電力網に繋がっているが、佐渡ヶ島は本土から50km近く離れているため、島内の火力(ディーゼル)・水力によって発電しており、電力網としては完全に独立している。
ベガルタ仙台の前身、東北電力サッカー部の保有企業であった。ベガルタ仙台のホームスタジアム、ユアテックスタジアム仙台の命名権を持つユアテックは本社の子会社である。
略称は「東北電」。日本の電力会社9社で唯一、名称の2字表記が不可能な会社でもある(「東」では東京電力、「北」では北海道電力になってしまうため)。英語略称もTohoku-EPCOとなっている(T-EPCOは東京電力)。
マスコットキャラ
メイン画像は東北電力のマスコットキャラクター『マカプゥ』(青い方。右は妹のミリィ)である。→マカプゥルーム|東北電力
インターネット黎明期の1999年、本社は渡辺祥智によってデザインされた、今で言う萌えキャラのキャンペーンキャラクターを起用したCMを放送。これが当時のネットで話題になり、エコアイスの知名度は東北電力管外にも知れ渡ることとなり、当時えここと通称されたこのキャラクターは東京電力のでんこちゃんと並んで東北電力の「顔」として誤認されるに至った。
しかし本当のマスコットキャラクターは『マカプゥ』である。何気に30年近く前から現在まで東北電力の支店に行くと見かける事が出来る。
pixivにおいてもこの流れが受け継がれており、東北電力タグが付与されたイラストはその殆どが「アイスちゃん」のものである。