「罪なき人に牙を剥こうものならば この煉獄の赫き炎刀が お前を骨まで焼き尽くす!!」
それは、誰よりも熱く、誇り高き精神を持つ者
プロフィール
階級 | 柱(炎柱) |
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誕生日 | 5月10日 |
年齢 | 20歳 |
身長 | 177cm |
体重 | 72kg |
出身地 | 東京府 荏原郡 駒沢村(現: 世田谷区 桜新町) |
趣味 | 能、歌舞伎、相撲観戦 |
好きなもの | さつまいもの味噌汁 |
CV(アニメ) | 日野聡/伊瀬茉莉也(幼少期) |
演(舞台) | 矢崎広 |
吾峠呼世晴による漫画『鬼滅の刃』の登場人物。鬼殺隊を支える最上級隊士である“柱”の一人。「炎柱(えんばしら)」の称号を持つ。
炭治郎が初めて対面した際は、鬼である禰󠄀豆子と彼女を連れている事に対する処遇について「裁判の必要などないだろう!鬼を庇うなど明らかな隊律違反!」とした上で、「鬼もろとも斬首する!」と溌剌とした口調で即断した(この後については後述)。
その一方で処遇が決定した直後に、この時点で隊士としては最下級の癸でありながら大言壮語を口にした炭治郎に他の柱達が失笑する中、一人だけ「いい心掛けだ!」とその意気を買っていた。
人物
炎のように熱く燃える男
「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」
「老いるからこそ 死ぬからこそ 堪らなく愛おしく尊いのだ」
正義感が強く、明朗快活で豪快な性格。決して揺らぐ事のない信念は、力強さと意志の強さを感じさせる。
後進の面倒見も良い好漢だが、稽古が厳しすぎる為に弟子入りした者は皆逃げ出してしまい、登場時点では継子はいなかった。なお、現恋柱の甘露寺蜜璃は煉獄の元継子である(煉獄が柱となる前から弟子であり、煉獄の柱昇格に合わせて自動的に継子になった)。しかし甘露寺の場合は、外伝で彼女が編み出した呼吸と動きがあまりにも独創的過ぎた事から、後に煉獄の下から正式に独立した。その為に、煉獄には炎の呼吸を継承する継子がいなかった。
剣士としての実力は言うに及ばず、咄嗟の戦況把握能力と、その場に居合わせた若輩の剣士達の実力を瞬時に見抜いた上で、それぞれに的確な指示を飛ばす戦術眼も持っており、指揮官としても非常に優秀である。
どんな境遇でも歪まない、非常に健全な精神の持ち主。老若男女問わず誰とでも話せる好漢で、頭の切り替えが早く、すぐに結論を出す性分なので、相手の話をあまり聞いていない事もある。しかし炭治郎に対してもそうであったように、考え方の違いなどで衝突があっても根に持つような事はなく、すぐに笑顔で対応する。
下記する父親との確執を含めても、現実に対する不満というものがほぼ皆無な為に、魘夢に見せられた夢の内容も「任務を無事に達成して人命を守りきった夢」と「現実での父親や弟との触れ合いの回想」であり、取り戻せない過去や現実とは異なる空想の夢を見ていた炭治郎達とは対照的だった。
上述した台詞からも分かるように人間愛に溢れており、人の感情の機微に敏感で気遣いもできる。それ故に一般隊士のみならず、柱達からも好かれていた。
容姿
炎を思わせる焔色の髪と眼力のある瞳が特徴。
(この特徴的な髪については、本編終了後に「煉獄家に代々伝わるあるしきたり」と関係している事が判明した。詳細はリンク先を参照)
その他
好きなお弁当のおかずは鯛の塩焼き、ご飯はさつまいも。 (大正コソコソ噂話より)
また、駅弁(牛鍋弁当)十一人前を平らげる大食い振りを見せて炭治郎を驚かせた(後に煉獄をも凌駕する大食いの鬼殺隊士と遭遇する事になるのだが…)。
驚いた時は「よもや」、美味な食事をした時には「うまい」を連呼し、特に好物を食べた時は「わっしょい」と叫ぶ口癖がある。この為、食柱という呼称を使うネット民もいる。
寝起きの良いランキングでは、堂々の1位である(決められた時間に起きられる)。
好きなことわざ、座右の銘は「斃れて後已む 精神一到 何事か成らざらん」。
過去
代々“炎の呼吸”を伝え継いできた剣士の名門・煉獄家の長男として生を享け、元柱の父を持ち、幼少から修練に励んできた生粋の鬼殺隊士。幼い頃に故人となった母親から説かれた言葉と、抱きしめられた腕の温もりを心の支柱としている。
少年時代は父から情熱的な指導を受けていたが、母の死と同時期に父が酒に溺れ指導と育児を放棄した為に、以降は一人で家にあった僅か3巻の炎の呼吸の指南書を読み込む事で、殆ど独学で炎の呼吸を習得し、柱にまで登りつめた。
父に背を向けられて心無い言葉を返される事に寂しさや苦しみも抱えていたが、己の責務を果たす為に年の離れた弟を励ましながら前を向き続けた。柱合会議さえ蔑ろにするようになった父の代理で参席するなど、表向きも煉獄家を切り盛りしていた模様。
能力
その戦闘能力は非常に高く、剣技においては天賦の才を弛まぬ修練と最前線で戦い続けた経験で磨き抜いており、鬼殺隊最上位陣である柱達からも絶対的な信頼と共に一目置かれていた。
