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荒木飛呂彦

あらきひろひこ

日本の漫画家、もしくは究極生命体。代表作は『ジョジョの奇妙な冒険』。近年は美術家・デザイナーとしても活躍中。
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ちょこっと考えてると、マンガの中に強い敵が出て来る。その次にそれよりも強い敵が出て来る。その次はそれよりも強い。…となると最後はいったいどうなっちゃうわけですか?宇宙のハテを考えてるみたいになる。それと世の中を見渡してみると本当に『強い』人っていうのは悪い事はしない事に気づく。


「悪い事をする敵」というものは「心に弱さ」を持った人であり、真に怖いのは弱さを攻撃に変えた者なのだ。


概要

1960年生まれの日本漫画家とされている。だが彼の容姿は、本人であると信頼できる資料で確認できる限り十数年ほど全く年を重ねているようには見えず、各所でさまざまな考察がなされている(老けなさについては某wikiも認めるレベルである)。


彼の代表作『ジョジョの奇妙な冒険』に登場する吸血鬼、あるいは柱の男岩人間スタンド使い波紋使いなどさまざまな予想が立てられている。なかでも有力視されているのが、究極生命体説。吸血鬼や柱の男は確かに不老の肉体であるが太陽に弱いという弱点を持ち、波紋使いは老けはある程度防止できるがあくまでも「ある程度」。対して究極生命体は完全なる不老不死であることから最も近いとされている。


また、正体を過去の偉人とする説もいくつか浮上している。現在特に支持されているのは、江戸時代から生き続けている新撰組・鬼の副長「土方歳三」とする説。荒木先生には数々の有志の手により容姿の年表が作成されているが、その年表の始まりに必ず用いられるのが、土方歳三。彼と荒木先生を見比べてみると確かに本当に瓜二つである。その余りのそっくりさから、某八百科事典では本人だと記されている。ジョジョではディオ・ブランドー人間をやめて吸血鬼になるというくだりがあるため、土方を指して「荒木飛呂彦が人間だった頃の姿」と称されることも。


また、「モナ・リザ」のモデルであり、幕末以前の時代から生き続けているという説も存在する。モナ・リザのモデルはその作者「レオナルド・ダ・ヴィンチ」であるとも言われており、それが正しい場合、荒木先生はダ・ヴィンチである可能性も高い。ちなみに、『ジョジョ』の作中に登場する漫画家「岸辺露伴」は「荒木先生の理想像である」と明言されており、単独スピンオフが出るほど優遇を受けているキャラクターなのだが、その作中で岸辺露伴がモナ・リザに似ていると言われている。


なお、先生本人はこれらを否定している。


真面目な概要

本名:荒木利之(1960年6月7日~)

仙台市若林区生まれの漫画家


幼少期から「ひとりの世界」に浸るのが好きで、早くから漫画を描いていた。『巨人の星』『あしたのジョー』などを愛読、また白土三平の忍者・歴史漫画『サスケ』と『カムイ伝』の理論的な作風に影響を受けた。小説では江戸川乱歩や『シャーロック・ホームズ』シリーズをよく読んでいたという。

4つ下の双子の妹がおり、この2人の仲が良かったため、「家族の中で疎外感を抱いていたため、ひとりで何かを楽しむことが余計に好きになったのだと思う」とインタビューで語っている。


漫画家として

代表作はご存知『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ。

極めて独特な画風やコマ割り、頭脳戦を盛り込み緊張感に満ちたバトルアクション、奇抜でハイセンスなカラーやポージングなど、あらゆる要素で革新的な漫画を創出し続けている。とくに「スタンド」という概念の発明は後世の漫画・アニメ・ラノベ・ゲームなどあらゆるジャンルに絶大な影響を及ぼし、「現在のバトルマンガは全て『ジョジョ』の影響下にあると言っても過言ではない」とまで評価されている。


漫画家としては『ジョジョ』とその派生作品にほぼ専念している。本人曰く「何を描いてもジョジョになってしまう」らしい(例として2008年集英社発行「伊豆の踊り子」もとい、伊豆のジョジョり子の表紙が挙げられる)。




こんな楽な仕事をしててバチがあたらないかなあと思いつつ 担当さんに食事をおごってもらってタダめしを食べる。ごちそうさま


漫画家としての長いキャリアにおいて、一度も原稿を落としたことがない(期日までにシッカリ仕事を終わらせる)ということで有名。

さらに漫画家にありがちな「不規則な生活」のイメージとはかけ離れた、果てしなく規則正しい生活をしている(毎朝十時に起床し、決して徹夜作業はしない。日曜日にネームを考え、月~木で作画を終え、金・土は休養、あるいは取材)。

ファンからよくネタにされる「若々しい」「年を取っているように見えない」容姿も、こうした規則正しく健康的な生活の賜物なのだろう。


ちなみにコップ一杯の水で溺れかけたことがある。ナンデ!?


