プロフィール
本名 | ジョージ・ジョースター(George Joestar) |
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年齢 | 不明(20代頃にジョナサンが誕生したと仮定するならば30代~40代) |
一人称 | 私 |
声優 | 磯部勉(劇場版・PS2版) / 菅原正志(テレビアニメ版) |
概要
第1部の主人公であるジョナサン・ジョースターの父親で、イギリスの貴族「ジョースター家」の現当主。
海上貿易の仕事をしている。
謹厳実直で厳格な性格であるが、たとえ悪党でも優しさや情を忘れないという、気高い人物。
妻のメアリ、そして当時赤ん坊であったジョナサンと同乗していた馬車が転落事故に遭った際、馬車を発見し金目の物をくすねる目的で入って来ただけの男ダリオ・ブランドーに命を助けられたと誤解(…と思われがちだが魂胆はどうあれ、その場に偶然ダリオが通り掛からなければ誰からも発見されずに親子共々死んでいたかもしれないので結果的にダリオに救われたという認識自体は後述の通り間違いではなかったりする)。親交を持った。
その後、窃盗の罪で警察に捕まっていたダリオを目撃し正体を知るが、それでもなお命の恩人として接し続けた。実際、後に得するために恩を売るのが目的とは言え、ダリオに命を救われたことは事実で自身も「ダリオと同じ境遇であったなら、同じ事をしていただろう」と。
ダリオの死後に、死期を悟ったダリオの手紙を受け取ったことで彼の息子であるディオ・ブランドーを養子として引き取り育てるようになる。
ディオに対しては恩人のダリオに配慮し優しく育てる一方、ジョナサンに対しては「ディオの何事もそつなくこなす在り方を見習え」と今まで以上に厳しく接するようになり、一時期ジョナサンを追い詰めてしまうが、エリナの存在と、ディオがエリナにちょっかいをかけた事件から始まる一連の出来事によって結果的にジョナサンが立ち直り、事なきを得る。
月日は流れ、病に身体をやられてしまい伏してしまう。ジョナサンとディオがハドソン大学のラグビー部に所属しエースとして活躍している事、各々が専攻している分野で目覚ましい活躍をしている事を知る。
合法的な遺産獲得を目論んだディオに病死にみせかけて毒殺されかかるがジョナサンが調達してくれた薬で助けられる。
最期は人間を超越した存在になろうとしたディオの凶刃から自身を盾にしてジョナサンを守り、息を引き取った。
その死に顔はこれまでの生き方を後悔していない、にこやかなものだった。そして彼の生き様はジョナサンへと受け継がれていくことになる。
第2部以降でのキャラ紹介ではジョナサンの息子でジョセフ・ジョースターの父であるジョージ・ジョースターⅡ世がおり、こちらはジョージ・ジョースターⅠ世となっている。
ディオの凶行についても「ジョナサンを厳しく、その分だけ立派に育てようとしたことを不平等に感じたからだろう」と解釈するまでに、最期の瞬間までもディオを親として信じ続けていた。
しかし悲しいことにディオにはそんな殊勝な考えはなく、彼からすればジョースター卿は最初から利用価値のあるだけの存在としか思われていなかった。ジョースター卿はディオの中の善心を信じたが、ディオは幼少期の経験から「表向きは善人を演じつつ腹の底では自分以外の全てを敵視する」生き方をしており、痛々しいほどのすれ違いが生じていたのである。
そのすれ違いを最期まで見抜けなかったことが自身の死を含む数々の凶事を招いたが、見方を変えれば、いかなる場面でも他者に対して善の心で接するその姿勢がジョナサンの精神的成長にも良い影響を与えたと言え、単なる愚かな善人ではない。
人物評に定評のあるスピードワゴンからも、ジョナサンとセットで「最高の大甘ちゃん」というお墨付きを得ている。
「必要以上に厳しくした」と言っていた様に子供の頃はあまり頼りなかったジョナサンがハイスペックな人間への成長できたのも彼の教育の賜物と言える(ディオもジョナサンに対し『叩けば叩くほど成長するタイプ』と認識していたので結果的に厳しさを重視したことは正しかった)。
彼の行き過ぎたレベルとも言えるお人好しな性格が、良くも悪くも物語に大きな影響を与えたと言える。
なお、生き方そのものは大変立派とはいえ1部の時代やこの漫画の連載当時の価値観に沿ったものになっており、養子がサイコパスである可能性を1ミリも考えなかったり、子供2人を事あるごとに比較したりと現代の価値観からすると疑問符のある行動が目立つ。彼を尊敬しその生き様を引き継ごうとする人には、適度な取捨選択(この点は見習う、この点は反面教師とする……といった感じ)が求められると言えよう。
関連タグ
ジョナサン・ジョースター ディオ・ブランドー ダリオ・ブランドー