…ついに ついに来たか あの予言の時が
これが運命なら…あるがまま受け入れよう!!
プロフィール
名前の元ネタはイギリスのロック・バンド「レッドツェッペリン」から。
概要
第1部「ファントムブラッド」に登場するイタリア人男性。1838年生まれ。
ジョースター邸でのディオとの死闘を終えたジョナサンの前に突如現れた。
自らを男爵と名乗っており、礼服と蝶ネクタイ・シルクハットを身にまとい口ひげを蓄えている。
ジョナサンにディオの生存を伝え、彼に吸血鬼への対抗策「波紋法」を教えた師匠でもある。
どこかひょうひょうとした掴み所のない性格。ひょうきんながらも的を射た指導を行う。
ワインのビンの底に穴を開けそこからグラスに注ぐという独特な注ぎ方をする。
このワインに波紋を入れ発射する「波紋カッター」が必殺技。
その他にも、関節を瞬時に外すことで腕のリーチを伸ばす「ズームパンチ」を得意技としており、ジョナサンやその孫・ジョセフも習得している。
また、座ったままの姿勢で膝だけで跳躍したり、(「座ったままの姿勢!膝だけであんな跳躍を!」)
水面の上を歩いたり、カエルを潰さずに下の岩だけを砕くなど、波紋法による様々な芸当を見せた。
その芸当に魅入られたのか、pixivではそれを再現した絵が多数存在している。
来歴
かつては考古学者であり、父親の遺跡発掘隊の一員として世界中を旅していた。
20歳の頃メキシコにて石仮面を発見するが、航路での帰国途中に父が石仮面によって吸血鬼となってしまい、船員は全滅。彼自身も殺されかけるが、父親が日光を浴びて消滅したことで唯一の生存者となった。
生還後は2年間石仮面の捜索・吸血鬼への対抗策を探す旅を続けるうちに「波紋法」にたどり着く。
チベットの奥地で波紋法の指導者である老師トンペティに3年にわたり師事を仰ぎ波紋法を習得、それとともにトンペティの予知能力により自らの死の運命も知ることになる。
その壮絶な最期
ディオ配下のゾンビ・タルカスと殺人修練場「双頭竜の間」での戦いで窮地に陥ったジョナサンを救出すべく、この状況がトンペティに予言された死の瞬間だと知りつつも出陣した。果敢に挑むもタルカスの必殺技「天地来蛇殺(ヘルヘブンスネーキル)」によって体を胴から切断されるという悲惨な最期を迎えてしまう。しかし、残された力を振り絞りジョナサンに自身の全波紋を渡し、戦いを勝利に導いた。
自らの死を看取るジョナサンにディオを倒し石仮面を破壊するよう叱咤し、自分の運命に満足していること・ジョナサンが自分の希望であること・親友と息子を同時に持ったような気持ちであること・これからはジョナサンの心の中で生き続けることを伝え、息を引き取った。
遺体はその場でジョナサン達によって火葬された。
なお、ツェペリのシルクハットは意志と共にスピードワゴンに引き継がれた。
第2部ではスピードワゴンが被っていないため所持者が暫く不明だったが、後に孫のシーザーが所持していることが判明した。シーザーの死後、どこにいったかは不明。
伝説のシーン
ツェペリを代表するシーンと言えば、上記したカエルのシーンであろう。
ジョナサンとエリナに波紋法とは何なのかを実践してみせるシーンで、「るオオオオオ!!」とカエルにメメタァと殴りつけたのに、カエルに傷一つつけないで下の岩だけを真っ二つに割って見せた。
詳しくは該当記事「メメタァ」へ。
伝説のミス
ジャンプ連載時にはツェペリには妻子はいないという設定でツェペリ本人もそう発言している。
しかし、第2部「戦闘潮流」において彼の息子と孫が登場している。
しかも、孫のシーザー・A・ツェペリは第2部の主要人物であり主人公の相棒という重要な役どころである。
その後、単行本化された際に妻子を突き放して石仮面破壊に旅立ったという設定になった。
おとなはウソつきではないのです。まちがいをするだけなのです……
能力
全体的に素手で直接流す技が多い。
- ズームパンチ
腕の関節を外して行うパンチ。射程距離は通常のパンチより外した分だけ長い。痛みは波紋で和らげている模様。ジョナサンの修業で使用。
- 波紋カッター
口に入れたワインに波紋を混ぜブーメラン状に形を変え、攻撃する。ジャック戦で使用。
”パパウ パウパウ”という独特の発射音が鳴るが、アニメ版では口で言っている。
- 仙道波蹴(せんどうウェーブキック)
波紋を纏った膝蹴りで攻撃する技。ジャック戦で使用。
PS2ゲーム版では、通常技版と超必殺技版がある。
波紋をこめた拳で殴る技。
- 生命磁気への波紋疾走
波紋で生命磁気を作り、木の葉などを固める技。作中ではジョナサンと協力して巨大グライダーを作った。タルカス戦で使用。
- 波紋乱渦疾走(トルネーディオーバードライブ)
回転しながら波紋を纏った蹴りをする技だが、作中では命中しなかったので詳細は不明。タルカス戦で使用。
- 深仙脈疾走(ディーパスオーバードライブ)
自分の全生命エネルギーを他者に流す究極奥義。他人を大幅パワーアップさせることが出来る代わりに術者は死亡する。その性質上、使用後は髪の毛などが白くなる。タルカス戦で使用。
特筆すべき点は、ジョナサン・ジョースターを主人公として完成させた技というところであろう。彼の子孫が強いのも、この技のお蔭もあるかもしれない。
名台詞
「ノミっているよなあ・・・ちっぽけな虫ケラのノミじゃよ!
あの虫は我我巨大で頭のいい人間にところかまわず攻撃を仕掛けて 戦いを挑んでくるなあ!
巨大な敵に立ち向かうノミ・・・これは『勇気』と呼べるだろうかねェ
ノミどものは「勇気」とは呼べんなあ
それではジョジョ!「勇気」とはいったい何か!?
「勇気」とは「怖さ」を知ることッ!「恐怖」を我が物とすることじゃあッ!
人間讃歌は「勇気」の讃歌ッ!!
人間のすばらしさは勇気のすばらしさ!!
いくら強くてもこいつら屍生人は「勇気」を知らん!
ノミと同類よォーッ!!」
ジョジョを貫くテーマである“人間讃歌”を象徴する台詞である。