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概要
メタルスラッグとはアイレムから独立して設立されたナスカが開発、SNKが販売した2Dアクションシューティングゲームであり、またゲーム内でプレイヤーキャラ達が駆る高性能一人乗り用小型戦車の名称である。略して「メタスラ」。直訳すると金属のナメクジとなる。
ドット絵の緻密な職人芸や、古今東西の映画のパロディーをふんだんに盛り込んだストーリー展開で知られ、NEOGEOの時代から現在に至るまで新作が発売されている人気シリーズである。
最近では怒シリーズからラルフ・ジョーンズ、クラーク・スティルが、KOFシリーズからレオナ・ハイデルンがゲスト参戦しているほか、タワーディフェンスゲームであるメタルスラッグディフェンスからは草薙京、二階堂紅丸、大門五郎など格ゲーキャラが参戦し、メタルスラッグアタックからはスコーシャ・アムンゼンやレッド・ゴブリンなどのオリジナルキャラが多数登場した。アタックに至ってはオリジナルキャラの総数が100名以上にもなる。
ちなみに、本作の筐体は駄菓子屋や旅館によく設置されているゲームとしても知られている。
シリーズ
- メタルスラッグ(初代)
第1作目。
近未来、デビルリバース・モーデン元帥率いる反乱軍が軍事クーデターにより世界を掌握、生き残った正規軍隊員は反撃の機会を窺い、極秘に一人乗り高機動戦車「メタルスラッグ」を開発するが、それを察知した反乱軍に試作品を奪われてしまう。試作品の奪還とモーデン討伐のため、2人の兵士に特命が下った!…というストーリー。
『2』以降と比べ比較的ミリタリー色が強いのが特徴。
1人プレイと2人プレイとでエンディングが違い、2人プレイのエンディングはカラオケ風となり、さらにNEOGEO版以外では冨永みーな女史の歌が流れる。
- メタルスラッグ2
第2作。
壊滅させたはずのモーデン軍だが、世界各所で怪しい影が蠢いていた…というストーリー。
ナスカがSNKに吸収されたため、今作より開発もSNKとなっているが、開発チームごとSNKに編入しているのでスタッフは実質変わらない。
ゲーム内容では女性キャラのエリとフィオが参入し、自機を自由に選べるようになった。
また、クリーチャーなども登場するようになり、エンターティメント作としての色合いが強くなった。
- メタルスラッグX
第3作。
『2』のマイナーチェンジ版だが、新たな敵や武器を実装し、敵やアイテムの配置が変更されており、全く別のゲームとなっている。
- メタルスラッグ3
第4作。二度にわたるモーデンの反乱は正規軍特殊部隊の活躍により失敗に終わった。しかし世界各所での巨大生物、異変生物の目撃例、謎の飛行物体、異常現象、まだモーデンの野望は潰えていない!…というストーリー。今回の敵は生物系の敵がメインである。
『3』を出してしばらく経った後にSNKは倒産したため、本作がSNK時代での最後のシリーズ作品となった。
そのため、この作品までがいわゆる「旧作」となる。
- メタルスラッグ4
第5作。
この作品よりSNKプレイモアからの発売となる。開発はノイズファクトリー、販売はサン・アミューズメント(後にSNKプレイモアに合併・吸収された)。資金提供を韓国のメガエンタープライスが行った。
今作ではモーデン軍と世界中のコンピューターを乗っ取る事ができるコンピューターウィルスを入手したテロリストのアマデウスとの戦いが描かれる。ファンの間では最駄作と呼ばれてしまっている作品。背景やボスなど過去作品の使い回しがほとんど。
音楽は田中敬一が担当。
- メタルスラッグ5
第6作。
この作品ではモーデン軍ではなく、正規軍よりメタルスラッグの機密を奪った武装集団プトレマイック・アーミーが敵となる。開発はSNKネオジオ(これまた後にSNKプレイモアに合併・吸収された)。販売はSNKプレイモア。
スライディングを導入し、事故死が多発。武器の種類が少なく、ストーリーもよく分からないのでファンには不評だったがBGMと通常ボスのデザインに関しては割と好評だったのでもったいなかったと言われている。
音楽は『4』と同じ田中敬一が担当し、メタル・ロック色が強い。
- メタルスラッグ6
第7作。
時系列で言えば『3』と『4』の間となり、ストーリー開始時の敵はモーデン軍となる。基板は従来のNEOGEO・MVSに代わり、サミーのATOMISWAVEでリリースされた(と同時に日本国内におけるATOMISWAVE基板及び現時点でのAC最終作となった)。「怒」、「KOF」両シリーズからラルフ・ジョーンズとクラーク・スティルが参入の他、従来作のセオリーを覆す3つのシステムを実装している。
まずはウェポンストックシステムである。これは2つの強化銃を所持する事ができ、自由に持ち変えられるというシステム。また、このシステムの為か、強化銃の装弾数が約半分に減らされている。
次にラッシュブラスターシステム。これは敵にダメージを与える事でゲージが蓄積し、その量により敵撃破時のスコアに倍率がかかるというもの。最大16倍+16倍中は敵を倒すとコインが出現するというシステムの為、従来ではありえないスコアが叩き出されるようになった。
そしてキャラクターの特殊能力である。マルコ→ハンドガンの威力2倍といった具合に、各キャラクターに特有の能力が備わったが、稼ぎ以外は愛でキャラクターを選ぶのが漢である。なお、『5』で不評だったスライディングは削除された。
- メタルスラッグ7
第8作。
