その『本』は 今まで食べたパンの枚数さえ 『記憶』している
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』の第4部「ダイヤモンドは砕けない」のスピンオフ小説作品である。
著者は乙一。
2007年に出版。ハードカバー版の他、単行本サイズと文庫の3種類が発売されている。
正式タイトルは「The Book -jojo's bizarre adventure 4th another day-」。
連載当初は「ジョジョの奇妙な冒険 テュルプ博士の解剖学講義」というタイトルだったが、度重なる加筆・修正の末、5年の歳月をかけて完成した。
あらすじ
本編終了からしばらくたった冬。広瀬康一と岸辺露伴は血まみれの猫を発見する。
飼い主の家へと訪れた二人が目にしたのは室内で交通事故に遭った女性の変死体だった。
康一たちは事件解決の為、唯一の手がかりである「爪痕のある男子学生」を探し始める。
3ヶ月にも及ぶこの事件。しかしそれは、『彼ら』にとっては生まれる前から始まっていた因縁だったのだ。
登場人物
原作マンガからの登場人物
第4部主人公。康一たちと主に事件の犯人を捜す。
本作においても狂言回しを担う少年。事件に怯える家族を安心させるため犯人を捜す。
仗助と康一の親友。彼らと共に犯人探しに奔走する。
本作で『ピンクダークの少年』第3部の連載を終えた漫画家。
事件を目撃した猫の記憶を読み、事件の手がかりを掴む。
小説オリジナルの登場人物
ぶどうヶ丘高校2年の少年。
あらゆることを見聞きしたそのままに記憶する、常人離れした記憶力を持っている。
ぶどうヶ丘高校1年の小説家を目指す少女。琢馬に好意を寄せている。
恋人の秘密を知ってしまったことで殺されかけ、ビルの隙間に突き落とされた女性。
明里をビルの隙間に突き落とした男。建築士。
自宅の一室で「交通事故」により死亡した女性。
関連リンク
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