ふるえるぞハート! 燃えつきるほどヒーーート!!
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概要
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第1部「ファントムブラッド」の主人公であり、初代ジョジョ。1868年4月4日〜1889年2月7日。
イギリスの名門貴族ジョースター家の当主ジョージ・ジョースターⅠ世の1人息子。※母「メアリー」は、赤子だったジョナサンを庇って先立った。
考古学者として活躍している。
ジョースター家乗っ取りを企み、進退窮まり吸血鬼と化したディオ・ブランドーを倒すために戦う事を決意する正義の紳士。ジョースター家とディオの何世代に渡る因縁の全てここから始まったのである。
プロフィール
プロフィール
誕生日 | 1868年4月4日 |
---|---|
出生地 | イギリス |
身長 | 195cm |
体重 | 105kg |
血液型 | A型 |
学歴 | ヒュー・ハドソン大学 考古学を専攻 |
家族 | 父:ジョージ・ジョースター 母:メアリー・ジョースター(故人) 義兄弟:ディオ・ブランドー 妻:エリナ・ジョースター 子:ジョージ・ジョースターⅡ世 愛犬:ダニー |
人物
人物
性格
性格は正統派主人公というべき心身共に紳士であることを旨としており、心優しく思いやりがある。ダニーが殺害された時やディオが毒薬を盛ろうとした際でさえ、根拠がない限り相手を責められないという極度のお人好しで、自分達を襲ってきた悪漢に対しても彼らの家族のことを思いやって攻撃の威力を抑える。たとえ自分の青春を奪い、愛犬を殺し、愛する父を殺したものにも涙を流す。
一方、自らや仲間に害をなす敵には断固とした態度をとることができ、特に青年期以降は逞しく戦えるようになった。また、少年期から青年期に至るまで一貫して、その内に、凄まじい冒険を生む爆発力を秘めており、これは宿敵のディオが最も恐れるものである。
12歳の頃は、勉学や紳士としての作法を身に着けることに不得手で、父「ジョージ」の養子に引き取られたディオに全てにおいて負け続けていた。さらにはディオの画策によって周囲の友人を奪われて孤立させられてしまう。多くのものに飢えて育ってきたディオと比べると、満たされた環境で育った故の弱さが目立っていた。
しかし、彼に真の紳士として育ってほしいが故に父にちゃんと育てられていたためか、当初から基本的には正義感に溢れ、誇り高く勇敢な性格で 恋人のエリナ・ペンドルトンがディオに無理やり唇を奪われた際には、彼女の名誉が傷つけられたことを知って激昂、『君がッ 泣くまで 殴るのをやめないッ!』と喧嘩でディオを圧倒し、宣言通り泣くまで殴打した。
この事件を期にディオは、ジョナサンを【普段は物静かだが侮れない爆発力の持ち主】として記憶させることになる。
ちなみにお坊ちゃんなイメージが強いが、不満な境遇が故にかこの時はグレており、隠れてパイプを蒸かしたりする場面もあった(TVアニメではカットされているため、この印象がかなり薄くなっている)。
19歳の頃には精神と体格も見違えるほどに成長。「丸太のような足」を備えた逞しい体でヒュー・ハドソン大学のラグビー部で大活躍した他、考古学の分野で論文を発表するなど、学業は首席のディオほどではないにしろ学業も優秀だった模様(考古学を専攻した理由は、石仮面の技術や背景を通じてか歴史への魅力を持ったというもの)。
また、逞しい勇気と優れた機転力を持っており、ディオが父を殺害して吸血鬼へと変貌した際も、まだ波紋法の存在すら知らないにもかかわらず、咄嗟の機転と勇気で打ち勝ったほど。後にツェペリも、彼の優れた心体にほれ込み、ディオを打ち倒し石仮面を砕くための勇者とみなした。
ディオでさえ、その気高さと勇気に感服したほど。
他人に対して優しい心を持ったジョナサンは、ディオに羨望と憎しみを持たれながらも最後の最後は尊敬された。恵まれた家庭環境でもそれに驕ることなく成長した彼は、間違いなくジョージ・ジョースターの気高さを受け継いでいたのだ。
正義を愛し、たとえ敵であってもやさしさを忘れず、正々堂々を信条とし、ジョースター家としての誇りと義務を常に持つ、真の紳士。
守りたいもののためには体を張り自身が傷つくことを恐れず、痛みを耐える精神力も備えているジョースター家に受け継がれる「黄金の精神」のルーツである。
容姿
髪は黒髪(TVアニメでは青味がかっている)で、瞳は緑や青で描かれることが多い。体格はラグビー経験者のためか非常に恵まれている。
大木のような腕と脚、幅広く筋肉質な胴体、太い首回りと歴代主人公の中でも特に屈強で、三人がかりでも組み伏せることが出来ないその姿は重機関車に例えられる。波紋法習得前ですら、腕が複雑骨折していても吸血鬼となったディオが驚くほどのパワーで掴んで離さなかった。波紋法を習得してからはさらに顕著で、ウィル・A・ツェペリの生命波紋を受け継いでからは指一本で岩を持ち上げるタルカスですら手こずる鋼鉄を素手で引き千切るほどのパワーを得た。スピードに関してもブラフォート戦で恐るべき連打を見せている。