アーケードではなくニンテンドーDSでの登場となったが、外伝やスピンオフではなくナンバリングタイトルである。
舞台は巨大産廃処理施設「スクラップ島」。ゴミの山に潜伏したモーデン軍の目的とは…というストーリー。
今作では現代のモーデン軍と未来のモーデン軍が相手である。『1』以来となる人間対人間という構図となっており、久しぶりに戦争物となっている。
軍人コンビ、ウェポンストックシステム、ラッシュブラスター、キャラクター能力等のシステムは『6』の物が引き継がれているが、武器の装弾数は装弾数は『5』以前のものへと戻されている。前作と同様にコンバットスクールモードも搭載。
開発には後にエルシャダイを産んだイグニッション・エンターテイメント・リミテッドが関わっている。
- メタルスラッグXX
第9作。
『7』のマイナーチェンジ版。機種はPSP、Xbox360(XBLA)、PS4(PSN)、PC。『X』から10年ぶりのコードネームタイトルとなる。
『7』で削除されたステージ分岐や2人プレイ機能が復活している。
また、DLCを購入することにより、追加でレオナ・ハイデルンが参戦する(機種によっては最初から収録)。
- Metal Slug: Awakening
第10作。2024年に『XX』から約15年もの歳月を超えてスマホ又はPC向けで登場。
過去作と同様のモードのほか、ワールドアドベンチャー、複数人同時プレイ、ローグライク等のさまざまなモードを搭載。
スピンオフ・移植
ネオジオポケット、GBA、PS2でシリーズを題材としたスピンオフ作品が登場している。
また、初代~6・Xの7作品を1ディスクに収めた「メタルスラッグ コンプリート」がPSP、PS2、Wiiで発売中。
ちなみにGBAで初代~3までが移植される予定だったが、開発中止となっている。
捕虜
道中には敵の他、捕縛された捕虜が配置されており、ショット(散弾をぶち込もうが火炎放射器で焼こうが、きれいに縄だけほどける)や格闘で開放した後、接触することで救出となり、アイテムや強化銃(後述)をシマパンツの中から出してくれる。また、救出後ミスすることなくステージをクリアする事で、救出人数に応じて得点ボーナスを得る事ができる。
ちなみにニコニコ動画のコメント等では「ジジィ」呼ばわりされる事が多いが、彼らは一兵卒、及び前線での補給の為わざと捕まった工作員であり、捕虜生活により髭が伸び放題になっているだけで、別に高齢なわけではない。
またこの他にも、捕虜扱いのキャラクターとして戦場を放浪する相川留美、相川まどかの相川姉妹、何故か捕らえられており、救出するとシークレットサービスがアイテムを置き、去っていく「大統領」、ストーリー上味方となるマーズピープル、スーツ姿のサラリーマン(この2者は専用のドット画が用意されている以外、通常の捕虜と変わりない)、氷漬けにされたモーデン兵(アイテムを所持していないが、得点ボーナスにはなる)などがいる。
その他、まれに一文字百太郎というキャラクターがマップに配置されており、気功弾や格闘で支援してくれる。
登場キャラ
プレイヤーキャラ
本名、マルクリウス=デニス=ロッシ。26歳。正規軍PF隊少佐・第一中隊隊長。本編の主人公。
イタリア系アメリカ人でPC、というかソフトウェアオタ、平たく言えばハッカー。TONKO氏のイラストだと天然パーマ風味だが、森気楼氏のイラストだと直毛っぽく描かれている。『6』では他メンバーより初期銃(ハンドガン、難易度によってはヘビーマシンガン)の威力が2倍、『7(XX)』ではそれに加えバーストショット(移動を停止してオート連射。ほとんどの強化銃に対してヘビーマシンガンのような高速連射が可能になる。近接攻撃はできずモビルサテライトなどの攻撃アイテムは発射停止する。)が使えるようになった。
本名、ターマイクル・ロビング三世。正規軍PF隊大尉・第一中隊副隊長。26歳。
北海道出身のバイクチューナーを目指す若き板金職人。サングラスがトレードマーク。その趣味がメタルスラッグの操縦にも活かされているのか、『6』では乗り物の性能が向上し攻撃力・耐久力が強化、副砲の射撃方向固定(バルカンフィックス)も可能。『7』ではそれに加えバルカンフィックス時の連射力上昇、スラッグの砲弾補給数が上昇し、「蹴り」によって乗り物の耐久力をランダムで増減させる能力が追加された。 『4』では背景とデモのみ登場。
本名、フィオリーナ・ジェルミ。正規軍情報特殊部隊・スパローズ上級曹長。23歳。
ジェノヴァ出身。富豪軍人の娘なのか、おっとりな性格でゲーム中に何もせずに立っていると敷物を引いてサンドイッチを食べ始めるという、天然っぷりを見せてくれる。エリとフィオが幼虫やカタツムリの吐く強酸を浴びると、なぜか服だけ溶けるという妙なサービスシーンがあった。また、アジラビア兵の投げたサーベルに当たると、独自の動きで倒れる。『6』『7(XX)』では強化銃の弾数を1.5倍保有でき、スタート時からヘビーマシンガン(イージーモードなら通常弾としてBIGヘビーマシンガン)を使える。
性能はもちろん、メガネ・巨乳・天然と萌え要素満載なキャラなため人気が高い。
携帯アプリ版の『M1』『M2』では主人公にも抜擢された。
本名、笠本英里。正規軍情報特殊部隊・スパローズ二等軍曹。広島県出身。21歳。
元ストリートチルドレン。メンフィスの爆弾娘の異名を持つが、広島出身だったら「広島の炸薬プラント」の方が似合う気がする。『4』では背景とデモのみ登場。爆発物のスペシャリストで、『6』『7』では手榴弾の所有数および補給量が倍になり、上下方向への投擲やより遠くへの高速遠投が可能。『名前を反対から読むと女優の「ともさかりえ」となるが、彼女との関連は不明。
