曖昧さ回避
- 第1部「ファントムブラッド」に登場する人物についてはジョースター卿の項目を参照。
- 第2部「戦闘潮流」に登場する人物についてはジョージ・ジョースターⅡ世の項目を参照。
- 第7部「スティール・ボール・ラン」に登場する人物についてはジョージ・ジョースター(SBR)の項目を参照。
- 第8部「ジョジョリオン」に登場する人物についてはジョージ・ジョースターⅢ世の項目を参照。
概要
舞城王太郎による『ジョジョの奇妙な冒険』のスピンオフ小説作品。ジョナサン・ジョースターとエリナ・ジョースターの息子:ジョージ・ジョースターⅡ世を主人公としている。
ジョージの若い頃の活劇を描いたもので、第1部と第2部のミッシングリンク的な話でもある。また、第1部から第8部までの様々な要素が取り込まれており混部の側面を持つ。
この話は20世紀初頭、「ファントムブラッド」と「戦闘潮流」の間の時期と21世紀(2012年)の日本(杜王町)の2つの舞台を軸に進められていく。
20世紀初頭では上記のジョージII世を主役として話が進められていくのだが、21世紀の杜王町においてももう1人「ジョージ・ジョースター」という人物が主人公として登場してくる。幼い頃に名前もないまま里子に出された少年で、ジョースター家に引き取られて育てられたため、ジョースター姓を名乗っている。現在では福井県に在住して探偵業を営んでいる。
本作品のオリジナル要素
前項にあるように混部の色を強く持つ。しかしそれゆえにストーリーにたくさんの要素が絡み合い、読者が物語の加速に置いていかれるような展開も多い。
以下に羅列する要素は、それらの一部にしか過ぎない。
(以下、物語結末までの盛大なネタバレ注意)
・カーズが火星に36体存在し、相手のスタンドをコピーし、究極生命体に相応しいようにパワーアップさせて発現させる事ができるようになる
・杜王町が海を進み始め、最終的にはひっくり返る
・イタリアの島(ネーロネーロ島)が海を歩いてくる
・ドッピオとディアボロは別人となっているが、それでもディアボロは二重人格である
・世界が36巡している
・2人のラスボス同士が戦うと、能力を相殺し合って「何も起こらない」状態になる
・カーズは爆破されても死なない究極生命体であるため、その性質を利用して時間を巻き戻すことができる
・聖人の遺体の正体が究極生命体となった男である
余談
舞城王太郎によって描かれた作品のため、本作品を「舞ジョ」・主人公を「城字・ジョースター」と呼び分けることがある。
『vs JOJO』作品として書かれた本作は、他のスピンオフ作品とは一線を画す圧倒的なページ数と情報量、密度を誇り、数多の読者の脳を混乱させた。
原作漫画との矛盾点やオリジナルの要素などが多々あるため、「隣の世界」における出来事と考えて良いだろう。