鬼舞辻無惨の血で強化された上で、200人の乗客を人質にしていた"下弦の壱"の魘夢をその上で圧倒して抑え、連戦での"上弦の参"である猗窩座も、その実力を稀に見る好敵手として絶賛している程である。さらに階級「甲」の頃に当時の"下弦の弐"を単騎で撃破して柱に登りつめている。
また猗窩座曰く、“至高の領域”にもかなり近いところにいたらしく、実際に炭治郎に呼吸での止血を指南するシーンでは、炭治郎の体内の傷を見透かしているかのような言動をしており、この時点で不完全ながら透き通る世界がある程度見えていた可能性も示唆されている。
また、アニメ版では作中の二十歳当時では肉体の全盛期にまだ達していない事が言及されており、猗窩座からは1~2年後には技は更に研磨され精度は上がると、かなりの伸び代を示唆されていた。
柱9名での腕相撲ランキングにて3位となる程の腕力の持ち主でもあり、強烈な踏み込みを主とする炎の呼吸を極めただけあって、俊足ランキングでは5位になる程の脚力と機動力を持つ。
現柱の中でも腕力、機動力共に非常に安定して高い事が分かる。
また、前述の通り高い戦術眼も持っており、前線指揮官としての能力も非常に高い。
無限列車に乗り込む前夜での彼と他の隊士達の描写から見て、無限列車や切り裂き魔の事件に対応する為の鬼殺隊の詰め所が設けられていた模様で、杏寿郎はそこの統括責任者も兼ねていたとも考えられる。
全集中 炎の呼吸
詳細は個別記事を参照。
多数の流派がある全集中の呼吸法の中でも基本となる五大流派の一つ。脚を止めての強力な斬撃が多い攻めの型であり、変幻自在の脚運びを主とする受けの型である“水の呼吸”とは対照的である。
なお、使い手には『「炎」の呼吸は「火」の呼吸と呼んではならない』旨が強く伝えられている。
また、ファンブックの書き下ろし漫画に掲載された「各呼吸の斬られ心地」にて、かつて彼に斬られた元鬼によると彼の剣は「さわやかというか、夏の青空のような」ものだったらしい。
装備
鬼殺隊士の基本装備として日輪刀と隊服を支給され、鎹鴉をあてがわれている。
日輪刀
詳細は個別記事を参照。
別名“色変わりの刀”と呼ばれ、煉獄の刀は赤い刀身に加え、拵は鍔は炎の様な意匠の鍔と縁頭を備えており、白い片手巻の柄と白色と灰色の檜垣紋様の鞘を持つ。
又、赤い刀身には元の所に彼の柱としての階級を示す『惡鬼滅殺』の4文字が刻まれている他、燃え立つ焔の様な逆丁字の刃紋が焼き入れられている。
尚、2021年7月に公式発売の1/1サイズの日輪刀が950㎜である為、彼の日輪刀はその長さであると見て良いと思われる。
隊服
背に“滅”の字が描かれた、黒い詰襟。
特別な繊維でできており、通気性はよいが濡れ難く、燃え難い。雑魚鬼の爪や牙ではこの隊服を裂く事すらできないほど頑丈。
羽織は白地に炎の意匠。腕を通していないが、どれほど激しく動いても羽織が落ちる事はない。
『煉獄杏寿郎外伝』にて、代々煉獄家に伝わる炎柱のみが纏う事を許されている由緒あるものだと判明した。又、足元は炎の意匠の脚絆を巻いている。
鎹鴉
雄鴉で名前は「要(かなめ)」。
漫画第66話の扉絵にて初登場。続く第67話にて杏寿郎の意を汲み、炭治郎を煉獄の生家へと案内する。劇場版では現場から報告へ飛び立つ場面が追加された。
また、アニメ版の第一話ではあまりにも直球に鬼についての情報を聞く杏寿郎を諫めていた。加えて杏寿郎の事は彼の家系もあってか「杏寿郎様」と敬称付きで呼んでいた。
無限列車にて
前夜
事は柱合会議後、間をおいてから下った炎柱煉獄杏寿郎への出撃命令に端を発した。
無限列車において40数名の乗客が行方不明になるという事件が勃発し、派遣された鬼殺隊員も消息を絶っていた。事態を重く見た鬼殺隊は杏寿郎の派遣を決定した。
- 一方鬼たちも動きがあり、例の会議で生き残った魘夢に鬼舞辻無惨から柱と竈門炭治郎の抹殺が命じられ、彼は行動を開始した。この後の彼の動向に不明点が多いが、断片的な場面から、魘夢配下を用いて少しずつ無限列車の乗客を餌食にしていたと考えられる
無限列車の始発駅周辺での事前調査調査の結果、列車は秘密裏に車庫に回されており、運行も中止されていた。列車の事件のみならず「切り裂き魔事件」まで発生しており、駅界隈は活気を失っていた。ある隊士から列車の所在の報告を受けた前夜も切り裂き魔の被害が発生しており、杏寿郎はその対処にも当たっていた。
杏寿郎はその隊士と駅に向かい、駅の検索を行うと同時に、駅の売店で売り子の少女ふくと祖母の トミにも尋ねた。
「俺は鬼を捜している者。鬼を見ていませんか?」
その身も蓋もない超ストレートな質問に、同行した隊士と鎹鴉・要は慌てふためいた。
結局駅で入手出来たのは大量の牛鍋弁当で、大半を同行した隊士に他の隊員たちへの土産として持たせて帰らせた。杏寿郎は残りの弁当(これも相当の数だったが)を手に、弁当売りや鉄道管理局からの差し入れを装い、回送車両の車掌や整備工場技師から無限列車の情報を得た。
無限列車が翌日夜から運行再開である事を聞いた直後、切り裂き魔事件の真犯人、音速の鬼が侵入し、休憩中の見習い整備工の少年を襲った。杏寿郎は隙を突いて少年を救出したが、音速の鬼は牛鍋弁当の匂いから駅の場所を感じ取り、ふくとトミを襲うべく、高速で走り去った。
杏寿郎は少年の応急処置の為に即座に追う事は出来なかったが、応援に駆け付けた4名の隊士達に後を任せ、自分は全集中の呼吸で高速走行を行い鬼を追った。