ゲームで競演したスタンド使いの歴代ジョジョからも、とんでもないパワー、タフネスの持ち主であることを認識されており、幽波紋(スタンド)がなくともかなりの手練れであることが窺える。もはや肉体そのものが近接スタンド並みのパワーのようなもので、第3部が始まった頃は「スタープラチナ」はジョナサンの霊ではないか、といわれたほど。実際問題スタンドが直に触れるものならばスタープラチナ、ザ・ワールド、クレイジー・ダイヤモンドと戦えるほどのパワーを持っている可能性が高い(前述の通り波紋習得前に重傷の状態でディオよりパワーがあるため下手すると上記の3体よりパワーがあるかもしれない)。
作中のとあるシーンでジョナサンは素手で鋼鉄の首輪を引きちぎっているが、破壊力Aのストーン・フリーですら鉄の牢屋を破壊するのに数分はかけていることから、その辺の破壊力Aのスタンドよりもパワーがある。
鍛えられた肉体に勇気と優しさを秘めた、主人公の鑑というべき男である。
その後
第1部終盤にて致命傷を負いながらもディオを道連れに追い込んだかに見えたが、ディオに首から下を乗っ取られてしまっていた(第3部)。肉体だけではあるが、皮肉にも子孫である承太郎やジョセフの敵となってしまうことになる。
このため、第5部の主人公であるジョルノ・ジョバァーナや、第6部に登場するDIOの息子達は、(肉体上は)ジョナサンの息子でもあるともいえる。
DIOの肉体となってもなお生前の身体能力は健在のようであり、法皇の緑のエメラルドスプラッシュを素手で弾く、ポルナレフを一撃で気絶させるなどザ・ワールドを使わずとも普通にスタンド使いと渡り合っている。
波紋疾走(オーバードライブ)
波紋疾走(オーバードライブ)
吸血鬼を倒せる唯一の手段『波紋法』。ウィル・A・ツェペリに師事し習得した。
ジョナサンは己の才能と、過酷な運命と向き合い短期間で習得しえたが、本来常人が波紋を習得するには長い年月を要する。
山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバードライブ)が代表的。
- 波紋探知機
ワインなどの液体に波紋を流し敵の位置を探知する技。敵が近くにいるときは液体が自動的に反応してくれる。ジャック・ザ・リパー戦で使用。
- ズームパンチ
腕の関節を外してパンチをする技。普通のパンチよりリーチが長い。痛みは波紋で和らげている。
- 山吹色の波紋疾走(サンライトイエローオーバドライブ)
最も有名な技。元祖オラオララッシュ。使用頻度が多い。
波紋を帯びた状態でパンチをする技で、波紋疾走の威力も最も高い。
拳の一撃、もしくはラッシュを放つパターンがある。
- 波紋疾走連打
波紋を帯びた状態でパンチをする技。ブラフォード戦で使用。山吹色の波紋疾走との違いは不明。
ASB・ASBRでは一部のスタンド使いと突きの速さ比べが出来るようになっている。
- 青緑波紋疾走(ターコイズブルーオーバードライブ)
水中用の波紋疾走。水に波紋を伝達させる。ブラフォード戦で使用。
- 銀色の波紋疾走(メタルシルバーオーバードライブ)
剣などの武器に波紋を流してカウンター攻撃する技。ブラフォード戦で使用。
- 緋色の波紋疾走(スカーレットオーバードライブ)
熱を発生させる波紋疾走。ブラフォード戦で使用。作中では髪の毛を溶かすために使った。
- 生命磁気への波紋疾走
波紋で生命磁気を作り、それを利用して木の葉などをひとつに固める技。
作中では逃走用のグライダーを作るためにタルカス戦で使用。波紋が流れているためカウンター効果もある。
- 最後の波紋
致命傷を受けた際に体内に残されたかすかな波紋をすべて放出させる技。名前はPS2ゲーム「ファントムブラッド」から。
両の指を絡めて構え、指先から相手に波紋を打ち込む。屍生人を完全に破壊できないが肉体をある程度操ることができる。
第1部最終話で使用。PS2ゲーム版では必殺技として使用が可能(この技をラスボスに当てることが勝利条件となっている)。
ASB・ASBRでは敗北が確定するラウンドで事前に発動させておくと倒された際に復活するという技となっている(代償としてゲージが使用不能になる)
スタンド「ハーミットパープル」
スタンド「ハーミットパープル」
(仮)
第3部でDIOが念写に用いた茨状のスタンド。能力はジョセフ・ジョースターの隠者の紫と同種。
長らく詳細は不明だったが、「JOJO A-GO!GO!」にて「ジョナサンの肉体が発現させたスタンド」と説明された。名称は不明。
もちろん、ジョナサンが主人公をつとめた第1部の時点ではスタンドの概念は登場しない。
西尾維新氏によるスピンオフ作品『JOJO'S BIZARRE ADVENTURE OVER HEAVEN』では「ハーミットパープル」のスタンド名が採用されている。
また、舞城王太郎氏のスピンオフ作品『JORGE JOESTAR』では「ザ・パッション(受難)」の名称がつけられ、能力の詳細も「吸血した相手(および本体の血縁者)に対し、血の運命を遡る形で予知を行う」血占いのスタンドとして解釈される。
