『あんたぁ地獄に落ちるわよ!!!!』
自身が提唱したとする六星占術を基盤にした占い師で、毎年一年の運勢を占う本を出版している。
10代の頃から飲食店の経営に携わり、実業家としての一面もある(現在は経営からは退いている)。
1985年に出版した『運命を読む六星占術入門』がベストセラーになり、80年代のバラエティ番組に多数出演する。90年代は「大殺界」の時期であった、という理由からテレビ出演を避けていた。(※自身のビジネス上のトラブルなども原因と言われている)
2004年から毒舌占い師として再びテレビ番組に出演するようになり、冒頭の「地獄に落ちるわよ!」などの決め台詞で大いに注目を集める。
『ズバリ言うわよ!』『幸せってなんだっけ』のレギュラー番組を持つが、2008年に「本業に専念したい」と両番組降板を発表し、同年3月上旬に両番組は終了した。
それ以降(自身の著書のCMを除いて)TV出演は避けていたが、2013年1月に以前から一目置いていた「マツコ・デラックスに会いたい」という理由で『有田とマツコと男と女』の特番に出演。5年ぶりのテレビ出演となった。
2020年以降はテレビ出演は行っておらず、近年出版した六星占術の本の表紙で確認できるように、全盛期と比べてかなり痩せこけた姿に変貌している。
2016年に、姪でマネージャーを務めていた細木かおりと養子縁組を結び、彼女を後継者としている。かおりは2019年ごろからテレビ出演するようになっている。
父親は実業家・政治運動家で、暴力団ともつながりがあったとされている。
2021年11月8日、呼吸不全で永眠。かおりによれば亡くなる数日前まで元気にしており、まさに突然の死であったという。
死後も公式サイトなどの屋号はそのまま「細木数子」が用いられている。
六星占術はあくまで細木が考案したものとしているが、四柱推命や算命術などの古来からの運命推察論(占い)、それらの流れを組む0学術や天中殺などに酷似しているという批判がある。
例えば「大殺界」などの表現は四柱推命にも登場し、影響が大きいと見られる。
芸能人についての占いを多数行ったが、番組内で占いが当たった例はほとんどない。
おさるがモンキッキーに改名しても特に何も転機が訪れなかったこと(結局元の芸名に戻した)、小室哲哉・堀江貴文・朝青龍に代表される番組内で特に大絶賛された芸能人に限って逮捕や引退などで地獄に落ちた実例はあまりにも有名。
実際、コメントや占いの結果などは細木の好みや主観によるところが大きいと批判されている。
ただし、著者の「六星占術」シリーズは上記の通り既に確立された一定の根拠に基づく理論に類似する(というよりも、そのままである)ため、それなりに信憑性が高いといえる。
細木はもともと銀座のクラブのママであり、父親と同じくヤクザとの関わりが深かったとされる。
実際に、表立って語られることはないが、過去テレビ出演中に「飲食店で働く子に逃げられないように薬を与えた」と取れることを言っていたり、テレビ出演を避けていた1990年代には自身の本の読者を対象に、墓石関連で詐欺まがいのトラブルを起こしたりしている。また、占いにも造詣の深かった東洋思想の学者【安岡正篤】の最晩年期に取り入った結果、安岡家の人々との遺産トラブルもあった。
借金の連帯保証人となってしまい苦しい状況に置かれていた島倉千代子の負債を肩代わりし、代わりに彼女の興行権やレコード販売権を取得して芸能事務所を立ち上げた。しかし、借金返済を笠に着て島倉にキャバレーなどでのドサ周りばかりさせたり、レコードもまともに出させなかったりと、文字通り搾取していたとされる。
最終的には古巣であるレコード会社が仲裁に入り、細木に手切金として大金を渡し「島倉の働きで借金は細木(のバックのヤクザ)に返し終えた」という形で解決させることとなった。島倉は表舞台での活動を無事再開したが、この直後に細木自身が占い師としてテレビ出演するようになった。
実際に島倉本人が自伝を発表した際の記者会見で、名前こそ出さなかったが「(借金の相手について)法が許すならこの手で刺したい」と思うほど恨んでいることを言及しており、この「刺したい」相手は細木であろうと見られている。