- 先程持ち帰らせた弁当の量や前日の被害者の迅速な救助、鴉の誘導で短時間に数名の隊士達が駆け付けた事やこの時の隊士の態度から、この一連の事件に対処する為に鬼殺隊の詰め所が駅の近場に設けられ、杏寿郎はそこの統括責任者も兼ねていたとも考えられる。
商品の搬入と営業準備の為に早朝の駅に来ていたふくとトミは、音速の鬼に襲われたが、追いついた杏寿郎に救助され、音速の鬼も頸を斬られた。
その時、トミは20年前の事を思い出し、自分とふくの母を鬼から助けてくれた礼を言うが、杏寿郎はそれが自分の父である事に気づき、トミにもそれを伝えた。
駆け付けた先程の隊士に鬼を倒した事と次の夜で無限列車の運行再開である事を告げるが、安堵する隊士に「40人以上食った鬼が、この程度であろう筈がない」と告げると隊士は切り裂き魔は鬼殺隊の攪乱で、無限列車の鬼は別にいる事に気づく。
そして、杏寿郎は列車に乗り込む事を告げた。
当日
駅の改札口でふくとトミから大量の弁当を購入し、昨晩の事の礼を言われた杏寿郎は、父に二人の事を伝えると約束し、改札を通過した(残念ながら、この約束は果たされる事はなかったが…)。
魘夢配下、かまぼこ隊も乗り込み、無限列車は出発した。
「美味い!!」を連呼しながら食事している所にかまぼこ隊と合流し、彼らに顔合わせを行った。
同席した炭治郎から鴉を通して合流指示が出された事を知り、同時に彼からヒノカミ神楽について問われるが「知らん」と即答し、愕然とさせた。
- 炭治郎は、その妙なテンションに辟易しつつも、面倒見の良さと正義感の強い匂いに好感を持った。後に杏寿郎は歴代炎柱が残した書物の事を思い出し、自宅を訪ねる事を勧めるのだが、炭治郎はそこで驚愕の事実を知る事になる。
「危険だぞ、いつ鬼が出て来るか判らないんだ」
と、窘めた。そして、任務の概要を大まかに説明した。
すると善逸は、すでに列車そのものが鬼が出る現場である事を理解し、いつものヘタレっぷりを晒して騒ぎ出した。
そこに車掌が切符の確認にやってきて切込みを入れ、魘夢の術が発動、魘夢配下も行動を開始した。
眠らされた杏寿郎は父に柱になった事を報告した日の夢を見ていた。その報告を受けた父の態度に疑問こそ浮かべたが反発も失望もせず、「考えても仕方の無い事は考えるな」と自分に言い聞かせた上で気丈に弟を励ましていた。
その夢の中に潜入した三つ編みの少女はその無意識領域で杏寿郎の精神の核を破壊しようとしたが、実体の方で阻止された。本来なら術がかかってる状態では動けない筈だったのだが、杏寿郎は敵の予想の範疇を超えた生存本能を持っていたのだった。
ここでは割愛するが、魘夢配下の目論見は全て失敗し、元々術にかかっていなかった禰󠄀豆子の助けでいち早く目覚めた炭治郎が鬼を倒すべく動き出した。
しかし、すでに魘夢はすでに自身の体を列車に融合させており、鬼殺隊士達の廃人化が失敗した為に彼らを疲弊させて倒す作戦に切り替えた。禰豆子の助けで覚醒した伊之助、覚醒してなくとも動ける善逸も行動を開始したが、客車内に触手を浸潤させて挑発してくる魘夢に炭治郎達は全く連携が取れず、近場の客たちを守るだけで精一杯だった。
そこに最後に自力で覚醒した杏寿郎が強烈な斬撃を加えた。
「うーん…、うたた寝してる間に、こんな事態になっていようとは…。よもやよもやだ、柱として不甲斐なし。穴があったら入りたい!!」
この台詞と共に二太刀目の斬撃を加え、かまぼこ隊に合流して指示を出した。
この時杏寿郎が各々に出した指示は単純明快な役割分担のみで、細かな戦い方は一切お任せだった。
尚も戸惑う炭治郎に対しても、
「どの様な形になろうとも、鬼である限り頸はある」
と、目標を明確化させて、それに向けて全員で突き進む体制を作り上げた。
魘夢は杏寿郎達を疲弊させて仕留め、乗客を一気に平らげる計画だったのだが、この時、彼は一寸法師を五人飲み込んでいたも同然で、針の刀で腹の中を刺されるどころか滅多切りにされる事態に陥っていた。
しかも、お伽話の鬼と違って吐き出すこともままならない、始末の悪さだった。
- 仮にこの時点で、先に乗客を食らう方向に切り替えたとしても、すでに杏寿郎、善逸、禰豆子に内部を滅茶苦茶にされており不可能だったと思われる。
後は双方根競べで、鬼の頸が斬られるか、鬼殺隊が疲弊して倒されるかだった。
この場を凌ぎきったのは鬼殺隊の方で、伊之助と炭治郎が頸の切断に成功した。
魘夢の断末魔に列車は激しく脱線したが、杏寿郎が繰り出した技によって衝撃が緩和され、夥しい死者が出てもおかしくない規模の脱線を死者ゼロで乗り切った。
最期
しかし、魘夢撃破後に突如強襲してきた猗窩座と一騎討ちとなり、互角の勝負を展開するが、猗窩座は本気を出しておらず、隠していた実力に大きな差が見られた上、鬼の不死性と超再生力が歴然たる差となり徐々に追い込まれ、ついに鳩尾を貫通する致命傷を受けてしまう。絶命が決定的となった状況で、杏寿郎の戦士としての強さや練度をいたく気に入った猗窩座から幾度も、鬼となる事での延命を(最後通告のころには懇願じみたレベルで)誘われるが、限りある生命の輝きを語り、この再三の勧誘を断固拒否。最期の力を振り絞って、猗窩座の首に刃を突き立て、そのまま切り落とす、若しくは鬼の致命的弱点である日光が現れる夜明けまで猗窩座を拘束するという形での相打ちを試みるも、後一歩のところで逃走を許してしまう。
