マーズピープル
まーずぴーぷる
ゲーム・メタルスラッグシリーズに登場するキャラクター。愛称は「マーピー」だとか。
直訳すると火星の人、つまりは火星人である。が、設定上は「どこから来て何者なのかが全く分かっていない地球外生命体」となっており、ホントに火星出身かどうかも怪しいようだ。
「2(X)」「3」「6」「XX」に敵キャラとして登場するが、「6」ではストーリー設定で捕虜になっており、助けると『ぴぃ!!』と敬礼して立ち去る。もちろん通常の捕虜と同じくアイテムや武器を渡してくれ、中には援護してくれるのもいる。
「6」では敵対種族…と言うか天敵のエイリアンが登場。高い化学力を持っており、マーズピープルを捕食する生態の持ち主。
敵として登場した場合、独特の軌道で飛ぶ弾丸を放つ、ドライヤーのような形の銃で攻撃してくる(弾丸の軌道は種類によって違う。後述)。
倒すと『ぴぃ!!』と断末魔をあげて緑色の体液(血?)を盛大に吐き、外皮と目玉がベチャっと剥がれ落ちたのち、萎んだ風船のようになって死亡する。グロい。
「メタルスラッグアタック」では下記以外にも様々な亜種が登場。
ストーリー上で登場する時は、同じ『ピィ!!』にも様々な注釈がつけられ、ルーツマーズを「王」とし、多くの個体の一人称が「我」で、仲間を「同志」と呼び、語尾には「ッピ!」がつくなど、彼ら独自の社会を築いている。
戦死した個体は王の元に還るとされているためか、仲間の死に対する感情は希薄であるが、そうでない大切なものの死には悲しむ描写もある。
マーズピープルと彼らの持つ技術に興味を抱いてモーデン軍を抜け出した「プロフェッサー」や、その助手を自称する「ペルシェ」など、関連する人物も多く登場する。
ルーツマーズ
マーズピープル達の『王』にして『3』のラスボス。
見た目は巨大になったマーズピープルの腕が2本だけといった感じ。更に脳が剥き出しになっている。
当初はマーズピープルの母船「ラグネーム」内に固定されており、最終ステージの中ボス「フェイク・ラスボス」として登場。脳は鋼鉄製のカバーで覆われ、その上から多数の配線が繋がり、頭部全体に透明の防護膜が付いた状態で、頭部から巨大な光弾を発射して攻撃してくる。
母船に殴り込みをかけてきたマルコ達に一度は倒されて母船を破壊されるが、繋がっていた配線を自ら引き剥がして脱出し追撃してくる。この時に脳を覆っていたカバーが取れ、引きちぎった配線の一部が残っているような状態になった。
残った配線からエネルギー波を出したり、無数のエネルギー玉のようなものを吐き出して攻撃してくるが、剥き出しになった脳をマルコ達に破壊され、海底に沈んだ。
3のEDでは海中に沈むルーツマーズのグロテスクな骸が見られる。
『6』では、マーズピープルと手を組んだモーデン軍の手で海底から引き上げられ、マーズピープルの超科学力で復活。マーズピープルを捕食対象とするインベーダーに対抗するため、正規軍・モーデン軍と共同作戦を行うことになり、「ルーツマーズスラッグ」として味方となってくれる。千切れた配線はそのままだが、脳部分は透明なカバーで保護され、バルカン砲が増設されている。他の乗り物と違い、ルーツマーズスラッグは手でプレイヤーキャラを掴み、プレイヤーは手を操作して攻撃を避けていく。
『MSA』でもメインストーリー上のラスボスとして登場。
ここでは『3』の後に亡骸をインベーダーに悪用されているという設定で、ルーツマーズ本体の意識は宿っていない。
モーデン軍がこの亡骸をインベーダーから取り返した事で彼らを掌握し、協力を取り付けていた。
『リローデッド』では、このルーツマーズが自身の身体を再生するため、病死した地球人「トミコ」の身体をベースとして作り出した「モストロ」が登場する。
ここ以降は『MSA』のみ登場する独自の形態。
ネオ・マーズピープル
体は紫色。マーズピープルの中でも数ある個体の中でごくまれにしか誕生しないという伝説の戦士。
当代の個体はとても臆病で戦うのが苦手であったが、マーズピープルに興味を持ち、彼らに認められようと奮起するプロフェッサーと接するうち、彼のために戦うという意志に目覚めて覚醒。プロフェッサーから「マー君」の名を与えられ、彼のピンチを幾度となく救う存在になる。
NBCでは母星に帰り損ねた1体が、大阪府吹田市の飲食店で住み込みで働いている。
格ゲーで参戦した際には他のキャラから様々な反応をされ、気にせずに戦おうとする者や何とかコミュニケーションを取ろうとする者、宇宙人とは信じずに新種のタコやクラゲ扱いする者、または宇宙人と認識してる者は軍隊に連絡しようとしたり、捕まえて売ろうとしたり、果ては刺身にして食べようとする者までいる(普通に話せている者までいたが…どうやらマーズピープルの発言内容は穏やかではなかったらしい)。あのゲーニッツですら、地球外の存在である彼を目にして狼狽えた程である。
そんな中で一番好意的な反応をするのは、まさかの悪の総帥ことベガである(一応タッグを組んだら面白そうと言う者もいたが、その相方は捕獲して売り捌く気満々であった)。地球外生命体を目にしても一切動揺せず、「面白いものを見つけたものだ」と興味津々な様子で笑みを浮かべながら自分から母船に案内するよう要求し、堂々と彼等の母星をも支配下に置くと宣言していた。
ちなみにタコやらクラゲやら呼ばれて怒るところ見るに、マーズピープル側は地球の言葉が理解できているようだが、言葉が通じず一方通行の会話をして怒らせてしまう者が大半の中で、傲慢な物言いではあるが存在を認めて正々堂々とした態度を示したからか以外にもマーズピープルはベガの言葉に対しては怒ってはいなかった。
本編においても敵側の首領と手を組んだり利用したりしていたので、ベガの事も利用価値があると認識したのかもしれない。
ちなみに、『2』 のアートギャラリーでは煙草を吸いながら兵士と愛し合うように寄り添うようなイラストがあり、添えられた文章で恋愛感情が芽生えた事実もあったとされている。
そこんとこ、どうなの?