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杜王町

もりおうちょう

荒木飛呂彦作の漫画『ジョジョの奇妙な冒険』第4部「ダイヤモンドは砕けない」及び第8部 「ジョジョリオン」の舞台となる町。
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概要編集

杜王町とは、

  1. ジョジョの奇妙な冒険第4部ダイヤモンドは砕けない」の舞台となる架空の町。「デッドマンズQ」でも登場する。
  2. 第8部ジョジョリオン」の舞台となる架空の町。
  3. ジョジョバー杜王町。愛知県名古屋市にある飲食店。名前の通り、「ジョジョ」シリーズファン向け。

1.と2.はパラレルワールドの関係にあり、つまりは別物なのだが、多くの共通点も身受けられるためまとめて本項で解説する


データ編集

町の花:フクジュソウ

特産品:牛タンのみそづけ


第4部編集

M県S市のベッドタウン。人口は、1994年の国勢調査によれば58,713人。杜王町の位置については「S市内の一部説」と「S市外の独立した町説」がある。詳しくは後述。『デッドマンズQ』では杜王区として登場している。S市のベッドタウンではあるが観光客が多く、年間に訪れる旅行者は20~30万人。


第8部編集

M県S市紅葉区にある町。2011年の人口は47,228人。


ダイヤモンドは砕けない編集

吉良吉影の話によれば、その起源は侍の別荘地があった避暑地であるらしい。現在は、日本のありふれたごく普通の町となっている。


だが、ある事件がきっかけでスタンド使いが多く住む町となっている。

また、この町には奇妙なことに、全国的平均の5倍以上の行方不明者が報告されているという負の記録が記されており、その主な原因は解っていない。


モデルは作者の故郷、宮城県仙台市(仙台は「杜の都」と呼ばれている)。

仙台市は公式でもいわゆる聖地として扱われており、原画展などのイベントの開催地として選ばれている。


作者へのインタビュー編集

仙台市建設局の広瀬川インタビューに杜王町について掲載されている。

  • 生まれ育った仙台は描きやすいしリアリティが出る。ただ殺人鬼の出る話なので仙台市民に迷惑がかからないよう、架空の街「杜王町」を作った。
  • 地理的イメージは宮城県東部にある東松島市のあたり。
  • ベッドタウンとしてのイメージは当時開発が進んでいた泉市(現・仙台市泉区)や宮城野区鶴ヶ谷ニュータウン。

TheBook」において編集

杜王町はS市の外に存在することを明記しており、2000年夏でも周辺自治体との合併をまだ免れているということになっている。


デッドマンズQ編集

S市の中の杜王区と明記されている。なお、吉良吉影の性格設定が第4部とは一部異なっているように思われ、パラレルワールドと解釈することもできる。


ジョジョリオン編集

「ジョジョリオン」では大震災に見舞われており、その際に隆起してきた「壁の目」にてライフラインが寸断、大きな問題となっている。

ごく普通の、しかしどこか不気味な町である。

住人は比較的裕福な小金持ちが多く、文化的にも洗練された町である。一方、人を見下した傲慢な人間も多々おり、どこか冷たい印象を受ける土地でもある。この点は第四部の杜王町とは正反対と言える。


