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蓮見琢馬

はすみたくま

「ジョジョの奇妙な冒険」第4部の外伝小説「The Book」に登場するキャラクター。
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概要

ジョジョの奇妙な冒険」の第4部『ダイヤモンドは砕けない』の本編その後での出来事を描いた小説版「The Book」の主人公。


4部の主人公・東方仗助たちと同じぶどうヶ丘高校に在籍している2年生。17歳。

一人称は「俺」。いつでも学ランを着ており、胸ポケットに万年筆を指している。

常に無表情で、感情のこもらない無機質な喋り方をする。

並外れた執念を持つほか気難しいところはあるが、自分から無闇にスタンドで他者を傷つけることは少な目で、時には自分の我と折り合いをつけて謝る・目的のためかどうか怪しい理由で無難な忠告をする等、改心や交渉の余地を感じさせる性格をしている。


体格は貧弱で動体視力も人並み程だが、身体能力自体は低いほうではなく、とある理由で磨いたナイフ投げの技能や、物理的苦痛に対する耐久力等は侮れない。下記の記憶力やスタンドによる反芻と、幼少時代に行った頭脳に関するテストなどの影響か、自他や戦局を分析する能力も高いが、スタンド使いとの交戦経験はないため、時にはそれが仇になることも。

右肩に馬のような形の痣と両腕に赤い爪痕がある。


ネタバレ

経歴

誕生は1982年6月頃だと思われる。生後間もない頃に神社の境内に捨てられ、施設で育った。

一歳頃まで預けられていた乳児院のあった蓮見地区から苗字を、上述の馬の形の痣から名前を琢馬と名付けられた。

類稀な抜群の記憶力を持つ。その記憶を好きなように正確に呼び起こすこともできるが、それは良い記憶ばかりだけでなく、事故や病気、嫌なものを見たときの記憶も、ふとした時に呼び起こしてしまうため、次第にその良すぎる記憶能力に悩まされ、小学4年生の頃、自殺を試みた際にスタンドが発現した。本人がスタンドを制御できるようになってからは、記憶する事柄をある程度の取捨選択ができるようになった。


ある時、自分の能力によって、自身が母親の胎内にいたときの記憶を見て、母親が自分の父親に当たる男に一年もの間ビルの隙間に監禁されたうえ、そこで命懸けで自身を出産し、母親自身の脱出は出来ず、そこで死亡したことを知る。

それからというもの、自分の父親に当たるその男への「復讐」をするために生きてきた。

個人的に自分のルーツについて調べていくうちに、母親の名前が「飛来明里」という名前で行方不明者としての届けに出されており、母親の両親で自身の祖父母に当たる家の場所についてや、母親を罠に嵌めた女・織笠花恵について、自身の父親に当たる男・大神照彦が双葉という女性と結婚して双葉照彦と苗字が変わり、自分とそう歳の変わらない娘がいることを調べ上げた。

その娘こそが双葉千帆であり、彼女に近づいたのも照彦に近づくためだった。


しかし、織笠が自分について探っていることに気付き、止むを得ずスタンドを発動して殺害したことで、彼女の飼い猫が、飼い主の血に塗れた状態で外に出てしまったことによりたまたま猫に関わっていた岸辺露伴広瀬康一が遺体を見つけてしまい、彼らから追われる身となってしまう。


自分に疑いを持った仗助を能力で殺害しようと試みるが、誤ってその母親の東方朋子を殺しかけてしまう。朋子は仗助の能力で助かったが、自身の親しい人に危害を加えたということで完全に目を付けられてしまう。


その後、双葉照彦に対し、欠陥住宅が絡んだ悪徳商法を始めとする情報をつきつけたうえで、真綿で締め上げるような形で復讐を果たした後、最後に訪れていた図書館で虹村億泰と交戦。慣れないスタンド使いとの戦闘や「ザ・ハンド」の能力に苦戦を強いられるものの、億泰に自身がインフルエンザに罹ったときの記憶が載った【禁止区域】のページを見せ勝利した。