↑右の方
正規軍PF隊・軍曹。
テコンドー(ただし使うと動きが止まる)を武器に戦うアメリカ系韓国人隊員。20歳。
『4』にのみ登場。夏休みの課題に対ウイルスのワクチンプログラミングを提出するほどのコンピューターの知識を持つ(余りにも高性能なため、提出された学校側は現在も市販のものではなくそのワクチンプログラミングでウイルス対策をしている)。テコンドーの使い手で、近距離格闘では足技も披露するが、ゲーム中では近接攻撃の隙が大きくなる上シールド兵に対しては盾だけしか攻撃できないというデメリットになっている。『4』におけるコンピューターウィルスの正体に気づいているらしい。
正規軍スパローズ隊員。フランス出身の兼業軍人。18歳。
トレバーと同じく『4』のみ登場。本業はモデルで、従軍により体力を使って太らない事を目的として正規軍に入隊した。その割にしっかり太る。近接攻撃がスタンガンになっており、機械系の敵にもダメージを与えられる(ただし近接攻撃の出る条件は他のキャラクターと一緒なのであまり意味がない)。口癖は「これって美味しい?」。2011年現在、シリーズ最年少プレイヤーキャラクターでもある。
↑左がラルフ大佐(右がクラーク少佐)
『6』以降で登場。アメリカ出身。39歳。『怒』や『KOF』にも登場している南米傭兵部隊大佐で元アメリカ軍特殊部隊隊長。クラーク少佐とは旧知の戦友。
メタルスラッグの概念を壊した性能の持ち主で、近接攻撃やザンテツソードのスピードが他メンバーより早く、壁や戦車などの無機物も攻撃できる。また、一回だけ敵に攻撃を受けても残数を失わないが、それ以降は地上での移動速度が若干低下する。ただし、攻撃によっては一撃で倒れる場合もある。特殊格闘攻撃として戦車も高速で破壊可能なバルカンパンチを使う事が出来る。他のキャラクターと比べて強化銃と手榴弾の補充数が少ない。
↑右がクラーク少佐(左がラルフ大佐)
『6』以降で登場。アメリカ出身。34歳。『怒』や『KOF』にも登場している南米傭兵部隊少佐で元アメリカ軍情報将校(他作品と異なるのは時系列、及びレギュラーキャラとの年齢差による物とされる)。
ラルフ大佐の頼れる相棒。全キャラ中ショットの速さが速く、ヒット時に無敵が発生して連続して決めることにより得点も上がるスーパーアルゼンチンバックブリーカーを特殊格闘攻撃として使える。スコアラー御用達のキャラ。
南米傭兵部隊隊員。ラルフ大佐&クラーク少佐が所属する傭兵部隊の指揮官の養子で自身も隊員である。
携帯アプリ版で初登場。『XX』ではDLCを使用することにより追加される(機種によっては最初から使用可能)。
ハンドガンの威力が強い、手榴弾の所持数が少し多い、ミスをしても武器を失わない、必殺技のムーンスラッシャーを使うという特徴を持つ万能なキャラ。
敵キャラ
本名、ドナルド・モーデン。カナダ出身。
シリーズを通しての敵役、元正規軍司令官、反乱軍(モーデン軍)元帥。
『1』では反乱軍の総大将らしくロケットランチャーを担いでボスとして登場したが、『2』以降は次第にギャグ要員みたいなことになって行き、最近ではトランクス一丁で土下座がトレードマークになっている。もの凄い生命力の持ち主である。
↑左のハゲのオッサンがアレン
『1』~『3』および『7』『XX』に登場の鬼軍曹(『4』に登場する彼はサイボーグが扮した偽者)。重機関銃と手榴弾で戦場を屍で埋め尽くす。彼もまたもの凄い生命力の持ち主。何故か寒いところに縁がある。i-mode用アプリ『メタルスラッグ外伝』では主人公として抜擢される。妻子もちで妻ヘンリエッタと娘のナンシー、息子のアレンJrがいる。 余談だが、製作者いわく「彼には愛すべき家族がいる。だから絶対に生きて帰るんです。」とのこと。
ザコ敵。単独での戦闘能力はプレイヤーに遠く及ばないが、数で攻めたり、戦車等と組むことで厄介さはかなりあがる。プレイヤーに気づいていないときは炊事をしたり、談笑したり、もしくはゲームをやっていたりと人間味のあるコミカルな動きを見せてくれる。
- アマデウス
『4』に登場するサイバーテロ集団。コンピュータウイルス「ホワイト・ベイビー」を開発している。大半の部隊の外見はほとんどモーデン軍と変わらない。
『5』に登場する武装集団。正規軍からメタルスラッグの機密が入ったディスクを奪い、遺跡盗掘もしていた。どうやら古代遺物と魔術の力で世界の覇権掌握を狙っているらしい。
スカーフやガスマスクで顔を隠した兵士が多く、使用兵器はメタルスラッグや、モーデン軍のものと酷似している。
『2』『3』『6』『XX』で登場する地球外生命体で、いわゆる火星人。地球人をはるかに上回る科学力を持つ上、人間よりは高い身体能力を持っている(耐久力がモーデン兵以上だったり、高いジャンプ力を持っていたり等)。
武器・攻撃
デフォルトではプレイヤーの武器はハンドガンと手榴弾であるが、上述の捕虜から手に入れたり、敵を倒したり、配置されている箱を破壊したりする事で強化銃を入手する事ができる。全て補給ありの残弾制で、爆発系の武器には「直撃」と「爆風」の2つの判定があるのが特徴。括弧内は略称。
- ハンドガン
拳銃。デフォルト武器で無限に撃てる。斜めに撃つことはできない。初代ではどんな状況でも同じ連射速度で撃つことができたが、『2』以降しゃがみ水平>立ち水平>上方向・下方向の順に連射速度が出るようになっている。男性キャラは自動拳銃のマーダー50AE(M1911とデザートイーグルを組み合わせたようなデザイン)、女性キャラはエンフィールドNo.2リボルバーに似たクラシックマーダー38を使う。