地形編集

第4部編集

に面している。町の中心部は海岸より内陸へ3kmほど進んだ場所にある。海抜標高は平均15m。町の南東部に杜王港がある。

北東部に名所の1つであるボヨヨン岬があり、ここから北の方へ向かうと別荘地帯になっている。

杜王町駅付近が最も栄えているが、杜王港の西にある定禅寺も栄えている。駅の北西側にぶどうが丘高校があり、中等部もここにある。


第8部編集

上述した通り、震災により「壁の目」と呼ばれる謎の隆起物が町に露出した。


名所編集

第4部編集

アンジェロ岩

杜王町定禅寺通りバス停下車3番バス 徒歩1分


日本史上最悪の犯罪者「アンジェロ」の末路。東方仗助のスタンドによって岩と融合させられた姿。

不気味な外見だが、人々からは待ち合わせスポットとして親しまれている。



ボヨヨン岬

杜王港から北へ向かったところにある岬


広瀬康一山岸由花子を助けるため取った行動から誕生した。

「自殺しかけた若い女を岬の岩は、優しくボヨヨンとはじき飛ばした」という漁師の目撃談から広まった名所。

地元の漁師は毎朝無事を祈り『神の岬』と呼んでいる。場所を聞いた漁師が親切だった場合は船で岬まで連れて行ってくれることも。

パラレルワールドを舞台とした「ジョジョリオン」でも「恋人岬」という地名があるのを確認できる。



決して後ろを振り返ってはいけない小道

杜王町勾当台2のコンビニ『オーソン』隣。11番バス勾当台商店街下車


見えない人がほとんどだが、小道に迷い込んだとき、後ろを振り返ってしまうと現世に帰れなくなる。

杉本鈴美のアーノルドが地縛霊としてここで留まっていた。

1980年代から噂となるが、1999年頃にその噂は途絶え、その小道に入り込んだという人も現れなくなった。



送電鉄塔

不要になり捨てられた鉄塔。

ここに、この鉄塔を買い取って全てを自給自足で生活している男「鋼田一豊大」が住んでいる。

実はこの鉄塔は「スーパーフライ」という名のスタンドであり、男は自身のスタンドに閉じ込められている。

鉄塔を出るつもりは無いとのこと。

調味料など生活に必要な物を渡すことで写真を撮らせてくれる。

男の素顔・本名は不明。



イタリアンレストラン トラサルディー

杜王町霊園近く


シェフ「トニオ・トラサルディー」が経営するイタリア料理店。イタリア人に代々受け継がれてきた料理と薬膳を取り入れた料理を出すとのこと。

メニューは「お客様次第(コーヒー・デザート付)」¥3,500-より。

凄まじい現象が起こった後、体調が著しく良くなるとの噂である。

杜王町で採れた食材を使うイタリア料理は絶品で体調も回復することから繁盛しているが、トニオが1人で経営しているためにテーブルが2つしかなく、予約が推奨とされている。


岸辺露伴の家

杜王町出身の天才漫画家「岸辺露伴」の自宅。

ただし、訪れても居留守を使われる。

仗助と露伴のチンチロリン対決の最中に発生した火事で半分焼失してしまった。


第8部編集

カツアゲロード

支倉高校の北にある道路で、正式名称は六壁遊歩道。

別名:デッドマンズ・カーブ。

この道を通過すると何故かカツアゲに遭い、常秀も一度カツアゲに遭った。

カツアゲする者はここの住人であるが一定していない。


六壁神社

定助が、TG大学病院へ行こうとした際に康穂との待ち合わせ場所として選んだ神社。

また、1901年、来日していたジョニィ・ジョースターの遺体が発見された場所でもある。

岸辺露伴は動かない』に登場する六壁坂と似た地名だが、関連は不明。


ジョースター地蔵

その名の通りお地蔵様。

杜王町で死去したジョニィ・ジョースターを偲んで建立されたもの。「ダサい」ネーミングとは裏腹に近所の住民に愛されている名物。


施設編集

第4部編集

ぶどうヶ丘高校

杜王駅西口より徒歩


創立85年の歴史がある私立校。22年前(1977年)S市内から移転してきた。

仗助、億泰、康一、由花子、間田ミキタカが在学する。中等部あり。



杜王グランドホテル

杜王駅より直行バスあり


海岸から駅までの間に農業地帯が広がるが、その境目近くにある立派なホテル。

杜王町に滞在中の空条承太郎が長期宿泊している。プライベートビーチあり。

高級別荘地帯にある趣と歴史あるホテルであり、杜王町を訪れる旅行者の宿として長年愛され、満足できるサービス精神によりリピーター客も多い。ホテル内のレストランで食べられる牛タン料理は、絶品と評判である。

