ピクシブ百科事典

ヒノカミ神楽

ひのかみかぐら

ヒノカミ神楽とは、漫画『鬼滅の刃』に登場する厄払いの神楽である。主人公・竈門炭治郎をはじめ、竈門家が嫡男へと代々受け継がせ、絶やさず伝えていく事を“約束”としている。
目次[非表示]

概要

竈門家の長男である炭治郎が父・炭十郎から耳飾りと共に受け継いだ、竈門家に代々伝わる厄払いの神楽とそれを舞う為の呼吸法。

新年の始まりに、雪の舞い散る山頂において一晩中奉納することで、一年間の無病息災を祈る。

炭治郎は火を扱う炭焼きの家系として、ヒノカミ様に奉納するための舞いと認識・習得していたが、日輪刀と組み合わせて振るう事により、全集中の呼吸による技以上の威力を引き出せる事が判明した。しかし、威力に比するだけの消耗を炭治郎に強いるため、使いどころが限られる。

旅路の中、「ヒ」とは「日」を意味しており“日の呼吸”であると指摘されるが、未だ詳細は不明。
生来から額に薄っすらと揺らめく火を思わせる赤い痣を宿していた父・炭十郎は、この神楽の“極み”に達していたため、死してなおその姿と言葉は、炭治郎に生き抜く術を伝授する。

他の呼吸法と異なり、ヒノカミ神楽から繰り出される技には鬼の再生能力を阻害する効果が付随し、瞬きの合間に手足の欠損すら再生して見せる上弦の鬼でも再生には時間を要する。

型一覧

以下は舞の型。関連性はまだ不明だが、よく見ると全体的に炭治郎が鬼殺隊に入る上で師の鱗滝左近次から伝授された水の呼吸や、彼にとって心の師である煉獄杏寿郎が使う炎の呼吸に近い型が多く存在する。

  • 円舞(えんぶ)
祭具(七支刀に近い形状)を両手で握り、円を描くように振るう舞い。祭具を日輪刀と持ち換えて振るう事で、生生流転を超える威力を引き出した。
    • 炎舞(えんぶ)
祭具を両腕で握り振り下ろした後、素早く振り上げる舞い。祭具を日輪刀と持ち換えて振るう事で、高速二連撃となる。
    • 炎舞一閃(えんぶいっせん)
炎舞に善逸から教わった雷の呼吸の踏み込みを掛け合わせ、高速の突進から斬撃を繰り出す。

  • 碧羅の天(へきらのてん)
祭具を両腕で握り、腰を回す要領で空に円を描く舞い。祭具を日輪刀と持ち換えて振るう事で、垂直方向の強烈な斬撃となり、機関車と一体化して巨大になった魘夢の頸椎を両断した。

  • 烈日紅鏡(れつじつこうきょう)
祭具を両腕で握り、肩の左右で素早く振るう舞い。祭具を日輪刀と持ち換えて振るう事で、迎撃に向いた左右広範囲の水平斬りとなる。

  • 火車(かしゃ)
祭具を両手で握り、跳び上がって身体ごと垂直方向に回転して捧げる舞い。祭具を日輪刀と持ち換えて振るうと、“水の呼吸”の“水車”に近似した断裂斬撃となるが、陽炎を纏ったその威力は比較にならない。

  • 幻日虹(げんにちこう)
高速の捻りと回転による舞い。戦闘において用いれば、回避行動に特化した足運びとなる。速度だけでなく残像によるかく乱効果があり、視覚の優れた相手にほど有効。

  • 灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)
祭具を両腕で握り、太陽を描くようにぐるりと振るう舞い。祭具を日輪刀と持ち替えて振るうと、昴炎が竜巻となって降りかかる災厄を吹き飛ばす。水平方向に渦巻く焔のような闘気が、前方中距離まで広範囲を薙ぎ払うため、攻防を同時に行える。同様に前方広範囲を薙ぎ払う“炎の呼吸”の“盛炎のうねり”と近似している。

  • 陽華突(ようかとつ)
祭具を右手で握り、その柄尻を左の掌(たなごころ)で押し上げるようにして、天に捧げる舞い。祭具を日輪刀に持ち替えて突き上げると、陽炎を纏った鋭い対空迎撃となる。“水の呼吸”の“雫波紋突き”に近似するが、こちらは両手で突く。