しかし、未だ輝きが十全に足らぬ日輪を守り抜けた事に希望を見出し、少年達に鬼殺隊士としての心得を説いた後、陽光に照らされながら逝った。
即ち杏寿郎は、力なき者を守る鬼殺の剣士として、敗北することなくこの世を去ったのである。
愛する母の言葉に従い、天より授かった才を地への恵みとして還すため最期まで戦い続けた杏寿郎の表情には、満ち足りた笑みが浮かんでいた。
「強さというものは 肉体に対してのみ使う言葉ではない この少年は弱くない 侮辱するな」
そして、死に行く杏寿郎の眼前に母が現れ、息子を優しく褒めたたえ、杏寿郎も最期の瞬間に笑顔になった。
炎柱・煉獄杏寿郎、黎明に散る。享年20歳。
本編開始時点で現役だった柱達の中では最初の殉職者で初登場は単行本6巻、退場が8巻と非常に短い活躍ではあったが、その熱い人となりと鮮烈な生き様は後輩である炭治郎達に大きな影響を与え、多くの読者からもそのあまりにも早すぎる死を惜しまれている。
原作及び劇場版の前日譚にあたるテレビアニメ版「無限列車編」の第1話では、日常的な場面を補完するエピソードや無限列車に乗車する経緯が描かれている。
無限列車編以降
その後はこちらから。最終回ネタバレ注意
対人関係
煉獄家
父であり元柱。とある出来事から情熱を忘れて剣士をやめ、まだ幼い実の息子たちからも背を向けたが、杏寿郎が最期までそんな自分に恨み言一つ言わず己の体を気遣っていたと知り、涙を流す。
母であり故人。杏寿郎が幼い頃に病死。心身共に美しい女性で、杏寿郎の在り方に大きな影響を与えた。
歳が離れた弟。元々、兄の継子となるべく、修練を重ねていたが、剣士としての限界と亡き兄の遺した言葉により、勇気をもって剣士以外の自分の道を歩むことを決断した。
同期・柱
公式ファンブック弐にて柱内でのお互いの印象が明かされた。
現柱の中では比較的新参の方であるにもかかわらず、その人柄故に柱内での打ち解け度95%と堂々のトップである。
その人を惹きつける魅力から、柱内での話しかけやすい上位三名において2位にも選ばれており、後輩のみならず同じ柱達からも慕われている。
柱就任前に後に柱となる彼女を弟子とし、この頃から育手としても優秀だった事が窺える。諸々の事情で自信を失い悩んでいた蜜璃に、「甘露寺はいずれ俺をも超える剣士になるだろう!」と励ましながら導いた。彼の訃報が届いた際には、深いショックと悲しみを受けていた。
杏寿郎からみた蜜璃の印象は「才能が凄い!技の独創性も凄い!可愛い後輩!」、蜜璃から見た杏寿郎の印象は「かっこいいお兄様!一緒に修行して楽しかった。可愛がってもらった!」。
同じくらいの歳の弟がいた為か彼の事は何かと気にかけていた様で、「柱として共に頑張ろう」と激励の言葉を送っていた。後に杏寿郎の刀の鍔を見てその事を想起して、静かに涙を流した。
杏寿郎から見た無一郎の印象は「同じ歳の頃の自分よりも才覚がある!若いのに頑張ってえらい!」、無一郎から見た杏寿郎の印象は「梟みたい。快活な声が心地よい人。」。
彼の訃報が届いた際には、驚きと悲しみを露にしている。アニメ24話にて出立直前に言葉を交わす描写が追加されており、彼女が最後にその姿を見た柱となった。
杏寿郎から見たしのぶの印象は「毒を開発!凄い!不利な体格を物ともせず戦う!尊敬に値する!」、しのぶから見た杏寿郎の印象は「良い人。話が噛み合わない時がある。」。
彼の訃報が届いた際には、「上弦の鬼には煉獄でさえ負けるのか」と呟く。杏寿郎の事は高く評価してその実力を信頼していたらしく、後に「俺はアイツのようにはできない」と発言している。
アニメ第1期第23話と第2期第8話の大正コソコソ噂話では貴重な2人の会話を見ることができる。
杏寿郎から見た天元の印象は「剣技の軌道が美しい!忍びを初めて見た!感動!妻がちょっと多すぎる!」、天元から見た杏寿郎の印象は「派手!俺より目立つな!でもめっちゃ良いやつ。」。
彼の訃報が届いた際には、涙を流しながら「南無阿弥陀仏」と手を合わせて彼の冥福を祈った。
杏寿郎から見た行冥の印象は「恵まれた体格、羨ましい!あの巨大な武器を軽く振れて凄い!素晴らしい筋質!」、行冥から見た杏寿郎の印象は「前向き。弱音を吐かない。正直。」。
彼の訃報が届いた際には、「俺は信じない」と呟いており、かつて槇寿郎に救助された過去もあってか、現炎柱である彼にも相応の信頼を置いていた事が窺える。訃報を「信じない」というよりは「信じたくない」と言った方が正しいかもしれない。
公式ファンブック弐にて明かされた互いの印象は、杏寿郎から小芭内へは「感覚が鋭い!肩、肘、手首の関節だけなら甘露寺よりも柔らかくしなる!」、小芭内から杏寿郎へは「よく話す。好き。性格が良い。」。
彼の訃報が届いた際には、「醜い鬼どもは俺が殲滅してやる」と彼への弔辞と思われる言葉を述べていた。外伝では、柱になる前の杏寿郎の実力を彼なりのやり方で試し、発破をかけていた。その発破を受けた杏寿郎は実弥を「ツンケンしているが、熱い心の持ち主」と評価していた。
