こんなちっぽけなクソガキに簡単に名前がバレてしまったんだぜ…
あんたはたいしたヤツじゃあないのさ
概要
『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」及び第5部「黄金の風」(ブラック・サバス戦まで)に登場するキャラクター。
1984年3月28日、M県S市生まれ。
年齢は15歳(第4部当時)。東方仗助の同級生(実写映画版では転校生という設定になっている。ちなみに転校翌日、仗助に名前すら憶えられていない)であり、彼の友人として普段から行動を共にしている。
ストーリーの最初から登場している本編の語り部でもあり、当初は普通の人間だったが、虹村形兆がスタンドの矢に刺されたのがきっかけでスタンド能力に覚醒。仗助や空条承太郎らと共に杜王町にひそむ悪のスタンド使いに立ち向かう事になる。
父親、母親(声:長尾歩)、女子校に通う二つ年上の姉・綾那(声:武田華)の四人家族であり、ペットにポリスという名の老犬を飼っている。
ちなみに、作者がジョジョ以前に執筆していた『魔少年ビーティー』に、麦刈公一という少年が登場する。
顔立ちが康一と極めてよく似ているほか、物語の語り部である点も共通しており、おそらくこのキャラクターがモデルになって誕生したと思われる。
またジョースター家の人間以外で唯一4人のジョジョたちと接触している他、ゲーム「アイズオブヘブン」では、上書きされた世界の4部冒頭相当のシーンで5人目のジョジョと出会っている。
性格
少々気弱で怖がりだが、お人よしで裏表のない性質の持ち主。
当初はどことなく頼りなさげな普通の少年であったが、スタンドに覚醒して仗助たちと行動を共にすることが多くなってからは、彼らの影響を受けて精神的な成長を見せていくことになる。
平素は子供っぽくコロコロと表情をよく変えるが、いざスタンドで戦うときには普段の子供っぽさが抜けて非常に凛々しい顔立ちに変わり、なぜか髪の毛まで逆立つ。その様子は正に超サイヤ人。
頭の回転は割と速く、恐怖に立ち向かう勇気を持ち、危機的な状況でも冷静さを失わずに大胆な行動が取れるという主人公体質であり、第4部において仗助に並ぶ影の主人公でもある。実際、岸辺露伴が彼をモデルに漫画を描きたいと言ったほどである。
山岸由花子には一方的な激しい好意を抱かれて拉致監禁されたこともあって苦手であったが、辻彩との一件で彼女の自分への一途な想いを改めて知り、彼女の想いを受け入れて交際するようになる。
そして最終的には仗助たちばかりでなく、承太郎からも一目置かれて信頼されるようになった。現に承太郎からは終始「康一くん」と呼ばれている、彼が「くん」付けするのは康一のみであることから、その信頼度がうかがえる。
容姿
クセのある短髪に小柄な体格。初登場時はオールバック気味だったが、由花子戦の際、ラブ・デラックスに憑りつかれた髪を自ら切った時から、少し横に広がったブラシのような髪形になった。その後、シアーハートアタック戦にて、怒りで髪が逆立ってからは、その状態が標準となる(ただし、ハイウェイ・スター戦の間のみ、ブラシ頭で描かれていた)。
康一の特徴と言えば「背が小さい」と言えるほどの小柄さで、195cmの承太郎と並ぶと彼の膝ぐらいまでしかないという、高校生らしからぬ小ささである。公式設定では157cmだが、実際はもっと低く描かれている。
体重の方は岸辺露伴との戦いでヘブンズ・ドアーが康一の概要を読み取った際には体重は39.5kg、出生時の体重は2325gと記載されていた。
一般的な男子高校生の平均体重が61kg前後であることを考えれば、その小柄さが明確に分かる。
彼の肉体はどうなっているのだろうか……?
スタンド「エコーズ」
スタンドの矢に貫かれた際、発現した康一のスタンド。「音」や「重さ」に関する能力を持つ。
しかし康一自身は「スタンドの才能が無い人間」の側だったらしく、スタンドが発現する前に矢の力で死に掛けていたが、瀕死の状態からクレイジー・ダイヤモンドで矢によって受けた傷を治療された結果、矢に刺されたという事実だけが残り、スタンドが発現した。
即ち、仗助が治療しなければ康一は死ぬはずだった。
能力は擬音を現実化させること。当初は卵の状態で現れたが、戦いを重ねるごとに成長していった。
詳しくは当該記事を参照。
第4部以降の活躍
第5部「黄金の風」にて、承太郎から汐華初流乃(ジョルノ・ジョバァーナ)の調査を依頼されイタリアへと渡る。この時、露伴からヘブンズ・ドアーの能力でネイティブなイタリア語を喋れるようになっている。ジョルノとの接触後、承太郎に彼の印象とスタンド使いである事を報告し、調査は打ち切りへ。ジョルノからは「康一君」と呼ばれているが実際はこの時点で康一は17歳でジョルノより2つ年上である。
その後、盗まれたパスポートを返してもらうため再度接触。成り行きでジョルノの入団試験に出くわし、ブラック・サバスを相手に共闘する事となる。ブラック・サバスを撃退し、ジョルノに遠隔操作型スタンドの特徴を教えた後は電話で承太郎に「ジョルノ・ジョバァーナは心配するような危険な人間ではない」ということを伝え、接した時間こそ短かったがジョルノにもかつて自身が出会ってきたジョースター家の人間と同じく正義の心がしっかり宿っていることを悟った。その後はイタリア観光をしばらく満喫した様子。
上記のエピソードを最後に康一は物語からは完全にフェードアウトし以降は登場しない。
番外編「岸辺露伴は動かない」の「エピソード#02 六壁坂」では、破産した露伴が彼の家に転がり込んでいる。
隠された力(?)
周囲の人間の身長を縮ませるという本人さえも知らない秘密の力(?)があり、一方的に友人となった小林玉美と間田敏和がその犠牲となっている。
ただし康一本人の身長は伸びておらず、むしろ縮んでいる。
また、ちょっと変わった人から好かれるという人格の持ち主。小林玉美・間田敏和・山岸由花子・岸辺露伴と、康一を酷い目に遭わせた面々はことごとく彼の広い心や勇気に感服して、改心後は好意・尊敬を示すようになっている。極め付けは人外にまで及び、「振り返ってはいけない小道」の無数の手が杉本鈴美の声を真似て騙して振り向かせてまであの世に引き込ませようとしたほど。彼の持つ人徳のなせる業か、はたまた「エコーズ」の隠された能力なのか。
他余談
名前の由来は杜王町のモデル・仙台市の地名である「広瀬通り」もしくは「広瀬川」と、バビル2世の主人公・浩一から。
演者
- 夏樹リオ(黄金の旋風)※ゲーム版未使用音源
- 朴璐美(オールスターバトル)
- 梶裕貴(テレビアニメ、テレビアニメ以降に発売されたゲーム作品全般(ラストサバイバー、オールスターバトルR(ASBR))等、なおASBRではジョニィ・ジョースターと一人二役で担当。))
- 神木隆之介(実写映画)
関連イラスト
関連タグ
東方仗助 虹村億泰 空条承太郎 岸辺露伴 山岸由花子 小林玉美 間田敏和 辻彩