しかしその後仗助がやって来たことにより彼とも交戦。彼に原作でも謎だった「幼い頃自分の命を救ってくれた『リーゼントヘアの少年』は実は仗助自身だったのではないか?」と連載当時のファンの間で語られてきた説を出して仗助を動揺させようとするも、仗助が吹っ切れたことにより失敗。至近距離での戦闘を負傷覚悟で挑むも敗北した。


最後は屋根から落ちそうになるところを仗助に掴まれるもその手を拒否し、上着を自ら脱いで墜落死した。


だが、彼の行った復讐は既に完了しており…


スタンド「The Book」

自分の記憶が書かれた茶色い革表紙の「本」。器物型のスタンド。

『The Book(ザ・ブック)』という名前は、終盤において虹村億泰と交戦した際に、彼のスタンド「ザ・ハンド」を参考に付けられた。

スタンドであるため、いつでも手の中に出したり、また消したり出来る。

ただし琢馬の体から30m以上離れると自動的に消えてしまう。


琢馬が傷つくとThe Bookも傷つくという点はスタンドの基本的な性質に沿っているが、本からページを切り離した場合は琢馬にはダメージがなく、そのページも30m以内であれば消えずに残る。

本の厚みは実在する紙での380ページほどだが、The Bookのページ数は無限。

どこまでめくっても白紙のページが続いている。

なおこの「380ページほどの茶色い表紙の本」という特徴はこの小説のハードカバー版の特徴でもあり、本文中にはその特徴を活かしたメタフィクショナルなギミックが盛り込まれている。


本の中には琢馬自身が生まれてから現在までのあらゆる記憶が現在進行形で綴られている。

言わばこの本に記憶を「移す」ことによって、琢馬は自分の記憶能力に悩まされる日々から開放された。それは「記憶」と「思い出」を切り離すとも表現されている。


特定の過去の出来事に該当するページを読み返すことで当時の状況を完璧に思い出し、まるでその時間にタイムスリップしたかのように自身の中で「再現」し、肉体と精神に文章の内容をその場で体験したかのような影響が現れる。

そのため、どんなに些細な記憶であっても琢馬に思い出せない出来事は基本的に存在しない。

音楽のような視覚以外の情報であっても全て文字に置き換えられて保存されるため、そのページを読み返せば音楽プレーヤーのようにその曲を聴いて楽しむことも出来るという。

また、一度でも成功したことがあるならば、その記憶を再現することでの反復学習が可能。

琢馬はこれにより完全な独学でありながらナイフ投げの技術を完璧に習得している。

この「再現」は本の内容を読んだと同時に強制的に行われる。そのため、琢馬は苦痛を負ったときの記憶などは【禁止区域】と定め、目に触れないようにしている。

また、特定の記述を読むためにいちいち手でページをめくる必要はなく、本そのものがぱらぱらと自動的に目的の記述までめくられていくという機能があるが、めくる方向は「現在」から「過去」の方向に限られるため、古い記憶であるほど辿るのに時間がかかる欠点がある。


また「The Book」を他人が読んだ場合、その他人にも「再現」が行われる。

読者が文章の内容を頭で理解していなくとも、魂は文章の内容を自分の体験であると思い込み、それに引っ張られるように肉体と精神に影響が現れる。

琢馬はこの現象を、本に書かれている文章への「感情移入」と表現した。敵へ【禁止区域】のページを読ませる、などといった方法で攻撃に使うことが出来る。

琢馬本人の経験に依拠しているため、即死級のダメージを与えるようなことはできないが、「すぐに手当てをしなければ死んでいた」というような経験を読ませることで死に至らしめることは可能。

なお「読んだ」といっても内容を認知する必要はなく、文章が視界に入っただけで効果を発揮するが、有効なのはページから2m以内に限られる。


スタンド使いには見えないが、あくまで本を認識できないだけであり、その視界の中にThe Bookの文章が入れば「再現」が行われる。ただし視界が悪い、盲目であるなど文章が読めない状態であれば効果がない。単純な話、目を開けないだけでもThe Bookは無力化される。


関連項目

ジョジョの奇妙な冒険 ダイヤモンドは砕けない TheBook

ジョジョの奇妙な冒険(本編以外)・スタンド一覧


トト神 同じく本の形をしたスタンド

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