杏寿郎から見た実弥の印象は「風の呼吸の技術を一段押し上げた男!天晴れ!」、実弥から見た杏寿郎の印象は「好き。いい奴。」。
彼の訃報が届いた際には、「そうか」と一言呟いただけだったが、自分の感情を出すのが苦手な彼なりに悲しんでいた様である。
杏寿郎から見た義勇の印象は「声が小さくて聞き取りづらい!努力家!」、義勇から見た杏寿郎の印象は「好き。よく話しかけてくれる。」。劇中において会話の描写はないものの、無口で会話が少なく一部の同僚からは嫌われてしまっている彼にも積極的に話しかけていた様である。
ちなみに五大流派の中でも対になっており、共にいつの時代にもいたとされる水と炎の柱である彼等だが、柱内での打ち解け度は冨岡が最も低く、その言動や周囲からの評価までも完全に対照的である。
一般隊士
- 竈門炭治郎・我妻善逸・嘴平伊之助
呼び名
竈門炭治郎 | 頭突きの少年 → 溝口少年 → 竈門少年 |
---|---|
我妻善逸 | 黄色い少年 |
嘴平伊之助 | 猪頭少年(いのがしらしょうねん) |
最期の任務となった無限列車にて同行。
炎柱の力量に感嘆する彼らに、「みんなまとめて面倒みてやる!!」と弟子に勧誘した。
継子には出来なかったが、「心を燃やせ」「胸を張って生きろ」という彼の遺言は、特に炭治郎に薫陶を授け、上弦の鬼戦や人生についての相談など重要な局面で思い返す程、杏寿郎の事を今なお慕っている。彼の刀の鍔は形見として炭治郎に託され、後に炭治郎の新しい刀に付けられた。
また、善逸もこの後、以前程の駄々っ子ではなくなったばかりでなく、杏寿郎と正反対の選択をした者に対し、迷う事なく果敢に挑んでいる(これは師匠の最期の影響が最も大きいが、杏寿郎の影響も少なからずあったと思われる)。
善逸は杏寿郎に対し、「鍛え抜かれた“音”がする人」 「傷付いた心を叩いて叩いて立ち上がってきた音」 「ちょっと風変わりだけど強くて優しい音」と心の中で綴っていた。
伊之助は相変わらず猪突猛進ではあったが、今まで以上に猪突猛進となり、その上で戦い方も変化しており、それが遊郭作戦で如実に表れていた。
隠に救助された際、彼は所謂ギャン泣き状態だった(善逸の証言)。猗窩座と杏寿郎の一騎打ちを目の当たりにして、最も動ける状態であったにもかかわらず助太刀出来なかった事を悔しがって慟哭していた。
もしも本当に継子になっていた場合、良い師弟となっていたかもしれない。
しかし、それは叶わなかった………
- 竈門禰豆子
当初は鬼であると言う事から処分する事を求めたが、妹を連れた炭治郎達が任務同行の命を受けた際に、傷つきながらも命をかけて人質となった乗客達を守る姿を見て認識を改め、彼女を鬼殺隊の一員として認めるようになる。呼び名は「竈門妹」。
直接絡む事こそなかったが、禰豆子の方もしっかりと煉獄のことは覚えており、後に人間に戻る瞬間の彼女の記憶の中には煉獄の姿もあった。
敵
煉獄杏寿郎が最後に戦った鬼で、鬼舞辻無惨配下の精鋭、十二鬼月・“上弦の参”。
杏寿郎は猗窩座との戦いで命を落とした。
無限列車の攻防戦が一段落着いた時、突如として現れ対峙する。
杏寿郎の闘気に惚れ込み「お前も鬼にならないか?」と、彼を誘った。
こうすると一見「英雄、英雄を知る」を地で行く様な敬意に思えるが、鬼特有の邪悪さや身勝手さが裏打ちされた敬意だった為に(炭治郎達を愚弄された事もあって)、杏寿郎は猗窩座に一瞥で嫌悪感を示して、誘いを断った(猗窩座の賞賛は、彼自身の身勝手な価値基準で無自覚に相手を愚弄しているだけだという事は、後に炭治郎からも改めて指摘されている)。
「鬼になれば百年、二百年鍛錬ができる」「俺と永遠に戦い続けよう」と言う猗窩座に対し、
「老いることも死ぬことも 人間という儚い生き物の美しさだ」「老いるからこそ 死ぬからこそ 堪らなく愛おしく尊いのだ」と杏寿郎は言い放った。
互いに否定し合った双方の価値観の違いは、直後の二人の戦いに大きな影響を与えた。
猗窩座は鬼の間でも驚異的な再生能力にモノを言わせ、次第に杏寿郎に深手を負わせて追い詰めていった。
それでも杏寿郎は諦める事無く、負傷も生命の危機も恐れず、勇猛果敢に攻め続けた。
戦いそのものは互角で、猗窩座も鬼の再生能力が無ければ戦闘不能になっていた傷を何度も負っていた。
結果的には、猗窩座は杏寿郎に致命傷を与えたものの、絶命までは至らしめられなかった。
猗窩座には致命的な時間制限(日の出)があり、焦りを生じさせていた。
それに対し杏寿郎は生身の体ではあったが、それ故に逆に猗窩座の様な制約の類いが殆ど無く、体力と生命の限界まで戦えたのだった。
捨て身で頸の切断と日の出までの釘付けを計った杏寿郎に対し、猗窩座は腕を自ら切断して脱出するのがやっとだった。
無限列車の攻防戦において、鬼殺隊側の殉職者は煉獄杏寿郎のみで、隊員乗客含めて多数の負傷者は出したものの、死者はなかった。
一方で鬼の側は、二百名の乗客を喰らう予定が一人も食らえず、逆に最後の下弦の鬼を失った。猗窩座の介入もタイミングが遅すぎ、杏寿郎に致命傷を与えるのがやっとで、魘夢の失敗(抹殺を命じられた炭治郎に返り討ちにあった、他)を挽回する程の大戦果とは言い難かった。
炭治郎の涙ながらの罵倒の通り、杏寿郎と鬼殺隊の勝利だったのである。
