1990年代前半~中盤までに起こった格ゲーブームによって莫大な利益を得たSNKはイケイケの多角経営に乗り出し、その一環として自社直営のゲームセンターを本拠地である大阪の江坂近隣にオープンさせた。
ほど近い位置に1号店~3号店が並んでおり、江坂駅周辺はSNKの企業城下町として格闘ゲーム・アーケードゲームファンの集まる聖地と化した。
KOFシリーズでもこの江坂周辺をステージ背景として登場させる等していた。
その後、フジテレビがお台場に本社移転したことを切っ掛けに様々な企業が便乗してお台場へ進出したブームに乗り、SNKも「ネオジオワールド東京ベイサイド」を開店させた。
当初は派手にタイアップを行ったり宣伝を流して多くの客を集めたものの、当時のお台場には同様のアミューズメント施設がひしめいていた事や、同年にリニューアルした「よこはまコスモワールド」に客を取られる等の影響で開業直後の勢いは長くはもたずわずか2年で閉店。
ネオジオワールドと言いつつも、ネオジオとはあまり関係のない外注のアトラクション等が中心となっていた事なども災いし、72億円の特損を出したとされる。
他地域への進出失敗に加え、ハイパーネオジオ64やネオジオポケットの失敗、そして格ゲーバブルの崩壊などに対応できずSNKは2001年に倒産。
これと同時にネオジオランドの名を冠したゲーセンは急速に姿を消した。
SNK倒産後は後継会社となったプレイモア(後のSNKプレイモア)が江坂のネオジオランド各店の経営を引き継いでいたが、それも順番に閉店していき2005年には最後まで残っていた2号店が惜しまれながらも閉店。
一つの時代が終わりを告げることとなった。
『ネオジオバトルコロシアム』ではネオジオゲームの住人達が暮らしている世界の名前として「ネオジオランド」という言葉が使われている。
グッドマン率いる軍産複合体「WAREZ」が暗躍しており、各地でリゾート開発のための地上げや生物兵器の製造等が行われていた。