都市としての歴史や文化などについては仙台を参照。
この記事では現代の政令指定都市としての仙台市について記述する。
概要
中央官庁の出先機関が多く、東北地方の政治・経済・文化の中心地となっている。
隣接市町村は以下の通り。
東は仙台湾に臨む、西は奥羽山脈に当たる山間部。
海岸から中心部までは仙台平野に位置し、主要の市街地は広瀬川の河岸段丘上に広がる。
また中心街には街路樹が多く、「杜の都」という呼び方も広くされている。
近世・近代は伊達氏の城下町として繁栄を続け、1889年に市制移行。
第二次大戦の空襲で甚大な被害を受けたが、戦後は早い復興を遂げた。
その後長町、白山、小田原などに工業団地が造成され、石油化学、機械、食品などを中核とする工業都市に発展。
また周辺も含めた膨大な人口に恵まれて小売やサービスなどの各種第三次産業も盛んである。
1989年に政令指定都市となった。
隣接する名取市とその隣の岩沼市に仙台空港が所在。
行政区
※人口データはすべて2017年時のもの。
人口約30万人。
南東部は市の中心部で、宮城県庁、仙台市役所本庁舎、仙台駅、仙台城(青葉城)跡公園、東北大学のメインキャンパスなどがある。
北西部は自然が広がる地域であり、作並温泉などの観光地もある。
また、ニッカウヰスキーの宮城峡蒸溜所があり「ニッカ一番地」という地名にもなっている。
人口約20万人。
仙台湾に面し、仙台港や仙台うみの杜水族館、夢メッセ宮城、宮城球場などがある。
見方次第では日本一低い山(人口の築山)である日和山(標高3m)も知られる。
仙台港では太平洋フェリーの乗り入れがあり、苫小牧市と名古屋市を往復している。
東仙台~岩切一帯にかけて、東北地方最古の須恵器窯跡である大蓮寺窯跡を始め、古墳・遺跡が点在している。
人口約14万人。
古墳時代のものとされる多くの古墳が確認されており、主な施設に仙台市農業園芸センター、仙台市中央卸売市場がある。
地下鉄東西線の開通で、卸町・六丁の目エリアでは宅地・商業地開発が進められている。
新寺小路には文学者・土井晩翠の墓が、霞の目にはこの地で生まれ育った第四代横綱・谷風梶之助の墓がある。
人口約22万人。
仙台市立病院や仙台市電保存館などの施設がある。
旧秋保町域は山間にある自然豊かな地域で、秋保温泉、磊々峡、秋保大滝など、観光スポットが多い。
若林区と同様に古墳・遺跡が多く、中でも仙台郡山官衙遺跡群は7世紀半ばの役所跡として有名である。
また、地底の森ミュージアムには約2万年前の旧石器時代に生きた人達の活動跡と森林跡が保存されている。
人口約21万人。
1988年に仙台市へ吸収合併となった旧泉市エリア。
ベッドタウンとしていち早く発展し、現在も宅地開発が進められている。
ユアテックスタジアム仙台、七北田公園、泉ヶ岳スキー場、宮城県図書館などが所在。
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