概要
自転車競技におけるロードレース(サイクルロードレース)は、主に舗装路を長距離走り、着順や所要時間を争う競技である。
一口にロードレースと言っても、1日のみの「ワンデーレース」や、数日間をかけて行う「ステージレース」などがあり、そのほかにも様々な要素が多く、奥の深いスポーツであると言える。
距離は最も長いものだと1日で300kmを走るレースもある。
夏季オリンピックの種目になっていてヨーロッパをはじめとした諸外国では、サッカーなどに並んで人気のあるスポーツであるが、日本では五輪のテレビ中継されないほど人気があまりない。
グランツールの存在
ロードレースの中でも特に有名なレースが、「ジロ・デ・イタリア」「ツール・ド・フランス」「ブエルタ・ア・エスパーニャ」の3つで、この3つのレースを合わせて「グランツール」という。
日本でも「ツール・ド・フランス」は一度は耳にしたことがある人のほうが多いと思われるくらい知名度は高い。また、「ブエルタ・ア・エスパーニャ」は「茄子 アンダルシアの夏」の舞台となったレースである。
クラシックレース
ワンデーレースの中でも、長い歴史を持ち、高い格式を持つレースを「クラシック」という。
クラシックのレースは特徴的なコースプロフィールを持ったものが多く、クラシックの中に勝ちたいレースがある、という選手も少なくない。
特に「ミラノ~サンレモ」「パリ~ルーベ」「ジロ・ディ・ロンバルディア」などのレースはクラシックの中でもとりわけ歴史が古く、記念碑的な意味合いを込めて「モニュメント」と呼ばれる。
国内におけるロードレース
残念ながら日本においてはあまり人気のあるスポーツではないことは確かだ。しかし、J SPORTSでは多くのロードレースが放送されており、コアなロードレースファンも少なくない。更に、ここ最近はロードレースで用いられる自転車(ロードバイク)を使ったヒルクライムやロングライド等のイベントが増えており、自転車ブームと相まってじわじわと人気が高まってきている。
また、国際規模の大会もいくつか開催されており、その中でも毎年秋に宇都宮で行われる「ジャパンカップ」は海外から出場する選手も多く人気がある。
pixivにおけるロードレース
主には実在する選手や大会をモチーフにしたイラストが多いものの、何かしらの作品とロードレースを掛け合わせたイラストも多く見受けられる。
小ネタ
テレビでロードレースを見ていると、男子選手が突然パンツを降ろしてチンコを出すところが映ることがある。知っている人間は慣れっこだが、初めて見た人はびっくりするだろう。
実は、長時間にわたるロードレースでは、競技中に小用を足すことが必要不可欠となっている。
男子選手の場合、余裕のある局面であればバイクを一旦停めて道端で立ちションをするのだが、余裕がないときは自転車に乗ったまま、片手で器用にチンコを出して放尿するのである。
テレビの中継映像は基本的にこうした放尿シーンを避けるようにしているが、全員を避けきることは難しいので、一部の選手のチンコがモロに放映されてしまうことは決して珍しくない。男子選手は覚悟しておかなければならないハプニングのひとつなのだ。
もちろん、女子選手の場合はいろんな意味でそういうわけにはいかないので、レースの距離・時間が男子に比べて短く設定されており、途中で用を足さなくて済むようになっている。
2021年に開催された東京オリンピックでも、男子選手らがレース中に立ちションする様子がテレビで放映され、一部で話題となった。