猗窩座は後に上司からの叱責で、それを身をもって痛感する事になる。
外伝
本編の連載終了後に、杏寿郎を主人公としたスピンオフ作品『鬼滅の刃 煉獄杏寿郎外伝』(作画・平野稜二)が45号・46号に掲載される事が発表された。
また、劇場版『鬼滅の刃無限列車編』の入場者特典『煉獄零巻』にて、本編の前日譚となる杏寿郎の特別読み切りを掲載している。
他にも、豪華版パンフレット限定の特典としてオリジナルエピソードの『ドラマCD・煉獄杏寿郎の使命』が同封されている。こちらは、上記の煉獄零巻と煉獄杏寿郎外伝の間の話であり、まだ煉獄の下で修業をしていた頃の甘露寺蜜璃と共に、とある任務に赴くエピソードである。
このようにその人気の高さ故か、彼が主人公のスピンオフ作品の数は非常に多い。
キメツ学園
7巻にて設定が明かされた。
担当教科は歴史。教育熱心で歴史愛も強い為に、授業中に生徒を投げ飛ばしたり騎馬戦を始めたりしてしまう。
しかしながら生徒からの人気は高く(バレンタインのチョコ獲得数は28個)、歴史の成績が悪い者は学園にいないという。
公式ファンブックに掲載された特別描き下ろし漫画では、モテるための秘訣を善逸に訊かれた時に「特にないな!モテたいから学校に来ているわけではないし!」と返答し、当の善逸から「何の役にも立たないですね もういいです」と憎まれ口を叩かれていた。
高等部歴史教師、中等部1年紅葉組の煉獄千寿郎は弟。
食べ物絡みのエピソードが多く、学園にピザのデリバリーを頼んだり、夜中に家庭科室に忍び込んで夜食を作る他にも掃除の際に出てきた干からびた芋を食うかどうか悩むなど、食い意地の張った面が多くみられる。
家庭科室を校長に許可を採った上で使用しているが、家庭科室を愛する教師に許可を採らずにいるためしょっちゅう彼から包丁を振りかざされながら追いかけられる。
甘露寺蜜璃の元担任でもある。
他作品コラボにおいて
グランブルーファンタジー
2020年12月開催のコラボイベント『因果の匂い、果ての空』にて、トレジャー交換により、プレイアブルの団員キャラとして加入する。
彼の時系列は、他の鬼滅勢と同じく無限列車編よりやや前(少なくとも那田蜘蛛山事件後の、炭治郎・善逸・伊之助のリハビリが終わってから)。ただ、同じく空の世界に引きずり込まれたしのぶ、かまぼこ隊の面々ら全員に言えることだが、各々の転移させられたタイミングにはややズレがある模様。
しのぶ・義勇とともに鬼殺隊本拠地から近くの町へ出ようとしていたところで、異様な赤い空とともに出現した次元の穴に、しのぶを逃がして義勇とともに吸い込まれてしまう。日本とは違う見慣れぬ風景に困惑する間もなく、吸い込まれる直前と同じく突如赤黒くなった空の下で、現地の子供を守りつつ、見知らぬ世界の「鬼とも魔物とも異なる怪物」 と戦っていた炭治郎に義勇とともに助太刀し、合流。そこから元の世界に帰るために、仕事でその島を訪れていた主人公の騎空団と協力体制をとることとなる。
キャラ性能
種族はヒューマン、属性は火、レアリティはSSR。得意武器は刀。
奥義
- 炎の呼吸 玖ノ型・煉獄
火属性の極大(大凡のキャラの奥義の「特大」よりさらに大きい)ダメージを与える。発動すると1アビである壱ノ型・不知火が即時使用可能に。
ただし発動には奥義ゲージ100%のみならず、「戦闘開始から4ターンごとに一度」、ないしは「瀕死状態」になると付与される特殊変化ステータス『練気』の消費が必要となるため、ゲージだけ溜まってもすぐには発動できないという制約がある。
アビリティ
- 炎の呼吸 壱ノ型・不知火
火属性の攻撃を敵1体に放つ。副次効果として、発動したそのターンの間だけ杏寿郎の通常攻撃が必ずトリプルアタックになる。使用間隔は5ターン。
- 炎の呼吸 弐ノ型・昇り炎天
敵1体に火属性のダメージを与える。また副次効果としてその敵にスロウ効果も発生。
使用間隔は6ターン。
- 炎の呼吸 肆ノ型・盛炎のうねり
Lv45到達で見られるフェイトエピソードで習得。敵全員に火属性のダメージを与える。
副次効果として、そのターンのみパーティが敵から受ける全ての属性のダメージを70%軽減する。使用間隔は7ターン。
- 炎柱
サポートアビリティ。杏寿郎の素の攻撃力、炎属性の攻撃力をupさせる。
また、戦闘中最初の一度だけ、オーバーキル級のダメージを受けても戦闘不能にならずHP1で耐える。
- 煉獄の赫き炎刀
サポートアビリティ。
「戦闘開始からカウントして4ターン経過する毎に」、あるいは「瀕死状態で次のターンを迎えた時」、杏寿郎自身に「練気」という特殊ステータス(効果中、杏寿郎の攻撃ダメージ上限が10%up。上述の通り、奥義発動のためには100%の奥義ゲージだけでなくこれが必要となり、奥義を発動する際にこの「練気」は解除される)を付与する。
彼の特筆すべき能力は3アビの、敵全員にダメージを与えつつ全属性の攻撃を70%ダメージカットする「肆ノ型・盛炎のうねり」だろう。
火属性には毎度おなじみ「何でもしてくれる御仁」、エルーン族の「舞」の踊り手、ある意味「殴り返す盾」の星晶獣、アイルスト王国の「竜殺しの騎士」、異世界のスクールアイドルと数は少ないがダメージカット要員がいる中で、強力なダメージカット(それも敵全員にダメージを与えながら)を持つ彼はそれだけで頼れる存在となる。