『6』以降ではマルコ少佐が使用すると威力が2倍になる。
- 格闘攻撃
人及び生物兵器に接近する事で、自動で射撃から切り替わり行う。主にナイフやトンファーを使うが、条件によっては蹴りを出したりマジックハンド付きパンチグローブを使ったりするなどバリエーション豊富。また『4』のナディアと『6』以降のラルフ大佐は格闘攻撃で機械の敵を倒す事ができる。
- ヘビーマシンガン(H)
どう見てもアサルトライフルだが重機関銃。威力はハンドガンと同じだが、連射が効き射撃方向を変えながら撃つことで弾幕を張れる。シリーズ中最も入手機会が多いパワーガンであり、ゲームオーバーになった際のコンティニュー時にも支給される。
『6』以降ではフィオ上級曹長が最初から所持している他、モードによってはこれがデフォルトの武器になる。
男性キャラはM203グレネードランチャー装着M16がモデルのHV-01、女性キャラはMP5A3に似たヘキサゴンアームズ M3685を使う。
因みに『6』のイラストでクラーク少佐はHV-01を二挺持ちしている。
- ロケットランチャー(R) Rk-02
発射後徐々に加速しながら飛翔し、着弾すると進行方向に対して広い爆風を展開するロケット弾。初代では若干の誘導性能があったが、『2』以降は射撃時のレバー入力方向にブレていくようになった。
- ショットガン(S) SG-04
散弾。撃つと目の前に派手なマズルフラッシュが発生、その範囲が攻撃範囲となる。ダメージ効率はフレイムショットと並び生半可ではないが、射程が短く射撃間隔も長い。肥満時では散弾範囲が大きくなる。
- フレイムショット(F) Fs-03
火炎放射器。『5』には登場しない。初代では前方に火の玉を飛ばし歩兵を焼き殺すという兵器だったが、『2』以降は目の前に炎を壁のようにして展開し、フレーム毎でダメージを与える武器へと変更された。炎の壁が消えない限り常にダメージが与えられるので、状況にもよるが『2』以降では最も高威力の武器になる場合が多い。特に『4』ではショットガンと選べる状況になるが、フレイムショットの方が格段に強い。
- レーザーガン(L)
光線銃、『2』以降に登場。ヘビーマシンガンの数倍の勢いでヒットするが消耗も早く、1発当たりの威力はハンドガン以下。『6』から斜め撃ちも可能になった。歩兵を貫通し、一部の機械の敵をヒットストップさせることもできる。
- エネミーチェイサー(C)
追尾ロケット弾、『X』以降に登場。高速で敵に向かって飛んで行く高性能な追尾弾。何を基準に追尾対象を選定しているかは不明。威力はロケットランチャーと同じだが、装弾数はこちらの方が多く、また画面内に出せる数もロケットランチャーは2発なのに対してこちらは3発という、色々アレな武器(一応爆風も加味すればRの方が若干威力が高い事になるが)。
- アイアンリザード(I)
地面を疾走するロケット、『X』以降に登場。垂直な障害物か敵に当たる事で爆発する。元ネタは「ルパン三世」に登場するトンデモ武器。
- ドロップショット(D)
前方に跳躍する球状の弾を3発まで連射可能な武器、『X』以降、3D版以外に登場。主に障害物の向こう側にいる相手に対して威力を発揮するが、使い勝手が悪いのでいつも罠扱いされている(ただし特定のステージでは優秀な武器へと大化けする)。肥満時では異常なほど巨大になり、多少扱いやすくなる。
- スーパーグレネード(G)
榴弾、『X』以降に登場。高い威力と広い爆風を持つ。弾速は少々遅いが真っ直ぐに飛ぶので、使いやすいと言えば使いやすい。しかし弾数が少なく、そのためロマン武器に近いが、『6』では持ち越しでそこそこ使えるシチュエーションがある。
- サンダークラウド
ハンドガンと併用する武器、『3』『4』に登場。敵が出現するとその頭上に移動し、自機が撃つと同時に雷を落とす。命中率は悪く、あまり役に立たないがゾンビ状態で唯一使えるサポートアイテムでもある。
- モビルサテライト
小型攻撃衛星、『3』の終盤と『XX』で登場。これもハンドガンと併用する武器で、取得すると自機の頭上に浮かび、自機の攻撃に合わせて自動で敵を狙い、射撃を行う。サンダークラウドよりは使える。特に『3』のファイナルミッションに出てくるマーズピープルの歩行兵器を撃破するにはもってこいである。
- トゥーマシンガン・ダブルマシンガン(2H)
二丁拳銃ならぬ二丁短機関銃、『4』以降に登場。一発の威力はHと変わらない為、Hの2倍の火力というそのまんまな武器だが、『5』以降では弾数や得点判定が増加している。ただし斜め撃ちはできない。ちなみに、「Two(2)」よりも「Double(倍の・倍にした)」の方が意味合いがしっくり来る為か、『6』の公式サイトあたりから「ダブルマシンガン」の表記が増えてきている。
- ザンテツソード(Z)
斬鉄剣、『6』以降に登場。高威力の衝撃波で兵士はおろか機械の敵、果ては大体の敵弾も破壊する事ができる。ちなみに敵の攻撃判定も斬れる為、『6』のシステムを利用して破壊不可能な敵弾や攻撃を斬って稼ぐ事でスコアを伸ばすという手法が生み出された。
元ネタはいうまでもなく、石川五ェ門の斬鉄剣と推定されるが、斬鉄波といえば如月流、あながちSNKと無関係でもない。
旧SNKスタッフなら、アーマーピアサー同様、戦車を斬ったときにそれっぽい特殊演出(戦車が縦に真っ二つ→戦車を斬られ驚く運転兵士→爆破)を入れてくれる…と思うのは過信だろうか?