一方で一か月も滞在してる承太郎の顔と名前をフロントが記憶していないなど、サービスがスッとろい面も有る。



杜王町立図書館

名前通りの図書館。ここには声が「エニグマ」と呼ばれる本が眠ると言われている。

この本を読んでいるとまるで視られているような感覚に襲われるという。

実は宮本輝之輔というスタンド使いが仗助によって本と融合させられた姿である。

岸辺露伴は叫ばない』のエピソード「血栞塗」にもS市の図書館が出てくるが、同じ場所かは不明。



カフェ・ドゥ・マゴ

杜王駅東口駅前広場


オープンカフェ併設のカフェ。ここのチョコレートパフェは恋人達に人気。



カメユーデパート

東日本最大のデパートチェーン、カメユーグループが経営するデパートの店舗。

杜王町の駅前にある。元ネタは西友グループなどか?

100円毎に亀のマークが描かれたシール、通称「ブルースタンプ」を1枚くれるサービスをしている。

こちらの元ネタはおそらく実在している「ブルーチップ」スタンプだが、集めると

景品と引き換えられる元ネタに対し、直接現金にキャッシュバックできるのが特徴である。

小額だと思って捨ててしまう人も多いようだが、仗助はしげちーに街中から捨てられた

金券をかき集めさせて6万円以上の金額を得た。



コンビニエンスストア オーソン

杜王町勾当台2に存在するコンビニエンスストア。

業界大手のチェーンであり、ホットスナック一口から揚げが好評とのこと。

元ネタはもちろん「あなたのマチのほっとステーション」ことローソン

また、コラボレーションとして実在する「ローソン仙台柳町通店」が「オーソンS市杜王町店」として期間限定で営業していた事もあった。



くつのムカデ屋

靴の販売店。副業として簡単な衣服の縫いかがりもやっており、吉良吉影がスーツのボタンの縫い付けを依頼していた。

なお、同名の店舗が仙台市に実在しており、依頼すれば「吉良吉影」の名前と「ボタン代」の科目名で領収書を切ってくれる。



パン屋「サンジェルマン」

杜王駅から伸びるグリーンロードを歩いて1分の所に位置するパン屋。独自の製法と石窯で焼いたパンにこだわりを持ち、学生やOLなどの幅広い層から支持され、特に11時に焼き上がったパンで作るサンドイッチは、昼食時には必ず売り切れるほどに人気がある。アニメ版では「サンジェルメン」。



二つ杜トンネル

杜王町とS市をつなぐ国道に存在するトンネル。嘉永五年(1852年)開通。昭和58年(1983年)修復。全長450m。

トンネル内はカーブしているために反対側の道路が見えず、夜道の灯りが少ないために交通事故が絶えないうえ、不気味な雰囲気からも心霊スポットとして若者の間で有名である。



第8部編集

TG大学

杜王町内にある大学。国公立大学なのか私立大学なのかは不明。

大学病院があり、吉良・ホリー・ジョースターはここに入院している。

モデルは仙台市内にある東北学院大学(略称:TGU)だと思われるが、東北学院大学には医学部は存在しない。



支倉高校

読みは「はぜくらこうこう」。ミキタカの苗字と同じ学校名である。

常秀曰く、「偏差値は結構いい」「自分の知ってる者に悪そうな者はひとりもいない」とのこと。

カツアゲロードの南に位置しているらしい。

付属の小等部がある。



岸辺露伴は動かない編集

ヒョウガラ列岩

良質なクロアワビの産地。東方一族の所有する土地であるらしい。

露伴とトニオがアワビの密猟のためにここを訪れた。

後に、『ジョジョリオン』の杜王町のマップにも同名の場所が追加されており、それを見る限りでは恋人岬の北、東方家所有の果樹園の海岸沿いにある。ある人物の台詞によると、昔から良質なアワビの産地として有名だったらしい。