初心者にとっても頼れる存在であり、いつか来るであろう火属性有利の「ブレイブグラウンド」では火属性の貴重なダメージカット要員として活躍する未来も見える頼れる御仁である。
そして2021年火有利古戦場ではパーティー内の刀使いの人数が多いほど爆発的に強くなる自称侍が肉を集める際に大活躍。火で刀使いは上述の二人に加え、物騒な姉ちゃんと煉獄さんしかいない為、刀使いの人数を揃えるために初心者から上級者まで煉獄さんをパーティーに加える大活躍をした。
コトダマン
2021年2月25日より開催されたコラボイベントにて、火属性・英雄族のコラボユニットとして登場。
火属性ユニットとしては過去に登場したコトダマンの中でもトップクラスの火力の持ち主で、さらに弱体マスに設置すると逆に火力が底上げされるという凶悪ぶりを見せつけてくれる。
手持ちワードは「き」系統の他にも「れ」を使えるが、汎用性がそこまで高くないのが難点。
パワプロアプリ
2021年9月16日のメンテ終了後から開催されたコラボイベントにて、コラボイベキャラとして参戦。パワプロということもありパワ体になっている。
SR以上であれば捕手ならば球界の頭脳及び精神的支柱、野手ならば鉄人、投手ならば完全燃焼の金特が入手可能。
なお、ほかの野球漫画とのコラボシナリオはもちろんのこと(かつてジャンプで連載されていたとはいえ)北斗の拳のコラボシナリオである世紀末北斗高校では使用できない。
コラボキャンペーンの第2弾としてPR仕様も配布された。
ちなみにフジテレビ系で無限列車編が地上波初放送された際(この時コナミもスポンサーだった)、あるシーン(※ネタバレあり)あとパワプロアプリの鬼滅の刃コラボイベントのCMが放送されてしまい話題となってしまった(参考リンク)
モンスト
2022年3月9日、昼頃にモンストを開くと突然届いてきた『号外モンストニュース』。
開くとそこには、獣神化・改の炭治郎の姿と獣神化前の煉獄さんと天元様の姿、そして鬼滅の刃コラボ第2弾開催の発表があった。
種族 | 亜人 |
---|---|
戦型 | バランス |
撃種 | 貫通 |
アビリティ | 超アンチダメージウォール/アンチ魔法陣/木属性キラー/木属性耐性M |
ゲージアビ | 超アンチワープ/底力 |
ラックスキル | クリティカル |
友情コンボ | インボリュートスフィア・ナロー/超強破裂斬撃弾 |
SS | 〈炎の呼吸 奥義 玖の型・煉獄〉ふれた最初の敵を玖の型<煉獄>で攻撃(24+4ターン) |
性能は貫通ゲージのバランス型。
アンチアビリティはダメウォ・ワープ・魔法陣の3種に対応。その他のアビリティに木属性キラーを持ち、木属性の敵にはダメージ1.5倍。木属性耐性Mで木属性攻撃によるダメージが50%減少。底力により、HP50%以下でダメージ1.5倍といった性能。特にダメウォ・ワープは超アビ(対象ギミックがある、またはふれると攻撃力が上がる)のためキラー・底力のダメージをさらに底上げすることが可能であり、すべての条件が整えば、約5倍で敵を殴ることが可能。
友情コンボは良くも悪くも普通だが、木属性キラーが素アビのため友情にもキラーが乗り、ダメージが1.5倍に。
SSは劇場版でも印象的だった玖の型<煉獄>。いわゆるワンパンキャラであり、やっていることはヒロアカコラボの出久と全く同じの弱点必中。素の倍率自体は他キャラと比べて若干低いが、上記のとおり火力上昇のアビリティが多く、加えて戦型解放で超バランス型にもでき更なる火力上昇が見込めるため、トップクラスの性能を誇る。
弱点としては被ダメを抑える木属性耐性MとHP50%以下でないと効果が発動しない底力の相性が悪いことと、自身のSSターンを短縮する要素が一つもないという点。
その約1年後、2023年の7月8日のDREAMDAZEにて、鬼滅の刃第3弾コラボと共に獣神化・改の実装が発表された。
種族 | 亜人 |
---|---|
戦型 | 超バランス |
撃種 | 貫通 |
アビリティ | 超アンチダメージウォール/超アンチウィンド/木属性耐性M |
ゲージアビ | 超アンチワープ/底力 |
コネクトスキル | アンチ魔法陣/木属性キラー/SSターンアクセル |
発動条件 | 自身と種族が異なるキャラが2体以上、または自身と戦型が異なるキャラが2体以上 |
ラックスキル | クリティカル |
友情コンボ | ツインインボリュートスフィア/超強破裂斬撃弾 |
SS | 〈炎の呼吸 奥義 玖の型・煉獄〉ふれた最初の敵を玖の型<煉獄>で攻撃(24+4ターン) |
実装から一年ほどしか経ていないということもあり、特に追加されたアンチアビリティに関しては、そこまで有用性のない超アンチウィンドのみ。しかし、獣神化のころの弱点だったSS短縮要素の無さはコネクトスキルのSSターンアクセルによって解消。
友情コンボもツインインボリュートスフィアに変更されたことで威力が10,250から45,000に大幅上昇。
特に最高難易度コンテンツ・『天魔の孤城』3の間では地雷には対応していないものの、クエストのコンセプトと底力がマッチしており、飛行付与を持つワルプルギスでサポートするとその超火力を遺憾なく発揮する。
