アメリカのローソンミルク社が展開していた牛乳店、ミルクショップローソンを祖に持つ(店舗ロゴに牛乳缶があしらわれているのはこのため)。1974年にダイエーと提携する形で日本進出、1975年に「ダイエーローソン」として一号店が開店した。現在は三菱商事の子会社(株式保有比率約50％)。NTTドコモが第4位株主(株式保有比率約2％)。過去に任天堂が大株主だった時期もある(後述)。2024年には三菱商事とKDDIが資本業務提携を結ぶこととなった。

元祖となったダイエーローソンはどちらかと言えば惣菜店に近い構成であり、この流れから初期より店内調理系ファーストフードに強い。中でも味付け鶏唐揚げを紙パックに納めた「からあげクン」が軽食・惣菜として根強い人気を誇る。

また、オンライン端末「Loppi」を早い段階から投入していたことでも知られる。チケット予約サービスとしては当初からの定番である。現在ではデータ販売端末を兼ねており、初期には任天堂のスーパーファミコン・ゲームボーイ用ソフトの販売も行われていた(ニンテンドウパワー)。2002年2月25日から05年8月中間期末まで、任天堂はローソン株約3％を保有し第4位株主だった。資本提携ではなく任天堂が投資目的で保有していた社債が株式に転換されたもので2005年に売却した。

各種特化型店舗が多いのもローソングループの特徴である。代表的なものとしては100円ショップ系である「ローソンストア100」(「ショップ99」からの業態変更)、ロハス志向を前面に押し出した「ナチュラル・ローソン」、地域特化型の「ローソン・プラス」、公共・インフラ系サービスとの連携を強化した「ポスタル・ローソン」・「ハイウェイピット・ローソン」・「ローソン・セルフスタンド」などが挙げられる。

2021年には書店を併設した新ブランド「ローソンマチの本屋さん」も展開。

ポイントカードとしてPonta(ポンタ)の利用が可能。購入金額に応じてポイントが貯まる。

国外では中華人民共和国に1996年に日本のコンビニとしては初の進出を果たし、2011年にインドネシア、2012年にアメリカ・ハワイ、タイに進出。国外店舗では中国が大半を占めている。

【中国のローソンで日本人が1日バイトをしてみたら】

因みにアメリカの本家ローソン（ローソンミルク社）はその後「デイリーマート」に転換、のちにカナダの「アリマンタシォン・クシュタール」（カナダ・アメリカでコンビニ「クシュタール」を運営）に買収された上でサークルK（運営会社はアリマンタシォン・クシュタール傘下）に転換したがローソンブランドの商品も転換した店で販売している。

ポイントカード

当初はローソン限定のクレジットカード(ローソンパス)のポイントとしてスタート。

その後ローソンパスはVISA加盟店で使用できるクレジットカード(ローソンパスVISA)となり、現在はJALと提携したJMBローソンパスVISAも発行している。

03年からはTポイントと提携。ローソンでTポイントを貯める、Tポイントをローソンの支払いに使用(Loppiでお買い物券を発券)することができた。

06年12月19日、増田宗昭(TSUTAYA創業者)がローソン社外取締役を「一身上の都合」で辞任。

07年1月23日、クレジット機能なしのポイントカード「マイローソンポイント」スタート。

07年3月31日、Tポイントとの提携終了。11月ファミリーマートがTポイントに参加。

09年10月27日、10年3月開始の「Ponta（ポンタ）」へ昭和シェル石油（現：出光興産）、ゲオと参画を発表。従来のポイントサービスはPontaへ統合。

災害に即応

阪神大震災発生時には当日7時には対策本部が立ち上げられ、夕方には水15万ケース、即席麺10万ケース、おにぎり30万個の特別輸送が行われた。ダイエー中内功会長は極限状態において補給路が安定していることが如何に人心を救うかということを熟知しており、「明かりをつけ続けろ、人が来る限り店を開け続けろ」と厳命したという。

ダイエーグループから離脱した後に発生した東北地方太平洋沖地震においても、関西で生産しているおにぎりを被災地に届けるための特別編成が行われた他、翌4月には移動販売車「モバイルローソン」を現地に投入している(同震災ではダイエー自身も対策本部をいち早く立ち上げ、旧ダイエー仙台店は早い段階で復旧、被災者の物資補給拠点として重宝された)。