- サンダーショット(T)
電撃銃。『7』『XX』で登場。敵から敵へと感電するように伝播していく。一応、敵兵に遮られないという長所を持っている。この武器だけ何故か説明書に載ってない。
- 手榴弾
アーケード版ではCボタンで使用。投擲後一定時間が経つか敵に接触する事で爆発し、ダメージを与える。画面内には2発までしか出せないが、敵に接近すれば画面に出現する時間を短くする事ができるため、一度に大ダメージを与える事ができる。また初代のみ、メタスラに乗っていれば画面内にいくらでも出せるという仕様がある為、某ボスを瞬殺できる。『6』以降ではエリ使用時に遠投や垂直に投げることが可能になった。
- ファイアボム
火炎瓶。手榴弾がこれに変化する。地面に落ちると一定範囲を炎で包み、機械の敵に当たれば爆炎を展開する。機械敵にしか直撃せず、その威力は手榴弾より若干少ないが、攻撃範囲が広いのが強み。
- ストーン
石。火炎瓶同様、アイテムを取ると変化する。ヨハネスブルグの石強盗が参考にしたかどうかは定かではない。手榴弾と威力は変わらないが、爆風はない。汽車に積載された石炭の中から出てくるあたりにセンスの良さが感じられる逸品。マーズピープルのミニUFOを一撃で倒せるという隠れた兵器でもある。
- スーパーアルゼンチンバックブリーカー(SAB)
クラーク少佐の必殺技。一部を除き、生物敵を一撃で倒す事ができる。KOFの物とは違い投げっぱなし。ぜひプロレスラーの方に再現していただきたい物である。またこの技が発動すると一定時間の無敵が付き、更に無敵時間中に連続して出す事で1000→2000→4000→8000→16000点と得点が増加、そこにラッシュブラスターシステムの補正がかかるという仕様である。全国の『6』のスコアランキングがクラークで埋め尽くされたのは言うまでもない。
- バルカンパンチ
ラルフ大佐の必殺技。1ヒットハンドガン10発分の威力で、同じ敵に対しては4回まで当たる(連続したフレームで当たるのではなく、技の終わりから最後まで当てて4回当たる)。威力は高く、戦車といった陸上兵器や障害物などを高速で粉砕する。
- ムーンスラッシャー
レオナの必殺技。強力な近接攻撃で、敵の弾の多くを消すこともできる。
兵器
正規軍から支給されたり、敵から奪うことでプレイヤーが乗り込める兵器がある。基本としていくらでも撃てる上に連射が利くバルカン砲を搭載しているので攻撃面が強化される上、乗り降り時に無敵になるので、乱戦時やボス戦で重宝する。また一部の乗り物は生身の敵兵なら移動中に接触しただけで轢いて倒すことができる。最終手段として、乗り物を放棄し敵にぶつける「メタスラアタック」(正式名称は近接最終決戦玉砕男度胸一番心臓発毛攻撃である)が可能(一部の乗り物はできない)。また、ステージクリア時(ボス撃破時)に乗り物に乗っていると高ボーナス点が、『6』からはメタスラアタックでボスを撃破するとさらに高いボーナス点が入る。生き物系(キャラクターがそのまま跨って乗っているタイプ)は敵弾に当たるとミスとなる。ただし、生き物そのものにはダメージは入らない。
- SV-001/I/IIメタルスラッグ
本作品の名前にもなっている、一人乗りの高性能小型戦車。タイトルにもなっている通りこの作品を象徴する乗り物で、シリーズほぼ全ての作品で登場。登場しない作品もある。
全方位360度に攻撃可能なバルカン砲を2門、主砲からは放物線を描いて飛ぶキャノン砲を搭載。高速で直進するアーマーピアサーも発射できるが、弾数制限あり。高性能と言われるだけあって「ジャンプ」や「しゃがみ」も可能。しゃがむと砲塔部のハッチが開き、乗員が中から手榴弾を投擲することもできる。
ちなみに開発番号は『1』では「SUPER VEHICLE 001/I」、『2』以降は「SUPER VEHICLE 001/II」である。
- SV-001 メタルスラッグ TYPE-R
メタルスラッグの強化版。機動力の上昇、本体が赤みがかっている。『X』『3』『6』『アドバンス』で登場。
『1』でも最終面にて演出として登場している。
『X』や『6』では純粋なメタルスラッグの強化型として登場、『3』でも強化型として登場するが後進すると前にバルカン砲の砲身が動く。これは後進しながら前方のボスと戦う、という『3』の1面ボス戦の仕様に合わせているためである。そのプログラムを継いでかアドバンスでも前進すると後に砲身が動くため非常に使いづらい。
- 対空銃座
180度攻撃可能の固定式機関銃座でモデルはUSSR DShK38。厳密に言うと乗り物ではない。
左右操作で射撃角度を細かく調節することができる。他の乗り物と同じく銃の連射力は高め。敵弾に対する防御能力はないが、鬼避けの無敵時間は利用可能。『1』と『3』の最終面で登場。『1』では中盤の正規軍の潜水艦「ミドルソン」の固定銃座、『3』ではモーデン軍の戦闘ヘリ「ハイ・ドゥ」が登場する場所に配置されている。