人物像

容姿

老けない。むしろ若返っているようにさえ見える。


元々端正な顔立ちなのだが、それ以上に見た目があまりにも若々しすぎるため、冒頭で述べられているような「人ならざる者」ネタが浸透している(実際に銀魂アニメ第100話「好かれないものほど愛おしい」にて、『永遠の時を生きる妖精さん』といじられるほどである)。


具体的には還暦を超えた現在でも、30代後半~40代前半程度にしか見えない外見をしている。

53歳時の写真を年齢解析ソフトにかけたところ25歳と判定されたという逸話もある。さらには、別の写真を使っても何度やっても20代後半に落ち着いてしまったとか。何かがおかしい。


『ジョジョ』の作中に登場するリサリサは、特殊な呼吸法で老化を遅らせることができる波紋使いであることから「実年齢50歳なのに20代後半に見える」という設定がなされているが、上述の通り作者自身は「実年齢53歳なのに25歳に見える」ため、ある意味で自分の創作した架空の設定を自らが超えてしまっている事になる。


たまたま体調の悪いときだったのか、単に写りの問題かはわからないが一気に老けたような写真が撮られる場合がある(それでも実年齢にしては若々しいのだが)。これを見て「ようやく老けはじめた」「アシスタントの血が尽きたか」などと囁かれた後、また以前と同じように若い姿の写真が掲載されたりするものだから「また若返った」「新しいアシスタントの血を吸ったか」などと話題になる。


これを切っ掛けに「歳を重ねても見た目が老けない有名人」は荒木先生ご本人の様に波紋使いや吸血鬼の疑惑を持つネタもある。


本人も自分にこうした疑惑が向けられていることは承知しているようであるが、インタビュー等においては当然ながら 不老不死疑惑” はきっぱり否定している。

本人曰く、最近では長時間同じ姿勢で作業をしていると筋肉痛になるようになった(若い時は筋肉痛になるようなことはなかったとのこと)とのことで、寧ろ加齢による肉体の衰えを感じることが多くなっているんだとか。

荒木氏が『ジョジョ』の連載先を第7部の途中から週刊誌である「週刊少年ジャンプ」から隔週誌である「ウルトラジャンプ」に切り替えたのも、こうした加齢による体力の衰えを見越してのものだったそう。


性格

嘘はつかない。間違えるだけ。


登場人物が結婚すらしていなかったはずなのに孫が登場したり最初出て来た時と比べると背が縮んでいたり最初敵だったキャラが味方になった途端ブ男からハンサムになったり最初は女だった気もするが、男として再登場する事もあるが、『ジョジョ』では日常茶飯事である。


キャラクター作りを特に重要視しており、彼の漫画には超個性的なキャラクターばかりが登場する。キャラを作るときは絵に起こす前にまず約60の項目からなる身上調査書(キャラシートを用いて設定とバックボーンを固める手法を用いている。その上で、エピソードを与えてキャラを立てる(ここで先述のまちがいが生じたりする)。


『ジョジョ』に登場するキャラクターである漫画家・岸辺露伴自分の理想像と語っているため、彼に似たエキセントリックな変人に思われがちだが別にそんなことはなく、結構落ち着きのある温厚な人柄である。

奥さんの講演によると「人見知りだったが2003年のパリでの個展以来改善した」「悪戯好きでお茶目な人」らしい。ただ、露伴の「リアリティを漫画に反映させるためにはなんでも経験する」というスタイルは共通している様子。

嫌いなものはネコ。理由は「ガーデニングを邪魔してくるから、庭に糞をされるから等」。しかし、近年ウルトラジャンプの巻末コメントにて、「ネコ、あまり好きじゃあないけど和歌山の『ネコの駅長』会いたいです。」と語るなど心境の変化が見られる。

動物は基本的に好きで、だからこそ被害者としての役を割り振るのだという(しばしばネコが嫌いなことから、作中でネコがひどい目に遭うケースが多いと言われているが、実を言うとネコに限った話ではない)(担当がネコ好きという話をきっかけに ネコが主役の短編を一本書き上げてすらいる)。


漫画家は読者のイメージを崩したくないという理由からあえて顔出しやメディア出演等を避けているケースもあるが、先生の場合メディアへの露出も比較的積極的に行っている(ただし、これは漫画家として大成し、人見知りな性格を克服できたここ最近になってからであり、それ以前は他の漫画家と同様メディアへの露出はほとんどなかった)。