店員ユニフォーム

2015年現在のユニフォームは5代目。

2016年3月から順次6代目に更新予定。

ローソンとアニメ、「どうでしょう」

変わった所では、アニメ・ゲーム関係とのタイアップキャンペーンが多いのも特徴である。

アイドルマスター、魔法少女まどか☆マギカ、新世紀エヴァンゲリオン(新劇場版)、けいおん!、ラブライブ!、テニスの王子様、艦隊これくしょんなどが著名例。特にノベリティにクリアファイルが混ざった場合は日本各地のローソンが戦場と化すことが多い。ノベリティ対象商品に「ユンケル」が指定され、キャンペーン開始時刻から数分で棚から消えたという例もある（「ローソン鹿島」も参照）。その一方で、都心以外のエリアやキャンペーンの作品によっては希望があるので最後まであきらめてはいけない。

近年ではスーパー戦隊シリーズとプリキュアでスタンプラリーが劇場版公開に合わせて行われている。なお、仮面ライダーは残念ながらセブンイレブン独占に近い為か、こちらの対象には加わっていない（が、2018年には何と仮面ライダービルドが予想外の参戦）。

登場人物がローソンで買い物していたり、ローソンのユニフォーム(あるいはそれをイメージした衣装)を着ているイラストが描き下ろされることも。

例：Go!プリンセスプリキュア（2015年）

かつてサンクスでは、コミケの時に国際展示場駅前の店舗が、そうでない時は秋葉原にほど近い神田明神の店舗でネット上で話題になったことがあったが、いまはそれら店もローソンとなっているのもこれが大きい…かも。（C81とC82の間にオーナーはそのままに転換した）

コミケ期間中に「1日当たりの日本最大売り上げ」を上げる店舗として国際展示場駅前店が報道されたことも。コミケという戦場の補給拠点である上に、ここぞとばかりアニメグッズやタイアップ商品が大量投入されるため「コミケ会場外の企業ブース」と呼ばれることもしばしば。ちなみにコミケ当日の看板には「コミックマーケットへようこそ！」と日替わりでキャラクターが登場しているのでここもチェック。

2020年10月の鬼滅の刃無限列車編の映画公開に合わせ大型コラボを実施した。

また、水曜どうでしょうを始めとするチームナックス関連番組についてはDVDやグッズの販売を（実質的に）独占しているため、「どうでしょう」DVDの発売日前後はファンがローソンに押し寄せ（青屋敷へ討ち入り）、酷いとアニメ関係のキャンペーン以上の混雑になることも。

他社コンビニが行うアイドルコラボも単発的に行われる事もあるのだが、アニメコラボと比べると激戦区ではない。場合によっては他社ではなくローソン独占もある。

(場合によっては即完売などもあり得るが、稀なケース)

ブランドを殺さない吸収合併スタイル

激戦が著しいコンビニ業界であるが、当然その競り合いに負けたコンビニも数多く存在する。

そういう場合大体は他コンビニに転換されブランドも完全消滅する事が多い一方、ローソンは跡地のコンビニのブランド商品を一緒に販売するブランド吸収合併スタイルを取る傾向にある。

例えば、かつてあったスリーエフはローソンに建て替えられているが、スリーエフの名残を完全に消す事はせず「ローソン+スリーエフ」という新型の提携店舗で出店している。

2018年夏に全店舗が閉店したセーブオンについても、ほとんどがローソン単独での建て替えとなったが、ごく一部の店舗では「LAWSON Partners SAVE ON」としてセーブオン時代の看板商品を販売継続。ポプラも完全に消滅したわけではないが単独店舗はほとんどなく店舗の多くが「ローソン+ポプラ」で営業されている。

ローソンとpixiv

当pixivでも、テーマカラーである青と白のストライプが印象的なユニフォームを着ているイラストが多い。

また、pixivとのタイアップで、マスコットキャラクター「*あきこちゃん」のデザインコンテストも行われており、生み出された「あきこちゃん」は後のVocaloidとのタイアップキャンペーンにおいて「あきこロイドちゃん」としてテーマソングを歌い上げている。この関係か、二次創作界隈でコンビニが描かれる際はローソン(またはローソンをイメージしたと思われる店舗)が登場することが多い。