- SV-CAMEL キャメルスラッグ
ラクダにバルカン砲を取り付けただけの乗り物。
移動速度は普通だがジャンプが高い。ラクダの座高が高いため、高いところからの攻撃に対して慎重を要する。『2』『X』『3』で登場。 『2』で1面をクリア後に乗り続けると、2面入り口の水場で水を飲むため強制的に降りることになる。
- SVX-12B スラグノイド
ハッチ搭乗型の二足歩行式戦車(下記のスラグガンナーのような腕部はない)。
操縦席が露出しているように見えるが、耐久力制を採用している。『2』『X』『3』『4』『7』で登場。 下方向に撃ち出す主砲と360度に動く2門のバルカン砲を装備している。バルカン砲はダメージを受けるごとに取れてしまい、2回の被弾で全く撃てなくなってしまう(ジェリ缶で耐久力を回復させてもバルカン砲は取れたまま)。ジャンプは背部のブースターを使用してジャンプすることが可能(ゲーム開発当初はホバリングも検討されていた)。カニ歩きで移動するため、移動速度については歩行よりもジャンプが速い。『3』『4』ではメタルスラッグTYPE-R同様に赤い塗装の機体が存在し、進行方向の逆にバルカンが向く仕様になっている。キャノンは『2』『X』『7』ではファイアーボムと同様の効果だが、『3』『4』ではアイアンリザードのデブ仕様(歩く爆弾)となっている。また、『7』にはジャンプの高さ、ジャンプ中の左右の移動速度が飛躍的に上がった強化版であるTYPE-B(塗装が青色のもの)が登場する。
- スラグフライヤー
一人乗りの小型VTOL機(垂直離着陸式戦闘機)。『2』『X』『3』『5』『6』『7』『アドバンス』『3D』で登場。その外見からモデルはハリアーⅡ。
空を飛ぶため、メタスラアタック以外の乗り降り時は、地面に接地する必要がある。主砲のミサイルと前方90度まで稼動する副砲のバルカン砲を装備(吸入口の左右に1門ずつ)。また接地時はグレネード(『3』『5』では追尾ミサイル)が使用可能。2人同時プレイのときは、機体の上にもう一方のプレイヤーが(スラッグごと)乗ることも出来る。 非常に利便性の高い乗り物であるが、シリーズを通じてクリアボーナスが10万点と低い。『2』ではキャノピーを開けた状態で被弾すると2ダメージ受けるという弱点があった。
- スラグマリナー
一人乗りの潜水艦。『3』『5』『3D』で登場。
金魚(恐らくはらんちゅう)がモデルと見て取れる外見とは裏腹に、スラグフライヤーと同等の運動性能を誇り、敵の潜水艦にも単体で立ち向かえるほどである。 メタスラアタック以外の乗り降り時では接地する必要がある。主砲は魚雷、副砲は防水加工仕様バルカン(防水加工のみなので弾道は水の抵抗を受けて放物線を描く)を装備。
- エレファントスラッグ
キャメルスラッグと同じく象にバルカン砲を取り付けただけの乗り物。
専用アイテム「唐辛子」を取れば大火球を、「バッテリー」を取れば電撃を鼻から発射できるようになる。ゾウ故にジャンプができず機動力は全乗り物の中で最も低い。『3』で登場。
- オストリッチスラッグ
これもキャメルやエレファントと同じくダチョウにバルカン砲を取り付けただけ。『3』『XX』で登場。
移動速度やジャンプ高度が高く攻略に絶対必要となる場面があり、シリーズを通じて唯一無限に出現するスラッグである(一定の地点まではメタスラアタックで画面外に出すとすぐに新しいスラッグが空から降ってくる。延々ダチョウを降らせては消す様は非常にシュールである)。また方向転換が可能だが時間がかかる。
- レベルアーマー
モーデン軍が開発した一人乗りの二足歩行兵器。『3』で登場。
ミッション3では敵兵が搭乗している物を強奪、ファイナルミッションではおいてある物に乗ることが出来る。ただし、奪い取った物を放置していると他の兵士が乗り込んでしまい、再び倒すと破壊される。
左のアームは主砲で砲弾はアーマーピアサーのように直進。右のアームは副砲で生身の時のように武器アイテムを取る事で発射する弾を換える事ができる。デフォルトではヘビーマシンガンが装備されている。ただし、生身の時と同様に弾数制限がある。近接攻撃を行う事ができ、これも右のアームで行う。背中にブースターを背負っており、2段ジャンプが可能で、高い場所まで到達できる。降車中はハッチが展開し、敵が接近している場合はレベルアーマーではなくプレイヤー自身が近接攻撃を行える。
- ドリルスラッグ
一人乗りの戦車型地底探査機。
機首に巨大ドリルを装備しており、敵がドリル部に接触するとダメージを与える事ができる(なお、この攻撃でエスカルゴを倒すと専用のモーションが見られる)。主砲としても使用可能。また副砲のバルカン砲も所持し、手榴弾を投げることも可。ジャンプはできないが、代わりにキャタピラ部から、本体を持ち上げることが可能。『3』で登場。
- スラグチョッパー(スラグコプター)