  • 日暈の龍 頭舞い(にちうんのりゅう かぶりまい)
暈(かさ、薄雲に映る光輪)の名の通り幾つもの円を繋いで、龍を象るように舞台を駆け巡りながら際具を振るう舞い。際具を日輪刀に持ち替えて振るうと、瞬く間に“災厄”の影を祓った。どことなく“水の呼吸”の“流流舞い”に近似している。

  • 飛輪陽炎(ひりんかげろう)
祭具を両手で握り、揺らぎを加えた独特な振り方で祭具を振るう舞い。日輪刀に持ち替えて振るうと、刃先が陽炎のように揺らいで刀身が伸びたように相手に錯覚させることができる。

  • 斜陽転身(しゃようてんしん)
ネタバレのため詳細は随時追記。



以下、ネタバレ















透明な世界
生前の炭十郎が至り、炭治郎に語っていたヒノカミ神楽の“極み”。炭十郎はただひたすらに「ヒノカミ神楽を舞い続ける」事のみに全神経を集中する事で、(あるいは)いずれ到達できると語っていた。

演者に凄まじい消耗を強いる舞いを、しかも一晩中奉納するという明らかな苦行であるヒノカミ神楽は、この「透明な世界」を継承させるために竈門家の先祖が編み出したと推察される。

その本質は、無我の境地或いは明鏡止水と呼ばれる領域……呼吸する事と同じように当然として、水が流れ落ちる事と同じように自然に“殺す”こと。
感情を一切揺らがせる事無く相手の頸を落とすため、殺気を放たず自然体のままと闘える。




















“ヒノカミ”について

日本において「ヒノカミ」には、「日の神(太陽神」「火の神(火神)」の二つの意味合いがある。

日の神は、日本神話における神々の世界・高天原(タカマガハラ)の最高神であり、日輪を司る。
創世神(父神)が黄泉の国から一尊のみで帰った後、禊によって黄泉の穢れを禍津日神(マガツヒノカミ)として清め落としてから改めて生んだ、特別なである。
太陽神は多くの神話において男神であるのに対して、日の神は女神であるという特徴を持つ。
また、かなり特殊な方法ではあるが、英雄神でもある弟神との間に子をもうけている(研究・解釈に依る)。

火の神は、日の神や禍津日神が生まれるより前に父神(兄)と母神(妹)の二尊から産まれた(兄妹との説も)、最後の御子神である。火産霊神(ホムスビノカミ)とも呼ばれる。
「邪を祓う火を産む」という名を持ちながら火そのものでもあるため、産み落とされる際に創世神(母神)を焼き殺した親殺しにして創世神殺しの神であり、もう一尊の創世神(父神)が黄泉の国に渡る(堕ちる)きっかけを作った神でもある。更には、妻を失い怒りに駆られた父神に斬り殺され(子殺しをさせ)ながらも、その血と遺骸から多くの神々を産んだ豊穣神の面も持ち合わせる。当然ながら、大八州(オオヤシマ、つまり地上)において『火が存在している』ことから、火を司る八百万の神としての神性は生きているなど、複数の相反する特性を同時に孕んだ神である。
世界中の神話を見渡しても、これほど多くの特性を一柱で有する存在は稀であり、特に『創世神殺し』……つまり“『完璧』『全能』が存在することを全否定する”特性は、唯一神にはそも存在し得ない事は言うまでも無く、他国の多神教にさえも見られない。

カグツチの前では、万物の祖でさえも“死”から逃れる事はできない。

アニメ第19話「ヒノカミ」

本作のアニメ第19話において、那谷蜘蛛山における蜘蛛鬼一派との戦いの最終局面において遂に登場し、かねてより本作のアニメーションの質の高さが評価されていたufotableのアニメスタッフの技術により、非常に美麗かつ迫力満点に描かれ、多くの視聴者から神回との声が上がっている。

詳しくはこちら

関連タグ

鬼滅の刃 竈門炭治郎
竈門炭十郎
水の呼吸 炎の呼吸
全集中の呼吸

日本神話

日本神話 神道 天津神
七支刀 神楽

関連記事

親記事

竈門炭治郎 かまどたんじろう

兄弟記事

pixivに投稿された作品 pixivで「ヒノカミ神楽」のイラストを見る

このタグがついたpixivの作品閲覧データ 総閲覧数: 596237

コメント