白猫プロジェクト
2023年2月28日開催のコラボイベント・鬼滅の刃プロジェクト2で登場。
アタッカータイプ・炎属性の剣士。
アクションスキル1の伍ノ型 炎虎はダメージを与えて体力を奪う。
炎虎使用中にタップすると壱ノ型 不知火になり前へ移動しながら体力を奪う攻撃になる。
アクションスキル2は玖ノ型 煉獄で攻撃中はデンジャラスアタック無効かつ相手を極度燃焼状態にさせることがある強力技。攻撃ヒット60回で再使用可能。
またバーストドライブ中は炎の呼吸状態になり、状態異常無効やHPが1未満にならないなど強化される。
モチーフ武器の杏寿郎の日輪刀は武器スキル「うまい!」を使うと作中の駅弁を食べる演出が入り、自動復活が付与される。
以上のように作中の活躍を再現した仕様になっている。
本イベントは遊郭編モチーフ(厳密には堕姫と妓夫太郎を元の世界で倒したという台詞があるので遊郭編以降のできごとと思われる)だが生存している。異世界なので違う時系列から来たのだろうか、炭治郎たちとは違うタイミングで場所も舞台となる【廓の島】の外れにある地下空洞の中に転移されてきている。
その地下空洞の奥には、白猫世界の鬼キサラギが懸念していた「古の鬼の軍勢」が封印されていて彼の目の前で解けてしまうのだが、それらが「人々に害をなす存在」とみなしてたった一人でそれらを殲滅させ、直後に光に包まれて消滅した(おそらく元の世界・時系列に戻った)。なお、一足遅く現場に到着したしのぶは「懐かしい感じがする」ともらした。
身も蓋もない言い方をすれば、(一応コラボイベントのストーリーには関わっているが)誰も知らない所で、一人で大立ち回りをして消えただけであるが、下手に他のキャラと会わせてしまうと、炭治郎がストーリー中で言った「死んだ人は戻らない!」「俺たちは(杏寿郎に)託されたんだ」というセリフに矛盾が生じてしまうので、この扱いはやむを得ない事情があったのかもしれない。その為なのか、鬼滅のプレイアブルコラボキャラクターと声優が同じ白猫オリジナルキャラクターが会話する小話的イベント(一例として炭治郎ならバイパー・ナイトアダー(第一弾)とウマルス(第二弾))があるが、杏寿郎役の日野氏は白猫にてウェルナー・バストリーニ役で出演しているものの、唯一このようなイベントが用意されなかった。
続くコラボイベント第三段でも、ストーリー前半の終わりに敵の本拠地に一人転移され、そこにいた悪鬼を一人で全滅させた後、光に包まれて消えていった。村の防衛に当たっていた炭治郎は「懐かしい声が聞こえた」と反応したが、もし善逸もいたら(今回のイベントでは炭治郎以外のかまぼこ隊メンバーは転移されていない)「杏寿郎の幽霊!?!?」とか騒いでいたかもしれない。
これにより、コラボイベントのキャッチコピーであった「全柱集合」が実現した。
余談
煉獄姓について
本作には奇抜ながらも実在する苗字が多く登場するが、煉獄姓の実在は未確認である。
誤字
本誌掲載時、玖ノ型を発動した際に「火の呼吸」と表記されていたが、単行本8巻収録にあたり「炎の呼吸」へと訂正された(※作中の設定上、炎の呼吸のことを「ひ」の呼吸と呼んではいけないため、かなりアウトな誤植)。
劇場版
主役と言っても過言ではない無限列車編は、公開から僅か10日間で興行収入100億円突破という邦画史上最速&TVアニメ映画史上初を記録し、ネットでは「100億の男」と称された。しかもコロナ禍という状況下で5月には前年比98.9%減まで落ち込んでいた映画業界にとって、文字通り救世主となった事から「鬼殺隊だけでなく映画業界を支える柱になった」として「金柱」「円柱」「経済柱」等とも呼ばれている。
公開24日目に「200億の男」、59日目に「300億の男」になりニュースとなった。日本に於いて「300億超えの男」とされるのはハクに次いで杏寿郎は2人目となる。
そして公開220日目、ついに邦画史上初の「400億の男」となった。
なお翌年5月10日(誕生日)には「2020年度封切り作品として世界一の興行収入」を記録したため、「世界一の男」にもなった。
声優からみた評価
声を担当した日野聡氏はインタビューにて「本当に真っ直ぐで潔い人物で、演じていると自分自身の心も清く洗い流され、かつ元気になる気がする」「一見どこを見ているのか何を考えているのかわからないキャラクターだが広い視野で物事を見ており、そして後輩たちに対しては包みこむような優しさと強さで守る。どんな時でも自分の信念を貫き通す強い意志を持っているところが魅力」と評している。
また幼き頃に母に先立たれ父は酒に溺れて以来、長男として煉獄家を切り盛りし甘えられなかった為、最後の母に向けた笑顔は甘えの笑顔ではないかと推測している。
関連イラスト
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胸を張って生きろ(ネタバレ注意!)
心を燃やせ(ネタバレ注意!)
主人(鬼殺隊当主)
産屋敷耀哉(97代目当主)
“柱”
後輩(無限列車任務組)
元継子
その他
割獄割寿郎…パロディキャラ
外部リンク
劇場版「鬼滅の刃」無限列車編公式サイト 人物情報 煉獄杏寿郎