曖昧さ回避
- 細木数子の占い六星占術における運命星のひとつ
- チーズインハンバーグの製造に使われる包あん機のブランド「火星人」
概要
火星に生息していると言われる知的生物。
英語圏に於いては火星を観測した天文学者が「火星にはミゾがある」とイタリア語で発表した記事が、英語で「火星には運河がある」と誤訳されたので、「じゃあ運河を作ったのは誰だ?」という発想から生まれた、一種の都市伝説でもある。
英語圏では火星の事をMarsと呼ぶが、この名前には「戦争の神」という意味もあるから、「Martian」(火星人)という名前には「戦神の国に居る人」という意味も含まれる。これにより、古来から海外SFでは物騒で好戦的な種族として描かれてきた。
古典として有名なH・G・ウェルズの小説『宇宙戦争』に登場するタコ型宇宙人は、
- 頭脳が発達する一方、消化器官が退化・消失したので、栄養分を直接血管に注射する
- 低重力の火星では、細い触手だけの身体でも自由に活動出来る
- しかし免疫力が低下していたので、地球の病原菌にやられて突然全滅した
という設定が描かれた。これを叩き台として、様々な火星人の姿が提案されている。
なお、後年の火星人では、「タコが触手で自立し、触手を腕代わりに道具を用いる」といった姿の火星人も様々な作品・媒体で多く描かれていたが、ウェルズ「宇宙戦争」劇中では、触手で自立できず、頭部を地面に付けたままこすりつけるように移動する姿が描かれている。
なお、後に映画化された際には、タコ型からはかなりかけ離れた姿に(胴体部にめり込んだ頭部顔面には三つ目、両腕を持ち、指は三本。円筒形の胴体を持つ。足は見当たらない)。再映画化の際には、ヒューマノイドタイプになった。
また、スペースコロニーやテラフォーミング等で人類が火星、ないしは火星近辺宙域への植民を果たした設定の作品では、火星圏で生活を営む人類を指して「火星人」と言ったりすることもある。
なおウェルズは、エッセイのなかで火星人について「触手のようなものを持ち」「羽毛で被われた体をし」「翼が生えている」可能性を示唆している。
関連作品・キャラ
- マーズピープル
- 「メタルスラッグ」に登場する宇宙人。直訳で「火星の人」
- テラリア
- アップデート1.3での襲来イベントとして実装。
- ボスを倒すと火星人のテクノロジーを自分のものにできる。
- マーズ・アタック!
- 1996年に公開されたティム・バートン監督の映画
- 超鈴音
- 魔法先生ネギま!に登場するキャラクター。かつて火星に住んでいた未来人。
- プリンプリン物語
- 火星人……ではなく人間の少年。
- 夏に積乱雲まで
- 火星の植民都市に人類が住むようになった舞台による近未来コメディ竹本泉の近未来コメディ漫画
- 火星人刑事
- 火星人スーツを纏い、悪人を捕まえる安永航一郎の漫画
- スター・レッド
- 火星を舞台にした萩尾望都による日本のSF漫画作品
- 仮面ライダービルド
- 「火星」が物語における重要な鍵になっており、かつて文明があった世界観になっている。
- マーシャン・マンハンター
- DCコミックスに登場する火星出身のスーパーヒーロー。
- マーシャン
- 佐藤商事が展開する商標。火星人を模したユニークなトレードマークが特徴。
- ハロー宇宙人
- ドラえもんの一エピソード
- ニセ宇宙人
- 同じく「ドラえもん」の一エピソード。ただしこちらは本物ではなく、未来の子供たちが遊ぶための玩具。実物大のUFOおよび、ラジコンで動かすタコ型の宇宙人ロボットで構成され、のび太に宇宙人ネタで嘘をついたジャイアンとスネ夫を懲らしめた(ドラえもんがスピーカーで「タコ座8番星」から来たと言っていた。その姿はタコ型火星人そのもので、光線銃も持つ)。
- マービン・ザ・マーシャン
- ルーニー・テューンズに登場する火星人。古代ローマ人兵士が装備する緑色の兜が特徴。
- ミス・マーシャン
- ヤングジャスティスのメンバー。上記のマーシャン・マンハンターの姪。
- Attack from Mars、Revenge from Mars
- アメリカのゲームメーカー「ミッドウェイ」が「バリー」名義で出したピンボールゲーム。ちなみに後者はバリー名義最後のピンボールとなった。
- 火星人ゴーホーム
- フレデリック・ブラウン作の小説に登場する火星人。その姿はゴブリンのような緑色の小人といったもので、瞬間移動能力と透視能力を持つ。一切の暴力的手段を用いず、不愉快な言動だけで地球文明を崩壊させてしまう。映画化もされた。
- 火星シリーズ
- エドガー・ライス・バローズ作の、火星を舞台にしたSF冒険活劇。様々な種族が存在し、人間そっくりの種族もいれば、緑色で四本腕、怪物じみた外見の種族も居る。
- 惑星アドベンチャー スペース・モンスター襲来!
- 1953年の映画。アメリカの田舎町を侵略する火星人が登場するが、劇中では支配者「火星マスター」、及びその奴隷「火星サーバント」の二種類が登場。マスターの方はカプセルに入った人面のタコといった姿で、大柄なヒューマノイドタイプのサーバントをテレパシーで操っている。サーバントは奇妙な形状のバズーカを持つ。1987年に「インベージョン・アース」として再映画化されたが、マスターはよりグロテスクなタコ型に、サーバントは巨大な口を持つ逆関節のモンスター型にデザイン変更された。