岸辺露伴は戯れない編集

夕柳台

杜王町の駅の西側、山手の方にある住宅地。

以前は子ども連れ等多くの人が住んでいたようだが、ある出来事を境に人や動物までもが寄り付かなくなり、現在では老人たちが住んでいるのみとなっている。



杜王情報通信大学

町内にある歴史ある名門の私立大学。

就職率も高く、オープンで明るい校風とも相まって生徒数は割と多いとのこと。

生徒数の増加に伴い、新校舎を増築したが、そこで学長が変死体となって発見されるという事件が起こり、露伴が調査に赴くことになる。


余談編集

  • 杜王町がS市の中に存在しない説の根拠

その1「S市のベッドタウンである」という説明

杜王町はS市のベッドタウンであるとされている。通常「○○のベッドタウン」とは「○○の外」にあるものである。例えば、「横浜のベッドタウン」ならば、それは横浜市の周辺自治体である。例外は「東京のベッドタウン」として東京西部が挙げられる事であるが、これは東京23区を狭義の東京とし、東京西部をその外であるという考えに基づいていると思われる。


その2「町のマーク」がある

市の内部にあって単独のマークを持てる行政区分は「区」だけであり、「町」は持つことはできない。「町」がマークを持てるのは市と同等に単独で存在する場合のみである。よって、これも杜王町がS市の外に存在する根拠になる。ただし、『ジョジョ』内での日本が現実の日本と違う法律によって運営されていると考えるならば、この「その2」は必ずしも論拠にはならない(たとえば、杜王町の人口について「1994年の国勢調査」が記されているが、現実の日本では1994年に国勢調査は行われていない。5で割り切れる年のみ国勢調査は行われる)


以上の理由から、原作からは「杜王町はS市の外に存在する」ことが読み取れるが、原作で正確な住所表記が存在しなかったためか、集英社さえ広告の類で「S市杜王町」と表記している。「杜王町はS市の外に存在する」説を採用しているのは「TheBook」ぐらいなものである。


なお、杜王町がS市の外に存在するとした場合、その場合の住所表記は「M県○○郡杜王町」になる。2016年現在仙台市の隣接郡は宮城郡、黒川郡、柴田郡、加美郡であり、1989年に仙台市に吸収合併され消滅した隣接郡には名取郡がある。「杜王町がS市の外に存在する」説を採用する人はM郡、K郡、S郡、N郡、お好きな物をどうぞ。



対戦ステージとして登場。

吉良吉影と東方仗助らが最終決戦を繰り広げた住宅街が再現されている。

また、雷が落ちてくるギミックがあり、それに接触をするとダメージを受けるが、音石明のみその雷に打たれることで戦闘に必要な電力ゲージを回復することができる。

他にも、第8部の東方定助が発見された「壁の目」もステージとして登場する。



  • オーソン

2020年に『荒木飛呂彦原画展 JOJO 冒険の波紋』の開催を記念したLAWSONとのコラボにより、「OWSON」が期間限定で出現した。



  • 作者による本町の立ち位置

作者の荒木飛呂彦氏は第4部終了後に『杜王町は、僕の中ではずっとあのままです。だから仗助があの後どうなったか、とかもまったく考えていないです。「永遠」の杜王町ですから。』とジャンプリミックスのインタビューで発言している。第4部のノベライズを執筆した乙一氏との対談で、仗助のその後や進路について質問された際にも「(最終話の時点で)世界は閉じてて永遠の時を刻んでいるから。だからこそ、乙一さんが書けるんですよ。どこかに出てきちゃだめなんです」としており、杜王町は永遠の世界であるというこだわりが感じられる。



  • M県S市

2013年時点で「M県S市」がイニシャルの市町村は、宮城県仙台市の他に宮城県塩竈市・宮城県白石市・宮崎県西都市・三重県鈴鹿市・三重県志摩市が該当する。


関連項目編集

ジョジョの奇妙な冒険

ダイヤモンドは砕けない ジョジョリオン


アンジェロ岩 オーソン 振り返ってはいけない小道

壁の目 カツアゲロード TG大学病院


ようこそ杜王町へ

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