単にジョナサンのスタンドというよりは、「ジョナサンとディオの2人の体でザ・パッションとザ・ワールド2つのスタンド」というような描かれ方となっている。
伝説の誤植
伝説の誤植
本誌連載時には『何をするんだァーッ』と正しかったのだが、何故か単行本になった際に『何をするだァーッ』と誤植されていた。ちなみにこの誤植、第1巻発売から15年後の文庫版発売によりようやく修正された。
その後、単行本側も第66刷目で修正されている。
PS2ゲーム版『ファントムブラッド』では、1度ゲームをクリアしてからこのシーンを再生するとボイス付きで誤植が再生される。
後に『オールスターバトル』でもボイス付きで登場。こちらは攻撃時の演出になっている。
絵柄の変遷と時代背景
絵柄の変遷と時代背景
絵柄がシリーズ毎に大きく変わる事で知られるジョジョシリーズだが、ジョナサンはその絵柄の変化による影響をモロに受けてしまっている。
理由としては最初の主人公だからと言うこともあるが、学ランで誤魔化せる承太郎やどちらかと言えば頭脳派であるジョセフと言った他の主人公とは異なり、バリバリの肉体派、武闘派である事が1番の原因として挙げられる。
その連載当時と現在の姿のギャップにショックを受けるファンも多いのは事実だが、荒木氏は当時の絵柄ではもう描けない事を既に公言している。
そもそもジョナサンが活躍していた当時はかの『北斗の拳』が大流行していた時期であり、主人公のケンシロウと同じような筋骨隆々な肉体にド派手なアクションと必殺技を持った登場人物の活躍する漫画作品が乱発した時期でもあった。そして多くの作品がポスト『北斗の拳』を目指して展開を行っていくこととなるのだが、当時の『ジョジョ』もその中の一作品だったと言われている。
この様な時代背景の中で生まれたジョナサンは、作者の絵柄の変遷の影響を大きく受けてしまう事を「北斗の拳からの脱却」と言う形で「運命付けられていた」キャラクターでもあったと言う事であろう。これも運命なら、あるがままに受け入れるのもまたジョジョラーの務めではなかろうか。
だが最近に筋肉を重視したキャラも再び描いたこともあるので、もしかしたらまた(今のジョジョ基準で)筋肉隆々のジョナサンが見れるかもしれない。
…ただしそれでも第6部以降の集合絵におけるジョナサンがバンダナを付けている点についてはどう考えてもおかしいと指摘されている。2012年のジョジョ展で描かれた各部ごとのオリジナル原画にツェペリ男爵と共に映っているジョナサンと思しき人物が思いっきりバンダナを着けてしまっているのでほぼ確定とみられている。
この点について一部ファンからは「もしや先生は第2部以前をストーリーごと忘れてしまっているのでは…」と見た目の変遷以上に困惑されている。とはいえ、第7部のある事実を敢えて反映させたのではという考察もある。
演者
演者
- 小杉十郎太(OVA「ジョジョの奇妙な冒険 第3部 スターダストクルセイダース」)
- 田中秀幸(PS2「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」・青年時代)
- 中井和哉(PS2「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」・少年時代)
- 小西克幸(劇場版「ジョジョの奇妙な冒険 ファントムブラッド」):後にTVアニメ版第5部「黄金の風」にてディアボロを演じる。
- 興津和幸(2012年TVアニメ版以降のメディアミックス作品)
- 松下優也・有澤樟太郎(Wキャスト)(ミュージカル版『ファントムブラッド』)
余談
余談
- 荒木先生曰く「歴代ジョジョで最強」とのこと。
- 週刊少年ジャンプ1986年52号の新連載予告では「二重人格者ジョジョ」と書かれていたが本編のジョナサンは二重人格ではないので嘘予告だった模様。
- 名前は連載当時に作者と編集者が打ち合わせなどに利用していたファミリーレストラン「ジョナサン」に由来している、という説が一般的だったが、これは名前を覚えてもらうための嘘で、実際はデニーズで打ち合わせをしていたという。作者自身が率先してホラを述べている。やはり大人はウソつきであった。
- もともと「ジョナサン」という人名は、「Yonathan」というヘブライ語の省略形で、聖書の男性の名前が由来となっている。そして、「Yehonathan」という言葉の意味は「主が与えた」、つまり神が与えた子という意味を持っている。…何か、運命を感じないか?
- ジョジョシリーズは、不良やギャングなどの「社会的に後ろ暗い立場のキャラ」が主人公になることが多いが、ジョナサンだけは「名門貴族の跡取り」という身分であり、性格も他の主人公と比べてかなり善良である。このことについて荒木氏は、2004年のインタビューにて「ジョナサンを良い子に描きすぎたんじゃないかと思う。今だったらジョナサンの心の弱い部分とかも描いていた」とコメントしている。
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