CV:榎木淳弥
概要
兄である杏寿郎や父・槇寿郎に瓜二つの見た目をしているが、眉は八の字でやや気弱で控えめな性格である印象。兄とは異なり剣才に恵まれず、名門・煉獄家に生まれながら、どれだけ稽古をつけてもらっても日輪刀の色が変わらない己を恥じていた。
初登場は杏寿郎が柱に就任した報告を父にしに来た時の回想。
父にそっけない反応をされた杏寿郎の、それでも強く生きていこう、お前には兄がいる、と自分のことは置いて弟である自分を励ます姿に涙した。
それよりも幼い頃の杏寿郎の回想では、母・瑠火の布団に転がって眠っていた。物心つく前に亡くなった彼女のことは、ほとんど記憶にない。
コミックス8巻67話の幕間のページで鎹鴉から兄の訃報を受け取ったらしい泣き崩れる姿が描かれる(アニメでは映像化して組み込まれた)。兄が亡くなり自身が辛い心情でも、他人に気遣いができる少年であり、鎹鴉に案内された竈門炭治郎が訪ねてきた時には目の下に泣き腫らした跡があったが、怪我を押して会いに来た彼を心配した。
兄を悪く言われても、元炎柱である父に頭が上がらなかったが、炭治郎の姿に励まされ、自身が剣士に才能がなかったことを認め、それ以外の道で役立とうと決意を新たにする。
兄の遺言に従い炭治郎に見せた歴代の炎柱に伝わる書物が、父によるものか、ページのほとんどが読めないほど破かれており、日の呼吸とヒノカミ神楽について手掛かりを探している彼のために修復することを申し出た。
別れ際、炭治郎にお守りとして兄の刀の鍔を渡す。
『煉獄杏寿郎外伝』では兄の元継子である甘露寺蜜璃とも面識があり、自宅道場にて稽古に励む二人にすいーとぽてとを振る舞うなど料理上手な面があり、普段から煉獄家の内向きの雑用を担っている様子が窺えた。
キメツ学園
何事においても平均的な中学生。こちらでも兄弟仲は良いらしく、小説1巻では、忙しい母に代わって杏寿郎が千寿郎の弁当をつくろうと考える描写があった。
小説版2巻では、どうやらキメツ学園の中等部に通っているらしく、胡蝶しのぶ、栗花落カナヲ、神崎アオイと共に、文化祭実行委員会の書記に所属していることが判明した。
中等部1年紅葉組の心優しい少年。
怖がりだが、ホラー映画を視たり勇ましい人間になるため先輩たちが計画したお化け目当てのナイトキャンパスツアーに参加してもいる。綾木累と仲が良く、最強文化祭では彼が登場したあやとりパフォーマンスの司会進行役を勤めている。
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ネタバレ注意
※以下、最終話までの内容を含むのでコミックス未読の方は閲覧注意!
刀鍛冶の里編では結果として間接的にはではあるが、小鉄の命を救っている。
また、そのことがきっかけで、炭治郎とは文通友達になった。
コミックス10巻の81話と82話の幕間によると、どうやら手紙の内容として同期である我妻善逸と嘴平伊之助について書いているらしく、面識はないが大好きであるらしい(笑いがこらえきれない、とあるところを見ると、どうやら炭治郎は意図的か否かはわからないが、二人の面白い行動について書いているようだ)。
『炎柱ノ書』を読み解いた千寿郎は、鴉にその内容を手紙に託し炭治郎へ送る(猗窩座との戦いを水柱と乗り越えた炭治郎は、十二までしか教わっていないヒノカミ神楽の型が実は全部で十三あることを知る)。
自身の出来ることを考え行動する姿から、兄・杏寿郎にも負けない熱き心が窺える。
原作198話の扉絵で蝶屋敷でのアオイ達と同様に、兄と母2人分のお線香を上げながら鬼殺隊の勝利を祈る姿が描かれている。
無惨が死に、全てが終わった後は父や宇髄夫婦と共に炭治郎の見舞いに訪れている。