一人乗りの対地攻撃ヘリコプター。
空を飛ぶため、メタスラアタック以外の乗り降り時は、接地の必要がある。主砲の落下式の炸裂弾と副砲の360度可動バルカン砲が使用可能であり、スラグフライヤーが前方に最も強いなら、こちらはそれに比べて全方位に対応し下方向に特に強い。『3』で登場。ローターに敵を巻き込めば格闘で倒したと見なされて、500点得ることができる。
- アストロスラッグ
モーデン軍が開発した一人乗りのロケット。
敵母艦内突入時、メタスラアタック、大破緊急脱出時以外は降り不可。主砲の2連ミサイルと副砲の貧弱な機銃が装備されている。副砲はアイテムを取ることでプレイヤーの強化銃とバルカン砲を装備できる。ただし被弾するごとにオプション兵装を搭載する側面砲塔が壊れ、2回の被弾で強化銃を撃てなくなる。なお、ジャンプボタンを押し続けると加速することが出来る。また、母船内部突入時、ギリギリのタイミングで機体放棄するとプレイヤーキャラ時突入時のミサイルが来ず、頭突きで突入することになる。『3』で登場。
- ブラッドレー(ミサイル戦車 M15-A型)
アマデウス所有のミサイル戦車を奪い取った乗り物。
主砲の大型ミサイル弾のほか、バルカン砲を使用可能にする。またジャンプも可能。『4』で登場。通常のM15-A型よりも塗装が明るく、ランチャー部の赤い帯が黄色い帯に塗装されている。
- メタルクロウ(II号戦車b型 メルティ・ハニー)
これもアマデウス所有の装甲付き戦車を奪い取った乗り物。
主砲の追尾ミサイル弾のほか、バルカン砲を使用可能にする。またジャンプも可能。前面部の装甲が盾代わりになり、前方からの攻撃を防いでくれる。『4』で登場。塗装は青色。2人プレイではミッション2でブラッドレーと同時に出現する。
- ウォークマシン
バルカン砲を取り付けた地を這う人間型の乗り物。形状は『2』『X』のミュータント兵に酷似している。『4』で登場。
- フォークリフト
その名の通り、単なる作業用フォークリフト。
故に装甲も砲弾も持たないが、リフトで攻撃が可能で、ドリルスラッグ同様ジャンプ代わりに本体を持ち上げられる。『4』で登場。
- スラグガンナー
二足歩行人型形態に変形できる一人乗り用高性能戦車。
主砲のキャノン砲を頭部に当たる部分に装備し、副砲のバルカン砲と近接攻撃用の強力なパイルバンカーを腕に当たる部分にそれぞれ装備。しゃがみながら移動する事で戦車として走行が可能。二足歩行形態時は向きを変えることができ、ロケットによる二段ジャンプ等が可能。『5』『アドバンス』で登場。ただし『アドバンス』ではカードを取得しないと使用できず、二段ジャンプもできない。『3D』でも、改造によって再現することも可能。キャタピラを使用するスラッグは曲がる際に旋回しなければならないが、ガンナーのような2足歩行タイプは全方向に自由に移動することができる点が強みである。全スラッグの中でもこれが一番という声も挙がっている。
- スラグモービル(ワーゲンスラッグ)
主砲のミサイルと副砲のバルカン砲を装備した装甲自動車。ルパン三世の愛車でお馴染みのフィアット500がモデル。
メタルスラッグと同じくジャンプが可能で、上り坂を利用すれば大ジャンプが可能。ただし、メタスラアタックは不可。『5』で登場。
- アオゲンシュテルン
上下2対の4足式の地下道移動機。主砲のアンカーと副砲の2丁バルカン砲を所持。
ジャンプボタンを押すとコクピットの位置を変えられる。『5』で登場。
- ブラックハウンド
正式名称はSV-001 III BLACK HOUND。
『5』の隠し部屋の中ボスとして初登場。武装集団「プトレマイック・アーミー」が造った黒いメタルスラッグ。『アドバンス』では一定条件を満たす事で使用可能となる。『5』との相違点としては耐久性・運動性は普通のメタルスラッグと同じであり、レーザー砲とバルカン砲は外された代わりに後部榴弾砲には弾数無制限の漆黒の「エネミーチェイサー」を装備している為、広範囲の敵を攻撃する事が出来る。
- ドンキースラッグ(ドナドナスラッグ)
ロバにバルカン砲を取り付けた乗り物。
移動スピードは遅いが、主砲つきの馬車を取り付けることができる。『6』で登場。
馬車をボスの前の入り口まで持っていくと、大量のコインが獲得できる。
- プロトガンナー
スラグガンナーのプロトタイプとなる、二足歩行可能な自走砲。
スラグノイドとは異なり、生物型のように搭乗者へ弾が当たるとミスになる。プロトガンナー自体に耐久力及び喰らい判定は設定されておらず敵弾では破壊されない。(メタスラアタックでの自爆は可能)
スラグガンナーと比べ変形機構、腕部、外部装甲が無いが、歩行速度が結構速くジャンプ力も少し高い。ターマ以外のメンバーでもバルカンフィックスが可能。『6』で登場。
- ルーツマーズスラッグ
『6』で登場。『3』のラスボス「ルーツマーズ」にバルカンを取り付けた物。
