概要
代々産屋敷一族に仕え、鬼殺を生業としてきた一族。産屋敷家は平安時代から続く貴族(公家)の末裔である事から、当時から存在していた武家ではないかと思われる。
炎の呼吸を継承し、代々「炎柱」を輩出してきた名門であり、彼等が纏っている炎を思わせる羽織は、代々煉獄家に伝わる炎柱のみが羽織る事を許される証である。
一目でわかる程に煉獄家の男子は皆風貌が似ている(髪色に関しては後述)。
家族構成
- 槇寿郎(しんじゅろう)
煉獄家の大黒柱であり、元炎柱。
剣士としての苦悩に加えて妻の死が重なり、酒に溺れて剣を捨てる。今は亡き妻の瑠火との間に杏寿郎と千寿郎という二人の息子がいる。
- 瑠火(るか)
槇寿郎の妻であり、杏寿郎と千寿郎の母。
長男・杏寿郎に"強き者"たる心構えを教授し、その在り方に大きな影響を与えた。次男の千寿郎が物心つく前に病気で逝去。
- 杏寿郎(きょうじゅろう)
煉獄兄弟の長男。現炎柱。
父が途中で指導を放棄したのにもかかわらずほぼ独学で炎柱となった努力家であり、どんな強敵にも折れない心を持つ熱血漢。弟想いの兄でもある。
- 千寿郎(せんじゅろう)
煉獄兄弟の次男。
剣才は皆無であり、どれだけ剣の訓練をしても日輪刀の色が変わらなかった為、鬼殺隊への入隊を断念した。兄とはやや歳が離れている模様。家族想いの優しい弟。
最終回に登場した、とある煉獄家関係者の?...。
当然ながらネタバレ注意。
TV版無限列車編のEDでは、20年前の煉獄夫妻や槇寿郎・瑠火・杏寿郎・千寿郎の4人全員が揃った家族団らんのひと時といった、槇寿郎が酒に溺れる以前のかつての煉獄家が垣間見れるシーンが登場している。
煉獄家の髪について
本編では煉獄家の人達の派手な髪色については言及されていなかった為に、その特徴は単に遺伝として見られていたが、劇場版の入場特典「煉獄零巻」内の大正コソコソ噂話にてその詳細が語られた。
煉獄家には古くから代々伝わる「観篝(かんかがり)」というしきたりがあり、それは子供を授かった妻は、お腹に赤ちゃんがいる間は、7日おきに2時間ほど大篝火を見るという内容である。
この儀式により、煉獄家の男子の髪の色は焔色になるそうである。
ちなみにこの儀式は現代でも続いていると思われる。
※ただし、一般的には妊娠中に大きな火を見ると良くないとされている為、マネしないようにという注釈が付いている。
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※以下、ネタバレ注意
炎柱ノ書
歴代の炎柱達が残した手記。上記の通り煉獄家は非常に長い歴史を誇る家なので、残された手記の量も膨大だが、本項ではその中でも戦国時代の煉獄家先祖が残した二十一代目炎柱ノ書について記述する。
鬼を追跡していたある日、鬼に襲われて妻子を失った継国縁壱に出会い、結果的に彼を鬼狩りに導く事となった。この時、既に当時の炎柱だった煉獄家先祖は、縁壱から彼の呼吸法について鬼狩りの仲間達と共に指導を受け、自身が習得していた炎の型に自身に適した形に派生させた呼吸法を組み合わせる事で、現在の炎の呼吸を編み出すという成果をあげる。
しかし、縁壱が鬼舞辻無惨を取り逃がし、さらに鬼狩りとして連れて来た彼の兄の裏切りと当時の産屋敷家当主の殺害、加えて無惨と行動を共にしていたとある鬼を見逃すという由々しき事態が起こる。これらの罪を言及され、自刃の憂き目に遭おうとした縁壱を、煉獄家先祖のみが庇っていたようである。これは妻子の亡骸を抱えた縁壱の痛ましい姿を唯一目撃していた事、鬼狩りへ勧誘した事をなどの諸々の事情もあるが、やはり先祖である彼も煉獄家の血筋らしい仲間思いの優しい人であった事が窺い知れる。
その他にも炎の呼吸は日の呼吸の派生で生まれた呼吸法の一つであるという事、更に炎柱であるにもかかわらず痣を発現できず、そして自らと縁壱の才能の差がとてつもないものだという事や、縁壱から教わった無惨を倒す方法などを知るにつれて、煉獄家先祖は次第に思い詰めて苦悩していった様子が書かれていたのが、炎柱の書の全容である。そしてこの書を読んだ子孫である槇寿郎も、先祖と同じく隊士及び柱としての自信を無くし(愛妻の死去も重なり)、柱を辞す事となった。