心は燃えているか―――
概要
正式名称は『鬼滅の刃 煉獄杏寿郎外伝』(作画担当:平野稜二)
「煉獄零巻」同様に、煉獄杏寿郎を主人公にしたスピンオフ短編。
2020年の週刊少年ジャンプ45号と46号に前編と後編がそれぞれ掲載される。
水柱・冨岡義勇に続く公式スピンオフであり、煉獄杏寿郎が『炎柱』に就任したきっかけの事件が描かれている。
イントロダクション
鬼殺隊士に就任したばかりの蜜璃と稽古をしていた杏寿郎たちの許へ、鎹鴉から当時炎柱であった父・槇寿郎宛に柱合会議への出席要請が届いた。しかし、槇寿郎は招集を拒否。事情説明の為に代理として会議へ出席した杏寿郎は、話の流れから『柱』就任のかかった重要任務をお館様から指令される――――――。
登場人物
本作の主人公で階級『甲(きのえ)』の隊士。自堕落な生活を送る父・槇寿郎に代わり、弟子の稽古や弟の世話、会議の代理出席など煉獄家を取り仕切る。自分が『炎柱』を継ぐ事で父を元気付けようと日々鍛錬している。
階級『癸(みずのと)』の隊士。杏寿郎の元で修行を始めて僅か半年で最終選別に合格した有望株だが、本人は未だに呼吸を上手く使いこなせず、鬼殺隊員である事に不安を感じる日々を送る。師匠の杏寿郎と共に任務に同行する。
杏寿郎の弟。煉獄家の家事全般を行っており、兄同様に父の体調を心配している。
杏寿郎・千寿郎の父で当時の『炎柱』。妻(杏寿郎・千寿郎の実母)の瑠火が病没した虚無感から酒浸りとなり、今では任務どころか家からも出ようとしない。
当時の十二鬼月の『下弦の弐』。対象を取り込む力を持った影を出現させる血鬼術の持ち主。槇寿郎に凄まじい恨みを持っており、討伐にやって来た杏寿郎を槇寿郎と間違えて熾烈な攻撃を行う。
余談
- 本記事冒頭にも記した通り、本作は煉獄杏寿郎が柱になるまでの物語である為に、時系列的としては「煉獄零巻」(初任務・階級:癸)⇒「ドラマCD・煉獄杏寿郎の使命」⇒「煉獄杏寿郎外伝」(階級:甲)⇒「鬼滅の刃」(炎柱)となる。
- 原作最終巻と同じ2020年12月4日に『鬼滅の刃【外伝】』として単行本が発売された。『公式スピンオフコミックス』としてはジャンプ史上初の初版100万部が決定した。
- 本作は杏寿郎の柱就任直前の時間軸であり、隊士となった蜜璃に「これからは師弟でなく仲間として共に頑張ろう」と激励していたが、これはあくまで師弟間でのやり取りに過ぎず、その後は炎柱に昇格した杏寿郎の現弟子として自動的に彼の継子に昇格したと思われる。実際に、彼女が杏寿郎から独立した理由は、編み出した呼吸の独創性が強すぎたからだと原作で説明されており、ようやく自分に適した呼吸を見つけた本作後しばらくは杏寿郎の下で修業をしていたのは間違いない。あくまで彼女が正式に杏寿郎から独立したのはその後である。
- 蜜璃の白い羽織は本作で杏寿郎から贈られた隊士就任祝いで、この当時の杏寿郎が着ていた羽織とお揃いのものである。
関連イラスト
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煉獄零巻…本作と同じ時期に公開された外伝