インタビュー番組に加え、美術に関する造詣の深さを買われて美術系の特集番組に出演することも多い。


洋楽

大の洋楽好きとしても有名で、スタンド名やキャラクターの名前の多くには洋楽のタイトルやミュージシャンの名が用いられている。また、独特の擬音に関しては洋楽のヘビメタ(や自身が愛観している映画)などをヒントに編み出したという。『ジョジョリオン』4巻カバーのプロフィール写真ではデヴィッド・ボウイの「Heroes」のジャケパロをやっている。

過去に様々な洋楽のジャンルにハマっていた旨の発言を繰り返しており、インタビューの度に変わっている。2003年のインタビューでは「洋楽ならジャンルを問わず全部好き」と述べているが、作品内でグリーン・ディチョコラータ)とオアシスセッコ)という名前のスタンドをセットで出した事(元ネタであるバンドGREEN DAYとOasisは滅茶苦茶仲が悪い事で有名)から、実はいくら洋楽でも多少は嫌いなものはあるんじゃあないかと噂になっている。

ちなみに邦楽に関しては「歌詞の意味がわかると気が散る」と言う理由からノータッチらしく、日本で知名度が高いアーティストに関してもほとんど知らないんだとか。でも最近は全く聞かないという訳でも無いらしい


主な経歴

中学校時代この頃から漫画家を志望する。
1976年東北学院榴ケ岡高等学校に入学。横山光輝のサスペンス作品を愛読する。特に学生服の主人公が砂漠の古代遺跡を根城にして戦う超能力バトル漫画『バビル2世』は第3部のモチーフに影響を与えており、インタビューでは「自分の原点」とも述べている。
16歳の時に同い年のゆでたまご先生が「週刊少年ジャンプ」(集英社)でデビューしたことに焦りを感じた。高校3年の時、漫画雑誌に初投稿。
1979年高校を卒業し宮城教育大学に進学するが、中退して仙台デザイン専門学校に入学する。
1980年に『武装ポーカー』で第20回手塚賞に準入選しデビュー。
1982年専門学校を卒業後、仙台市在住のまま「週刊少年ジャンプ」で『魔少年ビーティー』を連載。
1984年上京して「週刊少年ジャンプ」で『バオー来訪者』を連載。
1986年「週刊少年ジャンプ」で『ジョジョの奇妙な冒険』の連載を開始。
1987年第1部『ファントムブラッド』完結。第2部『戦闘潮流』開始。
1989年第2部『戦闘潮流』完結。第3部『スターダストクルセイダース』開始。
1992年第3部『スターダストクルセイダース』完結。第4部『ダイヤモンドは砕けない』開始。
1995年第4部『ダイヤモンドは砕けない』完結。第5部『黄金の風』開始。
1999年第5部『黄金の風』完結。第6部『ストーンオーシャン』開始。
2003年第6部『ストーンオーシャン』完結。第7部『スティール・ボール・ラン』開始。
フランス・パリで個展「JOJO IN PARIS」を開催。
2005年スティール・ボール・ラン』を同社の月刊誌「ウルトラジャンプ」に移籍。
2009年ルーヴル美術館バンド・デシネ」プロジェクトの依頼により『岸辺露伴は動かない』シリーズの「ルーヴルへ行く」を描き下ろし。日本の漫画家として唯一の参加。ルーヴル美術館「小さなデッサン展 -漫画の世界でルーヴルを-」にて展示される快挙を達成。
2010年『ジョジョ』シリーズ通算100巻を達成。
2011年第7部『スティール・ボール・ラン』完結。第8部『ジョジョリオン』開始。
ファッションブランド「GUCCI」とコラボレーション。イラスト及び漫画『徐倫、GUCCIで飛ぶ』を描き下ろし。
岩手県の文化遺産である平泉世界遺産に登録されたのを機に、東日本大震災の被災地を元気付けるのもかねて、岩手県知事より記念イラストの製作を依頼され、イラストを描き下ろし。
2012年故郷・宮城県仙台市で「荒木飛呂彦 原画展 ジョジョ展」を開催。
イタリア・フィレンツェで「荒木飛呂彦 原画展 ジョジョ展」を開催。
2016年『ジョジョの奇妙な冒険』の部数が1億部を突破。
2018年国立新美術館で「荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋」を開催。国立美術館で漫画家の個展が開催されるのは、かの巨匠・手塚治虫先生以来史上2人目。存命中の漫画家としては史上初の快挙。
2020年オリンピック東京2020大会「東京2020公式アートポスター展」にイラストを描き下ろし。
2021年10年以上の連載となった第8部『ジョジョリオン』を完結。
2023年第9部『The JOJOLands』開始。

pixivでは

主に『ジョジョ』関連のイラストが多い。

  • 荒木作品のファンアート
  • 先生の画風を真似た作品(パロディ等)
  • 先生本人の似顔絵(上記の劣化しない容姿をネタにしたもの多し)

