煉獄とは、カトリック教会の教義で、この世のいのちの終わりと天国との間に多くの人が経ると教えられる清めの期間。
概要
キリスト教、カトリック教会の教義で天国に行けないが地獄に墜ちる程でもない小罪を犯したものがその罪を炎によって清めながら天国に入れるのを待つ場。
天国は「最高の、そして最終的な幸福の状態」、地獄は「神から永遠に離れ、永遠の責め苦を受ける状態」と定義されているが、「天国の本質が神との一致にあるとすれば、それは当然のことだが、人間は必ずしも終始一貫、神に沿って生きているとはいえず、罪を犯すこともあり、そのため死後に神と一致しようとする際には、自分の内にある神と異質なものは清められることになる。(例:非クリスチャン)これが煉獄である」と説明されている。
『カトリック教会のカテキズム』では「神の恵みと神との親しい交わりとを保ったまま死んで、永遠の救いは保証されているものの、天国の喜びにあずかるために必要な聖性を得るように浄化(清め)の苦しみを受ける人々の状態」と説明する。
正教会やプロテスタントなどキリスト教の他の教派では、煉獄の存在を認めていない。
上記の通り本来は神聖な地という意味の煉獄だが、名前の響きの所為か“落ちたものを徹底的に苦しめる地獄も同然の場所”と受け取られることもある。
ダンテ・アリギエーリの神曲の中で、主人公・ダンテが訪れる場所の一つとして記されている。
創作物での「煉獄」
直接的な舞台としてよりもキャラやガジェットの名称として使われることが多い。
おそらくは近代になって訳語が出来たキリスト教用語が明治以前の日本に有るのも、よくよく考えると変なのだが、そこは御愛嬌って事で。
るろうに剣心
週刊少年ジャンプにて連載されていたマンガ『るろうに剣心』に登場する艦船の名称。
主な説明は戦艦煉獄を参照。
鬼滅の刃
同じ週刊少年ジャンプで連載されていた漫画『鬼滅の刃』に登場するキャラクターの姓名。
先祖代々より対鬼組織「鬼殺隊」に参加してきた由緒正しい家系とされる。
属する主なキャラクターについては煉獄杏寿郎(および煉獄家)を参照。
オレカバトル
チャプターの一つの名前が「灼熱の煉獄」。
一応舞台の名前だが、どちらかというと灼熱地獄の方に近い。
かつての英雄の、本当に子供向けゲームなのかと言えるほどシリアスな出自が明かされる。
やがてその英雄は、新たな敵たる煉獄の帝へと堕ちることになる…
バディファイト
ディミオスソード・ドラゴン率いる闇堕ちしたドラゴンの騎士団「煉獄騎士団」が登場。更にディミオスソードのバディ、煉獄騎士の正体は…
Fateシリーズ
沖田総司(オルタ)の持っている長刀。意思を持っており喋る。
主な説明は煉獄(Fate)を参照。
喧嘩商売
週刊ヤングマガジンにて連載されていた漫画『喧嘩商売』に登場する技の名称。
主な説明は煉獄(技)を参照。
七つの大罪
同じく週刊マガジンにて連載されていた漫画『七つの大罪(漫画)』に登場する場所の名称。
作中ではマーリン(七つの大罪)「魂を砕かれし亡者と化け物が獲物を求め跋扈する混沌の国」と説明している。