概要
一般にはおおむねOsakaMetro御堂筋線・北大阪急行電鉄の江坂駅が最寄り駅となる地域を江坂という。吹田市の都市計画などの政策では、江坂町一丁目～四丁目、江の木町、垂水町一丁目～三丁目、豊津町、広芝町、芳野町を「豊津・江坂地域」としている。
なお、豊津町は江坂駅の西側に面する町域であり、当地域の東端にある阪急千里線豊津駅とはまったく異なる場所である。また、江坂町五丁目は、名神高速道路の北側で国道423号（新御堂筋）の東側の地域である「千里山・佐井寺地域」に分類されている。
「江坂」と名の付く施設（ビル・マンション、店舗など）は、上記の各町域のほか、糸田川を越えた東側の南金田一丁目・二丁目、金田町に見られる。
ただし、垂水町一丁目の東部、垂水町二丁目は当地域の東端にある阪急千里線豊津駅が最寄り駅となるため、「江坂」と名付けられた施設は少なくなる。
大阪市の副都心と称される地区だが、その繁華街は南北に長く、東西方向にはあまり厚くない。特に豊津第二小学校より西側では再開発がされておらず、昔からの一戸建てやアパート等の多い住宅地が広がっている。一方、東西にはビジネスビルが多く建っており、ダスキン（ミスタードーナツ）、エースコック、スシローなどの本社が構えている。かつてはなか卯や一時はダイエーの本社もあった。
大阪都心部へ近いのに加え、周囲に大学や予備校が多いこと、また首都圏などからの単身赴任・転勤族も多いことから、単身者世帯の比率、賃貸共同住宅の比率は市内の各地域で最も高く、人口増加が続いている。
ちなみに江坂を開発したのは東京の東急グループであり、東急ハンズが関西に初進出した場所でもある。現在もハンズ江坂店として営業している。大阪万博をきっかけに沿線が発展、新大阪駅からの至便さ（新大阪界隈は地盤が緩いのと伊丹空港に近い関係で高層ビルを建てられない）と土地の安価さに目をつけた在京企業の支店も数多く進出した。
また、江坂の江は江戸から取ったという俗説が広まっている（元は榎阪という荘園だったが、そこから江阪となり、昭和に江坂町となった）。
交通
国道423号（新御堂筋）と国道479号（大阪内環状線）の交点（この交差点の名称は広芝町）であり、車線が多いにも拘らずしばしば渋滞している。また、路肩に線が引かれていない箇所があったり、路肩駐車のクルマも多く、バイクや自転車には走りにくい道となっている。新御堂筋と内環状線以外は、2車線以下の細い道路が多い。
また地下鉄御堂筋線が大阪市都心から伸び、江坂駅を介して北大阪急行と直通運転する、交通の要衝である。
SNKの町・江坂
本社やネオジオランドがあった場所で、移転前の旧社屋入り口前では様々な新作SNK作品のプロモーションがショーウィンドウ越しに観れた(KOFXIの家庭用追加江坂ステージは向かいの歩道から国道429号を挟んでこの旧本社屋のショーウィンドウを背景として映している)。
新SNK（旧SNKプレイモア）になってからも2023年3月までは本社屋がこの江坂にあった(現在の本社は大阪市淀川区の新大阪駅近くに移転)がプロモーションは観られなかった。
旧SNK公式サイトに存在した「続KOF用語辞典」の中では「景観に落ち着きがなく、半年で雰囲気が変わる。水がまずい。うまいメシ屋が少ない。その上高い。昔あった王将は社員慰安旅行に行ったままつぶれてしまった。開発ビルはガソリンスタンド跡地で、経営者は依然として行方不明、など楽しいことがいっぱいの聖地。」と紹介されていた。
KOFのステージ(ほぼ草薙京のチーム)にもなっており、KOFファンにはここが江坂の一番分かりやすい現存ステージ元ネタ場所である。
この地をイメージした曲に、「ESAKA」などのBGMがあり、KOFを代表する名曲として知られる。
ちなみにKOFの世界ではKOFXIII後に再開発が行われたらしく、大阪市民も真っ青の巨大都市NEO江坂に生まれ変わっている。
