概要
煮干しや昆布、鰹節などでだしをとり、野菜や魚介、油揚げ、豆腐などの具材を煮て味噌を溶かし込んだもの。
具に納豆を用いた味噌汁は「納豆汁」(なっとうじる)、豚肉を用いたものは「豚汁」(とんじる、ぶたじる)と呼ぶ。
ブレンドして作る場合は、産地が出来るだけ離れた物を組み合わせると味が複雑化して、旨みが強くなる。
主な具材
味噌の種類
赤味噌、白味噌、麦味噌、米味噌など地方によって異なる。
余談
近年の研究で、味噌汁は熱中症予防に効果があることが証明されている。
熱中症の予防には、水分のほかにナトリウムやカリウム、カルシウムといった、いわゆるミネラル成分の摂取が必要とされているが、味噌汁にはこれらが豊富に含まれており、加えてスポーツドリンクのように糖分が多く入っていないため、きわめて効率的に熱中症予防ができるとされており、近年では「ミソスープ」と呼び、愛飲する外国人もいる。
ちなみに、冷えた味噌汁でも効果はほとんど変わらないため、真夏にアツアツの味噌汁を無理に飲む必要は無もなく、各地に「冷や汁」という郷土料理がある。
カリウムを多く含むじゃがいもを入れた味噌汁や、疲労回復を促してくれるビタミンB1を多く含有する豚肉を使った豚汁なども、同様に有効である。
鹿児島県では、削った鰹節と味噌をお椀に入れてお湯を注いだ「茶節」というお手軽な味噌汁があり、疲労回復や二日酔いの時などに効くとされて愛飲されている。
沖縄県の食堂などでは上記の具材に加えてランチョンミートやもやしなどが入った具沢山の味噌汁がお椀ではなく丼で提供されていて、汁物ではなく惣菜として扱われている。
なお、味噌汁の美化語としていう「おみおつけ」は、三省堂国語辞典第八版の由来欄で「女房ことばで、「おみ」は「みそ」、「おつけ」は「汁物」の意味。「『御御御付け』と『御』を重ねたもの」という説は誤り。」と記載されてある。