作品

漫画


エッセイ

  • 荒木飛呂彦の奇妙なホラー映画論
  • 荒木飛呂彦の超偏愛! 映画の掟
  • 荒木飛呂彦の漫画術

余談

1981年5月25日放送の『NHK特集/わが青春のトキワ荘 ~現代マンガ家立志伝~』(NHK)に手塚賞赤塚賞記念懇親パーティーのシーンで登場した。老けないと言われる荒木先生だが、この時の動画と比べると齢を重ねている事がわかる。



スポーツ万能で小学校時代は野球部、中学時代は剣道、高校時代はロードレース自転車競技)の各クラブに所属していた。



単行本巻頭コメントの奇妙さに定評がある。冒頭の「『強い』人」の話や、第7部のキャラクターについて「みんな『家』に帰りたがっている」などの神妙なコメントをすることもあれば、「怒の季節」「幽霊」「座薬」などの珍妙なコメントの場合もあり、緩急が激しい。以下はその一例。


若い人に忠告します。『木登り』のマネは絶対にしてはいけないし、やるなという事をするのはもっといけません。もし東京都内で木になんか登ったら、職質か通報されること間違いなしだし、登るのはいいけど今度は降りれなくなったりして、バカには登れません。股関節痛めたり、すりムイたり、死んだり、大体人格疑われるので、登ったら軽く見下されます。登れる木を求めて地方まで旅に出なくちゃいけないし、でも、自然と一体になるという深い哲学が学べていいのよ。 」(SBR 第19巻より)


関連人物

手塚治虫

ご存知漫画の神様。1980年に手塚賞を受賞し、彼と握手を交わしただけでなく、「すごく面白かった これは近代にはない」と太鼓判を押される(この時は「荒木利之」名義)。


横山光輝

最も影響を受け、自身の作風の原点とも話したことがある。特に第3部は、横山氏の代表作の一つバビル2世がモチーフとなっている。


原哲夫

画風に非常に影響を受けており、よく似ている(特に初期の『ジョジョ』)。コミックバンチにて、原氏の代表作『北斗の拳』のケンシロウを描き下ろしたことがある。


CLAMP

メンバー全員が荒木先生と『ジョジョ』の大ファンであり、自宅に招いたこともある。


椎橋寛

ぬらりひょんの孫』の作者、荒木先生の元アシスタント。


神海英雄

LIGHTWING』や『SOULCATCHER(S)』の作者、荒木先生の元アシスタント。


田中靖規

鍵人』や『サマータイムレンダ』の作者、荒木先生の元アシスタント。


こせきこうじ

荒木先生が生まれて初めて肉眼で目撃した漫画家。荒木はこせきの『県立海空高校野球部員山下たろーくん』第5巻に文章を寄稿しており、同作品について「『ジョジョ』を描く上でどの作品よりも影響を受け、最も尊敬している作品である」「漫画のヒーローは心の底に誰よりも熱い気持ちを持ち、目的を持って成長すればいい、という事を教えられた」と書いている。


秋本治

荒木先生が漫画家稼業において手本にしているとされる。規則正しい生活を送り、締切を落とさないスタイルをモットーとしている点を挙げている。


巻来功士

『ジョジョの奇妙な冒険』の同時期に『ゴッドサイダー』を連載していた漫画家。当時はジョジョとオカルト・ホラー的な作風が似ていたことから編集部の方針でアンケートで負けたほうを打ち切りにするという通告を受けていたことが語られている。

また、画風についても原氏のアシスタントをしていたこともあり何かと共通点が多い。


桜井政博

荒木先生の大ファン。荒木先生と同じく老けないことで知られている。


あらき

2013年から活動している歌い手。荒木先生や『ジョジョ』のファンであり、彼のハンドルネームは荒木氏の苗字から取ったと公言されている。


ZUN

荒木先生の大ファン。彼が製作したゲームのうちの一つほぼDIOなキャラクターが登場したりあの有名な台詞に対し回答するほか有名どころからマイナーなネタまで事あるごとにジョジョネタを仕込んでいる。あいつあいつだったり


関連タグ

漫画家 ジョジョの奇妙な冒険

吸血鬼 究極生命体 波紋使い スタンド使い

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