『3』で撃退され海に沈んでいたが、『6』にてモーデン軍とマーズピープルが共同で引き上げた。同作にて共通の敵であるインベーダーが現れた為、正規軍とモーデン軍に協力。弱点だった脳味噌にはカバーがつけられ、メイン武装にバルカンを装備された。主砲で画面全体を攻撃する衝撃波を放つ。大きさとインパクトではシリーズ中で一番。手の平にプレイヤーを乗せて戦うスタイルを取り、手のひらを動かしてプレイヤーの回避行動を取る。
- ミスタースラッグ
『6』で登場。上部のプロペラにより縦にも横にも進むことができる、ドリルのついた飛行型掘削機。土に接近すると内蔵しているドリルで掘削を行う。 元ネタは『某穴掘りゲー』と思われる。しかし、ドリルスラッグと違いドリルで敵を攻撃することができない。操作法が若干特殊であり、レバー入力と逆の方向にバルカン砲と地雷が発射されるようになっている。地雷は敵に当たるか、バルカンで破壊すれば、広範囲に攻撃できる。シチュエーション上脱出する事が出来ず、耐久力がゼロになるとプレイヤー諸とも破壊される。その際は新たなミスタースラッグに乗って復活する。
- スラグトロッコ
トロッコ型の乗り物。『7』で登場。
弾数無制限の主砲つきトロッコを最高4台まで連結できる。ただし、連結しないとバルカン砲しか使えない上、主砲つきトロッコは一度でも攻撃を受けると壊れてしまう(プレイヤーがスラッグから降りていても主砲つきトロッコは攻撃を受けてしまう)。さらに連結したトロッコの数が多いほど移動速度が遅くなるため、4台連結した状態でステージクリアするのは困難である。なお、主砲は画面奥のボス本体への直接攻撃が可能であるため、主砲トロッコが多ければ多いほど早くボスを倒すことができる。メタスラアタックの際は、この接続したトロッコ全てで攻撃を仕掛ける。ちなみに主砲つきトロッコを連結した状態でステージクリアするとボーナス点(1台につき10万点)がもらえる。
- スラグアーマー(ヘビーアーマー)
レベルアーマーの強化版。『7』で登場。
性能は、二段ジャンプできないこと以外はスラグガンナーとほぼ同じである。主砲はレベルアーマーとは異なり、コクピット上部の砲塔から発射される。しゃがむとスラスターを展開し、素早く移動できる。降りるときに無敵になるまで若干隙があり、鬼避けを利用して攻撃を回避するときは少し早めに降りないとダメージを受けてしまう。よく見ると何故かモーデン軍のマークがついているが、れっきとした正規軍の乗り物である。
- スラグギガント
大型の二足歩行兵器。『7』『XX』で登場。
『7』では1人乗りで、『XX』では2人乗りに変更されている。 乗っている途中で乗り降りやメタスラアタックはできない。耐久力は他の乗り物の2倍ある。コクピットが着脱式で、耐久力が無くなると破壊され(脱出できないので当然1ミス)、プレイヤー諸共新しいコクピットが装着される。主砲はパンチと衝撃波を同時に出すが、パンチは弾数とは関係なく出せる。腕は十字キーの上を押していれば兵士のバズーカ弾を防ぐことができる。 副砲はバルカン砲を股間部に(『XX』では肩部にも)装備。バルカン砲の弾は『7』では直進弾になるが『XX』では放物線を描くものになる。
余談
実は初代の開発当初は、戦車を自機として開発が進められており、その当時の操作方法は方向レバー上でジャンプ、ABCDボタンとその同時押しでショットの方向を撃ち分けるというものだった。
主人公もマルコとターマではなく、1Pは正規軍の兵器開発員でメタルスラッグの開発者であるフィル・ジーン、2Pはその助手兼恋人であるミチコ・ナカジマであった。
ストーリーとしては元帥のクーデター後、レジスタンスの秘密工場が攻撃された際にメタルスラッグを寸前の所で起動させて反撃を開始し、二両で元帥討伐に向かうという内容だったようだ。
捕虜のシステムも異なっており、救出するとオプションとして援護攻撃を行ったり敵の攻撃を防ぐ盾になり、倒されると数が減っていきクリア時に残った兵士だけがボーナスに加算されるという仕様で、外見も現在のような髭を生やした姿ではなくきちんとした兵士の服装(敵兵士の色違い)だった。
ロケテストも行われていたが、ロケテストの反応が今一つでスタッフ達が主人公を変えたほうがいいだろうと考えていたように見えた為、敵兵士のグラフィックを基に人間のプレイヤーキャラ(マルコとターマ)を作り、戦車はプレイヤーが乗る方式にする現在の仕様となった事が2020年のファミ通とのインタビューで語られている。
関連イラスト・・・MISSION COMPLETE!!
また最近はモーデン軍のトンデモ兵器を艦娘風に描いたイラストも登場している。>カンムスラッグ
関連タグ・・・PEACE FOR EVER!!
マルコ・ロッシ ターマ・ロビング フィオ・ジェルミ エリ・カサモト ラルフ・ジョーンズ クラーク・スティル
メタルスラッグ100users入り メタルスラッグ500users入り